普通の8位じゃないウィザーズとエースが得点しなくても強いラプターズ
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◉走るラプターズ
ポーターやビールが決めていくもミスも混じるウィザーズ。そのカウンターでアヌノビーが3対1なのに果敢にウォールに挑んでフリースローをゲットします。エースよりも強気。
ディフェンスではビールとの勝負で完璧に止めてエアボールさせると、コーナーに移動して3Pを決めます。さらにジャブステップからの3Pまで狙うとビールのファールをもらい3分経たずに7点稼ぎます。
あぁ恐ろしき今季のルーキーズ
ラウリーとバランチューナスの3Pも決まって4分で17点を奪うラプターズ。バランチューナスはさらにハンドオフとみせてドライブレイアップです。
ウィザーズの問題点は第1戦と同じくウォールのドライブが決まらない事。なんせ引きつけてパスでゴール下ドフリーを外すゴータット。そしてラウリーのディフェンスによりチャージングをコールされ、あっという間に2つ目のファールでウォールはベンチへ。
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ラプターズはベンチから出てきた第1戦エースのライトもコーナー3Pを決めます。このコーナーでフリーが多いラプターズ。ボールマンへのプレッシャーが弱く守れていないウィザーズ
得点してないのはシーズンエースのデローザンだけ。
外していたデローザンに対してラウリーがイージーシュートのチャンスにパスをしていきますが決まりません。それでもデローザンを優先するラウリー。アーリーオフェンスでスピードのまま突っ込みゴール下で初得点するとロング2Pも決めて、エースも加点します。
すると突然のプルアップ3Pを放ち、遅れたビールのファールを受けながら決めます。これで30点に乗せるとともに、なんとビールも2つ目です。
エース2人がベンチに戻るウィザーズ。第1戦は2人とも40分以上出てるのに!
代役のタイ・ローソンがまさかの活躍を見せ、ウーブレイとスコットがしっかりと決めていきます。スコットはチームハイの8点を取って27点の1Qです。
しかし、そんなのは全く意に返さないラプターズ。ラウリーが強力にプッシュして次々とフリーのシュートチャンスを作り出し、デローザンも3Pを決め、落ちてもポエルトが押し込み
1Q44点!
これがラプターズの強さ!
7本の3Pが決まりまくるのですが、ほぼフリーなので難しく決めているわけではありません。
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◉ウィザーズの強みと弱み
ヴァンフリートが戻ってきて最強セカンドユニットが揃います。鮮やかにボールがフロアを一周しマイルズの3Pが決まります。
それでもウィザーズには個人技があります。ウーブレイがポエルトの上からダンク、スコットのミドル、サトランスキーのフローターで勢いを止めます。
ヴァンフリートはやっぱり思わしく無いようで、すぐに交代してしまいました。
少し失速したラプターズ。しかし、そんな時間も束の間でラウリーが戻ると再度加速します。猛烈にプッシュしていき、それでいてボールムーブするのでフリーの3Pが何度も生まれていきます。
これはウィザーズの弱点でオフェンスは早いけど、トランジションディフェンスが悪く、全員が戻ってくるのに時間がかかります。ウォールは素晴らしいショットブロッカーですが、チームとしてその能力に頼って速攻を止めているので、ラプターズのようにボールを運んでから更にボールムーブされると絶対にフリーが生まれます。誰かは空いてしまう形です。
単なる速攻で決めるのは簡単ではないけど、3Pが好調で全員が走るチームならイージーという雰囲気です。
バランチューナスがゴール下でブロックし、そのまま走ってフィニッシュしちゃうとかは今季のセンター達がみせる現代化です。ウィザーズにはいない。
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しかし、得点差はそんなに開きません。イバカは外すし、ラウリーもそこそこ。決して驚くほどに決まっているわけではないラプターズなのです。
苦労しているようでウィザーズも得点は取れています。
◯前半のFG
ラプターズ 56%
ウィザーズ 51%
◯前半の3P
ラプターズ 50%
ウィザーズ 30%
しかし、この数字以上に破壊力を感じるラプターズのオフェンス。それはおそらく異常なバランスアタックです。前半で12人が出ていますが、誰が出てても何も変わらないし、みんな走るしで弱い部分を見つけるのが難しい。
前半は76-58で折り返します。ウィザーズは58点とれているんだよね!
