プレーオフ①ウルブズvsグリズリーズ

ゲーム4

アダムスが離脱してしまったグリズリーズ。代役にはティルマンなので、ローテのバランスを崩さない作戦ですが、開始からタウンズに決められてファール。エドワーズのドライブを止めきれずレイアップをヒットされ、リバウンド争いでタウンズにファール。あっという間にいなくなってしまいました。クラークが出てきて、層の厚いグリズリーズといっても、ビッグマンのところだけでみればタウンズ対処に苦労しそうなスタートです。

◎トランジション

先行したのはウルブズでしたが、そこからトランジションでベインが3つの3Pを沈めれば、ドライブも押し込み、ブルックスもドライブレイアップであっさりと逆転します。決めすぎベイン。開始4分で3P3つを含む11点です。

これはウルブズらしく、ディフェンスローテが間に合っていないことも示しています。マンマークは強いんだけど、それ以外は弱い。トランジションディフェンス能力の低さが目立っているわけです。なお、グリズリーズはリーグ最高のトランジションチームです。ここの相性が出ているぜ。

普通にハーフコートの戦いならば互角かウルブズが上。でも、攻守の切り替えではグリズリーズが圧倒。そんな傾向がはっきりと出ているゲーム4の序盤となりました。

そんな中、エドワーズが足を捻って倒れてしまいます。ロッカーへ下がってしまったエドワーズ。実はディフェンスの要なので、苦しいぜ。なお、ディアンジェロはブルックスに禁的パンチを食らって倒れますが、ノーコール。それでも次はあからさまなファールドローで取り返しました。

トランジションさえ落ち着けばリバウンドもとれるし、ファールも取れるウルブズなので、とにかく自分たちのオフェンスを成功させることが大事です。その点ではファール貰ってのフリースローはありがたい。タウンズがトラベリングする子猫ちゃんプレーをしますが、それもカウンターにはならないのでOKさ。

ってことで、よくわからない状況に陥ったものの、ファールが増えた事でウルブズが逆転に成功。ベインが床で滑ったり、マクダニエルズがダンクミスしたり、ドライブしたディアンジェロに対してオフェンスリバウンドにきたバンダービルドがヘッドバッドしたり、マジでよくわかんなかったけど、カウンターさえされなければウルブズペース。

タイムアウトのグリズリーズは、またベインが3P。頭の上でキャッチして、そのまま3Pに行けるベインの安定感。これに対してマクダニエルズがドライブファールドロー。同点になると、ここでエドワーズが戻ってきます。まさか1Qのうちに戻ってこれるとはね。

あれっアダムスも出てきた。なんだ大丈夫だったのか。単に相性的に難しいと思われていただけなのか。

リバウンド争いでアンラッキーなファールをコールされたベイン。続けてディフェンスでもスクリーン対処でファールコールされ2つになります。その前にモラントとブルックスも2つになっており、これで早々に4人が2つです。さすがにムリはさせないので、オールベンチメンバーになるグリズリーズ。

ここで差を付けたいウルブズはディアンジェロがプルアップ3Pをヒット。なんか直前のネッツとセルツにはない、キレイにマークを剥がしての3Pでした。が、エドワーズのキックアウトからのワイドオープン3Pは外してしまうディアンジェロ。

それでもエドワーズがデュラントにはないスピードドライブでダブルクラッチダンク。タウンズのドライブについていけなかったアダムスがファールで止め、1Qはウルブズが33-26でリードして終わ・・・るところだったのですが、最後にタイアスのドライブにファールしちゃう子猫🐈ちゃん。グリズリーズがファールトラブルに困っているのに付き合わなくていいんだよ。5点差の1Qでした。

◎デズモンド・ベイン

トランジションでこそ良さを発揮したものの、ゲーム4だからか、どうもオフェンスが読まれている感じのグリズリーズ。3Pに頼るしかないような雰囲気はらしくないです。ドライブからキックアウトしても微妙に間に合い始めているウルブズのローテ。こんなにローテできるチームじゃないので、マジでゲーム4ということが影響しているかも。

