12月の月間MVPを選ぼう。
10月はデマーカス・カズンズ
11月はジェームス・ハーデン
この2人は選びません。だってハーデン凄すぎるし、偏りが出てきてしまうので。
12月はカズンズも良かったです。それはロンド先生により考え方が少し変わってフィニッシュの方が重要になってきたから。でも勝率はPGカズンズでも変わらないのがロンド先生らしい。
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◉選出基準
こんな感じで決めています。テンプレ。
・スタッツみて優れている選手を確認
・自分で観た試合で印象的な活躍をしている
片方だと偏りそうなので両方で考えてますが、実質は観た試合での活躍ぶりです。
そして11月はスタッツみてたら同じ顔ぶれが集まりそうで嫌になってきたので、観た試合での活躍ぶりをより重視することにしました。
ちなみにレポートした試合以外も観ています。多分、普通のNBAを現場取材している記者よりも観ていると思うので、むしろみんなどうやって選んでいるのか?と思います。結局はスタッツが大切。
評価基準はこんな感じです。
◯チームの成績は考慮しない。
・この時代はチームの強さと個人の活躍はリンクしません。
・チームが弱くても平等に評価したいからです。
◯チームを勝利に近づける活躍をしたか。
・一方で単にワガママにプレーしているだけの選手も評価しません。
・チーム設計を考慮して重要性を評価しています。
・活躍したけどチームに重要ではないと感じたら評価は下がります。
◯戦術の中で輝いた選手が有利です。
・戦術がないチームは不利です。
・弱くて好き勝手やって良い設計だと選ばれません。
3ヶ月目になって思ったのは、重要性の原則です。それは例えばハーデンが30点とるのと、アリーザが30点とる事の差だったりします。
ボール持ちまくる選手とパス待ちのシューターなので後者の方が高く評価されます。
でも、アリーザが30点とらせたハーデンがPJタッカーにも15点とらせたならハーデンが上さ。
つまりはチームの中の役割によって、同じような活躍でも評価に差がつくよ、という判断基準です。
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◉12月のチーム成績
まずはチーム成績を確認します。11月はロケッツ、セルティックス、キャブスの順でした。12月で区切るとどうなのか?
ウォーリアーズ 13-2
ラプターズ 11-3
サンダー 12-5
スパーズ 11-5
ウルブズ 10-5
セルティックス 11-6
キャブス 9-5
ロケッツ 9-5
ブルズ 10-6
ウィザーズ 10-6
ヒート 9-6
バックス 8-6
クリッパーズ 8-7
マブス 8-8
ナゲッツ 7-8
ペイサーズ 7-8
ペリカンズ 7-8
ニックス 7-8
ホークス 6-9
ピストンズ 6-9
サンズ 6-9
キングス 6-9
ブレイザーズ 5-8
ネッツ 5-10
シクサーズ 5-10
ジャズ 5-10
ホーネッツ 5-11
グリズリーズ 5-12
レイカーズ 3-11
マジック 3-12
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◉ウエストの雑感
ウォーリアーズが強さを発揮し始めました。
カリー不在でオフェンスに問題はあるもののディフェンスの集中力を取り戻しました。マコーとベルまでスターターに並ぶと攻めるポイントが難しくなります。圧倒的なスタッツを残したのはカリーですが、カリーが戻ると失点は増えました。休みも多いので落選です。
最後に失速していったロケッツは日程にも恵まれませんでした。ジェラルド・グリーンを獲得即起用するなら開幕からロスターにいれときなよ。
逆に上がってきたのはサンダー。こちらは全体的に健康で、ケガ人が出てもアブリーネスやヒューステスで補っているので、開幕から苦労してきた甲斐があったといえます。
ギリギリで勝ってきたといえばスパーズ。ジノビリ凄いわ。あとはウルブズ。バトラー凄いわ。
ウエストで明確に勝っていたのはここまで。マブス、サンズ、キングスまで5割近くて例によって混戦模様です。
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◉イースト雑感
イーストでクリスマスに一瞬だけ首位になったラプターズ。弱い相手に確実に勝てるのも立派な強さ。名前を挙げたらキリがないほど若手を育ててきました。ケーシーHCを見直しています。
そして言うまでもなくブルズ。コーチオブザマンスはホイバーグでしょうね。
誰が活躍しているのか?
