入門編 サラリーキャップとチーム作り

FAとトレードが本格化してくるので、入門的にサラリーキャップについて触れておきます。

今回はNBA入門編です。NBAに慣れている人は知っているけど、ルールが難しくて良く分からないことをなんとなく書いていく回です。

 

管理人には仕事をしている上でもちょっとした特徴がありまして「全てのことを出来るだけシンプルに捉える」という視点で情報を整理整頓してしまいます。「細かいことは捨てる」とも言います。

今回はサラリーキャップについて触れますが、管理人も細かいルールはよく知りません。そしていろいろなルールの設定があるのですが、「これくらい知っておけば大丈夫」というものだけを触れます。というか、実際にそれくらいしか知りません。

 

もっと詳しく知りたい方は、専門的なものを調べて下さい。ウィキペディアを読めばいろいろ書いてあります。書いてあるけど、何を伝えたいのかよくわかりません。だからシンプルに書こうの回です。

そして今回触れなかったけど「これは知っておいた方が良い」というルールがある人はコメント欄に書いて下さい。

 

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◉超えても良いサラリーキャップ

 

NBAにはサラリーキャップがあります。チームでのサラリー上限が決まっています。

「サラリー上限が決まっている」という言葉通りでは「ハードキャップ」というものになります。それは絶対に超えることが出来ない金額です。しかしNBAは「ソフトキャップ」を採用しており、超えても良い上限になっています。なんじゃそりゃ?

 

上限を超えた部分についてはタックスが課されます。要は選手に払うサラリーに加えてリーグに罰金を払えってことです。

この罰金額は上限を超えるほど高い税率をかけられます。

また複数年にわたって上限を超えると益々税率が高くなります。

現在のNBAの特徴はこのタックスが高額なことです。毎年のようにオーバーしていると100円の給料に対して300円の税金なんてケースもありえるのです。なので、GMの仕事としては将来も見越してサラリー計算していく必要があります。

 

 

簡単に言えば

「ソフトキャップは超えて良いけど、税金払え!」

という構図です。ソフトキャップを超えるとチームは支出が増大していくわけです。レアル・マドリッドやバルセロナのようなお金持ちのチームなら問題ないわけですが、NBAは各チームに収入配分が出来ているリーグなので超えると結構つらいです。

https://hoopshype.com/salaries/

 

以前はソフトキャップを超えるチームも少なかったのですが、年俸高騰が始まり今シーズンから多くのチームが超えるようになりました。ちなみにメジャーリーグではこのオフから突然FA選手に高額サラリーが提示されなくなりましたが、NBAでも同じ傾向が起きてくると予想しています。

 

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さて、このサラリーキャップですがウィキペディアさんによると、08-09シーズンが59Mです。その5年後の13-14シーズンも59Mです。

ところがその4年後の17-18シーズンは99Mです。いやいや高騰しすぎです。

 

この理由は大きく2つあります。

サラリーキャップはいわば労働条件のひとつなので「収入の〇〇%をサラリーキャップとする」という配分をオーナー側と選手側で協議して決まります。要は選手に回す金額を定めるわけです。労使関係がしっかりしていますね。この労使の契約期間が過ぎると交渉して契約しなければ行けません。

ここで頻繁に揉めてロックアウトやストライキになるわけです。金持ちがファンを無視して揉めるって奴です。クライングベイベー!

 

もう1つはNBAの収入が右肩上がりだからです。TV放送に大型契約を結んで収入は莫大なものに増えたし、あらゆる分野でスポンサー契約を結び、世界中でリーグパスの契約者が増えています。不安要素はプレーオフでスイープになると収入が大きく減ることです。ファイナル第4戦はレフリーがキャブスの味方になると予想されていた理由でもあります。

土日になると試合時間が変なことがありますが、それもこれもお金をいっぱい落としてくれるTV放映が絡んでいるわけです。そういえばブラジルW杯で日本代表の試合が現地時間22時開始なんてこともありましたね。

 

そんなわけでここで覚えておくことは2つです。

①ソフトキャップ超えたらタックスたくさん

②収入が右肩上がりでウハウハ!

