本日のマブス

2022/3/18 vsシクサーズ

今日はながら見だったことと、展開が一定だったので雑感スタイルにしようと思うのですが、なんとなく両チームを分けて書いた方が理解しやすそうなので、新しいトライアルです。ちなみに、普段からゲームレポートとして書いているのは「この試合の詳細」ではなくて「両チームの感想」だったりします。展開にはあまり興味がないしさ。ただしそれは「この試合で起きた現象」に限っているからゲームレポートなわけだ。

そんなことはさておき、わりと一定だった試合展開と、マブスがトレード後に手に入れている好調さには相関関係もあると思うので、マブスはマブスで触れておきたいね。ネガティブにいえば両チームの力関係については、試合開始から終了まで対して変化がなかった。

◎敗因

「敗因」といってよいのか微妙ですが、この試合最大のポイントはここだったと思います。

〇3P
パウエル  0/0
ドンチッチ 2/10

3Pが決まらなかったドンチッチですが、それだけでなくパウエルのアテンプトがゼロでした。本来は怠惰なエンビードのディフェンスを攻めるため、そして怖いエンビードをアウトサイドに引き出すことで、シクサーズをイージーに攻略できるはずが出来なかったのでした。

最大の要因はシクサーズが長時間ゾーンにしていた事なので、マブス側が悪かったのではなく、シクサーズが良かったことになりますが、どうもゾーンが攻略できなかった試合でもあります。それはドンチッチが3Pを有効活用できなかったことが最大の問題でした。

これを除けば、ゾーンのギャップにパウエルが飛び込んだり、見事なボールムーブでコーナーに展開していたよ。なお、ディンウィディも0/4なので、ハンドラー2人が3P決めていれば、シンプルにゾーンを攻略できていたと思います。

ハンドラーの頑張りが大事なオフェンスシステムなので、こうなってしまうとムズカシイネ。そんなことをキッドがやっているのは、バックス時代を考えるとなかなかビックリなのですが、そんな状況でも昨シーズンまでに比べたらドンチッチの負担は落ちているのも面白い話です。

◎ディンウィディ

よく「ディンウィディはこんなに優秀なのに、どうして力を発揮できなかったのですか?」みたいな質問を貰いますが、ぶっちゃけディンウィディはそこそこの気分屋なので、フランストレーションの溜まっていたウィザーズから解放されて、モチベーションアップが結果に繋がっているだけだと思っています。信用しすぎてはいけない。

一方でシックスマンのPGとしては非常に優秀なのも事実なので、サラリーが高すぎることを除けば、ドンチッチの控えにして、ブロンソンと合わせて3人のうち2人をコートに置くのはディンウィディの使い方としては大正解です。理想的とも言えます。1人PGだと気分屋な面が強すぎるかも。

これらは単にネッツファン目線のディンウィディ評価ですが、マブスのシステムにおいてどうなのかってのは違う話です。

マブスのオフェンスはドンチッチ、ブロンソン、ディンウィディについて「自由にやっていいよ」みたいな戦術です。ハンドラー任せな面が強いのですが、ポイントは周囲がしっかりとストレッチもカットプレーもすることで、オートマチックなコンビプレーもあります。ハンドラーに全権委任だけど、ハンドラーが個人技パーティーってわけじゃない。

ドンチッチは個人技で点を取りに行くけど、ちゃんと周囲を見えているタイプですね。ディンウィディも似たようなところがあるので、周囲が良い合わせをしたらパスを出し、それ以外は自分で打ち切るみたいな感じ。大雑把に言えば、ディンウィディのメンタリティは「王様」なのであっているし、かといって個人技アタック一辺倒ではなく「家臣を使う」ので丁度良い。

ここをトレイ・バークに託すのは厳しかったし、ニリキナも厳しいので、3人目のプレーメイカーはマブスが望んでいたものだったといえます。同時に(下手だったとしても)インサイドのプレーメイカーとしてポルジンギスを使うよりも、3人のハンドラーで勝負に出たことはチームの戦術はより整理されました。ハーダウェイいたらどうしたんだろ。

そんなわけで控えPGにしてはサラリーが高い問題はありますが、オフにブロンソンがFAになる前提もあるならば、良き出会いといえるでしょう。ただ、これをキッドがやるとはビックリなんだよね。

