サンズvsブレイザーズ

2021/11/9

3試合目のサンズです。今日もエイトンが休み。出たりでなかったり。代役がマギーなのも面白くて、カミンスキーをメインに変える事もあったね。

ブレイザーズは久しぶりです。もっともっと苦戦すると思っていたので、ここまでの成績は「よくできた方」だと思っています。プレシーズンの内容はそれくらい悪かったし、加えてリラードの不調があったんだから、マシなほうじゃん。

◎ミドルレンジゲーム

リラードとマカラムのミドルで組み立てていくブレイザーズ。アミヌ&ハークレス時代って、ミドルレンジゲームに持ち込めば、確率の高さで勝てるチームだったよね。大前提はディフェンスが良いことであり、3Pゲームにされない事。でも、昨シーズンのブレイザーズは3Pゲームに持ち込んで勝つチームだったよね。そのふり幅たるや・・・。

ミドルレンジゲームで必要なことは2つ。1つはウインガー達が3Pを決めることで、リラード&マカラムにスペースを作るためには、スポットシューターが活躍しないとね。コビントンとパウエルなら、それは出来るので、スターターは成立していると思っています。

2つ目がセンターの強さ、怖さなんだけど、それがブレイザーズの難しい所で、ヌルキッチがいることで「ミドルを打つためのプレーメイク」は出来ている。出来ているっていうか、とてもよくできている。この試合もハンドオフから打たせ、スクリナーになってマークを剥がし、バックドアパスを通していくよ。

でもさ、同じくミドルレンジゲームでファイナルに行ったのがサンズだよ。エイトンはヌルキッチなプレーは苦手。なんだけど、インサイドで合わせまくるし、合わせたら確実に押し込むじゃん。なお、気持ちは強くないから逆にパスアウトも出てくるけどさ。

でもヌルキッチはゴール下の強さは劣るタイプのセンターだし、FG成功率が悪いんだよね。ってことで「もしもヌルキッチがADだったら強いのに」はブレイザーズの事実です。求めすぎればキリがないけど、FG成功率の悪さはリラードとマカラムが高確率で補う必要があります。でも、補い切れていない感じがするのが今シーズン。

でも、序盤は決めまくったのでブレイザーズがリードします。良い感じだ。プルアップ3Pに頼ることなく、ヌルキッチが絡みまくったプレーからのミドルを多く打つことで、今シーズンのシューティング問題への対処をしているように見えます。こんなにミドルを打つチームではなかったじゃん。

さらにマカラム→サイモンズになっても、サイモンズがミドル。リトルまでミドル。多いな。初めの20点で1本も3Pを決めていないブレイザーズ。らしくないし、アジャストなんだろうね。ある意味で昨シーズンのサンズの成功は、ミドルレンジゲームへの勇気を与えたかもね。ただし、3P3本決めているサンズなので逆転されます。

そんなこんなでアジャストしはじめたからブレイザーズは思ったよりも勝っているのでしょうが、一方でサンズに比べるとウイングへのパスアウトが不十分で、3Pを効果的に使えていません。センターとガードの絡みは良い感じだし、リトルまで力強くアタックできているんだけど、インサイドアウトの連携はスムーズさが足りない。

1Qは7本の3P全て外したブレイザーズ。サンズも3/11とそんなに決まらなかったけど、26-27と1点ビハインドで終わります。あと少しなんだけど、その少しがかなり遠いようにも見えるぜ。

◎ミドルレンジ返し

サンズからしても「エイトンがいればミドルも防げるのにな」って見えるし、「エイトンがいればミドルとゴール下がもっと決まるのにな」にも見えます。これが同じタイプのマギーで発生する問題はスクリナーとしてディフェンダーを剥がせない事であり、違うタイプのカミンスキーによる3Pの方が効果的に見えてしまいます。

2Qはカム・ジョンソンの3Pから始まりますが、3P以外はインサイドにドライブしたりパスしたりがミスになって、カウンターからリトルのダンクで追い付かれます。うーん、インサイドの悩みはあるけど、欲しいのはスクリナーなのかもね。面白いことにプレーマイカーになるヌルキッチじゃないのがサンズでもあるな。