逆にウルブズのオフェンスはメチャクチャでもエグイ突破してくるエドワーズやマクダニエルズの強引さがあるので、止めにくいね。ただ、こちらもパスアウトしてのリードとかはローテが間に合っています。なんかプレーオフっぽくっていいね。大体ゲーム5くらいから駆け引きというか、作戦は消え始めるっていうね。

そしてブルックスがトラベリング連発なので、どうにもオフェンスにならないグリズリーズです。ところがウルブズもシュートミスが多いので、JJJの強引なドライブで追い付いてしまった。なんだかんだと子猫ちゃんがいあにと厳しいウルブズ。

そういえば2Qのウルブズといえばスターターはディアンジェロのみで戦っていましたが、ローテが変更されてベバリーとエドワーズが残っています。マクダニエルズもいるし、火力を下げないローテに変わったね。そしてタウンズが戻ってくるとポストアップからボールを回し、逆サイドのコーナーからベバリーの3Pがヒット。さらにマクラフリンもコーナーから決めて、同点になってからあっという間に8点差に広げます。

モラントが足を引っ張っており、シュートへの自信がないのか打ち切らずにパスを出してターンオーバー。そしてJJJのドライブはプリンスがチャージドロー。おいおい。やらなければいけない2人がやれていないので、上手くいくわけもありません。

逆にタウンズは止められても粘って粘ってねじ込み。ふらふらっとディフェンスを惑わせていくディアンジェロのパスからプリンスの3Pも決まって、もりあがるミネソタ。

タイムアウトあけのウルブズはゾーンで仕掛けます。タウンズではなくバンダービルドが真ん中にいると運動量も増えて良さげ。ここで仕留めに行くのか。ただトランジションで1人戻れなかったら外から打たれたのでデメリットもあるね。

グリズリーズはタウンズのマークをカイルにして、そこから複数で囲みます。ウルブズはボールムーブでかわしに行きますが、ギリギリまで手を伸ばしてくるディフェンスに苦労してしまい決めきれず。お互いに変化を付けた守り方で少し試合が落ち着き始めます。

先に打開したのは、またもベインの3P。エグイ。今度はベインのパスからブルックスが3P。ベインだけがどうにもならないウルブズですが、エドワーズが3Pでお返し。ちょっとモラントを超えそうなエドワーズ。そしてタウンズが高さで押し込むと、ブルックスのレイアップを2人でブロックし、リードを取り返したのですが、またベインがディープ3P。

〇前半のベイン
21点
3P6/7

1人でどうにかしてしまったベイン。これがなければウルブズが20点リードしていた展開でした。リズムがない所で決めまくってくれたベイン。残り30秒でやっとモラントがドライブを決め、ディアンジェロに3Pを食らうも、最後にドライブで飛び込んだモラントにディアンジェロがラリアットしてしまいフレグラント1。

前半は60-56でウルブズが4点リードでした。しかし、最大15点リードまで行ったのに、終盤にベインから崩されてしまった。もったいない前半でした。

◎ファール

モラントのドライブからキックアウトでJJJの3Pミスから始まります。うん、モラントのマークって別に厳しくないんだよね。ドライブしたら寄ってくるからパスを捌けばいいだけなんだけど、ここの判断が悪いことと、グリズリーズらしいセンターの合わせが消えているのが問題。もともとモラントはキックアウト少なめの選手なので、ハマっているというかさ。

ウルブズは速攻でバンダービルドが決めるのですが、そのカウンターでブルックスにドライブくらうっていうね。もったいないウルブズ。そしてタウンズがゴール下をミスし、リバウンドも決め切れず、グリズリーズのカウンターになりそうなところで乱入者。何も対策してこなかったのかよ。

再開後もアグレッシブにいったモラントですがフローターをミス。逆にディアンジェロがフェイクで1枚剥がしてのパスからエドワーズの3Pがヒット。が、またベインが3P。

しかし、タウンズが仕掛けると止めに行ったベインのファールがコールされ、その後でベインにマークされているエドワーズがプルアップ3Pをヒット。うーん、モラントが機能していないグリズリーズに対して、エースのところで機能しているウルブズ。

タイムアウトのグリズリーズですが、モラントはドライブレイアップをリングに当てられずショットクロックオーバー。ディアンジェロが器用にファールドローして、ブルックスのファールが4つ。その後、ベバリーの3Pにモラントがファールして3ショット+ファールトラブル。

