プレーオフ①シクサーズvsウィザーズ

ゲーム1

解説が「エンビードに18回ファール出来る」といってますが、3人のセンターでファイトしまくれるかが大事なウィザーズ。そんなことを除けば、特に問題なく勝てるであろうシクサーズ。怖いのはビールを止められないとき。

◎ミスマッチばかり

エンビードがポストでボールを持つとビールが寄ってきたので、初めからダブルチーム作戦。まぁ関係なくミドル決められましたが。

シモンズがビール相手のポストアップを決め、トバイアスはネト相手のポストアップを決め、エンビード以外のところでミスマッチ作って決めていくシクサーズ。イージー。特にビールがイージーなのは助かることさ。

そしてトバイアスは本来のマッチアップである八村相手にはターンからのフェイダウェイ。ほぼインサイドで得点していけるので、堅実にリードを得ていきます。

ウィザーズはウエストブルックからレンのパターンでフローターが決まると、続いてエンビードからファールドロー。まぁそれくらいで特にこれといったオフェンスはなかった。シクサーズはシモンズがビールにパスを出させないディフェンスを展開し、そして八村のスクリーンでは突き放せない問題で、ぜーんぜんビールがパスを貰えません。

ってことで一方的になるかという中で、ゴール下でパスを貰ったエンビードがエルボー振り回してのターンをしたのでオフェンスファール。チャレンジするけど覆らず、開始6分経たずに2ファールでハワードと交代。シリーズの早々にチャンスが訪れたウィザーズ。

でも、トバイアスに対して無力な八村。何の問題もなくトバイアスが自由に得点できるので、あまり関係なかったです。シクサーズは初めの16点が全てペイント内。その次もハワードのフリースローだから実質はペイント内。どうにもならんぜ。ギャフォード登場。

しかし2本目をミスしたハワードのオフェンスリバウンドもシモンズでファールドロー。どんだけインサイドの力が違うんだよ。シモンズは2本とも外したから助かったけどさ。

ジョージ・ヒルもオフェンスリバウンドをとってビックリするくらい楽勝のシクサーズなのですが、3Pは全く決まらず、6本目でやっとヒルがヒット。そしてディフェンスはイシュのスピードには苦労します。なんでだろ?

スピードはともかくとして、エンボードがいないのでインサイドで止めきれず、イシュのドライブに加えて、ギャフォードのプットバックダンクをくらうと、今度はハワードがベルタンスを捉まえられないので、3Pを2連発。これで逆転したウィザーズ。

ところがギャフォードが2ファールでベンチに下がると、再びシクサーズのインサイドが力を発揮します。もうよくわからんな。ゾーンにしていたウィザーズが捕まえきれなかったのもあるけど、インサイドだらけの1Qでした。

最後にウエストブルックがステップインで28-27と逆転して終わりますが、一番欲しかったエンビードのファールトラブルをゲットした割には、、、って感じです。

◎ペイントアタック

エンビードが戻ってきたので、アグレッシブにアタックすればいいのですが、セオリー通りエンビードを避けたアタックをしてしまうウィザーズ。イシュだけが良いプレーをしているのは継続中。

普通に考えてベルタンスがいるなら、そこをエンビードに追わせるようにすればいいんだけど、それもしないしなー。うーん、さすがの無策。「相手が何を嫌がるか」という発想が足りない。

そしてエンビードがアタックして、逆にロビンが3つ目のファールに。これでレン2つ、ギャフォード2つと、本当に18個のファールするんじゃないかっていうね。実は本当の問題はセンターがファールしている事ではなく、センターがファールするところにばかり攻め込まれている事です。もう一歩前にファールで止めてりゃ話も違う。

それでもトバイアスがベンチに下がったことで、ちょっと楽になった八村がエンビードへのヘルプで見事に止めます。そこまでは良かったのに、ベルタンスがローテしないから八村がマークしていたダニー・グリーンの3Pになります。これやられたらヤル気なくなるわ。

オフェンスでも八村がショートレンジのジャンパーで救い、試合は接戦で進みます。そしてウエストブルックのアタックはファールコールしてもらえなかったけど、なんとかレンに繋いでレイアップに行ったところで、エンビードの3つ目のファール。

レンが仕事をしたウィザーズ。でも、これまた難しいのはエンビードがいなくなってトバイアスが戻ってきたら、またも八村のディフェンスがやられたこと。まぁここは八村に止めろと言っても酷かな。そこまでと180度違うディフェンスを急には出来ない。

それでもやっぱりエンビードがいなくなったことは大きく、レンが押し込み、ビールがドライブし。タイムアウトあけには、まさかのネトへのアリウープを成功させます。

それでもトバイアスが止まらない。八村なんかストップモーションに対してジャンプしちゃって抜かれているし。ここまでくると個人が止められないではなく、チームとして無策。

シーソーゲームが続いていた中、ネトのドライブ時に後ろからブロックに飛んだセスが、後ろ足が腹に入って倒れロッカーに下がります。アクシデント多いね。それが交代で入ってきたマキシーがドライブ&ワンするから、シクサーズのリードは変わらず。