両チームが真逆の悩みを抱える試合は、ネイダーやミカルのディフェンス力でサンズが優勢に運びそうでしたが、そんな時にマギーが3つ目のファールでベンチに下がります。カミンスキーが出てくるとディフェンスが間に合わないので、楽にミドルを打たれてしまうサンズ。マギーとの差は小さいけど明確だし、エイトンとの差は大きいな。せめてサリッチがいればスモールに切り替えてきそうなんだけど、ケガ人問題。

そんなミドルをクリス・ポールが返します。同じようにブッカーも続き、これで再びリードを得るよ。ミドルレンジゲーム返しで9点リード。ヌルキッチやリラードに返されてもカミンスキーの3Pで10点差。なお、この時点でブレイザーズの3Pは0/11です。

さらにサンズはスイッチさせてはカミンスキーがインサイドでフィジカルに押し込みます。リラードやマカラム、そしてパウエルを抱えているから起こる問題ですが、スムーズに狙っているのがブレイザーズとの違いだな。同じことをヌルキッチも出来るはずだし、コビントンやナンスならカミンスキーと同じくらいには出来るはずが、そこを狙うカルチャーが足りない。

ってことで、二桁リードになってから、特別なことは何もなかったサンズなのだけど、徐々に開いていきました。相手の弱い部分を攻めただけであり、いつまでたっても3Pが決まらないブレイザーズが悪すぎたともいえる。あと、マギーよりカミンスキーの方が良いのね。

〇前半の3P
ブレイザーズ 0/13
サンズ    5/16

サンズもカム・ジョンソンが2/3決めた以外は、対して決まらなかったんだけど、この差はデカすぎるわ。なんだって、ここまで決まらないのかブレイザーズ。シンプルにキャッチ&3Pが少なすぎるのが問題なんだけど、そこに至るまでのパスワークがサンズにはあったなぁ。

前半は60-47で13点リードのサンズ。ある意味で守りやすかったわけですが、60点取れているのだからオフェンスが良かったとみていいのかな。しかし、中身はカミンスキーが18点取っており、3Pに開けばノーマーク、ミスマッチ誘導でインサイドでもフィジカルに勝てるっていうね。チームオフェンスの差がカミンスキーに得点を生み出したような前半でした。

つまりはミドルレンジゲームをした両チームだけど、3Pを決められないブレイザーズと、インサイドで押し込むことが出来た2Q終盤のサンズってことで、サンズの方がオフェンスのバランスが良くスムーズだったのでした。

◎続カミンスキー

後半早々に遂にパウエルがブレイザーズで初めての3Pを決めます。さらにコビントンがタフミドルを決めれば、ブッカーのパスをスティールすると最後はパウエルに繋いで速攻です。前半は消えていたウイング陣の得点でブレイザーズが持ち直すスタートに。

なんだけど、どうもリラードにミスが多いというか、リラードからウイングへの連携は不十分。単にパウエルとコビントンが個人技で何とかしただけだったね。流れるようにボールを繋ぐとか、ドライブ&パスアウトが連続するとか、そういうのがないから単発で終わりそうな気が。

それでもミスの多かったリラードが遂に3Pを決めると流れはブレイザーズに。イケイケゴーゴーな空気で追い上げていきます。ミスがなければ逆転していただろう追い上げ方に、なんとかクリス・ポールで対抗していたのですが、リラードがタフミドルも決めちゃったので苦しいぜ。そしてブレイザーズはヌルキッチ以外は個人技の組み合わせになっているな。

そんな中、マギーがまたもファールトラブルになってしまいます。ってことで、カミンスキーが登場すると、またもカミンスキー劇場が発動するのでした。

ピック&ロールを仕掛けるサンズに対しては、基本的にセンター陣がショーディフェンスするわけですが、ヌルキッチとゼラーは機動力のあるタイプじゃないので、3P待ちしているカミンスキーに追いつけません。あるいはチームとしてローテするような戦術も持ち合わせていないので、全体的にツーメンゲームでやられてしまいます。

それだけなら問題なかったのですが、リングにダイブするカミンスキーに対してもカバーが遅く、ジャンプしないティアドロップを決められてしまいます。リングに正対してシュートが打てるカミンスキーは次々に沈めていくぜ。かつてのチームメイトのゼラーとマッチアップしても圧倒してしまうカミンスキー。

