WCFクリッパーズvsサンズ ゲーム4

ゲーム3でクリス・ポールが復帰したものの、ズバッツに抑え込まれてしまい、さらにペインの負傷で苦しくなったサンズ。一方でガード陣が活躍したクリッパーズという皮肉な結果が待っていました。

内容的にはゲーム2もクリッパーズが勝っている感じだったので、流れはクリッパーズですが、負けたら苦しくなるのもクリッパーズ。ペインが試合直前になって出場OKになったので、ちょっとプレッシャーも感じそうなスタートです。

◎ポール・ジョージの仕事

ゲーム3ではズバッツがクリス・ポールに対して前に出ることにしたので、ガードの多い布陣ではリバウンドがポイントでしたが、それを15リバウンドでカバーしたポール・ジョージ。ワンエースなのでプレータイムも長いし、ちょっとディフェンスの負荷が大きそうに見えていました。

ところが本日はモリスをスタートに戻してきたので、これがまた悩ましい雰囲気になってしまいました。サンズのファーストプレーはクリス・ポールとエイトンのピック&ロール。これが綺麗にエイトンのレイアップ&ワンになるのですが、カバーがいなかっただけでなく、問題だったのはクリス・ポールに対するポール・ジョージのディフェンスでした。

ゲーム2はマンがメインマークで、スクリーン後の対応が良かったのですが、体の大きいポール・ジョージがクリス・ポールをマークすると、どうしてもスクリーン時に困りがち。これはレナードも同じでドンチッチやドノバン・ミッチェルのマークに苦しみました。まぁクリス・ポールにはスピードがないので、1on1で困ることはない。

ってことで、何が起きたかというとモリスをスタートにしたことで、ポール・ジョージはエースキラー役になったって事です。これってさ。どっちが負担大きいと思う?

これはポール・ジョージから始まる「オフェンスが上手くいかない」という結果を生み出しサンズがリードします。10-2のスタートって頻繁に観ている気がするな。

シューティングが特徴のクリッパーズですが、モリスだとあまり動かないというデメリットもあるので、何が問題かは難しいですが、とにかくアタックするのはポール・ジョージのみ。そこから良いキックアウトは出てくるものの、なんかもう攻守に1人でやっているみたいになってきました。10本もアテンプトがあったのが間違い。

〇1Qのポール・ジョージ
8点 FG2/10

ここにバトゥームやマンが混じっていると、ギャップにドライブしてくれるので違うパターンもあるのですが、マジでちょっとポール・ジョージの時間が長すぎる。いくらなんでもってくらいに働かされているので、マンがスタートの方が正解だったね。

7分も出場しなかった1Qのクリス・ポールですが4アシストを記録しており、とにかくピック&ロールからの展開が効きました。エイトンは11点。ゲーム2ではズバッツの方が目立って行ったわけですが、その理由の1つが「エイトンへのパスを出させない」ことに成功したズバッツ&マンの対応だったことも含め(カバーしていたのはポール・ジョージ)モリスを戻したことで苦しくなってしまった。

これに加えて取り返しに行きたいブッカーがアグレッシブに仕掛けて9点とブッカー&エイトンで20点、あとクリス・ポールとペインで4点。他は5点。ってことでほぼほぼハンドラーでやり切ったことになる1Qのサンズが、20点しか取れなかったポール・ジョージと仲間たちを上回りました。

うーん、ハンドラーだけで決め切られたことも含めて、ポール・ジョージの負担問題。シンプルにモリスが悪いなら助かるんだけど、レジー・ジャクソンではハンドラーを守り切れないっていう違う問題もあるから、オフェンスでレジーが働くべきだったかもね。

◎CP3あわせ

代わりにセカンドユニットにマンやバトゥームが混じるのでポール・ジョージが休む2Q序盤。サンズは久しぶりにネイダーが登場します。プレーオフ初登場。ここを試したわけだけど、その狙いが何だったのかわからん。ペインの代役なら理解できるけど、ペインは出ています。まぁアグレッシブなディフェンスでターンオーバーを誘発しているし、プレーは良いよ。3分限定のウルトラマンで交代しミカル登場。

