ピストンズvsホークス

2022/3/7

なんどか5割に近づいては勝ち切れないホークス。ジャズじゃないけど、いつも似たような印象を抱くよね。逆にピストンズは最近好調で、シーズン序盤の戦いからディベロップメントがあります。

◎ヤング&コリンズ

今日も今日とてヤングがスーパーな印象から始まるホークス。ディープ3Pに見事なアシスト。残り4分半にボグダノビッチがポストアップから決めるシーンまでは、ほぼほぼ似たような感じでヤングのコントロールバスケでした。ってことは、やっぱりワンパターン感があるってことだろうな。

しかし、こんなに守れなかったかコーリー・ジョセフ。いろいろと印象の悪い今日この頃。セカンドガードにディフェンス要員を置きたい気がしてしまうぜ。連動も悪いので、なにしてもヤングにボコられていきます。

そして戻ってきたコリンズへの鮮やかなパスであり、鮮やかな合わせをするコリンズでもあり。3Pも決めてヤング&コリンズの強みを見せつけていきます。なんでホークスのフロントはこのコンビを壊したいんだろうね。まぁコンビが強すぎて、それだけで構築締まっている気もするけどさ。

ハーターではなくボグダノビッチなのだから、もう少し違うプレーメイカーを活用すればいいのに、そして昨シーズンはそれが出来たのに、なぜかできなくなってしまって久しい今シーズン。シーズン序盤のやる気なさに比べれば、落ち着いてきたけれど、5人が有効に絡むって事はしていないので、マクミランの弱点が出まくっています。

だったら長所のディフェンスを出せばよい。序盤は何故かスイッチ誘導しては失敗し、ハンター相手に仕掛けていくピストンズの拙攻が目立ちましたが、これを止められないエースキラー担当のハンター。なにしてんじゃ。ジェレミのミドルがしっかり決まったこともあって苦しいホークス。

ただ、やっぱりコリンズが戻ってきたから、インサイド側に余裕が出来た・・・というか、マンマークを頑張れば良くなったので、時間と共に止めるシーンが出てきます。主にピストンズのミスといえばミスだけどね。しかし、このディフェンスはベンチメンバーになると再びストップ。カニングハムに3P決められ、ワンパス速攻出され、トランジションアタックを食らい、残り2分からラッシュを食らってしまいました。

◎セカンドユニット

最近のピストンズの強みはセカンドユニット。なんだかんだとケガ人が戻ってきたので、カニングハム、ヘイズ、マグルーダー、オリニク、バグリーと並べています。豪華なロスターではない代わりに、そこそこ層の厚さがあるんだよね。主力のサラリーが安い時に、高めのロールプレイヤーを集めよう。

それってホークスの強みだったはずじゃん。すると、カニングハムが下がった2Qにボグダノビッチとガリナリでホークスが9点リードにします。特に止められないガリナリ。オリニクは手玉に取られているぜ。スターターで出ていた時はコリンズとの差を見せ詰められるような出来だったのに、ベンチ相手だからか、ヤングがいないからか、個人義の強みで得点していきます。

それでもタイムアウトから取り返したピストンズ。頑張るべきヘイズが、ドライブからヘジテーション気味のフィニッシュを次々に沈めれば、バグリーもトランジションに走ってレイアップ。バグリーが来てからカウンターアタックが目立ち始めたよね。なお、オフェンス力はない。

ところでアイザイア・リバースとかいう知らない選手がいた。ドラフト42位のフォワードなんだけど、これがディフェンス担当のセカンドガードの役目を果たしており、マグルーダーと共にディフェンスを締めることに繋がりました。ニューキャラ登場だぜ。ヘイズとカニングハムも守れるから、3人で頑張ってほしい。

ヤングを戻したホークスは、スイッチ誘導からバグリーを狙っていくのですが、なかなか抜けず。ヤングの凡ミスなんかもあって、バグリーのディフェンスにハマってしまいます。バグリーが直接対応していたけど、リバースとかが締めていたから、チームで守り切った形です。

そしてヘイズのキックアウトからリバーズがドライブ&ワンで逆転。なお、全く触れていないかった。そしてこのプレーで倒れこんだカペラの身体がスチュワートの足にぶつかり、スチュワートが離脱してしまいます。得したようで損したプレーとなったピストンズ。

このアクシデントによりスターターユニットにバグリーが混じることになります。ジェレミ、ベイと並び、しかもカニングハムもインサイドで強く守れる選手なので、スピードのあるウイングで構築されることになり、ホークスオフェンスはディフェンスをずらしても、ローテで対応されてしまい、打開点を掴むのが難しくなってきます。そしてヤングのプルアップが決まらないと苦しい。

