サンズvsロケッツ

2021/11/4

1Qは36-30でサンズがリードしたのですが、ロケッツの内容がKPJに対する不満に溢れ、そのKPJがベンチに下がるとたまった鬱憤が解消されるかのように、あるいはそれまで楽していたサンズディフェンスが突如として崩れたようにも見える展開となりました。ってことで、KPJへの不平不満から始まる本日のゲームレポート。KPJファンは見ちゃだめよ。

◎KPJとは何者だ?

昨シーズンのロケッツでKPJを起用するのは、まぁわかる。でも、今のロケッツで「KPJを中心に育成しようぜ」にする意味は何だい?
サイラスが何をしたいのかサッパリわからないというか、サイラスはそんなにKPJを評価しているのか?
クリストファーと競わせたって良いはずだし、ジェイレン・グリーンのプレー機会を減らしてまでKPJにやらせる意味は何なんだい?
いや、もっとわかりやすくいえば

「KPJにPGとしてのセンスがあると感じているのか?」

これがシックスマンだったり、控えのコンボガードならわかるぜ。それこそエリック・ゴードンみたいに使うなら別に何も思わないよ。だけどスターターのPGっていうのは、周囲にも4人の優秀な選手がいるわけで、チームメイトを上手く活用できることは極めて重要じゃん。KPJにセンスがあるとは思えないんだ。

サンズがスイッチしたことで、コーナー近辺でvsエイトンを作れたKPJ。チームメイトは連動して動こうとしますが、KPJがスピードのミスマッチ利用による1on1を仕掛けたので、ボールから離れてアイソにしてあげます。

ハンドリングシェイクからステップバックしたKPJは3Pに行きますが、エイトンが怖かったので途中で辞めてボールをキャッチ。周囲からすると「ドライブしたけど止まった」ならばともかく「ステップバックしておいて打たない」という選択にビックリします。

コーナーでボールをキャッチして困っているKPJにシェングンが近づいて救いの手を差し伸べたのでパスを出したまではいいのですが、この時点でシェングンvsクリス・ポールになっており、本当はポストアップ勝負したかったシェングン。しかし、何を血迷ったかハンドオフでパスを貰おうと近づいてきたKPJ。サンズ側は何事もなかったようにスイッチして、ミスマッチを解消します。しかも、クリス・ポールを抜けないからシェングンにボールを渡して放置。

この話の悪い所は、コンビとしての動きだけでなく、KPJはとにかくボールに寄っていくため、必然的にジェイレン・グリーンはスペーサーの動きを求められ続けました。この時もシェングンが逆サイドにボールを運びながらグリーンとハンドオフする選択肢もあったはずですが、KPJが潰しまくっています。

似たような形でピック&ロールを仕掛けたシェングン。ハンドラーのKPJはドライブの体勢に入りますが、3Pラインに戻り、シュートフェイクして、またもボールをキャッチして止まる。横にいるシェングンにパスして丸投げ。でも、パス&ゴーしないから、ただ単に停滞しているだけ。

KPJが頻繁に繰り返しているのが「ドリブル→3Pフェイク→ボールキャッチしてチームメイトも困る」です。これがペイントに向かって止まったなら、パスアウトでディフェンスも動きますが、3Pフェイクで止まるってなんだよ。

さらに都合の悪いことに、リングにダイブするプレーが少ないウッドもトップにいるので、ロケッツは逆サイドが死んでしまいます。オンボールサイドでしか展開できないのに、そこではボールを止めまくるKPJがいる。

サンズはマンツーなんだけどゾーンみたいなマンツーに切り替えます。理由はスイッチ誘導してくるけど、特に意味がないマッチアップ変更が多いから、だったらゾーン気味にしてセンターを引き出されるのを避け、他の選手だけでスイッチしていくわけです。

例えばKPJがウッドと入れ替わり、KPJvsクラウダーみたいな。ここでウッドにポストアップさせるならわかるけど、クラウダー相手にドライブ仕掛けてどうするんだろ。KPJが何の狙いを持って動いているのか、マジでわからんぞ。

まぁ要するにさ。KPJは「オフェンスのイマジネーションに乏しい」わけです。
いや、あのね。別に「KPJはダメな選手だ」と言っているわけじゃないんです。ただ、どう考えてもPGやらせるタイプじゃないでしょ。

ってことで、PGとしての戦術眼がないKPJと、そのKPJによりボールを持てないグリーン。いるのかいないのかすら不明なテイト。この状況でロケッツはどうしようもないんだ。

ただし、ロケッツはスタートにウッドとシェングンを並べてきました。ボールを貰ったら自分で仕掛けるしかないウッド。いや、「ボールを貰って自分で仕掛ける」しかないウッドなので、スクリーンに行く回数も少ない。ハーデンやウォール相手じゃないとスクリーンに行かないしさ。かわりに頻繁にスクリーンに行き、困ったKPJを助け、ハンドオフを生み出し、時には逆サイドへとオフェンスを展開している。つまりだ

ロケッツのPGはシェングン!

