プレーオフ②マブスvsサンズ

ゲーム4

いやー、GW終わっちゃいましたね。今日からは1日1試合に戻ります。一応、1.25倍速で出来るだけ見ていくこともしますが、感想も短くなるぜ。

ゲーム1の時点では「エイトンが止められない」というシリーズになりそうでしたが、その解決法を「クリス・ポールとめよう」に見出すマブス。それは去年のバックスと似ていますが、ヤニスやブルックほど守れるとは思えないよね。ところが、ブルロックのハードマークでクリス・ポールから前半だけで7つのターンオーバーを引き出したゲーム3でした。

実はサンズはパスラインを止められると改善策がないチームでもあります。なんせバックスに4連敗したからね。そんなわけでクリス・ポールを引き続き止められるのかどうかがキーになるゲーム4です。それが、まさか、あんなことになるとはね。

◎本日のレフリー

自分からエイトンへ突進してノーコールにブチ切れてテクニカルのドンチッチ。まぁ、エイトンはノーファールだけど、その後にクラウダーはファールしていた。そして、サボりのディフェンスのはずが、クラウダーへのパスに飛び出してファールするドンチッチ。やる気があるのか、困ったチャンなのか。

ここでわかったことは「どうやら今日もフロップはコールしないぞ」ってことです。騙すやつを嫌うレフリーだと負けてしまうのがクリス・ポール。ドンチッチも負けそうなんだけど、クリス・ポールの方が年季が入っているのでね。

また、パウエルがそこそこのコンタクトなスクリーンでミカルを止めていますが、これもノーコールなので、どうやら今日もハードに守ることが認められそうです。ゲーム2の担当レフリーが相当注意されたんじゃないの。

すると、今度はブッカーがフェイクでパウエルを飛ばしてファールドローすると、何故かブッカーにテクニカルがコールされます。フォロースローで頭を叩いたってことなのですが、だとすると、その前のシュートファールは何なんだ。なお、パウエルは避けているのでテクニカルのみが正しそう。

そんなアクシデントはありつつも、ブッカーは順調に点を取っていきます。というかブッカーしかシュートが決まりません。

逆にマブスはドンチッチ以外の3Pが決まっていきます。クリバーも出場してすぐにオフボールムーブからのコーナー3Pをヒット。難しいの決めるよね。ただし、クリバーの登場でエイトンのダンクも出てしまったよ。一長一短。

6分経過したところで事件が。クリス・ポールがシュートモーションからパスを出すと、アフターでドンチッチの顔を叩いたとしてオフェンスファール。いや、それってテクニカルなんじゃ。さらにクラウダーが足を踏んで倒れたのをドンチッチが手を差し伸べて立たせると、スローインのボールを受けてトランジションにもっていき、フィニースミスの3Pが決まります。クラウダーを立たせはしたんだけど、そのクラウダーが痛そうにしている間にプレーを始めるという鬼畜なのか、優しいのかわからんプレーだったね。クラウダーはロッカーへ。

ドンチッチの名演技な気もするプレーが続きましたが、別に汚いことをしているわけではないし、コールしたのはレフリーだし。

今度はエイトンが自らのシュートミスを拾いますが、リングのずっと外で触ったのにテンディングです。ブッカーへのテクニカルをコールしたのと同じレフリーなので、マブス贔屓なのかと思ったら、今度はドンチッチのオフェンスファールをコールします。これはクリス・ポールのフロップっぽかったので、1人だけ基準が違う様子。

1Qに5つのファールコールをしたのですが、フィニースミスの1つを除き
・ドンチッチのテクニカル
・ブッカーのテクニカル
・クリス・ポールのオフェンスファール
・ドンチッチのオフェンスファール
この4つでした。癖があるのか、両チームのディフェンスが良くて態度が悪かったのか。他に9つのファールがコールされたけど、全部ディフェンスだったような。

マブスはさらにフィニースミス、クリバー、ベルタンスと3Pを次々に決めていきます。ブッカーが個人技で対抗するものの、困っても3Pが決まるマブス。1Qだけで8本(うちフィニースミスが3本)の3Pを決めて37ー25とリードします。