そしてベインのドライブにチャージングがコールされますが、これはチャレンジしてディフェンスファールに変更。ところが速攻で再びベインがオフェンスファールをコールされます。どうかしているぜレフリー。そう思ったら今度はディアンジェロが同じような形でオフェンスをコールされます。このあたり方が嫌いってことね。

遂にベインが3Pを外すと、エドワーズはまた3Pをヒット。そしてディアンジェロのキックアウトからベバリーのコーナー3Pで再び二桁点差に。

このまま行くのかと思ったらさ、タイアスの3Pが決まると、ディアンジェロのパスをタウンズがとれず、カウンターでベインのダンク。粘るねグリズリーズ。スローイン時にタイアスにラリアットしたマクダニエルズがフレグラント1。粘らせるねウルブズ。ザイアー・ウィリアムスのフリースローで3点差になります。

今度はタウンズがドライブからのユーロステップ、リバースレイアップ&ワン。ファールはJJJなのでこちらも4つ目。ファールさせまくるタウンズ。これがプレーインの反省なのか。エドワーズもドライブで続き、またリードを広げる忙しい試合だ。

その後もそんな感じ。書くのも飽きた。

〇3Qまでのファール数
グリズリーズ 25
ウルブズ   18

これにテクニカル1つとフレグラントが2つありました。激しい試合だし、レフリーは頑張ってコールしたのは間違いないけど、これだけコールが多いとレフリーの癖が強く出るよね。それはグリズリーズ側に不利に働いたかもしれません。

〇3Qまでの3P
グリズリーズ 11/25
ウルブズ   15/29

両チームとも確率はいいですが、特にウルブズはね。ファールが多いってのは厳しいコンタクトがあるわけで、それが発生しない3Pを多く決めているウルブズがリードしたって感じです。

◎スーパースターよ

タウンズがいない間に追い上げたいグリズリーズはクラークのインサイドが決まります。が2分と経たずに戻ってきたタウンズ。そしてマクラフリンが4本目の3Pを沈めます。決まりすぎだろ。サンズなんか4本しか決めなかったんだぞ。

そんなサンズを参考にするように、2Pが増えていった両チーム。インサイドの押し込みが繰り返されます。クラークやブリッジスが決めれば、タウンズが決め返す。そうしていればファールが増えるわけでティルマンはチャージングもあって5つになります。まぁ関係ないけどさ。

先に3Pを決めたのはJJJ。しかし、決めれば同点のレイアップに行ったモラントはタウンズにバレーボールアタックを食らいます。どうにもならんぞモラント。そしてタウンズは3Pを返し、まだまだリードを保ちます。

残り6分。やっとモラントがドライブ&ワン。ヤングのように最後に決めればスーパースターだからね。決めなければ・・・

チャレンジでウルブズボールになった後のオフェンスは、エドワーズに持たせておいてタウンズが動いての3P。これおw決めたタウンズ。さらにエドワーズがドライブファールドロー。JJJは5つ目のファールになります。うーん、モラントさんが決めないとさぁ

ちなみにモラントはプルアップ3Pならいつでも打てます。スクリーンもアンダーで守られているし、どうにでもなるんだけどね。去年のプレーオフなら打っていたぞ。でも、モラントのパスから決めたブルックス。チームメイトに助けてもらっているし、今シーズンはタイアスがこの役割で成功しているから、なんともいえん。

一方で自分で取りに行くタウンズはクラークとJJJに挟まれてファールを貰いますが、床に叩き落されてしまいます。これで13個目のファールドロー。そりゃあ体にダメージも食らうって。それでも向かっていくのだから、プレーインの苦い経験がタウンズを少し大人にしたのかな。

ワイドオープンになったモラントは打たずにドライブすると、タウンズにブロックされます。おいおい。しかしタウンズも1on1をスティールされ残り3分4点差。

リードしているのでスローダウンしたディアンジェロは、見事なパスをゴール下のバンダービルドに通し6点差。ベインの3Pは決まらず、モラントのパスはクラークがキャッチできずターンオーバー。

