3位決定戦 フランスvsオーストラリア

いよいよ最終日

こんなに盛り上がるとは思わなかったWC。盛り上がったのは管理人ですが、理由はやっぱり試合時間が短いこと。テンポよく進んでくれて非常にありがたい。

オーストラリアは何といってもミルズがスコアラーとしての可能性を大いに示してくれています。スパーズじゃそこまでスコア出来ないわけで、むしろ国際試合だとこんな風に得点できてしまうのかっていう不思議さ。

フランスはフォーニエ。こちらはマジックと同様のタフショットを決めているので通常営業。ゴベアーもジャズよりも輝いているかっていうとそんなことはないかな。ニリキナは輝いているけど、それは成長なのか、ニックスが合わないのか。

◉本日も決まらないフォーニエ

大ブーイングのボーガットがフォーニエへのイリーガルスクリーンで始まり、今日も決まらなかったフォーニエ、キャッチできなかったミルズ、3秒オーバーのゴベアーと失敗続きのオフェンスの立ち上がり。

ミルズにキャッチ&シュートさせるためのオーストラリアのオフェンス。イングルスとデラベドバがいるからオフボールで動き回らせておけるし、アシストパスが出てきます。それに対してフォーニエがプレーメイクから担当するフランス。本日も苦しむフォーニエなのでアメリカ戦で使い果たしたか。

マークのデラベドバは例によって陰湿なファールとハードなタックルでレフリーに注意されますが、そもそもレフリーはわりとコールしないので国際ルールだと極めて有効なディフェンス。そして腰プッシュで引っかけられたゴベアーがやり返してテクニカル。頭に血がのぼりやすいゴベアー。

ということで準決勝に続いて得点が出来ないフランス。アメリカ戦で使い果たしたメンタルとフィジカルとシュート力。順当にオーストラリアがリードを手に入れます。

ベンチメンバーで取り返すデ・コロのスペシャリティがありますが、オーストラリアはべインズのバンク3P。ベンチメンバーが増えるとミルズがフォーニエみたいな役割になるのですが、ポップして決めてくれるセンターでガチガチインサイドにはならないので助かる感じ。なお、ミルズ→イングルスになったら、ダイブしてくれないべインズと息が合わなかった。

そんなわけで1Qはオーストラリア。オフェンスファールも多くて決して順調に得点したわけではありませんが、これといって問題はなかった。普通。それに対してフランスの方は例によってシュート決まらなすぎで、フォーニエとデ・コロに頼るしかない感じでした。ブザービーターで3P決めたデ・コロ。16-11です。オフェンスが苦しいフランス。

◉成功したオーストラリアの戦略

2Qも決まらないフォーニエのミドルで始まります。ちなみにデラベドバが良く守っていますが、どうやらフォーニエは得意でデ・コロが苦手な様子。面白い相性です。逆にデ・コロはイングルスがやりにくそう。

そのイングルスが3Pで2Q初得点。表情が余裕なオーストラリア。ただ、ショートレンジを外し始めます。イングルスとミルズは決めるけど、合わせがポップしかない感じなので、もう一歩のフィニッシュ力が足りない。

一方でオーストラリアのディフェンスはボーガットにしろべインズにしろ、ゴベアーが打ってこないのはわかっているので、大きく離しておき、フォーニエのドライブにヘルプで寄ります。リムプロテクターと協力するのは大切だし、それだけフォーニエのアウトサイドにプレッシャーをかけられる。

それをみて積極的に打っていった控えセンターでしたが、決めたのは1本のミドルのみ。合わせ自体が上手くないこともあって、結局は無視されてフォーニエが2人に囲まれてレイアップもミスします。

2Q前半はお互いにシュートが決められない展開。そんな中でやってしまったのはフォーニエの3Pに対してのファール。アルゼンチン戦とは違って、3本決めてフランスが追いすがります。直後にも24秒オーバーに追い込んでおり、ディフェンスが機能しているオーストラリアからするとリードを広げるチャンスだったのに。

でもオーストラリアもべインズがオフェンスファール。全然得点が伸びない状況に持ち込めたフランス。でも、フォーニエはショートレンジのフローターも決まらない。

そうこうしている内にランデイルがゴベアーを手玉に取るシェイクムーブからゴール下を押し込み、イングルスのストップミドルも決まって8点差。

タイムアウトのフランス。ここで遂にフォーニエがピックからのプルアップ3P。反撃ののろしを・・・なんだけど簡単にイングルスがドライブを返し、そして張り付いてくるデラベドバを押したとオフェンスファールのフォーニエ。国際ルールの方がディフェンス側のハッスルに優しいよね。オフェンスファールだらけの前半です。

2Qもオーストラリア。でも、ミルズがレイアップミスしたりして、思ったよりも離せなかった感じ。意図していた戦略が成功しまくっている割には30-21と9点差に留まりました。

どっちもオフェンスがね。疲労と集中力とかな。

◉バトゥームに何が起こったんだ!

