20180130 ペイサーズ vs ホーネッツ

クリフォードHCが復帰してからそこそこ調子が良くなっているホーネッツ。その理由は得点が取れるようになっていること。最近負けた相手はヒート、サンダー、ペリカンズなどのディフェンスの良いチームです。

あれ?ペリカンズ?
その試合ではフリースロー18/31です。その前にマブスに負けた時も15/30です。つまりはフリースローを外しまくった試合も負けています。なお、外すのはハワードだけではありません。

 

そう考えるとディフェンスに特徴のあるチーム以外ならば攻略出来ていそうです。今更感はありますが、残り試合が21勝13敗ならば5割です。
トレード話もありますが、目の前の試合も大切です。

ペイサーズは年末にオラディポ不在で5連敗はあったものの、そこからは8勝4敗とペースを戻し、オラディポはオールスターに。順調そのもの。

しかし、気がついたら上が落ちて来て、頑張れば3位すら狙える雰囲気も。プレーオフに向けてギアを上げる事が出来るのか試したくなって来ます。

なんならケンバを狙っても良いくらいですが、それはやっぱり崩壊するかな。

しかし課題はディフェンス力。今季15点以上リードされても6試合に逆転勝ちしているのはセルティックスと並んでリーグトップです。セルティックスとは逆でオフェンス力で大逆転が得意技です。

オフェンス好調なホーネッツ相手に守れるのか。




◉ハワードのスピードとサボニスの運動量

 

開始から気持ちよく放っていくコリソンとオラディポ。その殆どのプレーに絡むのはサボニス。よく動いてスクリナーになるのはアダムス師匠譲り。そのプレーをされると反応が鈍いのはマークのハワードという構図です。

しかし、スピードでもパワーでも上まわるハワードの個人技にサボニスもついていけません。速いのはハワードで動くのはサボニス。

それぞれの強みを活かして互角の立ち上がり。

 

早い展開はサボニスに限らずペイサーズ全体の得意技ですが、ホーネッツは戻りが早いし、時折フリーで打てても外してしまうペイサーズ。そのため気持ちよくオフェンスしている割には得点が伸びて行きません。

ハワードには苦労するもののケンバに対してはコリソン個人もチームとしても上手く守っていくペイサーズ。ホーネッツは個人の勝負に苦労して簡単には打たせてもらえません。

 

ケガから復帰したばかりのターナーがベンチから出てくるように、お互いにベンチメンバーが増えるとペイサーズ優勢になりますが、それを個人で打ち破ったハワードの活躍があり同点で1Qが終わります。

◯ドワイト・ハワード
10点 2オフェンスリバウンド

今季はシーズン後半になっても失速しないのかな。



◉延々と続くクロスゲーム

 

お互いがガッチリ守り合います。ペイサーズはとにかく個人に自由を与えず。ルーキーのTJリーフさえカミンスキーを何の問題もなく止めています。

ホーネッツは中を固める中で、ラムが積極的に前へとプレッシャーをかける形が上手く機能しています。苦しいのはホーネッツなのですが、ラムがスティールから速攻を出すので点差は開きません。

踊るスティーブンソンと外から決めるターナーで少しだけペイサーズがリードしますが、ハワードがゴール下の強さで押し込み追いつきます。



オラディポが戻るとスピーディな展開が増えミドルでリードしますが、すぐさまケンバが3Pを返します。そして止められないハワード。

 

サボニスのミドルが外れてくれるのでホーネッツは守りやすくなって行きます。そしてバトゥームの3Pでリードしそうになりますが、ヤングの速攻で返されてしまいます。

最後にサボニスの速攻でペイサーズが1点リードした前半でした。

なんとお互いに4点までしかリードしないという延々と続く接戦の前半でした。



◯フリースロー
ホーネッツ 4/7
ペイサーズ 6/6

どちらもファールが少なく少なかったフリースローですが、インサイドはしっかりと攻めています。ホーネッツはこれが問題にならなければ良いけど。

 

◯ベンチポイント
ホーネッツ 9
ペイサーズ 22

許容範囲の差のはずです。そんな両者のチーム構成。逆に言えば長く接戦が続くならペイサーズがスタミナで押し切れる展開もあり得ます。

 

ホーネッツで気になるのはハワードを活かすスペーシングが出来るようになっている事。前はスペースに飛び込みすぎるマービン・ウイリアムスとギルクイストでした。

しかし、ハワード本人もポジションに拘りすぎず動くし、上手くゴール下のスペースを活用しています。これが好調の要因かもしれません。

 

一方でディフェンスではピック&ロールについていかないハワード。これがボールマンのミドルを促しています。それをオラディポが高確率で決めるので、困ったらそのプレーを選択するペイサーズでした。

