JBAテクニカルレポート ディフェンス編

3 ) ペイントディフェンス
ラマス HC の就任以来、サイズアップに少しづつ成功してきた男子日本代表チームだが、それでも今大会では参加国中、最も平均身長が低かった事実がある。そんな日本にとって、インサイドでのディフェンスは永遠の課題である。

2019W杯 と今大会 (右) における FB も含めたペイントでは 69% という高い FG%で得点を許していることが分かる。
また、1 試合平均のペイントショット試投数は、およそ33本と 2 大会で大きな違いはなかった。

ファジーカスがいないことを考えれば同数でも進歩と見て良いと思います。WCはゴール下固めていただけだし。アルゼンチン戦はギャビン不在だったことも含めて、奮闘したほうかもしれません。

ハーフコートバスケットでのポストアップを除いたバスケット周辺でのシュート割合
(※ただし、FB 時は除く) のランキング

日本はリム周りで最も失点し、しかも被FG64%でした。厳しいですね。しかし、本当の問題は「リム周りでシュートを打たれる割合が多い」って事だと思います。それは被FGが劇悪のドイツとチェコのスタッツが物語っている気が。

PNRを起点にしたプレーから 24回 のシュートを打たれており、15回 の得点を許していることが分かる。

また、PNR での内訳を見ると、ボールハンドラーのアタックよりもパスアウト、特にスクリーナーに多くのペイントスコアを与えていることも特徴

日本が弱いのはピック&ロールディフェンスで特にロールマンへの対応が下手くそってことでした。レポートはこれだけで終わるのですが、もっと根本の問題を考えなければいけません。それは前回出てきた日本のオフェンス側のピック&ロールについてです。

オフェンスはロールマンプレーが極端に少ない
ディフェンスはロールマンにボコられている

日本はピック&ロールを重点的に学ばなければいけない
(育成段階から頻繁にピック&ロールをしなさい)

この事実はシンプルに日本バスケの課題として捉えて良いはずです。育成年代から機会が少ないから下手くそなだけの気がします。特に留学生がいながら「守れない」のは致命傷です。まぁ教える方が下手なんだろうけどさ。

次に多かったのはカットからのペイントスコアだが、カットに関しては PNR のプレー中に発生するもの、ディフェンスミスで起こるもの、ドライブで破られたディフェンスに対する合わせで起こるものなど、ランダム性が高いのでここでは細かい分析の対象外とする

おいっ!
カットプレーって「ランダム性が高い」のか。知らなかったぞ。そりゃあファイブアウトにしてもカットプレーが起こらないわけだ。ホーバスも頭が痛いわ。

%Time を見ると日本は 10.2% で、大会で2 番目に多くポストアップされていることが分かる。15.7% で 1 位のアメリカは、スイッチディフェンスをメインディフェンスとしているために、ミスマッチでのポストアップをされることが多いのに対し、日本はストレートのマッチアップでもポストを狙われていることが大きな違いである。

ポストアップされることが多かった日本ですが、アメリカに比べれば少なく、いくつかの特殊な事情が関係しています。ただし、失点率が高いのは大きな問題であり、この点についてもレポートで言及されています。

主に 4 番としてプレーしたときの渡邊のマッチアップマンや、ポストアップが得意なガードのドンチッチにポストアップされたものであるが、いずれにせよ、事実として高い確率で得点をさせてしまったことが分かる。
ただし、PPP の差は 1 on 1 での確率によるものではなく TO%にある。eFG% の 45.5% は、大会のなかでも優れた数字である。一方で TO% は 3.6% と低く、結果的に PPP が高くなってしまった。

大会への準備に関してはトラップディフェンスを準備したが、トラップは使わずストレートの 1 on 1 で勝負した。

特殊な事情はドンチッチが相手だったこと。そして渡邊相手にポストアップする間違った選択をしたチームがあったこと。それをストレートの1on1で守るチョイスをしたのは間違いではないと思います。(マークが渡邊ならね)
トラップしたら3P打たれるので、この点は許容して良い範囲だと思いますが、ガードがポストアップしてくるのには慣れようね。

トラップをせずにヘルプポジションからのスタントで 1 on 1 を助けるというコンセプトだったが、最終的にパスアウトで 7 本の 3 pt を打たせてしまっている。

しかし、ストレートの1on1で任せたのに3P打たれており、ここでも戦術遂行力の問題が発生しています。決められるリスクを負っても個人で守ったのに、パスアウトされちゃったら意味ないじゃんってね。

次のページは、その3Pについて

JBAテクニカルレポート ディフェンス編” への2件のフィードバック

  1. 問題の本質は違うと思いますが「オフェンスの遂行力を上げる事がディフェンス力の向上にもなる」という下りで何となくディアンジェロの事を思い浮かべました。

    1. シンプルにリバウンドにも行きやすいですしね。

      気合と根性で3人オフェンスリバウンドにいけーーーって見えちゃいます。

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