後半開始前もレフリーにクレームしているフォーニエ。イライラ。そして後半最初の得点はボーガットがパスを出すところに困った挙句にマークマンに裏を取られてしまったフォーニエがファールしてのカイの&ワン。続いてデラベドバもフォーニエを果敢に吹っ飛ばしてのレイアップ。

シュートが決まった後、ディフェンスに行く感じで倒れているフォーニエに密着する雰囲気で睨みつけ即ケンカを売りに行くデラベドバ。あとちょっとでフォーニエが陥落すると思っているだろうな。

イングルスはボーガットのスクリーンを使ってのリバースレイアップでゴベアーがファールしての&ワン。ゴベアーも陥落間近。そして後半開始2分半で15点差にしました。フランス自体が陥落間近。ゴベアーはベンチへ。

ニリキナが頑張ってイングルスを止めます。まぁモモから先が完全に足を引っかけていたけどNBAじゃないからノーコール。このプレーで倒れたイングルスは腕の後ろ側から出血します。試合を止められてベンチへ。すぐに戻れたけど、水を差された感じのオーストラリア。

バトゥームがダンクで陥落から救うと、フォーニエも遂に3P。これで流れを掴むかと思ったら、スローインのパスを受けて3P打とうとしたらサイドラインを踏んでしまったフォーニエ。次の3Pも外せば、アンスポでもらったフリースローも外して流れに乗り切れない。

でもオーストラリアもミルズがドライブするとフォーニエのコンタクトでコケてターンオーバー。ゴールディンはレイアップをミス。そしてバトゥームの3Pとバトゥームのアシストから17番のダンクで8点差になります。もうちょっとで陥落されそうだったけど、ギリギリでバトゥームが繋いだフランスと、止めをさせなかったオーストラリアと。

デ・コロも3Pで続き、試合を終わらせないフランス。さらにイングルスのパスにやっとダイブしたべインズのゴール下をバトゥームがブロック。次のオフェンスは同じパターンから弱気な選択肢でコーナーにパスアウトしたのをバトゥームがスティール。バトゥームに完敗のべインズ。ゴベアーとマッチアップなら問題なく3P打っているだけなのに。

さらにイングルスのボール運びに対して、倒れこんだバトゥーム。どうみてもフロップだけど、オフェンスファールに。さらにオフボールの動きでオーストラリアのスクリナーが手を出してコケたバトゥーム。これもオフェンスファール。これは正真正銘オフェンスファール。

存在感を消しまくっていたバトゥームが、ありとあらゆるプレーに顔を出した結果、一気に追い上げたフランス。何なんだバトゥーム。デ・コロの見事なアシストで残り1分半に2点差に。陥落寸前だったはずのフランスを蘇らせたバトゥーム。何が起こったんだ。

もうポップしたがるべインズ。そして3Pフェイクから中途半端なフローター。バトゥームによってメンタルが陥落したのはべインズの方か。

結局、3Qは46-42で終わります。途中までは順調だったオーストラリアに立ちはだかったバトゥーム。こうやって大事なところで決定的な働きをして高いサラリーをゲットしたのか。バトゥームの適正サラリーっていくらだ?

◉デ・コロ!

デ・コロの3Pで幕を開ける4Q。ボール運びからデ・コロにしていて完全にこれをやることを決めていたようなオープニング3P。何故か、それをマネして決まるわけがないデラベドバの3Pを挟み、デ・コロがドライブからファールドローでフランスが逆転します。

今度はオーストラリアがヒーローボールに。ミルズに託すけど、苦しすぎる3Pは決まらず。逆にまたもデ・コロに3Pを決められます。お見事なデ・コロ。フェネルバフェチェでいくらもらっているんだい?NBAに来なよ。ちゃんと国際ルールとNBAルールで上手く活用させられるHCの居るチームでね。

ていうか、マジックがフォーニエ、ロスの爆発に頼る技をもっているわけですが、3人目としてデ・コロを加入させたらどうだろうか。バランス崩れて負けるかな。

残り6分半。ちょっとデ・コロを休ませます。プレータイムが長すぎたからね。その間に再び逆転するオーストラリア。フランスの課題はオフェンス。決まらないシュート。

しかし、ここでバトゥームのパスアウトからアルバシーが3P。ミルズのドライブもターンオーバーにして、約2分を繋いで再びデ・コロが登場します。主役。交代したのはニリキナね。