 

次の項目へ行きましょう。

 

 

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◉最高年俸は誰

 

さて、別にチームの上限はあまり重要ではありません。タックス払うとか払わないとかいろいろありますが、どのチームも優勝できるならサラリーもタックスも払ってくれます。大型のスポンサー契約だって獲得しやすくなります。

17-18シーズンのサラリーキャップは99Mだったわけですが、個人のトップはこんな感じです。

 

カリー 35M

レブロン 33M

ミルサップ 31M

ヘイワード 30M

グリフィン 30M

 

フィットしなかったミルサップが3位で、ケガしたヘイワードが4位、あれなグリフィンが5位なんてね。明らかに実力や人気順とは言いがたいわけですが、その理由は「個人のサラリーにも制限がある」というルールがあるからです。一般的に「MAX契約」と呼ばれています。

 

この個人の金額も労使協定で定められています。マックスとミニマムが経験年数毎に定められています。MAX契約はこんな感じです。

~6年目 サラリーキャップ×25%

~9年目 サラリーキャップ×30%

10年目~ サラリーキャップ×35%

 

問題は母数がサラリーキャップということです。右肩上がりのサラリーキャップなので1人のマックス契約の上限も上がってきています。

ということはFAになったタイミングのサラリーキャップ次第でMAXの金額が変化してきます。カリー、ミルサップ、ヘイワード、グリフィンの金額が高いのは昨シーズンのオフに契約したからです。年俸上位の選手の殆どがこの2年間に契約した選手達です。

 

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サラリーキャップの30%でエースと契約したとすると、残り70%しかありません。これくらいなら何も問題ありませんが、ダブルエースならば2人で60%になってしまいます。すると残り40%で12人くらいと契約するわけです。

 

「優勝するためにビック3を揃える」なんて事になれば、もう大変です。

ウエストブルック+カーメロ+ポール・ジョージ 74M(残り25M)

アーヴィング+ヘイワード+ホーフォード 76M(残り23M)

ちなみにサンダーはポール・ジョージよりアダムスの方が高いので4人でほぼサラリーキャップです。

 

なんとなく、こう観るとビック3よりもダブルエース+優秀なロールプレイヤーの方が正しい気がしてきます。ホーフォードみたいなタイプならともかく、ビック3の3人目はあまり働く機会がないからね。

 

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ここでウォーリアーズのケースを考えてみましょう。ビック3でも苦しいのに、なんでオールスタークラスの選手が4人も同時に在籍できるのか。

カリー、トンプソン、グリーンがいながらデュラントと契約したのが2016年のオフです。代わりにハリソン・バーンズやボーガットを放出する必要がありましたが、大きな問題じゃないよね。

 

カリー 2012年に4年44Mの契約

サラリーキャップ 58M×25%=14M

この時のカリーはケガの影響もありMAX契約を狙わず、適度な金額で確実に契約することを選んだらしいです。詳しくはよく知りませんが、まぁ当時のカリーはMAXレベルの選手ではありません。ただ、当時のMAXでも今から観れば単年では大きく変わりません。

4年44Mの選手が2年連続MVPなのだから素晴らしい契約になりました。

 

 

 

トンプソン 2014年に4年70MのMAX契約

サラリーキャップ 63M×25%=15M

カリーの2年後にトンプソンがMAX契約しています。しかし、当時はまだサラリーキャップが63M程度なのであまりサラリーは高くありません。そんなこともあり同じ年にドラフトされたアーヴィングやレナードも現状ではあまり高くありません。

 

グリーン 2015年に5年85Mの契約

サラリーキャップ 70M×25%=18M

トンプソンの次の年に契約延長したのがグリーンです。トンプソンよりは安いですが、カリーよりもかなり高いです。2人はMAX契約ではありませんが、カリーの時のサラリーキャップが58Mだったのが70Mまで上がっています。

 

そして問題の2016年にサラリーキャップは94Mまで跳ね上がります。2016年のウォーリアーズのサラリーはこんな感じです。

Kevin Durant 26.5M
Klay Thompson 16.7M
Draymond Green 15.3M
Stephen Curry 12.1M
Andre Iguodala 11.1M

 

5人で82Mということになり、まだサラリーキャップまで10Mの空きがありました。(最終的にチーム全体で約100M)