なんかよくわかんなかった。マブスのオフェンスはそれなりに困っていたんだけど、3Pで解決。一方で相変わらず3Pが少ないサンズなので、飛び道具を使わない作戦で負けることもあるよね。その程度の差でしかなかったです。の割には、点差が痛い。

◎3Pの決めあい

コーナーからドライブしたディンウィディをカム・ジョンソンが上手く守るのですが、何故か逆サイドコーナーへのパスが通り、ベルタンスが3Pを決めます。マークのクラウダーはパスカットできたはずなんだけど、というか戻ってくるのが早すぎたんじゃ。なんて思ってたら3P決めるクラウダー。

しかし、クリバーのスクリーンにあたってクラウダーが倒れると、またもベルタンスが3P。試合に出てきて4/4と大当たり。ゲーム3まで起用する理由がわからなかったけど、キッドはこれを期待していたのか。するとディンウィディも3Pをヒット。サンズはクラウダーが3Pをヒット。突然の3P大会が始まったので、ハイスコアじゃ。

・・・ただ単にクラウダーがベルタンスに打たれ、ベルタンスがクラウダーに打たれただけなんだけどさ・・・これをみてキッドはベルタンスを早々に下げてパウエルを戻します。

でも3Pは止まらず。ディンウィディがヒットします。そんなに決まるなら、ドライブも決まるよね。好き勝手やり始めたマブス。なんだけどシュートが決まりだすと、相手も決まるよね。クリス・ポールが3Pを決めて一桁点差をキープします。

すると再び事件が。ミカルのシュートが外れたところでエイトンがパウエルを押してリバウンドを取りゴール下を決めます。同じようにパウエルがエイトンを押してオフェンスリバウンドを押し込むと、今度はパウエルがコールされます。別にファールでもノーコールでもいい程度のコンタクトなんだけど、パウエルだけが損をした。そんでもってコールしたのが例のレフリーでした。1人だけ基準が違う。パウエルはクレームしてテクニカル。

ドンチッチがクリス・ポールをパワーで押し込みに行きます。ゲーム1から続く形ですが、これに修正を施したかダブルチームに来たサンズ。ところが見事にローテミスしてドフリーのフィニースミスが3P。さらに似たようにパスアウトでコーナーが空いて3P。ブッカーが怪しいのかな。フィニースミスは自分が打たなかった時はリバウンドに参加し、ブッカーを吹っ飛ばしながらリバウンドを取ります。

今度はエイトンを引き出したドンチッチ。シリーズ通じて上手くいっていない1on 1ですが、ここでクリバーがゴール下でクリス・ポール相手にポジションを取ってイージーなゴール下。サンズが修正したのが裏目に出た上で、マブスの対策が上回っていった時間帯でした。フィニースミスがブッカーを押し込み、クリス・ポール相手の高さのミスマッチを有効活用です。

逆にインサイドのエイトンへのパスは足に引っかけられ、ブッカーへのパスは届かず。サンズの方がインサイドへのパスラインを封じ込まれています。そして残り2分、ドンチッチがクリス・ポールにつっかけてファールドロー。これで3つ目なのでベンチに下げます。

サボっているドンチッチ相手にクラウダーがフローターを決めると、狙い所がなくなったのか、攻めあぐねたマブスで追い上げるサンズなのですが、ディフェンスリバウンドをとったドンチッチにミカルがぶつかってしまいファール&ボーナススローと、どうにも上手くいかないサンズ。

残り45秒のオフェンスでクリス・ポールを戻すと、ドフリーのカム・ジョンソンが3Pを外すもエイトンがカバー。ドライブしたドンチッチの顔をクラウダーが叩き、腕を絡ませますが、挑発に乗ると退場なのでガマンのドンチッチ。フリースローはちゃんと決めた。

サンズのラストオフェンスは、クリス・ポールとエイトンのツーメンゲームから展開し、最後はパスが戻ってきたクリス・ポールがフローターを打つも、これを外すとリバウンドに飛び込んだところにドンチッチがいて4つ目をコールされるクリス・ポールおじさん。しかもドンチッチはボーナススローじゃん