◎ハンドラーアタック

ゾーンに対してハンドラー2人の3Pが決まらず苦しかったマブスですが、それを除けば立派なオフェンスをしていたと思います。特にパウエルの合わせが秀逸なので、14点FG6/9とエンビードが相手でも堅実に押し込んでくれました。見えにくいけどゴール下のイージーシュートを正しく決めてくれることって大事。

そして本日もブロンソンのドライブは素晴らしかったです。ドライブっていうか、レイアップに行く時の身体の使い方、エンビードとの距離の取り方が極めてうまく、見事なアタックを続けてくれました。

〇ブロンソン
24点
FG10/14
3P2/3
4アシスト

うーん、優秀だな。なお、ディンウィディはフィニッシュスキルはそこまで高くないので、来年の事は来年に考えよう。この活躍ならディンウィディを売れそうだから、ブロンソンを残す可能性もあるし。

さて、大事なことはパウエルの合わせ以外には、ブロンソンのドライブアタックくらいしか、インサイドを攻略する術がなかったことです。いや、表現が正しくないか。「ブロンソンのインサイドアタックは極めて重要」ってことです。本来はポルジンギスに託していた役割ですが、確かにブロンソンの方が決めてくれるもんね。

シクサーズはゾーンを長く使いましたが、その狙いはエンビードを引き出されるのを防ぐだけでなく、ディフェンス力に自信もある中で、アウトサイドをしっかり追いかけることを目指しました。インサイドはエンビードに任せておこうぜ。そこを攻略してくれたブロンソンは重要なのですが、3Pを止めに来ているディフェンスに対して、もっとチーム全体がアグレッシブにアタックすべきだったもいえます。

その意味ではブロンソンのアタックもパウエルの合わせも良かったし、ディンウィディとドンチッチの3Pが決まらなかったことが問題でしたが、違う攻略パターンが混ざらなかったことは物足りなさが残りました。

〇2Pと3Pアテンプト
フィニースミス 2P2本 3P5本
グリーン   2P4本 3P2本
クリバー  2P0本 3P4本
ベルタンス 2P0本 3P2本
ニリキナ  2P0本 3P2本

ジョシュ・グリーンは2Pの方が多かったですが、そのほかは3P担当でしかなく、ハンドラーアタック中心の典型的なオフェンスになってしまい、それが試合が進むごとにシクサーズを楽にしてしまいました。「展開が変わらなかった」と評したのは、こういう部分でした。

ってことで、3ハンドラーはわかりやすくなってチームの調子も上がってよいのだけど、展開がワンパターンに陥る危険性もあるよ。まぁこっちは逆にハーダウェイが戻ってくれば解決するのかな。んーー、でもやっぱりPF系統が欲しくなるので、ポルジンギス不足か。

なかなか全てを揃えるのは難しいから今シーズンはドンチッチ・ブロンソン・ディンウィディに託そうね。幸いにしてエースキラータイプのガードが少なくなってきているしさ。

◎ベルタンスとグリーン

もう1人の補強であるベルタンスについては、このオフェンスシステムで必要な3P担当という事で、ピースとしてはわかりやすいです。クリバーよりも序列が下なので、あくまでもケガ人のカバー要員程度の使い方でしょ。なのでサラリーが高いことを除けば、わかりやすいか。そのサラリーの高さと契約期間の長さが最大のネックなんだけどさ。

オフェンス面については、役割に当てはめられているし、それ以上はベルタンス個人の問題ではないので仕方がないとして、ディフェンスの悪さが際立った試合でした。特にハーデンに狙い撃ちにされ、ボッコボコにされていました。

〇ハーデン
24点
12アシスト

しかし、ハーデンは得点よりもアシストが目立ちましたね。これらはいつものベルタンス流の「言い訳ディフェンス」とグリーンの奮闘がありました。それが面白い試合でもあったね。

ジョシュ・グリーンの事を知らなかったのか、まともな1on1をしてコースを切られたハーデンは、そこからスイッチ誘導してベルタンスを引き出してのドライブアタックを始めました。スーパーイージーに抜けていくハーデン。相変わらず酷いディフェンスをしているベルタンス。

このマッチアップのヤバさに対して、マブスはスイッチを辞めてダブルチームにしました。つまりスイッチ誘導されたらベルタンスがハーデンについていくだけでなく、その後をグリーンが追いかけてきます。それでもぶち抜かれるシーンがあったベルタンスは流石ですが、少なくともダブルチームで抜かれる回数は減ったので「オレはそこまで抜かれてないよ」という言い訳は可能。