もしもデュラントのFAが1年早ければサラリーキャップは70Mなのでウォーリアーズが契約するのはほぼ不可能でした。逆に言えばサンダーは1年早ければ残留していた可能性が高いわけです。サンダー涙目。

 

ウォーリアーズがハンプトン5を揃えることが出来た理由は

①カリーのサラリーが格安だった

②トンプソンとグリーンへは高額サラリーで契約してキープした

③主力の契約更新が16年になかった

④16年にサラリーキャップが跳ね上がって余裕が出来た

 

要は非常に都合の良いタイミングで全員の契約更新が迎えられたと言うことです。グリーンがあと1年早ければ尚良かったけど。ウォーリアーズのフロントはトンプソンをキープする際(初優勝前)に少しリスキーなMAXを提示したと言えますが、結果的には大正解でした。

様々な要因が重なって、そしてフロントが賢い選択をしたことで見事にデュラントをゲットしたと言えます。

 

なお、ハリソン・バーンズは16年オフが契約更新のタイミングでした。そしてマブスにMAX契約を提示されたわけですが、4年95Mです。

カリー 4年44M

トンプソン 4年70M

グリーン 5年85M

バーンズ 4年95M

どう考えても実力とサラリーが比例していませんが、それは主に契約年の違いでした。収入が右肩上がりなので、タイミング次第でサラリーが大きく変化します。

 

ウォーリアーズだけでもこんな感じなので、リーグの中にはそんな案件がいっぱい存在しています。実力に見合わない高額契約を抱えているチームは、ドラフト指名権などのオマケをつけて他のチームに放出しようとしています。

 

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さて、そんな安いサラリーでMVPを2回獲得したカリーですが、昨シーズンのオフに契約更新して今シーズンはリーグ最高年俸になりました。サラリーは毎年上がっていって21-22シーズンには46Mになります。途中でケガしてサラリーだけ高い選手になる可能性もありますが、ウォーリアーズとしてはカリーを逃すわけにはいきません。

 

しかし、最後のシーズンに46Mだとサラリーキャップの半分近くを締める可能性があるわけです。ここがNBAのルールの難しいところで毎年の昇級率なども限度額が定められており、サラリーキャップの計算に含めたり、含めなかったりよくわかりません。

 

そしてカリーの契約は前述のMAX契約を超えた「スーパーマックス契約」と呼ばれるもので、MVPの獲得やオールNBAチーム入り、ルーキー契約時から所属するチームと契約する場合など、いくつかの条件をクリアした選手だけには、通常のMAX契約以上の契約内容を提示することが出来ます。

といっても、資格があるのがカリー、ウエストブルック、ハーデン、ウォールの4人だけです。レナードが新たに資格を得たのでスパーズはスーパーマックスで提示するとか。

 

そんなわけで今回の項目で重要なのは3つです。

③個人のサラリーも上限・下限があるよ

④サラリーって契約時の相場次第だよ。活躍度よりも相場だよ。

⑤大活躍するとスーパーマックスなんて契約もあるよ。

 

 

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◉デュラント、ローズ、バード

 

前述のスーパーマックス契約に関する条項は通称「ケビン・デュラントルール」と呼ばれます。サンダーがドラフトして育てたスーパースターをウォーリアーズにとられたことで、「生え抜きのスーパースターには他のチームよりも高い契約を提示できる」というルールが作られました。

 

同じように「デリック・ローズルール」もあり、こちらも高い契約を提示できます。22歳でMVPを獲得するような若い選手にも高額契約提示しようねというルールですが、ポール・ジョージとグリフィンしか適用されていません。

 

もっと昔からあるのが「ラリー・バードルール」で、長くチームにいたFA選手についてはサラリーキャップに引っかからないで契約出来るとか何とか。特にこのルールがサラリーの計算するのに厄介なものになっていますが、考えても意味ないから無視します。別にサラリーキャップを計算する必要ないし。

 

要はサラリーキャップを初め労使で決められた様々な制度があるわけですが、「例外事項も多くある」のがNBAのルールです。その多くは時のスターを引き留めるため(引き抜かれたため)に出来上がったルールです。

 

⑥例外事項が多くて良く分からん。

 

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◉ルーキー契約

 