そして前半同様にショーディフェンスに対してリングから大きく離れるルートを選ぶクリス・ポールとペインによってミスマッチも作り、やっぱりフィジカルな押し込みでもカミンスキーが目立ちます。あれもこれもカミンスキーでどうにかなるってホーネッツ目線では異次元過ぎるぜ。

それにしてもブレイザーズのディフェンスはウイングがカバーに来ないよね。前半に決められた3Pが嫌なんだろうけど、収縮とローテがないから守り方に幅が出来ないよ。似たようなパターンというか、サンズが用意しているツーメンゲームからのプレーパターンに全てハマっていく感じです。どれか1つでも止めていればサンズは、一番楽に打てるパターンをチョイスしていったかもしれませんが、全部通用するからイージーモードであり、カミンスキーがノリノリです。

そんなわけでブレイザーズが反撃した3Qでしたが、カミンスキーによって取り返される3Qでもありました。87-77と10点差には縮まったよ。

◎スイッチとローテ

好調なキャブスですが、放出されたナンスは強みを十分に発揮しているとは言えない気がするな。この展開だとカミンスキー相手のディフェンスに適していますが、マギーの時間に使われています。ビラップスって相手との噛み合いを考えるタイプには見えていません。数試合しか見ていないけどさ。

ナンスが3Pで違いを作ったけど、マギーに高さでアリウープを食らいます。ラッキーだったのはマギーを優先したことで空いたクリス・ポールのミドルが外れ、さらにレイアップを外したペインで、ドライブを決めたマカラムによって点差が縮まるスタートです。

そういえば本日はペイトンがいるのか知らないけど、完全にペインがセカンドユニットのPGをやっているね。ビッグマンを使いながら、自分で決めきるのはペインの方が上なんだけど、外してしまった。そしてサイモンズのアシストからナンスのダンク、、、マギーに高さで返されたよ。やりあっているナンスとマギー。どっちも長所ばかりが強く出てしまい、守れていないともいう。

それでも「カミンスキーがベンチだから」ブレイザーズが優勢で、マカラムが3Pを決めて4点差。この試合は3Pさえ決まってればなぁ。

サンズがクリス・ポールのvsナンスで取り返すも、ブレイザーズがリラードのドライブによってマギーが5つ目のファール。本日の主役カミンスキーが登場します。っていうか、ファールドローしてはいけなかったリラードなのか。

そのカミンスキーがパウエル相手にポストアップし、ターンからフェイク&ステップインでキャリアハイの得点になると、クラウダーは3P&ワン!ファールしたのがナンスだったので、せっかくスモール対応にしたのに意味がなかったよ。再び点差は二桁に。

キモイよカミンスキー。コビントンのチェックがありながら問題なくレイアップ決めているしさ。ホーネッツ時代10試合に1回くらいあった神ッている日のカミンスキーなのか。

それにしても簡単にスイッチしてくれるブレイザーズなので、もう狙いはカミンスキーvsマカラムorパウエルに絞っているサンズ。あまりにも繰り返されるからコビントンがカバーに来たところでパスアウトからクラウダーの3Pで勝負ありかな。

ここで「クラウダーへカバー→ローテ&ローテ」みたいなことがないのがブレイザーズ。スイッチは簡単にしてしまいクリス・ポールvsヌルキッチになっているのだから、ローテくらいすればいいのに、スライドすることがないね。基本的にブッカーは空けないことにしていて、ミカルのマークのリラードもスライドしないので、同じサイドにいるクラウダーが空きまくり。

そう思っていたらオフェンスリバウンドから、今度はミカルが空いて3Pです。これは仕方ないけど、リバウンドまで抑えられてしまってボコボコ。クリス・ポールはvsナンスにして3P決めたのでした。つまり、全マッチアップでやられていたよ。全てはイージーなスイッチとローテしないことにありそうでした。

簡単にスイッチするけど、ローテはしない。それはよくわからんぜビラップスよ。

◎ミカル

〇カミンスキー
31点
FG12/18
7リバウンド

カミンスキー劇場と化したこの試合。神ってたことが全てではありますが、好不調という点を除くと、実は両チームにおける大きな違いはミカルの存在だった気がします。昨シーズンからDPOYレベルに推していたミカル・ブリッジスですが、ブレイザーズに空いた大きな穴と、穴にならないサンズの差です。