前半は68-56でマブスが11点リードします。

ところでファール云々は良いんだけど、フローター外した後にリバウンドに飛び込んだのが「プレーオフになると頑張りすぎてケガをするクリス・ポール」にみえてしまいました。そういうプレーでハムストリングを痛めてしまうようなイメージがあるぜ。これまで信じられないほどに正確なシュートを決めていましたが、外すとヤバいのか。

◎ドタバタ3Q

ところでサンズはゲーム1でエイトンのポストアップが有効でした。ゲーム3は外していたけど、シュートは普通に打てていたよね。でも、全然使わないね。後半もドンチッチ相手にペイント内でポジションを取ったエイトンなのですが、ブッカーからパスが来ませんでした。なんでじゃ。なんだかエイトンの怖さが薄まっているぞ。

ブロンソンがドライブしてキックアウトするも、これがクリス・ポールへのプレゼントパスに。そしてカウンターに行くはずのクリス・ポールは後ろからブロンソンが来るのをわかっていたのでスローダウンしてファールドローします。速攻じゃなくてファールドローを選んだ末、例のレフリーにオフェンスファールをコールされます。

これは難しくて、クリス・ポールは自然なルートを選んだように見えますが、ルール改正によって不自然なコース取りをするとオフェンスファールになりました。それがここにきて適用されるとは驚きですが、チャレンジも失敗し5つ目のクリス・ポールおじさん。いや、普通に速攻に行けよ。

ちなみに、この手のスローダウンがロケッツにハマらなかった一面もあります。初年度は変化になってよかったんだけど、2年目はロケッツのアイデンティティが失われたいった感じでした。少なくとも速攻のチャンスで、4ファールの選手がやるプレーではなかった。

ドンチッチのドライブをエイトンがブロックし、ペインのドライブが決まって5点差と立派に追いつけそうなのですが。そして今度はリバウンド争いでミカルが4つ目をコールされます。腕がブロンソンの顔に当たってしまったので仕方ないけど、ある意味でブロンソンは狙ってやった気もする。自分の小ささを使ったね。

ここからサンズは乱れます。ブッカーが1on3で突貫してシュートミス。何をしたいのかわからないオフェンスでハイポストのエイトンが長くボールを持ってしまい後ろからドンチッチに叩かれます。そしてフィニースミスのオフェンスリバウンド&3Pで再び二桁点差に。

ブロンソンのドライブをペインがコースに入るのですが、隣から手を出したクラウダーがファール。もったいないね。このプレーのアフターでブロンソンのエルボーがペインの顔に入ってリプレーの結果は特になし。クラウダーが4つになっただけでした。

なんでクリス・ポールがファールトラブルになって、クラウダーまでやりすぎちゃうんだろ。まぁクラウダーにそこを求めても意味ないか。

それでも、エイトンがハイポストから決め、ブッカーはオフェンスリバウンドを押し込み、カム・ジョンソンがコーナードライブで若手は踏ん張ります。踏ん張ったところで、ブッカーがオフェンスファール。なんかもう、わけがわからん。

マブスはペインのディフェンスを狙っていきます。これはパワーで押し込めて効いているのですが、ペインのところで決めきれずにパスを出すとミスになってしまうので、オーバーヘルプしないのが成功しています。ガマンのペインは、ドンチッチのレイアップミスも誘い、なんとか6点差にします。

ドタバタしている3Q後半。

残り50秒。ブロンソンのドライブをペインがチャージドロー。しかしブッカーのドライブも決まらず。ブロンソンのドライブは再び止められますが、パスアウトするとまさかのニリキナの3Pがヒットし3Qが終わります。87-79なので前半を考えれば良かったサンズ。あのままハイスコアはダメだよね。

クリス・ポールがいなくなったら改善してしまった。意外とこれもあるある。苦しくなってくるとスピードのあるペインの方がいいじゃん。ただ、ペインのディフェンスは狙われてしまうんだよね。