ウォーリアーズは4人のスターをタイミング良く残すことが出来たわけですが、17-18シーズンは137Mまでサラリーが膨れあがっています。高いですね。

他に同じくらいスターを抱えているチームといえば、ウルブスがあげられます。タウンズ&ウィギンズの若手コンビにバトラーとティーグを加えました。しかし、その割にはサラリー総額がリーグ12位とあまりお金がかかっていません。

 

その理由はタウンズ&ウィギンズが安いからです。2人は2014年と2015年のドラフト1位ですが、初めの4年間は「ルーキー契約」として上限が定められた金額で契約しています。この金額はドラフト順位毎に異なりますが、共にドラフト1位なので同じ年に指名された選手よりももらっています。

ちなみに毎年昇級するのでウィギンズの方がタウンズよりもサラリーが少しだけ高いですが、同じくドラフト1位コンビのシモンズ&フルツだとフルツの方が高いです。

ウィギンズ 7.5M

タウンズ 6.2M

シモンズ 6.2M

フルツ 7.0M

やっぱりタイミング次第で違うって事です。そしてドラフト順位毎に定められているので、逆にドラフト外の選手は自由に契約出来ます。キングスのボグダノビッチは9.5Mももらっています。ドラフト指名されて契約していないので、金額が定められていないからです。

 

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ルーキー契約が終了すると、いくつかの出来事を経て「制限付きFA」になります。

FA選手は自由に他のチームと契約出来ます。制限付きFAの選手は他のチームの契約にサインした場合に、所属チームが同じ契約内容を提示すればチームに残すことが出来ます。オファーにマッチすると言います。

 

要は4年間育てた選手が勝手に他のチームに行ってしまうのを引き留められるルールです。ただし、サラリーは競争原理が働くわけです。今シーズンだと2014年のドラフト組が対象になります。1位のウィギンズ、3位のエンビートは既にウルブスとマックス契約で延長しています。

ドラフト上位だとジャバリ・パーカー、アーロン・ゴードン、エクサム、スマート、ランドルなどがこのオフの制限付きFA選手になります。微妙な名前が並んでいるね。

 

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~追記~

セルティックスファンでマーカス・スマートの状況をまとめられている方がいました。

「制限付きFA」という文字で説明するのが厄介な制度をパワポでチャートにしてくれていました。

 

良くまとめられていますが、それだけめんどくさいと言うことです。

そして細かいルールも頻繁に変更されるので労使協定のたびに要注意です。

 

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この制限付きFAで有名なのがネッツ砲と呼ばれるものです。金はあるけどドラフト指名権はないネッツは微妙な実力の選手に高額のサラリーを提示してNBAを数年経験した若手有望株をかっ攫おうと画策しました。

高額サラリーにサインしたのはタイラー・ジョンソン、アレン・クラブ、オット・ポーターjr。ヒート、ブレイザーズ、ウィザーズは折角育てた有望株をさらわれるのは苦しかったので、オファーにマッチしました。そしてサラリーと活躍度が見合わないので苦しむのでした。

 

今シーズンもネッツが動くことが密かに期待されていますが、それは主に「ネッツがどこのチームに嫌がらせするのか」という視点で注目されています。

 

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重要なのはルーキー契約の中身ではありません。とにもかくにも「初めの4年間は安い」ということです。つまり若いスターの存在はサラリーキャップを楽にしてくれます。今シーズン代表的だったのはウルブス、セルティックス、シクサーズの3チームです。

 

ウルブスとセルティックスは「ベテランスター+若手有望株」という構成で厚い戦力を誇りました。

特にセルティックスは上記の通りサラリーの高い2選手が離脱しても、スマート、ロジアー、ブラウン、テイタムというルーキー契約の4人が大活躍しました。他にもオジェレイやらタイスやらいました。

このブログでは「アーヴィングは放出すべき」という論調が出てきますが、その理由はこれから毎年若手達が契約更新してサラリー総額が跳ね上がるからです。アーヴィングもまた更に高いサラリーになる可能性があるので、それよりは4人をキープ出来るように調整すべきと言う意見です。

 

