プレーイン④レイカーズvsウォリアーズ

レブロンvsカリーという黄金カードがプレーインっていうね。前の試合があったから前置きはなしよ。この試合を見ながら、前の試合のレポートを書いている。ちょっと忙しいぜ。

◎ウォリアーズのリズム

当然のようにカリーにはKCPのチェイシング。そこでカリーからパスが出てオフェンスを展開していくウォリアーズが、ベイズモアの3Pにルーニーのミドルで先制します。KCPが抜けている想定ならば、レブロン、AD,ドラモンド、シュルーダーとの4on4になり、明らかにウォリアーズが機動力で上回っているしね。

タイムアウトのレイカーズですが、なんと、ここで、まさかの、奇跡的な、誰もが期待はしていたけど現実とは思えないような、、、レブロンのポストプレーをウィギンズがブロック!!!!

うぉぉぉぉーーーーと思っていたら、さらにレブロンを前にしてウィギンズが3P。うぉおおおおお、天平地位が起きるんじゃないか。15-4までリードを広げます。さらにひどい3Pを打つレブロン。完全にウォリアーズな序盤になってしまいますが、カリーは無得点です。

一方的な展開になっていくはずだったのですが、「空気を読まない」KCPがコーナーから3P連発で点差は広がりません。本当に変な選手だ。流れがある時は決めないくせに。

さらにスピードで上回るウォリアーズがワイドオープンを作るも決まらなかったのに対して、ベンチから出てきたカルーソが3Pを決めれば、カリーに対してKCPとADで囲んでスティール。次第にレイカーズの流れになっていきます。大事なのはディフェンスだね。

そして早くもドレイモンドがテクニカル。何に対してクレームしたのかわからないけど・・・というかわからないからこそ早すぎるぞ。レフリーがファールを多く吹いてくれると、ウォリアーズにはビッグマンのファールトラブルの恐怖があるものの、カリー周辺でプレッシャーを受けにくくなるので、メリットがあります。でも、試合序盤はカリーが享受できていないので、レイカーズディフェンスのリズムなのかなー。

なので、このままレイカーズが追いつくかと思いましたが、マルダーがダンク、トスカーノのワイドオープン3Pが決まり、ウォリアーズが28-22とリードして1Qが終わります。

レイカーズのインサイドが上回るイメージの強いカードですが、ドレイモンドとルーニー、そしてトスカーノによってAD+ドラモンドでFG2/10の5点に抑えていることが大きく、このプレーを続けていくのが大事なのでした。大事だけど出来るかっていうとわからん。

カリーがいない2Q序盤。逆にレブロンがいるので一気に逆転したいけど、それをさせないのが最近のウォリアーズ。ホートン・タッカーの3Pが決まるけどマルダーが3Pで返し、レブロンとシュルーダーのドライブはゴール下のプレッシャーでミスを誘います。

要はウォリアーズとしてはなんだかんだとインサイドディフェンス重視だし、レブロン怖いので、収縮しまくり。レイカーズはしっかりとパスアウトして3Pを狙っていきます。本当はインサイドを守られていてもインサイドを攻略しちゃうことが多いのですが、そこはまぁレブロンのコンディションというかね。

粘り強く人数をかけるディフェンスに手を焼き、思うように3Pが決まらないレイカーズ。一方でウィギンズのドライブをホートンタッカーとカルーソの2人がかりでブロックし、こちらも守れるのですが、ルーズボールファールが増えていきます。コールが軽い方がウォリアーズに有利と考えるような形です。

そんなわけでどっちも得点が増えてこない。よくぞ守っているよ。リバウンドは1発で取れなくてもティップしてチームメイトが確保するとかね。

ガマンしていたウォリアーズはウィギンズがポストアップから決めると、トスカーノは速攻でレブロンを恐れずに飛び込んでレイアップ。9点リードと広げていったカリーのいないウォリアーズ。さすがに延々と止めることは出来ず、ハレルにオフェンスリバウンドを押し込まれるも、カリーが戻ってくるまでしっかり繋ぎました。

そして戻ってきたカリーはシュルーダーを抜いてゴール下にはいると一瞬止まるストップモーションでドラモンドからファールをとります。殆ど接触していなかったドラモンドですが不運といえば不運であり、これが続くと守れなくなっていきます。

さらにウォリアーズは、ピック&ロールからADへ出されるパスを連続でカットします。完全に読み取られているレイカーズオフェンス。さらにADがオフェンスエントリーでドレイモンドにぶつかりに行ってしまいオフェンスファール。この後でトスカーノと言い合いをしたADでダブルテクニカル。ウォリアーズは抗議しているけどダブルなら得したようなもんだ。

残り4分、カリーが初めての3Pをヒットして10点差。決してカリーの爆発力でリードしているわけではなく、ディフェンスの強さがもたらしたリードです。そのうえでカリーが2本目もヒット。