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◯ターンオーバー
ラプターズ 7
ウィザーズ 6
◯アシスト
ラプターズ 16
ウィザーズ 16
これもまた意外とウィザーズの方も頑張っているわけです。一応スタッツの上では3Pの差が両チームの差なのですが、印象と数字は時には異なるわけです。
ウィザーズのベンチメンバーは非常に良かったです。それだけに結果として大きな点差が存在するのは苦しい雰囲気もあります。
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◉決まらなくなる3P
少し遠目のシュートを外していくラプターズ。その間にウィザーズが13点差まで詰めます。しかし、ラウリーがドライブ&パスで流れを生み出すとバランチューナスとイバカがショートレンジを決めていき、18点差に戻します。
そしてラウリーの3Pに飛び込んだビールが4つ目のファールをコールされます。
ウォールが積極的にミドルを打ち決めていきます。するとデローザンも積極性を増します。ある意味プレーオフのデローザンらしくない活躍で対抗します。
アヌノビーは変わらずオフェンスリバウンドを拾って押し込みますが、タイ・ローソンが3P連発する大活躍で対抗します。ちょっと活躍し過ぎな2人。
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3Pが決まらなくなるラプターズ。しかし、点差は変わらず。でもデローザンが2本のフリースローをミスするとさすがに縮まります。
結局3Q全ての3Pを外したラプターズとウォールの14点で反撃したウィザーズ。100-90の10点差になって3Qが終わります。
ウィザーズからすると追いつくチャンスが出来たというか、ここで追いつくべきだったというか。ラプターズは流れを失っていました。しかし、ウィザーズは8点しか縮めていません。
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◉ラプターズの油断
ウォールは出場し続けます。
ヴァンフリートではなくロレンゾ・ブラウンまで起用するラプターズ。余裕ありすぎじゃない?
そんなロレンゾ・ブラウンのドライブからシアカムへの合わせで14点差に広げます。
ウィザーズはスコットが3Pを決め、さらにミドルを打ちますが外れるとディフェンスリバウンドから速攻にされるから困ってしまいます。
それでもスコットは高確率で決めていきます。確率的には前日のウェイドなのですが、神通力はないから個人の働きに過ぎないけど、第1戦に続いて素晴らしい活躍をしました。
◯マイク・スコット
20点 3P4/5
プレー時のチーム得失点差+13
ウォールには神通力があり、チーム全体に波及する大きな流れを作り出します。スコットへのアシストの後でノゲイラのダンクをブロックすると、タイ・ローソンの3Pも生み出し、ラウリーも止めて残り8分で5点差まで縮めます。
余裕見せすぎたドゥエイン・ケーシー
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しかし、ギアを上げ直すラプターズは一気に反撃します。
デローザンやイバカを戻すとライトがウォールをブロックすればオフェンスリバウンドも確保します。マイルズがロング3Pを決め、ショートレンジのデローザンですぐに12点差に戻します。
スーパースモールにするウィザーズはウォールのドライブコースを空ける作戦です。作戦そのものは間違っていない気がしますが、それが得意技なのはラプターズなので、ウォールのドライブ以外は防がれてしまいます。
なんせイバカが普通にビールを守っています。
ミスマッチでも守る文化が強いのと、ヘルプディフェンスするので多少のミスマッチでもフォローがあります。
そんなわけでこのウィザーズの作戦はビールをブロックするイバカと、ルーズボールに食らいつくデローザンと、マイボールになってからトランジションが早いラプターズ全体の動きによって潰されてしまうのでした。
まぁ作戦自体を否定は出来ないよ。ビールをイバカが止めるというのは計算外だろうし、弱点のセンターを外したスモールラインナップ合わせで走り負けるわけですから他にどうすれば良いのか。
残り3分半になって18点差に広がり諦めたウィザーズでした。諦めるのは良いけどポーターは下げないで働かせて良かった気が。働きが足りない。
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◉先に仕掛けないといけない