決めれば2勝目が濃厚なオフェンスで、もうひとつスローダウンですがエドワーズがパスミス。ところがファールを貰ったベインはフリースローをミス。遂に根を上げ始めたかベイン。残り1分50秒6点差。

もりろん時間を使うディアンジェロは、モラント相手に仕掛けて、フェイダウェイミドルをヒット。これでミスさえしなければ勝てるぞ。ブルックスが即座にレイアップを返し、時間を使ったディアンジェロは3Pをミス。ベインも3Pをミス。そしてハイプレスでファールです。おしまいですね。

この後、フリースローをミスしていくウルブズに対し、モラントがドライブを決め、決めれば同点の3Pがタイアスに舞い込んできましたが、決めることは出来ず。さらにブルックスの3Pが決まり、最後もベインがブザービーター3Pを決めて1点差まで追い上げましたが、まあそれはそれ。タウンズがちゃんとフリースローを決めて逃げ切りました。

〇タウンズ
31点
FG8/17
FT14/17
14リバウンド

子猫ちゃんは、何度も何度もファールされても、何度も何度もゴール下にアタックしました。このスタッツ以上にグリズリーズは困ってしまったわけです。特にファールでオフェンスが終わるとトランジションにもならないので、タウンズがファールを取りまくったことは地味にグリズリーズのオフェンス力をそぎました。

〇3P
エドワーズ 4/8
ベバリー  4/6
マクラフリン4/4

そしてインサイドで頑張るエースに周囲の3Pが繋がりました。トータル18/36の50%は出来すぎです。こんなに決まったら、もうちょっと楽に勝ちたかったね。それもまたウルブズらしさなのかな。

〇モラント
11点
FG4/13
15アシスト

うん、一応15アシストなんだけどさ。これはチームメイトが3Pを決めてくれたって感じです。それはそれで、上手くボールを散らしたって事でいいのですが、結局のところ15アシストで終わるなら単なる「良いPG」です。マークが厳しくボールを散らしながら、試合を決める得点を奪ったヤングに比べたら、最後まで点を取りに行けなかったモラントの負けでした。

1年前のプレーインで大きな成長を遂げ、フィニッシャーとしてのプレーで違いを作ったモラントが、その仕事を出来ていないシリーズ。かわりに今年のプレーインで恥をかいたタウンズがステップアップしています。なんとも皮肉なもんだ。

◎ゲーム5

まさかの2勝2敗ですが、大きなところでの関係性は変わりません。ハーフコートさせたら強いのはウルブズですが、ディティールの差で大きく上回るグリズリーズ。ならば、モラントがちゃんとスーパースターすればグリズリーズが勝つのですが、それが出来ていないっていうね。

別にそこまでマークは厳しくなくて、インサイドへ飛び込んだ時に囲まれるのだけが厳しい。チームメイトは3P決めてくれるのだからキックアウトしたり、ドライブで流れたりでいいはず。ただ、アダムスを起用しないのでインサイドの合わせは異様に弱くなっています。何よりもファールドローをしましょう。

うーん、モラント次第になってきたようなシリーズです。まさかこんなことになるとは。モラントがねぇ・・・。

一方でウルブズはグリズリーズのオフェンスに慣れてきた印象で、ローテが間に合うからモラントへも強くカバーできています。というか、モラントのシュートモーションを理解してきたのかな。タウンズがこんなにファールしないでブロックするのは珍しいかも。ただまぁそれを乗り越えていないモラントって構図かな。

ディアンジェロのゲームメイクと、エドワーズのアタックがあるので、インサイドのタウンズさえ機能すれば、いろんなことが出来ます。逆にどうもタウンズの代わりだけは務まらない様子。気分よくメンフィスへと向かうので、ゲーム5で勝ち切りたいところです。

プレーオフ①ウルブズvsグリズリーズ” への1件のフィードバック

  1. モラントはアダムスが欲しいと思います。別に使ってもいいと思うのですが。
    うーん、シーズンが出来過ぎだったと思っているので、まぁこんなものかと納得する反面、ファーストラウンドで負けるのは違うだろ!とも思ってしまいます。
    モラントもっとプルアップ打ってもいいんですけどね。怪我明けなので、その影響があるのかな?
    まぁとりあえず来年はプリンスをもらおうと思います!!

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