シクサーズはエンビートとシモンズが安い代わりに、ベテランのレディックを23Mなんて超高額の単年契約で雇いました。エンビート、シモンズ、フルツの3人を足してもレディック1人よりも安いのがシクサーズです。来年もまだシモンズとフルツが安いのでレブロンを獲得しようというわけです。

 

サラリーキャップがある以上、「安いサラリーで貢献する選手」は非常に大切です。多くは優勝のためにミニマム契約してくれるベテランを探しますが、時にはルーキー契約の選手も重要です。

 

その意味でウルブスはウィギンズ&タウンズが安い最後の年にバトラーを獲得し勝負に出ました。その考え方は決して間違いではありません。このオフもレイカーズが同じような視点でレブロンやポール・ジョージを狙っています。一方でブルズはまだ安い選手が多いので来年のオフに大物を狙っているとされています。

 

⑦ルーキー契約の選手は上手く活用したい

⑧ルーキー契約の内にベテランスターを獲得して優勝を目指したい

 

勝てるチームになればFAで選手を集めやすいので、⑧はとっても重要なのです。ウルブスは勝率はあげたけど成功したといえるのかな?

 

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ではまとめです。

①ソフトキャップ超えたらタックスたくさん

②収入が右肩上がりでウハウハ!

③個人のサラリーも上限・下限があるよ

④サラリーって契約時の相場次第だよ。活躍度よりも相場だよ。

⑤大活躍するとスーパーマックスなんて契約もあるよ。

⑥例外事項が多くて良く分からん。

⑦ルーキー契約の選手は上手く活用したい

⑧ルーキー契約の内にベテランスターを獲得して優勝を目指したい

 

うーん、結論は⑥ですね。はい。よくわかんないのです。

 

いずれにしてもサラリーキャップ制度がある中では抱えられるスター選手の数には限りがあります。ルーキー契約等も利用して賢く強いチームを作らないといけません。

金にものをいわせてスターを集めたくても、1人の選手にも提示金額が定められています。そしてスター選手からしてもドラフトされたチームに長くいた方が有利な契約を得ることが出来ます。

 

「こいつは良い選手だ。うちのチームに欲しい」

NBAを観ていて時にそう感じた選手が現れてもサラリー的に相応しい選手か見定める必要があります。しかも妄想トレードするときにはサラリーのバランスがとれていないとお互いのサラリーキャップに引っかかる可能性があります。

あーめんどくさい。だから個人が妄想するためにトレード可能かチェックしてくれるサイトなんかもあります。

 

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NBAは右肩上がりで収入が増える中で、微妙な実力の選手にも高いサラリーを提示したチームが結構あります。ブレイザーズとかホーネッツとかピストンズとか。

それによりトレードもままならなくなってしまい、結構困っている案件が多く出てきました。「うちのチームにはこの選手要らない」と言うまでは良かったけど「サラリーが高すぎて、何処のチームもひきとってくれない」なんて事が発生しています。今だとレイカーズのデンとか、ニックスのノアとか。

 

そんな情勢もあって、この夏はどこのチームも高額契約を避けようとするのではないでしょうか。もちろん一部の選手達は全く違います。なのでサラリー格差が大きくなりそうです。

 

 

もうちょっと簡潔にしたかったですが、なかなか難しいですね。書くのにも時間がかかりました。最後にこのオフに注目されているFA選手達です。

 

 

入門編 サラリーキャップとチーム作り” への35件のフィードバック

  1. この制度の美しいのが、ゆるゆるなくせに今いるチームが一番いい条件を提示できるところですよね

    今はサラリーキャップが想定よりも伸びなかったことで指名権の価値が馬鹿上がりでフロントの有能さが無茶苦茶問われているように思います

    1. 数年間ろくなルーキーがいなかったのに、突然ルーキー大豊作になって読めないものです。ダニー・エインジの一人勝ちって感じです。

      どんなにサラリーキャップが苦しくっても、エースにはマックス契約を準備できちゃう変な制度ですよね。

      選手がサラリー要求したり、ディスカウントしたり、難し過ぎます。

  2. 今オフベテラン選手たちが、お金より優勝リングを求めてウォリアーズへの移籍が噂されています。このままでは、あと何年かウォリアーズの1強が続き、いNBAがつまらなくなり価値が下がると思います。このような動きにも規制をかけたほうがいいと思いませんか?戦力は均衡したほうが観る楽しみがあります。