オフェンスでは基本的にセンターのバグリーですが、スチュワートよりは外に出るよね。空いたインサイドにカニングハムがドライブを決め、さらにジェレミにスクリーンをしてミドル。元々、インサイドのフィニッシュの弱さが厳しかったピストンズですが、バグリーでそれは解決しないけど、スペースが広くなったのでカニングハムが決めれば成立しそう。まぁパスアウトが多かったけどね。

あとジェレミはミドル専門家になっていて、それじゃダメだろ。カットプレーも少ないし、スチュワートボケしている気もするから、バグリーになって、ナゲッツ時代のようにゴール下に顔を出すようになるといいね。

前半は59-56でピストンズが3点リードで終わります。きれいに逆転したね。どっちも点が入った展開でしたが、逆転の理由はディフェンスにありました。とはいえ、トランジションが好きな両チームなので、ハイスコアは続きそうです。

◎ヘイズ

コリンズ相手にやっぱりステップバックミドルに逃げたじゃれみが外し、ゴール下でパスを受けて、そのままカペラに流したコリンズでホークスが逆転。前半に止められなかった米のアタックをハンターが止めて、ちょっと流れを掴みそうなホークスでしたが、化に具ハムのパスアウトでフリーになったジェレミの3Pで再逆転です。

前半と違ってボールを散らしていくヤング。そこからボグダノビッチの3P、ボグダノビッチのパスからコリンズのゴール下。ハーフタイムに注意があったのか、かなり改善しています。

これをみてクイックタイムアウトのケーシー。何かが違うと思ったのか、1点差だけど切ってきました。タイムアウト中にカニングハムがディフェンスの指示を出すシーンが流されるデトロイトの映像。ディフェンスの気合を入れ直したか、スクリーンへの対応が良くなり、ショットクロックオーバーに追い込みます。しかし、自分たちもショットクロックオーバー。

バグリーが入ったオフェンスは流動的にポジションを動かし、選手が入れ替わるので、悪い印象ではないのですが、とにかく全員が突破力に欠けており、ドライブはしているのに抜けきれないことが多い。カニングハムもスピードないしね。だから良い感じだけど、選手に合っていないというか。これでシューターが1枚いれば違うんだけど、ムービングして決めきれるタイプはいない。

そう思っていたら本日ドライブを決めているヘイズと、シュータービッグのオリニクを送り込むケーシー。この2人がオフボールで動いてパスを受け、チャンスを作ってくれたので明確な変化が生まれ逆転に成功します。

特にヘイズがいい。何故かするするっとゴール下に侵入しているんだもん。PGから解放されたことで逆に良さが出てきた珍しいタイプ。パスセンスがあるんだけど、パスを受けるセンスもあるのか。ちょっとビックリ。カニングハムがドライブした瞬間、自分のマークが目を離したのでカッティングしているのとか上手い。

最後にヘイズが3Pを決めて78-76とピストンズがリードをキープして3Qが終わります。前半に比べてロースコアになりました。ピストンズ側のスモールラインナップに困らされたホークスでした。

◎クラッチへ

ルーのミドルと3Pで逆転して始まる4Q。今シーズンの出来が悪いルーだけど、今日は好調。前半のガリナリに続き、個人で得点していくぜ。ルーのワンドリブルパスアウトからガリナリの3Pも続き、ホークスペースだ。

決して鮮やかなオフェンスではないけど、やることがハッキリしているし、全員が共通意識をもって取り組めています。ターンオーバーからカウンター食らわないのも大事なことだ。オフェンスはちょっと昨シーズンっぽくなってきたけど、ディフェンスが強くないと意味がない。

ここで再びリバース登場。3Pを決めて追い上げると、インサイドへのロブパスを逆サイドからカット。ボグダノビッチのステップバック3Pはエアボールにして、管理人の心を揺さぶります。ヤングがバグリーを誘い出して抜くも、再び高速ヘルプでシュートミスを誘発。いいぞリバース。頑張ってブルース・ブラウンになろうぜ。

カニングハムのパスからバグリーのダンクを挟み、再びリバースの3Pで逆転のピストンズ。サベン・リーとか起用していたのは何だったんだ。こんな良い選手がいるのに隠していたケーシー。今年のルーキーはドスンムといい、ハーブ・ジョーンズといい、リバースといい2巡目のディフェンス担当が熱いぜ!