誰もが活躍しています。
セルティックスはもう少し負けるかと思いましたが、しぶとく勝ちを続けています。開幕直後は勝ち過ぎだけど、今はらしく勝てています。ディフェンスがなぁ。
キャブスは勝ち続けたら後半は連敗に。トリスタン・トンプソン復帰からセカンドユニットが不調らしいです。アイザイア・トーマスなら試合に出すべきですが、上手くいかないなら出さなければ良いのに。
少し上がったのはヒートとウィザーズ。
少し落ちたのはピストンズ。
大きく落ちたのはシクサーズ。シモンズ頼みだったのにエンビート頼みに変えていったので当然の帰結かな。エンビートいても負けてるけど。
そんな感じです。ブルズとシクサーズ以外は上下動が小さかったかも。
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◉得点ランキング
個人の活躍スタッツは言い出したらキリがないので、得点ランキング順だけ。
ハーデン 33.6 8.1A
ブッカー 32.2 4.8A
カリー 30.5 6.8A
アンテトクンポ 29.0 10.8R
オラディポ 28.5
ブッカーが入っていますが出場は6試合。カリーは4試合。ただ3P56%で得点の半分以上を稼ぎます。
ウエストブルック 27.8 10.2R10.6A
カズンズ 27.7 12.6R
レブロン 27.5 10.3A
デュラント 27.0 2.5ブロック
アーヴィング 26.7
上がってきたウエストブルック。調子が良いとしたレブロンは記事以来下降中。セルティックスもピストンズも記事の後に下降したから褒めると落ちるのか!?
以下、バトラー、AD、エンビート、デローザン、ルー・ウイリアムス、リラードと続きます。25点以上が非常に多かった12月でした。
この辺はどう見るべきなのでしょうかね?
チームが整ってきてエースが得点しやすくなったのか?
そんな得点ランクはすべて無視するような月間MVPを考えます。
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◉12月のMVP
ラッセル・ウエストブルック
27.8点
10.2リバウンド
10.6アシスト
調子が戻ってきたのかウエストブルック。接戦を制していく姿が帰ってきました。しかし、驚くべきは12月後半から突如始まったらしくない姿。
32.3点
FG55.3%
3P26.1%
ウエストブルックのシュート力はどうせ上がらないから、いわゆるゴール下か3Pに固定して、ドライブからのアシストでジョージとカーメロの得点を引き出す。
そんな想定で始まったであろうサンダーは勝てない時期を経てウエストブルック仕様に戻ったのですが、何故かミドルも外さなくなったウエストブルック。3Pは更に決まらなくなったけど。
月間平均がFG45%と大した事ないように12月前半は酷かったけど勝っていました。その時期を経て決まるようになるなんて!
一過性のものでなければ、逆転MVPさえあり得ます。
あっトリプルダブルです。
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◉第2位
ミロティッチ&ポーティス
ミロティッチ
18.3点
7.1リバウンド
ポーティス
12.5点
6.6リバウンド
ブルズの快進撃で勝利をもたらしたのはセカンドユニットの異様な強さ。そのセカンドユニットで活躍したのが、この2人。
もしも36分出ると、
得点が25.5と23.0。
リバウンドが9.9と12.1になります。
そんな2人がベンチから出てくればリードするのは当たり前か。
そしてこの2人のプレー中の相性の良さが目立つんです。共にインサイドだけでは勝てないので、動いてフリーになって、ボールを動かして。
それをインサイドコンビにやられるとディフェンスはコミニケーションミスを起こさざるを得ません。
そんな2人の間をとり持つテキストメッセージ最強!