そうなれば必ず1人は空くわけです。これを時にフィニースミスがローテすることもあれば、グリーンがカバーすることもありました。主にニヤングが空きましたが、ハーデン⇒ニヤング⇒ハーデン⇒ニヤングとパスが出るたびに全部追いかけていくグリーンの仕事量が半端なかったです。ベルタンスの分まで守っていくグリーン。ベルタンスの2倍のサラリーをあげなよ。

このグリーンのディフェンスは今シーズン開幕からのサプライズでしたが、ローテもそつなくこなすようになり、すっかりチームの武器になってきました。フィニースミスやブルロックは、ここまでスピード対応は出来ないので、違うタイプのディフェンスアクションも出来るのでした。

また、こういう激しいローテがあることは、その次にいるディンウィディも楽しそうでした。ウィザーズの後追いディフェンスに比べて、先読みとカバーリングがあるので、かなり思い切った動きが出来るよね。こういう1つひとつが、モチベーションをあげていると感じたよ。

◎頑張れパウエル

そんな感じの試合でした。整理されてきたし、ポルジンギスを諦めてディンウィディをいれたことで非常にわかりやすくなったのが好調の要因なのでしょう。そしてそれはパウエルへの負担が大きくなったことを意味するので、本当に頑張ってください。出来ればキングスからホルムズをスティールしたかったな。

なかなか面白い試合でしたし、それはパウエルの攻守にわたる奮闘でした。ドンチッチとディンウィディの3P不調もあったけど、オフェンスパターンがもう1つ2つ欲しかった。かといってパウエルを下げちゃうといろいろ苦しいので、PFが・・・ってわけにもいかないよね。

このままいくとプレーオフではプレーを読まれ切って厳しいと思うのですが、マブスの強みは「読まれても決めるドンチッチ」なので、ドンチッチ勝負に持ち込めるところまでチームメイトが頑張りましょう。そんな感想でした。

本日のマブス” への6件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    ベルタンスはディフェンスのデメリットがデカすぎますね。(まあ知っていたのでツイッターのアンケートは「噂通り…」に入れましたが)
    前のネッツ戦もドラギッチに狙い撃たれてボコボコにされたことが2桁差を作ってしまってました。
    ハンドラー2枚をフロアに残すロケッツのトータルゲームもどきをしている今シーズンだと上回りたいベンチの時間で簡単に点を取られることがすごく重いです。
    ただ、そもそもビッグマンが足りてない(パウエル、クリーバー、クリス、ベルタンス)のもあって、ロスターバランスの問題だとも思っています。

    1. ベルタンスを使いたいのではなく、やっぱりディンウィディが欲しかっただけで、セット販売されたんですかね。
      とはいえビッグが足りないから、それも1人は欲しくて、足元見られてしまったのか。

      ギャフォードといわなくても、八村かハレルを手に入れていれば、また違ったのかかな。

  2. 今回、リアルタイムで見てて、感じていたのは、試合のなかで最終的にドンチッチにやられるんだろうなぁと言うことですね。接戦で3Qまで終わり、いよいよ4Qと言うところでスタートからハーデンが爆発一気に試合を決めたと感じました。
    その時、ドンチッチがコートに居なかったのは残念でした。もう少し早くドンチッチを戻すべきだと感じましたが、どう思いますか?

    1. 勝負所でドンチッチに期待する要素が大きい以上は、休ませる時間を4Q前半にもってくるのは理解できるので、仕方がないかなと思います。
      どっちかというと、ハーデンに「やられた」がポイントで、ドンチッチを入れての得点面よりも、ディフェンスをどうにかしないといけないかな。

  3. 確かに今のマブスは3人のハンドラー攻撃がパターン化してますが、それぞれの強みがあるのでうまく言ってますね。待望の2ndハンドラーがディンウィディーで良かった。
    あとはビッグマンが補強ポイントなんですが、ホルムズは不憫なので、マブスにもらってもいいですかね…可哀想で…

    1. オフはブロンソンもあるし、何を優先しますかね。
      ビッグマンはパウエルでいいので、層の暑さだけ求めるか、それともバージョンアップするのか。プレーオフの結果で大きく左右されそうです

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