ピストンズはサンズみたいなオフェンスセットにしていて、PGカニングハムにバグリーが絡むわけですが、そこに追加でリバースがオフボールやスクリーンで絡みます。ミカルみたいな担当だね。ジャレミはコーナー担当にして上手くいっているオフェンス。そうかと思ったら飛び込んできたヘイズにパスが出て、バグリーへのアリウープを完成。おもろいぞピストンズ。

ホークスはヤングでいきます。そりゃそうだ。ただ、こっちは絡む人数が少ないというか、ウイングが1枚上手く絡んでほしいけど、どうしてもガード&ビッグのみになってしまうオーソドックスな形です。ところが、そこをバグリーに止められがちなので、ちょっと苦しくなってきた。

それでもボグダノビッチが3Pで救います。もうインサイドに攻めこめない状態だけど、外から決めきってくれるのありがたい。残り2分半で1点リード。

ピストンズはカニングハムがドライブからのフェイクで見事なレイアップを決めると、リバースの3Pがエアボールになったのを、何故かそこにいたヘイズが拾ってファールドロー。2点リードに変わります。

しかし、今度はボグダノビッチがオフェンスリバウンドを拾って&ワン。ヤングの影響力が薄まってきた中で個人で助けてくれているボグダノビッチ。ところが今度はカニングハムがリバウンドからそのボグダノビッチにコンタクトして&ワン。フリースロー外したけど。残り1分で1点リード。

ここら辺の攻防はスモールの攻防になっており、お互いにビッグマンがアウトサイドまで追いかけては、インサイドの穴をガード陣がとりにいってます。その意味ではカペラを出しているマクミランはちょっと苦しい。こういう時ってコリンズのワンビッグだったと思うんだけどな。ジェレミを守るのにコリンズを起用したいように見えるので、レディッシュ放出が響いているような気も。

それでもトランジションからハンターが決めて再びホークスが1点リードに。ピストンズはジェレミのドライブキックアウトからリバースが狙うも決められず。残り28秒でホークスボールという実に微妙な状況になります。ファールゲームか、守り切るのを目指すのか。

ここでガリナリ投入。オフェンスだからだね。ファールゲームに来なかったピストンズに対して、ヤングはバグリーを引き出しての1on1をチョイスしますが、これを決めきれず。うーん、とにかくバグリーに困らされてしまった印象のあるヤング。序盤はスチュワートで好き勝手だったのに・・・。

マイボールにしたのに、何故かタイムアウトをコールしないピストンズ。ムダに時間を使って、残り1.6秒でやっとコールします。バカだ。行くのかいかないのか、決めてなかったのか。何してんだケーシー。さっさと止めておけよ。

残り1.6秒で1点ビハインド。ヘイズにスローインを任せ、ツーメンゲームを2つ作るrセットから、カニングハムにパスを出すのですが、ここに手を出したボグダノビッチがファールコールされます。まぁこれはボグダノビッチが悪い。ファールだし、そもそも手を出す必要ないし。これでファールアウトです。

2本決めれば勝ちのカニングハム。1本目を決めますが、この時ボグダノビッチがコートから出ていなかったのでやり直し。やり直しも決めて同点。2本目も決めて逆転。試合の最後にボールに触らせても貰えないドラフト2位とは違うね。

もう時間もないのでスローインのパスを受けたらシュートに行く必要があるホークス。リングにダイブするコリンズへロブパスを出しますが、これにファール締まった元ドラフト2位。お前は直前のボグダノビッチを見ていなかったのか。まぁ通ったら決められる分だけボグダノビッチよりはマシなファールだけどさ。

このフリースロー1本目をミスしたコリンズ。はい。残業です。

◎カニングハム仕様

ジェレミの3Pにファールするコリンズ。なんだこのファール合戦は。カペラのプットバックにファールするジェレミ。ファールされた選手がファールしていくのか。そして両方ともフリースローをミス。

カニングハムの3Pでリードはピストンズ。しかし、ドライブしたヤングへブロックに来たジェレミと衝突したヘイズがケガで倒れこんでしまいます。とはいえタイムアウトは使いたくない状況なので4on5で攻めていくと、バグリーのドライブで5点リードに。カニングハムにダブルチームまでは良かったけど、守り切れなかったホークス。

しかし、面白いものでヘイズ⇒ジョセフになったことが関係しているのか、超久しぶりにヤングのロブパスからカペラのアリウープが決まると、さらにヤングのドライブフローター。ヘイズが素晴らしく守っていたって事か。

ただカニングハムもドライブフローターを返せば、ファールドローも続けて残り2分で5点リードを守ります。カニングハムを止める手立てがないホークス。

ヤングはバグリーからもファールドロー。ここで攻め勝ったのも久しぶりだね。ヤングの演技にレフリーが騙されたようにしか見えないけどさ。それがスーパースターってやつだ。スーパースターになり損ねた方が悪いっていうNBA理論。