カム・ジョンソンのプットバックに、サリッチの3Pもあって点が取れたサンズですが、ペインもクリス・ポールも決まらない。だから早々にブッカーを戻します。

ところでさ。ブッカーを「ネクスト・コービー」みたいに言ってるけど、違和感しかない。それって単純にサンズが勝ち始めたから言い出しただけで、ブッカーはここ3年くらい今のブッカーじゃん。チーム力向上したら「コービーだ」ってのは何だろね。そしてシューティング能力を中心にしたプレーかつウイングを生かしているブッカーはそんなにコービーっぽくもない。

エイトンも戻ってくると、途端にクリス・ポールが機能し始めます。これはどうみてもモリスが悪いな。わかりやす。ミカルがタフ3Pを決めて、逆にリードを広げたサンズ。ブッカーの方が仕事量が少ないから、ポール・ジョージよりも働けている感満載のオフェンスです。

ポール・ジョージが戻ってくるとクリッパーズはノーセンターになったので、ポストアップを使うのですが、オフェンスファールを引き出したクリス・ポール。すぐにズバッツ登場。そしてブッカーに対してチャージドローするベバリー。ってことでディフェンス改善のクリッパーズにより、両チームの得点が止まります。zzz

久しぶりの得点を奪ったのはブッカーのミドル。そこそこタフ。今度はポール・ジョージがタフミドルで返す。それをペインがタフ3Pで突き放します。16点差。求められるエースのお仕事なわけですが、マンのディフェンスが効いていないことも響いています。

苦しくなったクリッパーズはゾーン気味にディフェンスを変更します。基本はマンツーなんだけど、インサイドカバーしているパターンと、完全なゾーンと。これはドライブを防ぐのでブロックの外から打たせており、そこそこ効いているのですが、ゾーンに対してもエイトンのスクリーンを使うと、真ん中にいるズバッツは出れないのでクリス・ポールがミドルゾーンからのシュートを決めます。

対してポール・ジョージがズバッツに出したアリウープがバックボードに当たったりして、どうにもこうにも。マンのドライブからレジーがこの試合初めての3Pを決めたけどさ。前半はFG3/11で7点しか取れないレジーが響いた気がするオフェンスでした。

50ー36で折り返します。ディフェンスよりもオフェンスが問題のクリッパーズ。負担がデカすぎるポール・ジョージはともかく、またもモリスがFG1/6だし、これなんでスターター変更したんだろ。ベンチから出ていった方がズバッツとのローテも機能したし。少なくとも15分も起用したのがわからん。

ゲーム2と3で優位に立っていたクリッパーズの方が動いて失敗したという前半でした。ゲーム3は後半をマンのアタック連発から始めたのですが、同じことを狙うのかどうか。

サンズのオフェンスはそこまで得点が取れたわけでもなく、ただし、クリス・ポールがうまくスキを使うことが出来ました。リアクションオフェンスが上手く成立した。クリッパーズがガードを多くしたゲーム3だとペインの方が良かったけど、全体の速度が落ちた事もあるし、ブッカーが決めているのもあって、今日はクリス・ポールの方が良さげ。

◎vsエイトン

後半も同じスターターにしたクリッパーズなので、ポール・ジョージのタフショットが外れてしまいます。そりゃあこんなに囲まれたらきついって。で、違う問題として「ポール・ジョージに良いパスを出す選手がいない」ってこともあります。ポール・ジョージからはズバッツのダンクやコーナーのベバリーにドライブさせたアシストもあるんだけど、エースは苦しい。