◉ヒーローボールからの

戻ってきて最初のプレーはデ・コロのパスからフォーニエがレイアップ。さらにアルバシーが3P。ボーガットのルーズなパスをバトゥームがジャンプしてカットし、流れはフランスに。

そしてフォーニエのドライブを連続でファールするデラベドバ。いつもよりも大きめに膨らんでドライブしているフォーニエ。ファールを続けさせた中で、ピックからゴベアーがレイアップでフランスが残り2分4点リードにします。

ここでミルズが信じられないミス。ノープレッシャーのところでレッグスルーを自分の足に当ててバックコートバイオレーション。続いてボーガット。リバウンドを抑えてパスアウト先に迷っていると後ろからデ・コロに引っかけられます。

残り1分10秒になっても4点差が変わらないので、ダブルチームで仕掛けると、最後は空いたアルバシーが値千金の3P。実質これで勝負を決めたフランス。

完全に負けゲームだったフランスが、バトゥームの特にディフェンス面でのハッスルによって流れを取り戻し、いつも通りのデ・コロのアタックに続いて、伏兵アルバシーの3つの3Pが逆転勝利をもたらしました。ニリキナを出したり、アルバシーにしたりと試合ごとに使い方を変えていたフランス。

オーストラリアの方はセカンドラウンドと違ってべインズが誤算。あの試合ではミルズの大爆発で勝ったけど、実質的にはストレッチ5として機能したべインズの存在がフランスディフェンスを攻略しました。

しかし、この試合ではポップするしかないべインズに困ったイングルス。そしてインサイドに入ってきたらミスを連発してしまいました。それでもvsゴベアーならば起用してよかった気がしますが、途中が悪かったのとスペイン戦なんかもあったのでボーガットが優先されてしまった。

オーストラリアが優位に試合を進めていたとはいえ、お互いにロースコア。ゴベアーをベンチに下げさせておくのが有効な作戦だっただけにもったいなかったね。

ヒーローボールのフランス。その主役フォーニエが不発に終わったけど、準主役のデ・コロは相変わらずのスーパーなオフェンスを連発。そして、「エースにマークが集中する」体制を作ってしまえば周囲が決めていく強さを発揮しました。そこはアメリカ戦と同じ。

優勝候補といわれたオーストラリアですが、得点源がミルズとイングルスの2人で、周囲はその2人に得点させるための選手で固められています。

「2人に得点させるためのオーストラリア」
「ヒーローボールから周囲が得点しに行くフランス」

ウォリアーズvsキャブス(ロケッツ)みたいな対決でしたが、さすがにデュラント役が足りなかったので後者が勝利したのでした。

結局は、そこにいるメンバーでどうやって組み合わせるかっていうのが大切だよね。クラブならトレードやFAで適した選手を集められるけど、代表ではそれが出来ない。代表とクラブのHCは意味が違うってことを実感したのでした。

3位決定戦 フランスvsオーストラリア” への4件のフィードバック

  1. デ・コロであったりカンパッソやトルコのPGなど、世界にはまだまだ上手い選手がいるんだなと実感させてくれるW杯。
    ところでレアル・マドリードがNBAに参加させろーって言ってるらしいですが、地理的な問題をどけて戦力的に見たらどうですかね。
    数年前にプレシーズンとはいえサンダーに勝ってたりしてるんで、ルールにアジャスト出来たら面白そうです。W杯でもいい選手たくさん見つけられたので。
    2k内で導入してくれないかな…

    1. とても良い案だと思いますし、なんならマドリーでの試合は限定的にして31チーム目を東海岸のアクセスが良いところをホームにして、実質的なレアル・マドリーにするとか。

      おそらく問題は試合のルールじゃなくて、NBAのサラリーキャップや収入分配、それに対して下部組織をもって育成して選手を持つユーロ式というチーム構成の違いが大きく、他の30チームと同じようにドラフトから取り組むとなると「レアル感」はなくなるでしょう。自由に選手を構成できないNBAルールへの不満になって、レアル側が嫌がることになるのではないでしょうか。

      1年限定とかなら良いのですが、それじゃあNBAには組み込めないですし。

  2. 代表でのミルズの活躍ぶりを目の当たりにすると、スパーズはもっとミルズに点を取らせるための戦術をとるべきではないかと思ってしまいます。話はそう単純ではないのでしょうが。

    1. ミルズの使い方が全く違いましたね。もっともドライブであんなに抜けるかというと、それも難しい気がしますが。
      ミルズ&ベリネリについて触れているので、そっちも読んでください。

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