こんな匂いのしたロケッツの1Qでした。シェングンがいなければ、大変なことになっていたチームオフェンス。なんでそこまでKPJに拘るのか不明なサイラスですが、可能にしてしまったシェングンって感じです。

そしてKPJがベンチに下がると、大エースのエリック・ゴードンが登場し、ウッドも機能し始め、ドライブ&キックアウトからの3Pも増えました。ドライブしないで3PになるKPJとの違いを示しているな。

シェングンはトランジションでボールを運ぶと、すぐ横にいるゴードンに顔を向け、スピードダウン。「なかなかパスを出さないな―」と思っていたら、コーナーにいたヌワバがリングにダイブする時間を作り、ノールックパスでアシスト決めました。それKPJに出来る?

まじで、よくわかんないぜロケッツ。ただ、シェングンというポイントセンターが力を発揮し始めているのは良いことだ。スタッツに残らないミスが多いKPJと、スタッツに残らない貢献が光るシェングン。良いコンビなのか、悪い部分を隠しているのか。

◎シャメット

シャメットってどんな選手なんですか?

そんなコメントを貰いましたが、実際4.3点しか取れていないシャメットなのに4年43Mの契約延長しちゃったもんな。これでジェイレン・スミスはリリースするんだから、意味は分からないね。

サンズは正確なプレーが持ち味ですが、正確っていうのは時に「スピード」の反対語になるよ。それぞれが正確なパスと、正しいポジショニングをするためには、全体のスピードがあがりすぎると難しい。シャメットがプレシーズンで印象的だったのは、そんなサンズが持ち合わせていない「スピードのあるプレー」でした。

それば別に足が速いって事ではなく、オフボールで動き回ってプレーできるという事。そんなに動かれたらディフェンスは困るし、1人混ざっているだけで周囲の正確性も増す。

でも、当の本人がそれでシュートミスしていたら意味がない。この試合はシャメットの良い部分が少しだけ顔を出し、サンズがスピードダウンしそうなときに、1人でテンポを上げていました。3P2/3も含めて前半だけで11点をとったシャメット。やっとサンズファンに挨拶できたかな?

それは良いんだけど、アウトサイドでシャメットが輝いたら、インサイドが消えてしまった。2QがFG1/6っていうエイトン。早いペースが混じったことで感覚が合わなかったのか、単に試合勘がなかったのか。間違いないのはスムーズにパスがこなかったこと。

あっちを立てれば、こっちが立たず。そんな空気はなかったのに、ヌワバのハードワークとシェングンの奮闘で同点になります。ボーっとみていたのは事実だけど、なんでロケッツが追いついているのか、よくわからん。だからきっとサンズの方が問題だったんだろうね。

スイッチ誘導したブッカーは3Pラインまで下がり、エイトンがゴール下でポジションをとる時間を作ってミスマッチ利用しているもんな。でも、シュートを外しているエイトン。

サンズディフェンスは勢いの出てきたロケッツに対して後手を踏みます。KPJに1on1でやられたクリス・ポールなんてシーンもあって、ロケッツはここのミスマッチを狙っています。またグリーンのドライブからパスに対応できず、突破されてはゴール下でした。

前半は61-56とロケッツが逆転して終わります。2Q20点のサンズ。シャメットがスピードでかき回してくれることがプラスになると思いきや、周囲とリズムが合わないままなのかな。ゆったりとプレーメイクするペイトンが違和感ないのに比べて苦しかったのでした。

◎カウンター

後半はミスマッチを作ってはエイトンに押し込ませるサンズ。それはいいんだけど、エイトンにカバーがきてからのワイドオープン3Pが決まらないので、時間がかかります。エイトン、エイトン、エイトン、たまにブッカー。

後半になってKPJのハンドルが激減するロケッツ。ポイントセンター・シェングンが更に目立ちますが、プレーチョイスはいいけどシュートはミスるので、こちらも引き離すことは出来ず。それでも時にシェングンが&ワンで対抗しています。

サンズが追いつく・・・と思ったらパスミスからカウンターを食らい、ロケッツが突き放す・・・と思ったらオフェンスファールで潰し。それでもKPJがドライブレイアップに行くと、これを逆サイドからカバーに来たブッカーがブロック!そしてトランジションに持ち込んでプルアップ3Pで1点差にします。

タイムアウトのロケッツは「頼れるエース」のゴードンが3Pに、ドライブからのダブルクラッチで突き放すも、シェングンのレイアップをマギーがテンディングのはずがコールされず、カウンターでカム・ジョンソンが決めると、マギーはさらにヌワバのドライブもブロックし、カウンターのシャメットの3Pが外れたのをまたもカム・ジョンソンがプットバックで逆転します。

ペイトンがスティールし、トランジションで最後はブッカーがコーナーから3Pを決めると、一気に6点差。ラッシュで強さを見せたサンズ。ほぼディフェンスからのカウンターだ。ペイトンからシャメットのアリウープも決まる。

なんとかオーガスティンが3Pで反撃したものの、93-86でサンズリードになった3Qでした。かなりゴール下のコンタクトがあったのに、全然コールされないな。ブロックがテンディングになったマギーが膝蹴りしてたけど、ファールはなかったし。

◎何を見たいのか

本日絶好調のシャメットが連続3Pで突き放すサンズ。ロケッツはなかなかオフェンスが組み立てられません。マーティンやヌワバのリバウンドに救われ、グリーンのプルアップ3Pでどうにか得点しても、カム・ジョンソンに決め返されてしまいます。

ここでも守ってはカウンターを繰り返すサンズ。っていうか、繰り返されるロケッツ。何が悪いってオフェンスを組み立てていないから、攻守に切り替えで完敗しているのが悪いし、ガード陣が全く止められていないのも悪い。

そこから先も似たような展開です。カウンターを出すサンズと、出させないサンズ。カウンターが一方的だな。ところがサンズはシュートミスも多く、点差は開きません。逆にロケッツはテイトのオフェンスリバウンドなど、ハードワークの部分で対抗し、なんとかしていきます。

※管理人が眠くなってきたし、展開が同じだし、感想が雑になっています。

うーん、でも、本当にそんな感じです。サンズばかりが速攻を出しているし、ハーフコートでサンズが決めまくったわけではありません。違いがあったのはカウンターが出るかどうかでした。

なんでそんなことが起きたかといえば、冒頭の話に戻ります。何故か1Q以降はボールを持つ時間を減らし、個人アタック以外はオフェンスの組み立てに参加しなくなってきたKPJですが、それは個人の話。とにかくチームとして単調だし、延々と同じことを繰り返している感じなので、サンズディフェンスが慣れてしまいました。そうとしかいいようがない。

また、「明確に困るポイント」がなかったのもサンズを楽にしました。例えばウッドがエイトン相手にポストアップからジャンプシュートを外すのですが、せめて、そこはスイッチ誘導してから使うとか、事前の工夫があってもいいのに、何もしないで個人の仕掛けが混ざるから、サンズも対応しやすいわ。

〇速攻
サンズ 24
ロケッツ11

12点差でサンズが勝った試合ですが、その差はほぼコレ。速攻の差だけでついた勝敗って感じです。もちろん、そこにはディフェンス力の差もあるわけですが、サンズのディフェンスの良さよりも、ロケッツの無策な感じが目立ってしまいましたとさ。

サンズ的には、これまで沈黙していたシャメットが得点で貢献してくれたことで、スピードアップした仕掛けにもなっています。123ー111ですが、111失点はペースアップしたからです。シャメットが武器になるかどうかは、まだまだこれからですが、ベンチからの飛び道具にして、カウンターが増えた理由でもありました。

ロケッツは「何をやりたいのか」決めて来てくれないかな。それはオフェンス戦術もだけど、結局はKPJとグリーン、ウッドにシェングンで行くって事でOKなの?
クリストファーとガルバは試合に出さず、KPJにばかり経験を積ませていくのかな。あとゴードンとオーガスティンを起用するけど、それぞれ若手と組ませた方がいいんじゃないのかな。

ってことでロケッツを見るたびにシェングンの良さを感じ、グリーンをどうしていきたいのか見えず、試合に出てこないクリストファーとガルバという状態です。別にルーキーを使わなければいけないルールはないよ。ただ、出ている選手が何するのか、よくわかんないんだもん。だったらルーキーを見たいんだ。

ペイトン、マギー、シャメットと新加入を主力にしていく昨シーズンのファイナル進出チームであるサンズ。
グリーンとシェングン以外は新加入に出番がなかった昨シーズン最下位のロケッツ。

サンズvsロケッツ” への1件のフィードバック

  1. ハーデンが居なくなって寂しいけど、グリーンがいい感じなロケッツファン。 より:

    おっしゃる通りレイカーズとの連戦前まではタイスがスタメンでこれまでのがもっと酷いです。タイスのケガ?でシェングンがスタメンになってからトップの位置でハンドオフやスクリーンをやるようになり、この2試合ようやくボールが回るようになりました。

    サイラスが何をしたいのか本当にわかりません。

    これなら多少若手のプレイタイムを削ってでもウォールが指示を出したほうがいい気がしてしまいました。

    プレイメイク、ゲームメイクの大事さをハーデン、ウォール、ダントーニがいなくなり痛感する毎日です。

    ヘッドコーチかチーム方針変わりませんかね。

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