だからロンドの出番だと思うんだけどね。レジーの調子が良かったから交代させにくいのかな。

ただし、ディフェンスは改善します。ブッカーに対するべバリーは苦戦しているけど、エイトンを囲んでパスを止め、消すことでクリス・ポールの良さを消しに行きます。そこから速攻も出たんだけど、ミカルがダッシュで戻ってきてのチェイスダウンブロックで救います。そしてクリス・ポールのミドルで少し落ち着くサンズ。

全然関係ないけど、コロナのこともあって各チームが行うドラフト前の個別コンバインをジャズとウルブズが合同で実施し、そこに他のチームも参加OKにしています。思い出すのがサンズが毎回かなりの走力テストをしているって事。独自性が強いテストで選手を判断しているって話ですが、ミカルとカム・ジョンソンはいかにもテストでハイスコアを出していそうだってことでした。そういうのやりにくくなるよね。

エイトンがズバッツを後ろからブロックして止めるサンズですが、モリス→マンの交代から、マンがインサイドを強引にねじ込み&ワン、ポール・ジョージのパスからズバッツも囲まれながらのダンク。そしてポール・ジョージのミドルで一気に詰め寄られます。

サンズの弱みであり、強みなのはエイトンが1人でインサイドを支えてくれること。ただ、ポール・ジョージに対してクラウダーがマークしていると、1人の仕事が大きくなって、さすがに止めきれていいない感じです。ズバッツがハードワーカーなのも徐々にエイトンを苦しめている。

ミカルがプットバックに加えて、ドライブミドルで取り返すも、全体的には上手くいっていないオフェンスの中でクリス・ポールがワイドオープンを外したのに対して、ここまで沈黙していたレジーの連続得点で5点差に縮めてタイムアウトはサンズ。

ノッてきたレジー。ここまで皆無だった自分のアクションからズバッツにアシストパスを通し(ファールドロー)、さらにズバッツのスクリーンを使ってドライブジャンプシュート。いやいや、ちょっと違い過ぎだろ。さらにシュート後のスローインをバトゥームが1人オールコートマンツーでターンオーバーさせます。これで心置きなくポール・ジョージを休ませられるルー。ロンド要らなかったね。

そして例によってマンのドライブ。しかし、ブッカーだけは得点が繋がるので、逆転まではなかなか辿り着きません。調子に乗りすぎたかトランジションで人数が少ないのに、レジーが単独突破しすぎてからのパスをブッカーに奪われると、倒れこんだレジーを見てファールで止めたマン・・・でもボーナススローだぜ。そのファールは意味ないだろ。

クリス・ポールもよくわからんけど自分で長くキープして、ショットクロックがなくなってのタフ3Pをミス。2for1のレジーの3Pもミスだけど、これもズバッツ&ケナードで救いだしてファールドロー。

3Qはエイトンのファールも増えてしまい、クリッパーズがズバッツとマンでインサイドを制し、それが大きなアドバンテージになりました。これをカバーする人材が足りなかったサンズですが、サリッチを並べてみるとまではいわなくても、クレイグで良かったと思うんだけどな。ネイダー出して、うーん、そんなに。なんでモンティはネイダーに拘ったんだろ。

クリス・ポールが外したっていうオフェンス問題もありますが、やっぱりサンズではブッカーとエイトンが大事だよねっていう展開。エイトンがファールせずに長い時間コートにいてくれるから成立しているプレーオフ。それはとっても大事なことだ。だけど、そこを助ける手段はそこまで用意されていない。用意しなくても働くウイングたちでカバーしてきたんだけど、ちょっとズバッツとマンのハードワークに押されているぜ。止めたいのがポール・ジョージやレジーだから、なおさらね。

◎アウェーコートアドバンテージ

上手くいっていないブッカーのディフェンス。ポール・ジョージのミドルも決まってディフェンスが怪しくなってきたサンズ。とはいえ、そんなにやられまくることもなく、4Qも接戦が続きますが、