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◉第3位
ジミー・バトラー
26.5点
FG50.6%
豪華メンバーのウルブズだけど、結局は終盤を1人で勝利をもたらしたバトラー。あれやこれや文句をつけたいプレーも混じるのだけど、でも有無を言わせぬ結果に繋げてしまいました。
圧巻はナゲッツ戦のオーバータイム
全オフェンスがバトラーの個人技なのだけど、全てを得点に結びつけてしまいました。
こちらも安定しだしたミドルと全く決まらない3P
悩ましく映るウルブズなのですが、全てを解決するバトラーという構図になってきています。
勝利が全てを解決する。勝利はバトラーがもたらす。
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◉第4位
ドノバン・ミッチェル
23.1点
FG50.7%
3P35.8%
チームは全く勝てなかったけど、ドノバン・ミッチェルへの各チームの警戒度は日に日に高まっていきます。
恒例行事になった試合後の相手チームのスターが寄っていく光景は、誰もがその才能に魅了された証拠です。
ルーキー離れしたFG%はジャズで学んだからこそ発揮されたものだと感じているので、チームにも恵まれたといえます。
ベン・シモンズよりも先にここに選ぶとは思いませんでした。シモンズは失速中。
そして「豊作ルーキーの中でも別格の存在がいるよ」と思って書いた記事への反応がとても良くて、紹介するまでもなくジャズファン以外にも浸透していた事を知りました。
ドノバン・ミッチェル恐るべし!!
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◉第5位
ケビン・デュラント
27.0点
7.1リバウンド
5.9アシスト
2.5ブロック
かなり悩んだ5位にはデュラントを。
得点面とかはどうでも良くて、ディフェンス強化したウォーリアーズにおいて、あらゆるユニットを組みやすくするディフェンス面のユーティリティ性を評価しています。
ブロック数が示すようにインサイドでセンターを守ることさえあれば、PGを封じに行く事もあります。その万能性がウォーリアーズが実験をして行くことにも繋がっています。
ちなみにレーティングは悪いので、ウォーリアーズのディフェンダーとして優秀かは微妙ですが、便利ではありましま。そしてレーティングといえばカリーのディフェンスは桁違いに酷かったですが。
カリー不在のハーフコートオフェンスでは戦術デュラントが最も効率的になっていて、マークが集中すれば、簡単に周囲にパスを渡してしまいます。
アシスト数は伸びなかったけど、プレーアシストは非常に多かったので、レブロンとの直接対決を制しました。
えっ?ファールだったって?
うん、実はキャブス戦に限らず怪しいシーンを連発したので、上位ではなくギリギリ、悩んだ末に5位にランクインさせました。
本気で感じたのは、こんな選手がウォーリアーズにいることでリーグは損しているという事。
1人の存在でチームを成り立たせてしまうのは、レブロン、ウエストブルック、ハーデンにデュラントくらい。
だからレブロンがマジックとかにいれば、人気と実力を兼ね備えたチームがもう1つ増えるわけだから、ウォーリアーズなんかに在籍していたら勿体無い。
カップケーキだけで売れるのにサービスでソフトクリームも乗せてしまった感じ。
別々に売ればもっと儲かるよ!
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◉次点
トレイ・ライルズ
14.7点
FG54.0%
3P48.5%
ケガ人が増殖しまくったナゲッツで、やっと出番をもらえたライルズは今やナゲッツで最も怖いスコアラーに。
6フィート10インチとPFかCのサイズながら、とにかくシュートが上手い。フェイクした瞬間にディフェンスは飛ばざるを得ない雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。
ミルサップ離脱とヨキッチ不調により戦術の核を失ったナゲッツですが、しぶとく勝てるのはハリス、マレー、バートン、そしてライルズによるオフェンスが機能するから。
次点ですが12月に最もインパクトがあった選手です。
ドノバン・ミッチェルとのトレードでナゲッツに加入しているライルズなので、これくらい活躍してくれないとナゲッツファンからブーイング喰らいそう。
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◉その他の候補者や落選理由
◯デローザン
毎月この位置にいるデローザン。観ると活躍しない試合ばかり。いや、正確には活躍しすぎるとチームに魅力がなくなるのかな。
3P40%と本人も勢いに乗っているので、来月こそは!