    1. よく言われる話ですが、選手の契約や移籍の自由を損なうことになるので、選手会の強い反対が見込まれます。
      何かしら選手側にも有利になるようなシステムを考えなくてはならないかと。

    2. まぁ自由競争なので一般的には文句は言えないですね。
      キャブスも酷いくらいに集めていましたし。

      とはいえ、デュラントのサラリー削減問題はちょっとね・・・。
      「サラリーを削減してくれるスター選手」を獲得したチームが最も優勝に近づく制度というのは苦しいかと。

  3. サラリーキャップって年々上がってるんですよね? ではなぜ2014年にドラフトされたウィギンズがその次の年にドラフトされたKATより高く契約してるんですか? その時一時的にnbaの収入が下がってサラリーキャップも下がったとかですか?

    1. 各種規定で縛られているのは基本的に初年度のサラリーなので、少しずつサラリーの上がる契約にして、選手が貰える額を多くする場合が多いです。昇給率にも制限があるので無制限に増やせるわけではありませんが。
      なので1年早いウィギンスの方が僅かに高くなっています。両者1年目のサラリーで比較するとタウンズのが上です。

      1. あと4年目は昇級率が高いのでウィギンズが一番多くなっていますが、4年でみれば少ないはずです。

  4. リンクのFA選手たちを見ていたんですが、Future teamと言われているのはなんなんですかね?すでにどこに行くかわかっているわけではないので混乱してしまいました。

    1. 動画作った人の予想でしょうね。
      アイザイア・トーマスがペイサーズは面白そうな崩壊しそうな。

  5. サッカーみたいに代理人が幅を利かせ過ぎるより、細かくルールが決まってるのは、さすが訴訟の国って感じでいいと思うのですが。選手も歳をとるから「微妙な実力で高いサラリーマンが増えていく」リスクは年毎に増していく気がします。パンクするチームが増えそうな…。契約解除のルールも気になります(デリック・ローズのジャズで2日で解雇、とか)

    あんま関係ないですが、ジャズのイングルズが前回の契約の時にインタビューで自分の年俸に対して「こんなに金が必要な人間がいるワケがない」みたいなコトを言ってたのがなんか好きです。

    1. 9年間のTV契約がある限りは、大丈夫ですがその先は一気にトーンダウンする可能性も否定できません。
      早いタイミングで確実な契約を狙うか、未来に相場が上がるのを待つか

      クリス・ポールのマックス契約なんかは単年よりも未来が不安なので、ロケッツは悩むでしょうね。

      イングルスもそうですが、ルー・ウイリアムスも驚くような金額で契約したんですよね。
      そんな選手を探すのが最も重要なミッションです。

      解雇のルールは難しくて嫌になります。

  6. 例外条項は、
    バード権は「キャップを超えても再契約できるよ。チームに長くいるほど高いサラリーにできるよ」
    ミッドレベルは「キャップ空いてなくても年に1人だけは中規模の契約できるよ」
    ぐらいの理解でいいと思います。
    あとwikipediaだけじゃなくてnba banasiってサイトも日本語で解説してくれてますので詳しく知りたい方は読んでみると良いかもです。また英語ですがcba faqを見ると細かい疑問も解決できることが多いです。

    1. バード権は逆に「外から選手を獲得するときはキャップ守ってね」くらいの方が捉えやすいかもしれません。
      サラリーが高くなるかは各チームから人気があるスター選手以外は関係ないですしね。

      いずれにしてもこのブログでは詳しいことは説明しないので、他の所にお任せです。

  7. 生え抜きでBIG3を揃え73勝したフロントの手腕は素晴らしいですが、KDを獲得出来たのはタイミングが良かったからですよね。
    もしカリーの再契約が1年遅かったら、KDのFAが1年遅かったら、キャップの高騰が1年遅かったら、KDのチート移籍は起こり得なかった。

    話変わりますがレブロンはどこに移籍するのが良いでしょうかね。PHIが東ってこともあり第1候補っぽいですが、優勝を1年目から狙えるチームになれると思いますか?僕の意見としては正直フルツがこのままの調子ならスコアラータイプの選手をもう1人加えないと優勝は厳しいかと思います。

    1. シクサーズはレブロン加入させるなら、レブロンをスコアラー限定にするはずです。
      そうしないとシモンズとマッコネルが消えてしまいます。

      なので問題はレブロンがウイングに徹することが出来るかどうかです。
      それが出来るならロケッツだって良いわけですが。

      1. なるほど、ご丁寧にありがとうございます。

        レブロンがスコアリング役を与えられウイングに徹する事が出来たとします。その場合ジョージ、レブロン、レナードのうちどの選手がPHIの優勝の可能性を最も大きくすると思いますか?要は全員が完璧にフィットすることを前提としてどの選手が最もPHIにとって良いのか、管理人さんの意見を聞きたいです。
        レナードは無さそうなので、現実的にはPHIの狙いはレブロンかジョージの二択になると思いますが。

        1. ポール・ジョージ!

          といいたいのですが、今シーズンの出来は微妙でしたね。
          動き回ってシュートを打ってくれるのはポール・ジョージなので1番現状から離脱しないタイプです。
          レナードはドライブと3Pがあるけど、動き回るわけではないですからね。

          現実的に狙えそうなのはレブロンの方ですよね。
          でも、そこは仕掛けつつも、もっとシモンズとエンビートを活かせるロールプレイヤーを揃えたいです。
          難しいのはエンビートがいるなかで控えのセンターどうするかです。

          フェイバーズなら同居も出来れば、控えにもなるので狙い目かと。
          ただ、走りまくるときに起用しないならば宝の持ち腐れ。

          ジャバリ・パーカーなら同居も出来るし、走れるし。
          ただし契約はしっかりと提示しないといけません。

          フェイバーズ+シューターとかが良い線かなぁ。

          1. フェイバースではなくドラフトでカーターを狙うのもアリだと思います。
            個人的には優勝するにはここ一番で頼りになる選手が必要だと思ってるのでレブロンがやっぱりいいかな、と。
            ブラウンHCが正しく指揮して、レブロンがスコアリングとディフェンスに注力してくれればかなり強いチームになれると思います。

          2. ドラフトにかけるかFAやトレード狙うかが分岐点ですね。フルツ君育てる気あるのかどうか?

            ブラウンの采配
            ディフェンスに注力
            スコアラーに徹する

            読めない部分が多いかな。
            個人的にはマッコネルがプレータイムを得られるなら何でも。

  8. 管理人には仕事をしている上でもちょっとした特徴がありまして「全てのことを出来るだけシンプルに捉える」という視点で情報を整理整頓してしまいます。「細かいことは捨てる」とも言います。

    ここで爆笑したwww

      1. 何が面白いのか理解出来ませんが、情報整理は基本です。基本だけど80%の人が出来ていません。
        自分達が必要な事を選び抜く力と、相手に伝えるときに本当に必要な要素を選び抜く力
        なんでもかんでも積み上げて仕事している人は遅くて話が進まないし、ファイルの保存場所すら整理できていないのです。

        1. 今年の新卒で社会人になりました。
          いつも勉強になります!!
          どうやったら仕事で情報整理ができるようになりますか?
          僕も情報整理ができる20%になりたいです
          バスケに関係無い質問で申し訳ないです

        2. 例えばの話だけど
          職場の同僚が会社クビになって
          心配だな、あいつ今頃何してんのかな?
          そういえばブログ書いてたから見てみるか(๑╹ω╹๑ )↓↓

          情報整理は基本です。基本だけど80%の人が出来ていません。
自分達が必要な事を選び抜く力と、相手に伝えるときに本当に必要な要素を選び抜く力
なんでもかんでも積み上げて仕事している人は遅くて話が進まないし、ファイルの保存場所すら整理できていないのです

          ……やっぱ爆笑しちゃう、ごめん

          もうこないから、嫌な奴でごめんね(_ _)

          1. むしろよくここまで読んでくれていますね。

            まず会社をクビになったことですが、基本的に会社は社員をクビにするのが非常に困難です。
            当たり前ですがクビではありませんが、書くと長いので「クビ」の2文字に集約しています。

            そしてもしも会社の人がブログを読んだら、共感しかしないですよ。
            自分が作ったルールで運用されているものが一杯ありますから。
            「作業ばかり増えて困っている」というメールも来ますし。

            「会社をクビ」というのが面白いのかもしれませんが、想像の中の一般像と他人が同じだと思わない方が良いですよ。
            何が面白いのかサッパリ理解出来ませんが。

            あ、あと新入社員なんですね。
            自作自演していて何が楽しいのですか?

  9. ウェイドがMIAを放出されたのはどういう理由だったのですか?
    結局MIAに戻ってきてサラリーが安くなったように思えたのですがそれも何でですか?教えてください

    1. ウェイドはヒートから安いサラリーしか提示されず、スター選手としての契約(2年47.5M)を提示してくれた地元のブルズにFA移籍しました。
      ファンからもパット・ライリーの対応が酷いとクレームがあったようですが、いろいろあって両者はシーズン中に和解しています。

      1年プレーした後でブルズはバトラー放出したように再建に踏み切ったので、最終的にウェイドはバイアウトでブルズを退団しました。
      なので17-18シーズンのブルズはバイアウト費用「15.5M」をサラリー計上しています。(それでも総額が下から2番目)

      FAになったウェイドはミニマムサラリーでキャブスに入団します。2Mくらいかな。要はここで格安の選手になりました。
      その結果、ヒートに移籍しても何も問題ないサラリーとなり、経緯はわかりませんがトレードで戻りました。

      FA→ブルズ入団(2年47.5M)→ブルズとバイアウトで退団(1年15.5M)→キャブス入団(1年2
      M)→トレードでヒートへ
      こんな感じです。ブルズ退団が遅くなったのは「バイアウト」でなければブルズ側が対応出来なかったからと思われます。
      先にロンドが「解雇」されていたり、そこら辺もルールの設定があるのですが、他の選手も含めた経緯が分からないと理解出来ません。

  10. NBAのサラリーは分からない事があり読めて良かったです。
    ところでバイアウトした場合のサラリーはどう計算するのでしょうかね。何故かワシントンポストにはマヒンミをバイアウトしてサラリーを5回払いにするみたいな事書いてありましたが。
    あとはサインアンドトレードした場合のサラリーの計算もよくわからない…。難しいですね。

    1. バイアウトは1年計上が普通な気がします。ウェイブすると5年間にストレッチされますね。
      実は解雇の方が制限もあれば、契約内容にも寄るのでルールが難しいんですよね。

  11. 去年HOUはMLEを使ってタッカーと4年26Mの契約を結びました。この場合、HOUは今年MLEを使って新たな選手と契約を結ぶのは不可能ですよね?

    アリーザ、カペラ、ポールがFAですが全員残留させることは可能な筈です、バアムーティとグリーンの2人もミニマムで残留してくれると思います。そこで質問なのですが、HOUはロースターに何かしらのテコ入れをすべきだと思いますか?今年と同じロースターで勝負するならミニマムでの補強しか出来ないと思います、その場合どんな選手を狙うべきでしょうかね。

    1. それはなんか難しい制約の契約なんですよね。間違ったこというと苦しいので、説明しかねます。
      MLEは1年に1契約なので今年使うことは可能だと思いますが、その場合はキャップルームとの関連性も出てきますね。

      個人的にはロケッツは異分子を加入させるべきだと思います。もちろんディフェンスは良い前提です。
      ドライブが強いウイングを加入させるか、ピック&ポップでミドルの上手い選手が基本かと。
      渡邊雄太は少し違いますが、4年生や下部リーグあがりが1番狙うべき対象だと思います。

      変に名前のある選手よりも、シーズン通して成長させるくらいの方がちょうど良いはず。
      ただ、トロイ・ウイリアムスやモンテロス・ハレルのような選手を放出しているので、ちょっと期待薄です。

  12. サラリーキャップ
    についてNBAの制度がソフトキャップだと言われているのは
    「超えても良いけど税金払え」
    だからじゃありません。
    その解釈は間違いです。

    「例外条項を使えば超えることが出来る」
    だからです。

    そして
    例外条項が適用できなければ制限を超えることはできません。

    NBA キャップ制度とタックス制度を併用したサラリー制度なのです。


    MLBは長年タックス制度だけでした。
    NFLはハードキャップ1本です。

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