エイトンへのパスが入ったところでカバーに来たポール・ジョージが手を出してスティール。大事なのはポール・ジョージがクリス・ポール担当ではなく、再びインサイドカバー担当に戻っている事。この方がまだ負担が少ないし、カバー能力が効いている。そのスティールから前を走ったズバッツにロングパスでエイトンのファール。ここまで「ファールが少ない」のが長所だったエイトンが既に4つ目。これが効きまくっているぜ。

クラウダーが戻ってくると、ちょっと楽になったエイトンというか、エイトンがオフェンスリバウンドに絡んで最後はクラウダーがとるなど、ゴール下の戦いに参加する人数が増えた。

残り6分で3点差。こうなるともうモリスではなくマンを使っているルー。ポール・ジョージがカバー要員になり、マンとズバッツでクリス・ポールのピック&ロールを防いでいきます。ただし、オフボールでのスクリーン利用でエイトンを浮かせたら見事なアリウープ。

サンズはブッカーがベバリーとの1on1で抜いてもフローターが雑になっていて疲労を感じさせるように。っていうかさ、クリス・ポールがいなかった時はブッカーにスクリーナーが用意されてもいたのに、やっぱりイージーチョイスをさせてもらえなくなっているブッカー。かといってペインを戻す勇気はないわな。

なかなか厳しいサンズオフェンスですが、本当に粘り強く逆転を許さず、クリス・ポールのドライブで3点差。2試合通じて初めてのドライブレイアップじゃないかな。スッとドライブコースが空いてしまったのを利用。でもミドルは決まらず残り3分3点差。

クリッパーズは同点狙いの3Pが増えてしまい上手くいかず。ちょっと楽したい気持ちが出ているのは疲労だろうね。仕方ないわ。そして急ぐ気持ちがあるのはディフェンスも同じでちょっと前に出すぎたズバッツからファールドローしたブッカーで残り2分5点差になると、ズバッツを諦めてモリスにします。これは理解できるよ。追い上げなければいけない中で、スモールにしてオフェンスを改善したい。

狙い通りポール・ジョージがドライブし、キックアウト3Pをマンが打ちますが決まらず。ここまで決まりまくっていたのに、ちょっと違和感が出てきたクリッパーズ。でもべバリーはブッカーを止めてショットクロックオーバー。だからさ、ブッカーvsベバリーにするなよポイントゴッド。

さらにベバリーのドライブキックアウトからコーナーのモリスがドライブしてゴール下のマンへ。これをブロックするクラウダー。うん、マンで数的優位に立っていた気がするインサイドにクラウダーで対抗するのだから、非常に論理的な結果が生まれています。

サンズは今度はレジー相手のドライブを決めるブッカーなのですが、ヘルプに飛んできたのはベバリー。しかしディフェンスファールがコールされると、べバリーがチャレンジ要求。勝負所だしチャージングにも見えるし、ベンチも要求に応じます。

そしてオフェンスファールに代わり、ブッカーは6つ目で退場。ベバリー相手に仕掛けさせ過ぎだって。でもレジーで仕掛けたら今度はヘルプでチャージング。うーんベバリーがスゴイとしか言えない。

ここでベバリーを下げてケナード投入。すると、ポール・ジョージから今度は決めたマンのインサイドダンク。これもミカルのファールがあったけどノーコール。本日はアウェーコートアドバンテージだな。残り53秒で3点差。

サンズがタイムアウトをコールしたので、べバリーが戻ります。ラッキーだな。でもクリス・ポールにはポール・ジョージ。なんでだよ。見事にスティールしたポール・ジョージなのですがファールコール。アウェーコートアドバンテージだわ。

クリス・ポールのミドルは外れますがリバウンドはエイトン。ズバッツいないから仕方ないか。2本目のクリス・ポールもミス。ブッカーいないとダメだな。でもこれもエイトンが絡んで、ミカルが絡んでアウト・オブ・バウンズに。リプレーの結果はクリッパーズボール。

でも残り13秒でスティール狙いのミカルが逆ファールゲーム。あぁポール・ジョージのフリースローだ・・・1本目はリングを跳ねて、なんとか決まる。まだツキはあるね。2本目はスムーズに決まる。

