Bリーグファイナル

ゲーム2

Bリーグでも見ましょうか。千葉vs宇都宮、川崎vs宇都宮、琉球vs島根(4Q)と何試合か見てきましたが、各チームにおいて「日本人が点を取る」形が出来ているのはポジティブですが、その分だけガラパゴス進化しているようにもみえました。ニック・ケイやトラビスといった現代っぽいビッグマンと、エースのビュフォードを揃えている島根は除く。

ファイナルも琉球にエバンス、宇都宮にフィーラーという万能系のビッグマンがいますが、この両者(特にフィーラー)を使い切れていない印象です。ところが、ゲーム1はそのフィーラーが違いを作って宇都宮が勝ちました。プレーオフなので対策が色々あったと思いますが、万能系フィーラーが違いを作ったというならば非常に話が分かりやすいです。日常を知らないからニャンともいえない。

「ガラパゴス」のわかりやすい部分に、日本人ハンドラーにボールを持たせまくるという行為もあります。それって役割分担のチームバスケらしいけど、多様性のなさを感じるのと、インサイドのプレーメイカーの活用をしらないバスケにもみえます。ワンプレーを切り取って悪くはないけど、総合的に観てパターンが固定化されているね。

◎クーリーな琉球

琉球が3P&リバウンドというオフェンスを展開していきます。クーリーのリバウンドが強すぎるんですが、そもそもインサイドにビッグマンがいるので、ドライブしてもカバーがしっかりと用意されています。なのでキックアウトパスからの3Pになるのですが、これが決まらない。決まらないけどリバウンドはクーリーが強い。だから成立しているのでガラパゴス感。

もしも、クーリーがグラント・ウlリアムスだったら3Pラインの外にいてシューターになるので
・ドライブを効果的に決めるシステム
・キックアウトからフィニッシュするビッグマン
・オフェンスリバウンドは外から飛び込め
になるのですが、ドライブもキックアウトもあるけど3P打つのはガード陣なので、どうしても3P決めないといけない。でも外れてもクーリーがいる。

これでも3Pは打ちまくれているので、決まりさえすればどうにでもなるのですが、全然決まらない。決まらないし、宇都宮からしても「誰が打つのか」がわかりきっています。パスアウトの先がどこなのかわかるのでワイドオープンは増えない。それもゾーンで守っていてワイドオープンにならないので、読まれているよね。

が、わかっていてもリバウンドを取ってくるクーリーはすごい。でも、これじゃただのリバウンダーだぜ。NBAじゃ能力ではなくてタイプ的に生き残れない感あるな。

◎比江島な宇都宮

これに対して宇都宮のビッグマンの仕事は更に不思議。何しているのかわからないことすらも多い。

宇都宮は比江島を中心にしながら、鵤やテーブスもいるのでガードアタック中心ですが、このガードアタックにポストアップなども混ざるので、ハンドラーが多い中で、ハンドラーによる多彩さを求めています。これは別にガラパゴスではない。

その比江島や鵤がポストで決めることもあれば、キックアウトからの3Pにもなり、本日も先制します。これって一見するとチームオフェンスなのですが、その中身は「日本人同士のマッチアップにおける優位性」による勝負です。だから実は個人技主体だったりする。

もちろん、周囲がハードワークで支えるし、キックアウトや合わせのシステムがあるので機能的ではあるのですが、極めて個人技主体の戦い方です。シーズンは知らないけど、プレーオフでは富樫をイジメたりと、徹底した個人の優位性を使っているよね。

ただし、その中にフィーラーが混ざると流動性が増します。突如としてインサイドのプレーメイカーが加わるのに対して、琉球は対応しきれない。マッチアップの優位性だけだと思ったら、フィーラー経由で周囲への連携も増せば、アウトサイドシュートもミスマッチ構築も出来るしさ。

そんなわけで比江島が目立つ戦い方だ。でも、個人的に目立っているのは圧倒的にフィーラー。とても現代バスケっぽいプレーメイカーなフィーラー。ハンドラーではないタイプのプレーメイカーですね。

21-12だった1Q。殆ど試合の感想書いていないな。ただ、まぁそんな感じ。日本人同士のマッチアップの優位性で差が付き、ベンチからフィーラーでてきてさらに困るというか混乱してしまう琉球。

一方で琉球のオフェンスに対してはチームディフェンスになっているので、そりゃあ宇都宮の方が強いわ。ただただクーリーが強すぎるから、このまま簡単に終わるほど宇都宮も楽ではない。

Bリーグファイナル” への1件のフィードバック

  1. 宇都宮は今年のプレーオフは去年からは考えられないほど比江島アタックでしたね。千葉も川崎も琉球も小さいガードを主力に使っていて、比江島&鵤の押し込み(+まわりが寄ってきたらさばく)を多用し続けていたのが印象的でした。去年までは頑張ってスクリーンを繰り返しかけるけど決め手がなく結局リバウンドでなんとかって印象だったけど、そこからずいぶん変えてきて、これらの(上位)チームには結果的に有効だったのかなと

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