でもホーネッツにとって悪いことばかりではなく、ドライブはさせないし、ボールマンのディフェンダーはスクリーンに引っかかっても迷わずボールマンを追いかけられます。空くのはスクリナーですが外してくれるし、決めても2点だし。
これがロケッツ相手なら致命傷ですが、ペイサーズならばバランスがとれています。



◉やられたらやり返す

 

後半になっても同じような展開が続きます。ペイサーズはピック&ロールを有効に使いシンプルに打って行き、ホーネッツはハワードの圧力を使います。

少し違いそうなのはペイサーズがゴール下まで侵入して打とうとしている事。ファールを狙う一面もありそうですがサボニスが2本ミスします。

 

バトゥームがトラベリングとエアボールをする間にターナーの3Pでペイサーズが初めて6点のリードを得ますが、直ぐにバトゥームが3Pを返します。

速攻でオフェンスファールをとられたオラディポがハワードをブロックして取り返します。それぞれが攻守にミスを取り返し、やっぱり接戦が続いて行きます。



ターナーが出てくるとアウトサイドで空けてもらえるので高確率で決めて行き、時にヘルプがきてもすかさずコーナーにふってコリソンの3Pに繋げます。少しずつリードを得るのはペイサーズに。

ホーネッツも困るとケンバが働き、そしてシュートをファールで止められてもフリースローを決めるハワードで食らいつき続けます。

 

3Q終盤になるとベンチメンバーが増えてロングシュートが決まらなくなりますが、それでもディフェンスで踏ん張り、最後にラムがブザービーター気味に決めたホーネッツ

ペイサーズ3点リードになって4Qへ



◉終盤に強いペイサーズ

 

4Qになるとゴール下の強さで7-0のランでホーネッツが逆転します。しかしオラディポが戻るとミドルを決め、さらにピック&ロールからサボニスが&ワンで再逆転します。

さらに2人の崩しからジョセフが3Pを打って外したリバウンドにヤングが絡み、最後はスティーブンソンが押し込みます。5人がプレーに絡むペイサーズ

 

ジョセフのスティールからオラディポの速攻、そしてやっと決まったサボニスのミドルでペイサーズが初めて8点リードして残り6分となります。



好調のバトゥームがミドルを決めますが、サボニスがハワードからテイクチャージ。働いたサボニスから好調のターナーに交代すると早速3Pを決めるターナー。

粘り強く守るペイサーズにミスが出始めたホーネッツ。ヤングがハワードとの1on1を制し、プレッシャーディフェンスからスティールするとスティーブンソンが速攻でフィニッシュし、残り2分半で14点リードにしたペイサーズ

さらにそのスティールされたプレーでケンバの脚を踏んだマービン・ウイリアムスがかなり捻ったらしくロッカーに下がります。

苦しいホーネッツはハワード以外は3Pを狙うメンバーにしますが、決めるのはアーリーで打ったケンバくらいで、カミンスキーのエアボールなど前へとプレッシャーをかけるペイサーズに抵抗できませんでした。

24秒使うだけのペイサーズからボールを奪えずそのままペイサーズが勝ちました。

 

4Q後半に強さをみせたペイサーズ。とはいえ内容的には1Qからみせていた自分達のプレーで突き放した形なので確固たる強さがありました。



◉バランスがとれてはいるけど

冒頭の通りオフェンスシステムの改善が見てとれたホーネッツでした。ハワードへのスペースを構築し、それがドライブするスペースも作っています。
まぁ結局はギルクイストいるの?という疑問は変わらないのですが、以前よりもかなり良くなっていました。

 

しかし、ディフェンスの良いとはいえないペイサーズに守られていました。その要因がどこにあるのかといえば、単純にマークマンとの勝負を優位に進めたペイサーズという感じ。

ヒートやサンダーに負けたように個の強さを突破出来ないようなので、もう少しドライブで切り崩さないと。

そんな選手を補強したい所ですが、普通にラムとモンクでもそこそこ抜けると思うのですが。バトゥームが外から決めていただけに勿体無い内容でした。

 

もっとケンバにやらせて、キックアウトを狙うパターンもありますが、それが出来たらこの2年の苦労はないよね。合わせるの下手なメンバーばかり。



◉しっかり勝ったペイサーズ

 

内容的にはペイサーズらしさは何も変わっていません。一番感じたのはそこにある自信。

この試合も二桁得点は6人。全員が自信を持ってプレーしています。

◯FG
オラディポ 11/15
ターナー 8/11
ヤング 8/12

考えようによっては、こんなに好調な割には接戦になり過ぎたかも。ホーネッツもハワードのアウトサイド以外はかなりしっかり守っていました。しかし、空いた選手が打つというプレーに何の迷いもなかったペイサーズ

多くのチームが迷うトレードデッドラインの中で、ここまで迷いのないプレーをしているペイサーズの好調さが良くわかる試合でした。

ピストンズにグリフィンが加わってもペイサーズには追いつけないだろうな。

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