スティール狙いのクリッパーズはファールゲームせずに、サリッチがボールを持ってもスティールのみ狙います。結局最終的にはペインのドリブルにバトゥームが触って、サイドラインを割ります。ここでリプレー要求すべきだったバトゥーム。べバリーは同じ場面で要求してマイボールにしたのにさ。おそらくラストタッチはペインの手でした。

やり直しのオフェンスでクリス・ポールがボールを持ったところでスティールを狙ったポール・ジョージのファール。ちゃんと2本決めたクリス・ポールなのでサリッチにファールしておくべきだった。

ポール・ジョージを狙ったスローインはミカルのファールになります。もうタイムアウトがない両チーム。ポール・ジョージは2本目を外すのかどうか。って前に1本目を外します。あーあ。でもこれはさすがにベン・シモンズの刑にはしないよ。スティーブ・パルマーはうなだれてるけど。

2本目を外しに行ったポール・ジョージ。ところがリバウンド争いでサリッチがカズンズにファール。セカンドチャンスがきたクリッパーズ。1本目を決めたカズンズでモリス投入なので「外せ」といわれてカズンズ。

外すのですが、今度はリバウンドに行くのが早かったバイオレーション。誰かはわからん。カズンズかな。スローインがクリス・ポールに入ると倒れこむのですが、バトゥームのファールに。これ、勝手にこけた気がするぞ。それがポイントゴッドなのか。

2本目を外したクリス・ポールで3点差。リバウンドをポール・ジョージがとったところで逆ファールゲームのクレイグ。あれ、またチャンスがきたぞ。1本目を決め、2本目でカズンズ投入。さぁ外すぞ。しかし乱戦になったリバウンド争いはフリースローラインまでこぼれてクリス・ポールがカバー。これで逃げ切ったサンズでした。

ってことで、なんか最後はしくりしない判定ばかり。ブッカーを退場に追い込んだチャレンジだったけどね。ホームコートアドバンテージならぬポイントゴッドアドバンテージって感じでした。うーん、いくらなんでもなぁ。「ファールゲームしているはず」とレフリーが思い込んだんじゃないかっていう。

◎84ー80

とてもロースコアな試合でした。前半50点だったサンズは後半に34点しか取れず。しかも、残り13秒までは79点で後はファールゲーム(?)なので、殆ど得点が取れませんでした。逆にクリッパーズは後半で44点なので、まぁ十分に逆転できた内容でした。マジでレフリーコールがアンラッキーすぎたかも。

ぶっちゃけサンズが点を取れなかったのは、やっぱりクリス・ポールの問題にしか見えませんでした。なんでブッカーvsベバリーにしちゃうのか。

〇ブッカー
25点
FG8/22
0アシスト

〇クリス・ポール
18点
FG6/22
7アシスト

ブッカーはファールを貰って10本のフリースローも打っており、自分の仕事はしたのですが、アシストが0なのは個人の問題以上にピック&ロールを使わないことも関係しています。だから、いろいろと苦しいんだけど、それでも25点取ったんだからブッカーさ。

でもって、そのピック&ロールを使ってミドルを打てるのに、決まらないクリス・ポール。まぁペインもダメだったから微妙なんだけど、やっぱりペインの方がブッカーが楽だったんじゃないかってね。

何はともあれ勝ったわけで、それが全てだ。そして本日のヒーローにして問題だったのがエイトン。

〇エイトン
19点
FG8/14
OR 9
DR13
4ブロック

モンスタースタッツ!これがサンズの勝因であり、珍しく4ファールもしてしまった・・・というか「させられた」ことが後半のクリッパーズの良さでもありました。1人でインサイドを支えるエイトンの良さと、1人で支えざるを得ないサンズの苦しさと。

〇オフェンスリバウンド
ズバッツ 7
ベバリー 3
マン   2

エイトンの9があったのでチームとしてはサンズの方がオフェンスリバウンドを奪っていますが、立派に対抗したズバッツ。それが大きく響いて、追い上げに繋がりました。でも、決めきれなかったわけだ。

〇レジー・ジャクソン
20点
FG8/24
1アシスト

40.5分もプレーしているんだけど、これではちょっと苦しいぜ。得点自体はとっているけど、プレーメイクできていないし、FG%も悪いし。ポール・ジョージの負担を減らすためにも、少しはロンドで良かったと思うんだけどな。

まぁでもロンドを使わなかったのが不正解ではなく、前半15分で後半7分のモリスの意味がデカすぎました。前半にパワーを溜めておくのはわかるけど、バトゥームで良かったじゃん。さすがにちょっとモリスに拘りまくるのが意味わからず、そして後半になるとモリス不在でポール・ジョージの役割がかわりました。

〇ポール・ジョージ
23点
FG5/20
6アシスト
16リバウンド

このうち5アシスト、11リバウンドが後半です。つまりはモリスがいなくなって、クリス・ポールの担当がポール・ジョージではなくなり、カバー担当になったことで機能しました。逆に何でモリスは0リバウンドなんだよ。ちょっとポール・ジョージとモリスの差がありありと出てしまっています。

結局はこのポール・ジョージの存在もエイトンが苦しくなった要因です。いや、まぁエイトンは苦しんだわけじゃないけどね。カバーしてくる選手が増えて、パスが出せなくなり、決められなかったクリス・ポールって感じ。

うーん、結局は前半のビハインドが大きすぎたクリッパーズでした。だからちょっとなんていうか・・・

得点はアップダウンしていたものの、その内容を細かく見ていくと、物凄く論理的な結果が出てきていたゲーム4でした。やられるマッチアップ、苦しいマッチアップ、インサイドカバーなどなど、選手交代と共に動いていった。だからこそ前半が悔やまれすぎるクリッパーズ。これが「この試合で始めてわかった」なら何も言わないけど、既にゲーム2と3で分かっているのに、さ。

ってことで、相変わらずよくわからんティロン・ルー。
色んな策を繰り出すことはキャブス時代と同じだけど、レナードがいなくなったこともあって、リバースのように「中心選手に拘らない方が結果が出る」ってことに。だけど、繰り出す策の成功率が高いかっていうと、そうでもない。

うーん、でも、あれだな。最近のレフリーコールに一喜一憂しない感じは悪くない。それが受け付けないHCも多いので、慌てなかったことが最後まで戦える展開になりました。ポール・ジョージの負担がデカい中で、それでも負担を増やしてしまった前半は苦しすぎるぜ。

いずれにしてもサンズが得点を取れない展開は変わらず。ズバッツが頑張ってエイトンとの差を作らないことも変わらず。でも、ゲーム2・4と勝ち切れず。運も悪いし、にゃんとも言えない。

これで王手のサンズ。そういえばレイカーズはADがケガをし、ナゲッツにはマレーがおらず、クリッパーズにはレナードがいない。どんだけ運があるんだよ。これでファイナル行けなきゃクリス・ポールはどうなってしまうんだ。そんなゲーム4でした。