エンビードがいなくなったことでオフェンシブな展開になった2Q。ハワードがゴール下をねじ込み、ギャフォードがプットバックダンクし、そして30点目を狙ったトバイアスのジャンプシュートが外れて終わります。お互いに34点ずつをとりあったので、62-61とウィザーズが1点リード。

61点中28点のトバイアスってのは凄い。そしてお互いにペイント内が42点ずつ。昨日のクリッパーズとマブスなんて、試合トータルで共に30点台だったのに。合計84点は過去25年で最多だそうです。

◎3P

戻ってきたエンビードがゴール下でファールドロー、ミドルで得点していく後半スタート。セスも戻ってこれて3Pです。トバイアスも30点目。シモンズはプットバックダンク。

ウィザーズはウエストブルックがペイントアタック。ネトもペイントアタック。誰か3P打たないのかな。ビールも見事なドライブねじ込み。ギャフォードのパスから八村のダンク。

4分経過してトランジションから、やっとビールが3Pでウィザーズがリードをキープします。そこからビールはシモンズをかいくぐってドライブを決めていく。

でも3Pはシクサーズが上手。トバイアス、セス、ダニー、セスと4連発して試合をひっくり返します。

3Pがないのはウィザーズの悪い所だけど、3Pに頼らないのはウィザーズの良い所でもあるね。ビールのドライブからギャフォードの押し込み、イシュのアリウープパスをギャフォードがダンク。ファールトラブルが怖いのもあるけど、ギャフォードだと速いので、エンビードのブロックも追いついていない。

ところが今度はギャフォードが連続ファールで4つになってロビンにスイッチ。エンビード的には遅いロビンの方が楽だよね。ミドルを決め、ファールを貰い、ステップバックし、残り1分で8点リードまで行き、ベンチへ。

3Q終わって99-93でシクサーズがリード。シクサーズの平均失点は108.1なので、本日はかなり失点していますが、3Qだけで38点と、それを上回る得点力でカバーできているのでした。

別に今更いっても仕方ないのだけど、ウィザーズは芸がない3Qでした。ぴょんぴょん飛びすぎのディフェンスをどうにかしないと、それがゴール下でボックスアウト出来ないことにも繋がっていると思うんだよね。

◎シモンズ

ベンチメンバーだけにするシクサーズですが、得点は取れるのでOKって感じです。リバースがこんなラインナップにするのもプレーオフでは珍しい気がするけどね。八村が戻ったのを見て、トバイアスを戻すリバース。狙われているのかな。

見事なステップワークでレイアップを決めるトバイアス。ロビンがインサイドって事もあって振り切れると踏んだな。そのロビンはダンクに行けそうなパスを貰っても一呼吸入れてのフックで得点していきます。ウケる。難しい方にターンして難しいターンフック決めるんだもん。

順調だったシクサーズですが、さすがにちょっとトバイアスのシュートが落ちます。2本くらいね。そして次のアタックはロビンが止める。いつまでもは続かなかったね。セスがミドルを決めて、八村が3Pで返したところで残り7分4点差。どっちも外れるようになってきました。

そこからどっちもシュートミス。シモンズはフリースローミス。それ以上にシモンズにマークされたビールがなんとか体半分抜け出すけど、パスミス連発。ターンオーバーだから質が悪い。とにかくゴール下まで詰めてはミスになるウィザーズ

残り4分半で久しぶりにシュートが決まります。決めたのはダニー・グリーンの3Pで9点差に。そこから1分間無得点で、ねじ空けたのはビールのレイアップ。3Qまでと違う展開です。

タイムアウトからエンビードが連続でジャンプシュートを決めるも、ウィザーズはビールのパスからギャフォードのダンク、ベルタンスの3Pで離されはせず。でも時間が無くなっていく。

残り1分半、八村が3Pで5点差。エンビードが3Pを外すもシモンズが弾いて再びエンビードが飛び込むもののチャージング。シクサーズはチャレンジ。タイミング的にはほぼチャージングなんだけど、足が内またになっているビール。ビビったな。まぁ覆らず。

ビールにボールを渡すもシモンズが守り切り、仕方なくパスをベルタンスへ。シモンズがつっかけたらファールしてしまった。やり直しはベルタンスが3Pを打つも決まらず。ウィザーズはファールゲームに。寄りにもよってシモンズだったので、点差は変わらず残り40秒。

ところがウエストブルックがサイドラインを踏む信じられないターンオーバー。どっちも何してんだ。

何故かファールゲームに行かないウィザーズですが、最終的にエンビードのハンドルミスを誘発します。それでも最後までシモンズのハイプレッシャーで、ビールから自由を奪ったシクサーズが無事に逃げ切りましたとさ。

エンビードのファールトラブルという千載一遇のチャンスをものにできなかったウィザーズ。言いたいことはいろいろあるのですが、レイカーズvsサンズが始まっているので終了です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA