◎気合と根性
2Qの初めにエバンスのドライブが出ますが、ハッキリと空けてしまった宇都宮ですが、それはちょっと予定外の形だったって事だね。エバンスがドライブすると、外にはガード2枚いるのでディフェンスも広がる。いや2枚で広がるなよって感じではありますが、ダーラムがスクリーンで1枚消していたこともあり、わかりやすくカバーが足りませんでした。
また、そのダーラムのプルアップ3Pにもディフェンスは間に合わず。間に合わずっていうか予定外。読まれていないプレーを混ぜれば立派に通用するって事ですね。ただディフェンスのリアクションに応じてプレーを変えるような選手はいないぜ。
しかし、読まれて比江島のスティールからスコットが速攻&ワン。点差が広がってしまうよ。
一方の宇都宮の弱点は「日本人のマッチアップ優位性」だから、シンプルにそこで負けると何やっているのか意味わからないオフェンスになります。そこまでの雰囲気ではないけど、鵤のミドルが外れ、岸本がリバウンドを取って走ったらファールドローしたのなんかは、ちょっとわかりやすい流れでした。
テーブスのきれいなキックアウトからフィーラーが3Pを外し、ダーラムがディフェンス2枚相手にファールドローしたりと、なかなか計算通りに行かない時間帯に入ってきて、宇都宮も得点が止まってしまいます。まぁダーラムもフリースロー2本ともミスしているけどさ。岸本がブロックに囲まれる中で決めて9点差。
ん-、まぁでも単発。これが単発じゃなければスーパースターなんだけど、チームオフェンスが成立していないから、なとか苦しいタフショットを決めていくしかない。
大逆転とブローアウト連発の大味なNBAプレーオフを見ていると10点差なんて点差じゃないけど、Bリーグファイナルはものすごく遠い10点差です。スーパーなプレーを4つくらいやらないと追いつかないじゃん。
残り40秒でやっとオープンになった岸本が3Pを打つも決まらず。でも囲まれながらリバウンドを取るクーリーによってセカンドチャンスが生まれ、今村の3Pで8点差になります。セカンドチャンスならディフェンスは間に合わないからさ。クーリーのスーパーだった。
前半は38-30で宇都宮がリード。2Qになって宇都宮が点を取れなくなったわけですが、琉球の方も変わらず点が取れておらず、気合と根性でチャンスを増やすしかないのかな。タフ3Pでも決めて欲しいわけですが、そもそもこんなに宇都宮がインサイドに固まっているのに「タフ3P」に見えてしまうのが琉球の苦しさ。
宇都宮がよほどシュートを外すか、ディフェンスからのカウンターで追い上げないと、そう簡単に点差は縮まらないぞ。
クーリー無双とドライブ&キックアウトは出来ているので、琉球は両コーナーにシューターを置けば攻略できそうです。でも、それをするだけの戦術の柔軟性はないのかな。対した柔軟性じゃないんだけどさ。エバンスの3P0/5が厳しいのと、岸本と今村で3/11です。ただし、2本はオフェンスリバウンドからなので、ディフェンスを攻略はしていない。リバウンド勝負のBリーグらしさなのかなんなのか。
あと、これだとホーバスは琉球の選手を代表には呼びにくいよね。やっていることが違いすぎるだけでなく、タフになったら3P決まらないとなれば、使い方が難しい。
宇都宮は今年のプレーオフは去年からは考えられないほど比江島アタックでしたね。千葉も川崎も琉球も小さいガードを主力に使っていて、比江島&鵤の押し込み(+まわりが寄ってきたらさばく)を多用し続けていたのが印象的でした。去年までは頑張ってスクリーンを繰り返しかけるけど決め手がなく結局リバウンドでなんとかって印象だったけど、そこからずいぶん変えてきて、これらの(上位)チームには結果的に有効だったのかなと