本日の試合は序盤がミドルレンジゲームとなり、そこから3Pが決まらなかったブレイザーズと決まったサンズでした。インサイドの強さはなんだかんだとブレイザーズの方が上なのですが、カミンスキーで埋めてしまったよ。

埋まった理由は「スイッチからミスマッチにしていた」ことなわけでして、マカラムやパウエルがやられまくりました。ここで話を戻すと、ハンドオフやパス、そしてスクリーナーとしても良いプレーをしていたヌルキッチに同じ現象が起きなかったのは何故でしょうか。

それがミカルの存在だよね。簡単にはスイッチしないし、スイッチっぽくなってもリカバリーするのが早い。試合当初はミドルレンジゲームになっていたのに、後半になるとブレイザーズ側はミドルが打てませんでした。

スイッチしないで守れるエースキラーかどうか

これは最近のNBAでは非常に重要な要素です。見えないけど、チームディフェンスに雲泥の差が出てしまいます。今シーズンは「3Pが決まらない」という異常現象が起きているので、ひょっとすると価値は下がったかもしれませんが、それでもブレイザーズ側だけがミスマッチを作れないのは面白い現象でした。

ビッグマンのケガに困っているはずのサンズなのに、ビッグマンが目立ったのもサンズでした。だけど、それを作ったのはガード陣の差って気がしたよね。もしもパウエルがミカルだったら、もっと守れているんじゃないかなぁ。かつてはハークレスとアミヌで何とかしていたけど、あれもハークレスがPGを守る担当として簡単には3P打たせていなかったしさ。

あとブレイザーズはコビントンが目立たなすぎる。本来はカバー要員として目立ちまくるのに、そこもチームディフェンスが整理されていない感じがしました。うかつにカバーに行くと大きな穴が空いてしまうし、そもそもカバーは少なめの設計に見えたなぁ。

そんなわけでブレイザーズは個人のディフェンス力は上がったかもしれないけど、チームとしてのディフェンス力は上がった気がしません。ナンスやゼラーをベンチに置いたのだから、もっとローテしまくってもいいと思うけどね。カンター時代には出来なかったことが出来るようになったんだけど、カンターがいた方が良かったんじゃないかっていうディフェンスをしていたよ。

サンズvsブレイザーズ” への1件のフィードバック

  1. PORの不調の原因は明らかで、ディフェンスが改善していないことと、リラードの不調に尽きます。

    ディフェンス問題はビラップスになって何も改善していません。個人の問題もあるのでしょうが、兎に角全てが中途半端でストッツ時代の方が良いと思うときがあります。これだけディフェンス有利になったのに、全然ハードに行かないし、スイッチも出来ないし、カバーも遅いし、パスをちょっと回されただけで直ぐにワイドオープンになるしで、良いところを探すのに苦労します。リラード、パウエル、リトル、コビントン、ナンスの5人ならオールスイッチでも守れそうですが、この5人が同時にコートに立つことは滅多にありません。センター2人が守れない=動けないし、CJとサイモンズは1対1で抜かれまくります。スネルもサイズの割にインサイドは全く守れないし、何か策を講じないならトレードしかありません。ヌルキッチ+CJを出す時でしょう。

    リラード不調も理由は明白で、体調が万全ではなく、ルール改正でファールが全く貰えないこと。ボール問題で3Pが入らないことです。今までは接戦なら最後は何とかしてくれる感がありましたが、今シーズンは彼がブレーキになって負ける試合が多過ぎます。ドライブに対して手首でなく、肘あたりを思いっきり叩かれても笛が鳴らず驚くことも度々で、ボールも感触に慣れるだけなら時間が解決してくれそうですが、ボール毎にタッチが違うのであれば慣れの問題ではないので、何時まで経っても解決しないでしょう。NBAのボールはインターナショナル球より微妙に小さく、NBAでしか使用していない特注のボールです。良いパサーは縫い目まで考えてパスするという位なので、気にする選手にとっては死活問題です。良い日は普通だけど、駄目な日は全く入らないではPORの場合試合になりません。点の取り合いで勝ってきたチームが守れない、点が取れないで勝てるはずはありません。今のところ解決策はありませんね。AWAYで全く勝てないのも頷けます。

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