トスカーノの速攻はKCPの見事なカットで凌ぎ、カリーのレイアップをシュルーダーがブロックしたので、レイカーズもディフェンスで耐えていますが、プールが3Pを決めて二桁リードは譲りません。

ところで本日は一発勝負のプレーイン。本気のヴォーゲルは相手がウォリアーズって事もあって、ドラモンドには長いプレータイムを与えず、前半は10分のみ。2Q終盤はADのワンビッグにします。普通の対応ではあるけど、今シーズンは使う機会を控えていたような形に戻しています。

そしてレブロンとADが止められていることで、ギャップに走りこむカルーソがレイアップ。チームハイの12点を奪った前半でした。レブロンとADで11点FG3/19なので何とかかんとか許容範囲で前半を終わらせることが出来そうでした。

が、トスカーノが3Pで突き放すと、前半ラストはカリーのブザービーター3Pが決まり、55-42と13点差で前半が終わります。ウォリアーズ勝利を予想していた管理人としては、非常に満足というか、高さで劣っていても止めきるウォリアーズディフェンスが予想通り機能したのですが、「機能しすぎ」というレベルだったので、予想通りってわけでもないかな。

◎盛り返すレイカーズ

しかし後半になると、果敢にゴール下に飛び込んだベイズモアとドレイモンドのレイアップがレイカーズの高さに阻まれ、遂にレブロンアタックでドライブ&ワンが決まります。やっと一般的なイメージ通りの形になった。さらにKCPのドライブも決まって、前半とは違う形で得点を取れ始めます。

ドレイモンドのミスパスを掻っ攫ったKCPの速攻、さらにドレイモンドはルーニーへのバレバレのパスも奪い取られると、シュルーダーの3Pで早々に1点差まで縮めたレイカーズ。でもキーはディフェンスだよね。

3Pファールドローこそ成功したカリーですが、プレッシャーを受けて出したパスは誰を狙ったのか中途半端でターンオーバーに。カリーとドレイモンドでミスが続いてしまうウォリアーズ。ところが、ウィギンズがポストムーブでゴール下を押し込めば、フェイダウェイミドルで加点。ベイズモアのコーナー3Pも決まって逆転を許しません。

タイムアウトあけのレイカーズオフェンスに対して、ブリッツのようなハードチェイスで仕掛けたウォリアーズ。迎え撃ったら押し切られると理解しての積極的な仕掛け。珍しくドラモンドのパワープレーに押し切られるも、ルーニーはオフェンスで連続でゴール下を押し込みます。ここら辺はドラモンドっていうか、ADがね。

ドラモンド→マシューズでスピード対抗に変更のレイカーズは、狙い通りスペースが広くなってマシューズが3Pをヒット。でも、カリーにはタフ3Pを食らいます。とめられないヤーツ。

しかし、やっぱり広くなった影響は大きくADがターンシュート&ワン。これをみてか次からはアーリーヘルプに来るドレイモンド。なのにパスアウトが出ないAD。いやいや。前はもっと簡単にパス出していたよね。

残り3分。レブロンが戻ってくると、ここまで決まっていたベイズモアとウィギンズが連続でミスし、レブロンのトランジションでADのダンクに、クズマも続いて、再び4点差まで縮まります。ウォリアーズがタイムアウト。

ウィギンズがドライブをねじ込み、レブロンが3Pで返した後、再びカリーのパスがミスになってカウンターからADが速攻ダンク。レイカーズが逆転するかと思いきや、カリーが3Pで再度つき離します。3Q終わって79-77。レイカーズが大きく盛り返したものの、ウォリアーズがなんとか耐え抜いた感じです。

◎キング

カリーのいない4Q序盤ですが、レブロンだけでなくADもいます。勝負をかけるヴォーゲル。1試合で抜けたいんだろうね。そして苦しい試合でADが長くなるのも通常か。

そしてレブロンのロブからADのダンクに、クズマの押し込みで、この試合初めてのリードを得るレイカーズ。レブロンのドライブも決まったところで、普段よりも4分早くカリーを戻すことになりました。

もうカリーには常時ダブルチーム状態なので、パスを出すとトスカーノがレブロンにアタックして、チャレンジの結果ファールドロー。しかし、ドレイモンドはまたもパスミスし、ウィギンズはマシューズにチャージング。3Qから続く流れで、どんどんレイカーズディフェンスが上回っていきます。

うん、もう、苦しいね・・・ってところで突然の3P決めちゃうカリー。そしてレブロンブロックの遥か上から落とすスクープレイアップ。

ところが今度はADがミドルに3Pをヒット。カリーのサーカスなフィニッシュに決められているとはいえ、守れているレイカーズに対して、止めきれていないウォリアーズ。でも、久しぶりにADへのパスをドレイモンドがカットすると、そのままトランジション発動してウィギンズのダンクで再び1点差。そうね、守ってからのトランジションはウォリアーズが上だわ。