◯クリス・ポール
毎月大活躍してはケガで欠場していきます。12月は選んでも良い試合数なのですが、ケガ人増えて苦しいチーム状態の時にケガで離脱するというタイミングの悪さも印象悪かったです。
◯レブロン
褒めたら失速しましたが、落選の理由はターンオーバーキングになった事。普通はそれで落とすことはないのですが、キャブスというかレブロンはミスしない事を重視しているので、それが増えたらマイナス評価です。
◯ポール・ジョージ
3P48%なのに2P42%と決まらないシューター。ある意味そこをウエストブルックが補った形のサンダーでした。
◯ジノビリ
全体でみれば大した事ないのですが、試合を観ていると相手を攻略したい場面で適切なシュートに辿り着く能力の高さがあります。
例えば空いているインサイドにドライブすべき時に出来てしまうのですが、そんな時はちゃんとマークマンを抜いてしまうわけです。
不思議な能力で重要なシュートを決めてチームの勝率を支えています。
◯オラディポ
FG51% 3P41%と高確率で得点して行くオラディポ。不在になると途端にチームは連敗します。
プレーがウエストブルック過ぎて、同点の終盤でも3P打つんですよね。外してもオフェンスリバウンドを押し込んでくれるペイサーズの強力PF陣に支えられています。
◯ランディ・ホリス・ジェファーソン
戦術として重要なトレバー・ブッカーをトレードしてどうするのかと思ったら、どうやらホリス・ジェファーソンの成長を信じた様子のネッツ。
攻守にエナジー溢れるプレーはガードを活かす前提だったネッツに変化をもたらし始めています。なかなか出てこないオカフォーを尻目に存在感を高め続けています。
◯コービー・ブライアント
圧倒的な存在感で会場の雰囲気を大いに盛り上げ、強敵ウォーリアーズに最後まで食らいつくチームを引っ張りました。
選ばれなかったのは試合に出なかったからです。
永久欠番セレモニーってあんなに盛り上がるものなのか?
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なんとなくイーストで印象に残った選手が少なかった月でした。なかなか2試合続けて活躍する選手がいません。何でだろうか?
ライルズなんかは観るたびに同じように活躍してくれています。
3ヶ月目になったので、ちょっと見慣れ過ぎたのかもしれません。その分、後から出てきたミッチェルとライルズが印象的に。
トレードのデッドラインも近づいてきたので、何らかの動きがあると新しい刺激になるかもしれません。
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◉ベスト5を選んでみる
MVPを中心にベスト5を作ってみます。
なお、管理人は5つのポジションに何の意味も見出さない派です。チームとして、システムとしてどうするかは熟孝しますが、ポジション毎に選んだりはしません。
そしてかなり困った今回の構成。
ウエストブルックは確定なので、当然デュラントは選べません。
ポーティスはまだしも、ウエストブルックにミロティッチなんて機能性のカケラも感じません。
そこで苦肉の策です。
フィジカルモンスターで圧倒作戦。
◯ウエストブルック
◯バトラー
◯ミッチェル
全員ガードですが、ポジション関係なく守れる強さを持ち、単独でも強引にインサイドに飛び込めるメンバー達です。
ウエストブルックは崩してパスをするので、そこに合わせるのは動けるインサイドが好ましく、またドライブメインのガード達なのでストレッチしてくれるとなお良くなります。
◯ランディ・ホリス・ジェファーソン
ちょっと独力でやりたがりますが、さすがにウエストブルックがいれば自重するでしょう。若さゆえ。
エネルギー溢れて動くので、こぼれ球回収役としても機能します。リバウンド面は逆にウエストブルックに助けてもらいます。
◯トレイ・ライルズ
そしてシューティングメインのインサイド。
1人高確率で決めてくれる事でバランスをとってもらいます。こちらも動けるようインサイドなので、意外と中でも合わせのプレーをしてくれます。
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ウエストブルック
ミッチェル
バトラー
ライルズ
ホリス・ジェファーソン
うーん、弱い!!
11月は強いと確信したこのメンバー
ハーデン
レブロン
ハリス
ブラウン
ドラモンド
先月に比べると外3人の連携がメチャクチャになりそう。
しかし、機能性の悪さに反して相手にしたくないメンバーでもあります。外3人のフィジカルに対面しているとそれだけで疲弊してしまいそう。
それでいて中の2人は動き回るから、そっちを捕まえるのもやっぱり疲弊しそう。
問題はバトラーがウエストブルックにボールを譲れるのかです。シューターではないだけに、ボール持てなくなって単なるディフェンダーになる可能性も。
あぁ、それってローズ時代に経験しているか。
機能性を欠いて弱いと思うけど、個人の勝負に強くて、非常に厄介なチームになると思います。