◎さようならクリス・ポール

アリウープパスをリングにあてるディンウィディ。苦し紛れのパスアウトはターンオーバーに。ディンウィディのドライブはブッカーが豪快にブロック。まだまだチャンスありそうなサンズですが、マギーがイージーなフローターをミスしてしまいます。あんなに決まっていたシーズンと何が違うんだろ。

そしてブロンソンを押し込んだブッカーが、勢い余ってブロンソンの顔を叩いてしまいます。勢いといっても顔の位置まで振り上げているもんな。残り10分半でクリス・ポールを戻します。ブッカーは出続けています。代わりに何故かマギー⇒ビヨンボ。同じタイプのセンターしかいないのがサンズの弱みなんだけど、エイトンで大体なんとかなる。

ブッカーがコーナー3Pを決め追い上げムードの中、ブロンソンがクリス・ポール相手のポストアップをシュートミス。ところがリバウンドを取りに行くブロンソンの腕を触ってしまうクリス・ポールで6つ目で退場です。マジかよ37歳。まぁこのファールは仕方がないんだけど、何でも手を出す癖がついているよね。

前半だけで7ターンオーバーした次の試合で23分6ファールは、タウンズだったら叩かれまくるぞ。

サンズはブッカーのプレーメイクが増えるのですが、ハンドラープレーが多過ぎるし、判断も悪いのでパスアウトが出てきません。エイトンがリバウンドを取ったときに5人に囲まれているし、普通にペインを起用すれば良さそうなのですが、狙われたのが嫌だったのかモンティ。

そして残り7分にフィニースミスが3Pをヒットすると、続けてトランジションでもフィニースミスの3P

〇フィニースミス
24点
3P8/14
5オフェンスリバウンド

決めすぎだよドリアン。まさかの大爆発がマブスに2勝目をもたらしました。でも、もっと大事なのは5つのオフェンスリバウンドで、コーナーに開いてスペーサーになるだけでなく、ちょっとルーズだったブッカーの隙をつきまくりました。

クリス・ポールの退場だけでなく、ミカルやクラウダー、ついでにブッカーも4ファールでしたが、コンタクトに寛大なレフリングの中でリバウンド時のファールが目立ちました。際の強さだね。

エイトンが6つのオフェンスリバウンドを奪っており、センターはやっぱりサンズが上なのですが、そのほかで勝ちに行ったようなマブス。ホームコートアドバンテージもあったけど、ハードディフェンスOKだとマブスに優位という構図は変わらなかったね。ゲーム2の酷さをゲーム3と4のレフリーに取り返してもらったかも。

〇3P
ドンチッチ 1/10
その他  19/34

決めすぎでしょ。それは同時に「ドンチッチを気にしすぎたサンズ」にも見えました。基本的にマブスはドンチッチにやらせておけばOKなのですが、ダブルチームも仕掛けてしまいマブスがボールを回してしまいました。挙句の果てに、1人で守ったら押し込まれるからシャレにならん。

そんなわけで、やっぱり修正が下手な気がするサンズ。下手っていうか、他に何をすればいいのかっていう手段が少ない。その上で一番効果的に見えていたエイトンのポストにパス入れてなかったしさ。

プレーチョイスを変えるのがサンズの修正になるし、使っていないプレーコールがあるはずですが、苦しくなるほどエースが強くなるのもサンズです。ホームに戻って修正が出来るのかどうか。

一方でブルロックが仕事したって感じでもなかったマブス。ここにきて高さを使ったことや、ブッカーのオフボールディフェンスを狙ったのは見事な戦略でした。とはいえ3P決まりすぎなので、続くのかどうかは微妙。互角に戦えるのは間違いない。

初めにテクニカルを食らったドンチッチが耐えきったのに、サンズがファールトラブルに苦しむゲーム4でした。1人だけ基準が違いすぎてゲームが揺れたけど、後半はそんなこともなく過ぎたので、そこにクレームするのも違うかな。果たしてバックスのように4連勝できるのかどうか。面白くなってきたシリーズです。

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