ホークスはやけくそみたいに、カニングハムにコリンズをぶつけます。するとこれがドライブさせてのカペラのブロックに繋がり、久しぶりに守れた。でも、オフェンスはコリンズが3Pを外してしまい追い上げられず。そしてデロン・ライト相手のフェイダウェイミドルを決めたミドル専門家のジェレミにより、ピストンズが3連勝となりました。

〇ヤング
1Q 8点 4アシスト
以降 6点 8アシスト

ホークスの敗因はシンプルです。これしかない。ただ、これを引き出したのは守れなかったスターター(ジョセフ&スチュワート)に対して、奮闘したベンチ(ヘイズ&バグリー)って感じです。相性もあるので、特にヤング中心のホークスには平面で守れる2人の良さが出たね。

ヘイズのディフェンスについては、今シーズンずっといいなーと思っていましたが、そこにバグリーを加えたことでスイッチOKな体制が出来た事と、全てをカバーできるカニングハムの万能性が活きる結果になりました。強烈なセンター(エンビードやヤニス)を相手にした時は弱みを見せる気もしますが、バグリーはエンビード相手に奮闘するしなぁ。

そして今日はリバースというニューカマーをみえて満足。いいね。いいよ。マンマーク良し、カバーリング良し。ケイレブ&コディ的なタイプですが、そこにウインガーながらプレーメイクのところにスクリナー&オフボールムーブで絡んでいたのも良し。

いままでいなかったタイプだし、サンズのミカルやカム・ジョンソンを思わせる絡み方は、リバースの良さってだけでなく、ピストンズオフェンスの改編でもありました。ジェレミやベイの1on1アタックを多用していたはずなのに、ジェレミの離脱時にカニングハム&ヘイズの様相が強まってきたと思ったら、今ではカニングハムのハンドラーアタック用のオフェンスセットに変更されています。

なんでこうなってきたのか、よくわかりませんが、今日の良かった点はやっぱりスチュワート⇒バグリーになったことで、ウイング3枚が流動的にポジションを変えるようになったことです。ってことで、ライルズが活躍していた頃を思い出させるけど、それをスターターでやったのが新しかったよ。

〇カニングハム
28点
FG10/25
10アシスト

ヤングのホークスみたいに、カニングハムのピストンズになっていた。6アシストのヘイズも良い絡みをしていたし、なかなか面白かったぜ。ヘイズとリバースがいると、さらにカニングハムが面白くなってきました。これが通常のスターターだと、オフボールでのアクションが少なく、スペースが生まれないので、怪我の功名みたいな試合だったかも。

ホークスもオフボール担当が少なすぎるよ。いや、それはともかくコーナー担当もいないじゃん。本来はそうなるべきのハンターはコーナー3Pが1本しかなく、今日はコリンズがゼロだったので、それでカペラと同居させるのはちょっと苦しい。どうしても5割に届かないねー。

ピストンズvsホークス” への3件のフィードバック

  1. やっぱり前回も感じた印象通りバグリーはスイッチした時によく守れてますね。フィジカルで守るわけじゃないけど、長さと機動力で上手く守ってましたね。オフェンスは相変わらずソロではヘナチョコですが、リバウンドには献身的に絡むので控え、スモール要員のセンターとしては使えますね。
    カラミアンがいた時にキングスでディフェンスを改善していって、また教わってるのは良さそうですね。
    ピストンズは荒さの中にも献身性のある若手が揃ってるのでディフェンスを鍛えていって、そこにスーパーなスコアラーを加えられたら大化けしそうな気もします。ホークスはショボいスーパーチームって感じ。単発が多いですね。ま、ガリナリ、ルーとか正にクリッパーズですし。それこそ、あの頃のリバース時代はベンチの方が点を取る謎チームでしたしね。でもそれじゃあ限界もある。ちょっとチームの自力感で粘れるセカンドユニットとロールプレーヤーに組み直さないとキツいかなと。もっと守り重視にしたら?って思います。よくわかん無いですけどね。

    1. オフェンスがソロでヘナチョコは的確!
      インサイド常駐のセンターとしては弱く、PFとしてはシュート力が足りない。そこがピストンズだと表面に出てこないのが、バグリーにはありがたい環境ですね。

      ホークスは去年はディフェンス頑張って躍進したのに、忘れちゃったみたいで、ヤル気の問題にしかみえないんです。

  2. 昨シーズンのATLはマクミランへのHC交代がカンフル剤的に働いた印象でしたが、
    その効果期限が切れた感じですね。
    モチベーター系HCあるあるというか。

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