〇ベンチポイント
ラプターズ 42
ウィザーズ 63
「ラプターズは全員が活躍しすぎ」なわけですが、実際にはこの試合で活躍したのはスコット、ウーブレイ、ローソンのウィザーズベンチ陣です。一気に走られて大量得点差になった苦しい時間をベンチメンバーが救っています。
〇後半のFG
ラプターズ 45%
ウィザーズ 47%
〇後半の3P
ラプターズ 15%
ウィザーズ 58%
前半と違い後半のラプターズのシュートは散々な出来でした。それでも十分に対抗し逆転をゆるしませんでした。だから3Pが決まりすぎで勝ったとは違ったりします。まぁこれがラプターズオフェンスの不安要素でもあるわけですが。
殆ど存在感のなかったウォール以外のスターター。一方で試合開始直後は大活躍していたアヌノビー、バランチューナスと結局37点を奪ったデローザンという1つの流れは面白いものがあります。スタッツだけみればデローザンが大活躍ですが、試合を観ていればラウリー中心にチーム全員が大活躍なので、この選手の絡ませ方には大きな差がありました。
〇ブラッドリー・ビール
9点 FG3/11
まぁ多分これが追いつけなかった要因なのだろうな。
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そんなわけで4Qには5点差と接戦になっていた試合ですが、印象は単にラプターズの楽勝だから評価が難しいです。ここにきてタイ・ローソンを起用するウィザーズですが、それならスコットとウーブレイをスターターにしても良いかもしれません。先制攻撃をされて連敗しているので、自分達が先に主導権を握る展開に持ち込みたいところです。
それでもってプレビュー通り、リードを奪うのはラプターズで追いかける能力で上回るウィザーズという構図は何も変わっていません。変わっていないけど、ラプターズは最後の逆転を許さずにリードを得たまま終盤に突入できています。
もう少しラプターズのゲームプランを狂わさないと厳しい雰囲気です。幸いヴァンフリートがいないに等しいし、予想以上にベンチメンバーを信じているケーシーHCの采配もあるので、早めの仕掛けを期待したい第3戦です。
前半で試合決まってしまいましたね。
途中から見たら余りのボロ負けっぷりで見るのをやめました‥。
短期決戦では尚更調子の良い選手を使うべきなのに、選手起用が悪すぎるコーチの責任は大きい。
ビールはレギュラーシーズン酷使されて3月からキレがないし。
このままじゃスイープされそうなウィザーズ。
そこが不思議な試合です。正確にはウィザーズは5点差まで追いついて逆転の芽も出てきています。
でも印象は前半で勝負がついたなんですよね。
大逆転勝利を手にできそうだったのに、全くギアの上がらないスターター陣は例のチーム状態が問題なのでしょうか。
確かに不思議なチーム状態ですね
好不調の波がありすぎるのか
良く分かりませんね。
あの点差からの逆転は相当エネルギーを使うしキツイですね〜。
試合後に第3戦のスターターセンターを変えるとかインタビューで言ってましたが 今更感があります。
まぁただマヒンミの悪い部分は出てこないし、ウーブレイとスコットは良すぎるくらいなので、それはさすがに予見出来なかったでしょうね。
今更ながら、なんでフロントはシーズン中に手を打たなかったのか?
もし良かったらこの間のロケッツ対ウルブズの簡単な感想を聞かせてください。お願い致します。m(_ _)m
その試合は観ていません。第2戦は観ます!
1Qはバランチューナスを経由しながらウィザーズディフェンスを粉砕した感じでしたね。
デローザンも点差があったせいか強気で良かったです。
いっそのことスモールラインナップでウォールのペネトレイトから崩していく方が良さそうな気がするのですがどうでしょうか?
ウォールのレイアップが1戦も今回も外れているのが気がかりですが。
ウォール&ビールで6~70点くらい取れないと今の状態では厳しそうですね。
ファンとしては、終盤までもつれるクロスゲームのクラッチタイムで、今日の様な強気なデローザンを見たいです。
ラプターズの狙いはウォールのドライブを決めさせない事ですからね。それでノゲイラを起用しています。
あれだけバランチューナスにやられるのだから、スコットをスターターにして走り勝つ方がお得だと思います。ウォールのドライブ決めるためにはバランチューナスの時に攻略したい。
ちょっとビールの動きが読まれているのが苦しい部分です。サトランスキーを出した方が周囲が動いた有効だと思います。