残り6分。後半になって休んでいない気がするADはコートに残り続けるけど、レブロンは一回休ませます。その間にウィギンズが&ワン。ADがオフェンスリバウンドで取り返すも、カリーがリバースレイアップで同点になって、レブロンが戻ります。

プールの3Pで逆転すると、カリーもドライブフローター。マークが厳しいカリーなのですが、タイミングでKCPやカルーソではなくシュルーダーになると、ハンドリングスキルで割とイージーに決めている気がします。プルアップ3Pもシュルーダーの時だったし。

ワイドオープンだったコーナー3Pをバックボードに当てたカルーソですが、カリーからターンオーバーを引き出し、トランジションからADのゴール下を生み出します。うーん、マークが誰になるかは重要だ。

さらにカルーソはドライブからレブロンのダンクをアシストしますが、このダンクをファールで止めに行ったドレイモンドですが、顔面パンチになりレブロンが痛そう。リプレーしたけどフレグラントにはならなかったのかな。残り2分同点。

レブロンへダブルチームが来たところでカルーソへ。ドライブしたカルーソはドレイモンドを引き出してADのダンクをアシスト。ドレイモンドもパスコース側を塞ぎに行ったのですが、カルーソがリングではなくADに向かって飛んだことで止められなかった。

カリーはドライブでADからファールドロー。フリースローはいうまでもない。

残り1分。素晴らしいディフェンスを見せたウォリアーズだったけど、ショットクロックギリギリで放ったレブロンのタフ3Pが決まり、レイカーズが3点リード。それ決めんのかよ。

カリーは3Pを狙いまくり、ADが飛んだところでファールドロー狙いに行きますが失敗。それでもボールを繋いで最後はコーナーのプールが3Pを放つも決まらず。レイカーズのラストオフェンスはなんとか守りきって、最後のチャンスに賭けます。

タイムアウトを取らない選択をしたものの、やっぱりタイムアウトをコールしたウォリアーズ。スローインでカリーに出しますが、さすがにそこには2人がいくからキャッチミスになり、レイカーズが逆転勝利したのでした。

ということで管理人の予想は途中まで「シメシメ」というような展開で、ウォリアーズの戦略が上回りそうだったのですが、最後にカリーみたいなことをしてしまったキングに覆されたのでした。だからこそキングはキングだ。

まぁコンディション悪いのは間違いなく、だからこそウォリアーズが勝てそうだったのですが、集中力が高まるとコンディション関係なくなるんだね。

ってことでクリス・ポールとレブロンの「全盛期のロートル対決」っていう矛盾なファーストラウンドが決まったのでした。ウォリアーズは次の試合もあるし、別にいいか。

なお、キングが終盤に決めてくることは予想外って程ではないのですが、ADが42分もプレーさせられたことの方が予想外でした。ドラモンドとハレルで26分しかプレーしておらず、ヴォーゲルの非常なまでの采配が相変わらず怖いのでした。

プレーイン④レイカーズvsウォリアーズ” への4件のフィードバック

  1. マシューズ効いてるし、マシューズ込みの3ガードにしてくれないかなあと思ってたら一回下げた後本当に実現にしたのでちょっと感動しました。しかもシュルーダーも納得させてるあたりやっぱりヴォーゲルすごい。
    スコブルdisとか抜きで今期のウィザーズ指揮してたらどんなチームになってたんだろうと少し想像してしまいました。トレード後ベルタンスのptが全てギャリソンとハッチソンに吸われていそう…。

    1. ヴォーゲルは大胆ですよね。
      マシューズにしたって、割とファンからは微妙扱いされていたはずが、ここにきて利便性の高い選手に代わっていますし。
      まさかドラモンドもハレルも使わないとは。AD酷使して、それでも勝つってのも含めて、ちょっと信じられないんですけどね

  2. ADってオフェンスでは一つ一つの技術がヨキッチやエンビードなどのビッグマンと比べて劣っていて大したことないのに、トランジションやフィニッシャーなど全局面で脅威を与えてて変な選手だなと感じます。スキル不足ではあるけど攻撃手段は多いと個人的には評価しているのですが、管理人さんはどのように評価していますか?

    1. 同じ様な評価です。

      加えて今日の試合でもそうですが、これだけ万能だと戦術変化でいくらでも使い方を変えられます。
      ヴォーゲルは相手に合わせたラインナップにしがちですが、どんなパターンでも使えるビッグマンって希少価値が高いです。
      その意味ではヴォーゲルがHCでこそ「勝利に貢献」できる活躍の仕方なのかもしれません。

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