WCFクリッパーズvsサンズ ゲーム4” への11件のフィードバック

  1. 大きな大きなアウェイでの一勝でした。
    エイトンは、もう一皮とは行きませんでしたが、存在感は大きかったですね。
    今回は、ファウルトラブルがキーワードの一つでしたね。
    ブッカー、いい加減大人になって欲しいですねぇ。
    しょうもないテクニカルファウルとか、無駄なファウルが多過ぎます。
    クリスポールも前戦よりはマシになりましたが、後半は苦戦しました。
    エースとエリートディフェンダーの対決よりは、チームの得点、勝利を優先してもらいたいです。
    とにかく1on1は避けて、丁寧にピックでビバリーを剥がすしかないのでは⁉︎
    ペインは、捻挫の影響が有り有り。
    ほとんどドライブに行けませんでした。
    今日からネイダーが復帰。
    シーズン中も、モンティの評価は高かったイメージです。
    他のウィング連中にはないドライブ能力が高いからでしょうか。
    ドライブから得点、ファウルドロー、キックアウトとアクセントを付けられます。
    健康なペインがやってたプレーの肩代わりを期待したのでしょうか。
    一本目のドライブが決まっていれば、乗れたのに。
    最後の最後はクレイグを使っていたので、ローテを変更と言うよりは、お試しなのでしょう。
    この先、ファイナルに行ければ、まだまだ先は長いですから。
    最後のサンズの逆ファウルゲーム、クリッパーズのファウルゲームに行かないディフェンスなど、なかなか見応えがありました。
    カズンズの2投目は笑いましたが。
    あんなシチュエーション、初めてだったんでしょうね。
    まさか、直でボード行くとは誰が想像したでしょう。
    クリスポールが落ち着いてフリースローを決めてくれて良かったです。
    次のホームで決めて欲しいです。

    1. ネイダーをハンドラーにするのはわかるんですけどね。
      2人ハンドラーだったので、インサイド負けしてるならクレイグでもよかったですね。ただ、これで勝ってしまうのがサンズの勢いというか、持ち合わせた運というか。

      ペインがいて常時2人ハンドラーだと、エイトンにポストアップさせる必要はなかったですね。満身創痍ですが、レナードいないクリッパーズに比べれば元気なので、このまま行かないと!

  2. 五輪代表のエイトンをみて見たいなぁ思いました
    辞退者がでて滑り込みで入らないかな

    あとすみません、質問箱ってブロック機能ってありますか?
    変な質問したつもりはないのですが届いていないようで・・・・

    1. あー質問は3割くらいしか答えてないので、気が向いた時に目についたヤツに答えていってるだけです。すいません。

      エイトンはバハマ出身なので、そっちかな?

      1. お返事ありがとうございます。
        エイトンは勝手にアメリカ国籍もってると思ってました!すいません!!

  3. フローターはどこまで進化しますか。レンジもステップも向上派生し、よりタフになってきても決めるヤング、デローザン。後者はともかく、スリーをフローターで狙うまで行きますかね。究極進化形態がディープスリータフ逆足フローター。

    前後の揺さぶりってのは、フローターの方が前方に流れる、突き出るから、『軌跡』が大きくなるってことですか。プルアップだと明確に踏み切るから、ドライブからフィニッシュまでの『軌跡』が短くなって、例えば追っかけブロックされると。

    1. そこまではいかないでしょうね。いかないというか、普通に打った方が効率がいいので、目立つほど打つことは少ないかと。

      前後の揺さぶりは、小さい選手はステップバックを使いますが、「シュートに行くならステップバック」と予想されていたらブロックされてしまうので、いろんなプレーを混ぜるためにって感じです。
      大きい選手も同じような意味はあって、スピードで打ち切らないと高さ前するケースがあるので、最近はビッグマンも上手いですね。

  4. PG13は、ヘルプディフェンダーの方が明らかに効いてましたね。ハンドラーには、ベバリーとマンでいいのに・・・、となるとベバリーをもっと使わなきゃいけなくなるから難しいか。
    重い展開の試合で、活躍してたガード陣のシュートが決まらないなら、レナード欲しくなりますね。レナードいれば、1対1からもう少し点決めてくれたでしょうし、クリッパーズが勝ってた気がします。ま、そんなこと言ってもしょうがないですが!!!
    全然クリスポールのファンってわけでもないのですが、クリスポールがファイナルに出るとなるとなぜか少し感慨深いです。

    1. PG13もベバリーもどっちの役割も出来るのは単純にすごいです。
      ジャズとのシリーズでディフェンダーが必要になり、サンズ相手だとブッカーに効くって事でべバリーが必要になるのも面白み。

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