何をしてくるのか予想がつかないセルティックス
でもバックスはちょっと苦手
〇今シーズンの対戦
セルティックス 2勝 ー 2勝 バックス
10/18 100-108
10/26 96-89
12/4 111-100
4/3 102-106
ラプターズに続き今シーズン互角の対戦カードです。セルティックスがバックスを嫌いな理由はハッキリしています。アンテトクンポが止められないからです。
ちなみにアメリカの放送局のアンケートでイーストでアップセットが起こる対戦カードとして1位になっていました。他の3カードは全て同じくらいで、ここだけ圧倒的人気でした。
~過去記事~
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◉アンテトクンポが止められない
〇アンテトクンポ vsセルティックス
33.5点 FG54% 11.8リバウンド 5アシスト
セルティックスはディフェンスが良いチームですが、レブロンにもやられているので、このタイプは嫌いです。ブラウンが消せないタイプの相手でもあります。マッチアップがホーフォードやモリスになることが予想されます。
〇マッチアップ時のDIFF
ブラウン △1.7
ホーフォード 8.4
モリス △5.1
この数字はマイナスの方が優れているので、ホーフォードは抑えることが出来ず、モリスは悪くない形です。ただ、メインがホーフォードでモリスは母数が少ないので偶然かもしれません。
アンテトクンポを止められない
それが唯一にして最大のセルティックスの困りごとです。アンテトクンポを良く止めているのはブルズのバーンレイやグリフィン、SFだとラプターズのアヌノビーです。パワーに対抗出来ないと苦しいのがわかります。
しかしセルティックスにはそのタイプがホーフォードしかいないのよ。
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これだけならそれでもセルティックス有利は動かないのですが、問題なのはアーヴィングがいないことです。
「ディフェンスで止めきれないならアーヴィングでオフェンス勝負」
それは立派な方法論なのですが、オフェンスに振り切れないのは苦しい部分になります。
〇オフェンスレーティング
アーヴィング 108.7
ロジアー 104.0
理論上で言えばセルティックスはレーティング104以下に抑えないと勝てないことになります。アンテトクンポのFG54%を考えるとかなり苦しい状態です。
〇バックスのオフェンスレーティング 107.8(7)
バックスは守れないチームだけに、オフェンス勝負を強く意識してくる可能性があります。
セルティックスからするとアーヴィングがいると守れない。だけどいないとオフェンス勝負には持ち込めない。ならば抑えるしかありません。
ブラッド・スティーブンスによる作戦の出番ですが、何するのかはよくわかりません。
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◉ゾーンディフェンスvsブログトン
ひとつだけわかりやすいのはゾーンディフェンスの採用です。インサイドへアンテトクンポに押し込まれるのが嫌なのだから、ゾーンで解決できます。バックスはコーナー3Pのあるチームですが、コーナーからドライブ出来ないので、ゾーンは有効だと思います。
そしておそらく天敵はブログトン。
シュート、ドライブ、パス、カットプレーとなんでもやってきます。ラプターズに完璧に崩されたゾーンはバックスも対策を打ってくるはずですが、バックスの選手がしっかりと崩すとは思えないのです。でもブログトンは別。
そのためゾーンvsブログトンは注目であると同時に、セルティックスがいつ使ってくるかも注目です。
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◉セルティックスの3P
一方でバックスが警戒しないといけないのはセルティックスの3Pです。
〇3P
セルティックス 37.7%(2)
バックス 35.5%(22)
〇被3P
セルティックス 33.9%(1)
バックス 37.2%(25)
リーグで2番目に3Pが決まるセルティックスと、リーグで6番目に守れないバックス
そんな対戦なので、普通に考えたらセルティックスが40%ぐらいの確率で決めてくる可能性があります。今季の対戦では37.9%となっており、止められないのではないかな。
直近の対戦ではバックスが勝っていますが、その試合のセルティックスは30%でした。ロジアーもラーキンも不在で、モリスが決まらずに負けています。
4試合連続で決まることはないけど、7試合で考えたらセルティックスのオフェンスはそれなりに得点出来るはずです。
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◉ヤングガイとブレッドソー
管理人が嫌っているブレッドソー。しかし、そのタックルディフェンスがノーファールならば結構特別な存在です。あれはさすがにノーコールっておかしい。
問題はそこではなく、重要な局面で暴走していくブレッドソーです。
〇アシスト/ターンオーバー率
全体 1.71
クラッチ 0.89
批判するほど悪くはないブレッドソーなので単なる管理人の気分でしかありませんが、クラッチタイムになると苦しくなってきます。これがアンテトクンポなら批判しないのですが、ブレッドソーにやられてしまうと「これで負けるの?」というやるせない気持ちになります。
それに対してクラッチの強いセルティックス。しかし、本当にプレーオフでも強いのか?
ロジアー、ブラウン、テイタムと実はまだまだ若いセルティックスの中心メンバー。スターター3人がルーキー契約のプレーオフチームは、ナゲッツ離脱の今、セルティックスだけです。
ブラウンは昨季のプレーオフで名を挙げました。だから他のメンバーにも期待したいところではあります。
ブレッドソーが良いプレーを選択するかもしれないし、セルティックスの若者達がミスを繰り返すかもしれません。シーズン通りならセルティックスが、経験の差をみせるならバックスが有利になります。
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◉HCが用いる策はあるのか
間違いなくブラッド・スティーブンスは何かを仕掛けてくるはずです。それに対してジョー・プランティが回答を用意出来るのかが勝負の分かれ目です。
そしてこれは出来ないと考えています。やりすぎていたキッドを修正したプランティ。能力が足りないのではなく、策を講じるとは思えないタイプだからです。
ただし、それは悪いことばかりではありません。
セルティックスが好きなのは、相手の弱い部分をついてくる作戦ですが、幸いにもバックスは明確に弱いディフェンダーが少ないです。不安視されるのはセンターのところですが、モンローが何してくるかは熟知しているはず。
おそらく鍵を握るのはホーフォード。その巧みな技と冷静な判断でバックスを手玉にとれるのかどうか。3Pでストレッチしてしまえば、バックスは守れなくなるはずです。
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そんなわけで予想は結構な接戦です。
・アンテトクンポへの答えをセルティックスが用意出来るとは思えない。
・セルティックスの3Pは止められない
・オフェンス勝負はバックス有利
・お互いにシーズン同様のプレーが出来るとは考えがたい
・HCの作戦勝負ではセルティックス有利
結局は3Pが決まる試合をセルティックスが制して、決まらないとバックスが勝つだけの気がしています。ただし、もしもアンテトクンポを止められたらバックスは4連敗です。
7戦までいくかもしれないけど、セルティックスが勝つ
そんな予想です。言い切るなら4勝3敗。
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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ!
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出来れば上を目指すなら5戦以内ですね。
私は所謂カイリー不要論者なのでカイリーいたらなあって展開にならないことを期待してます。
カイリーが嫌いなわけではない。
カイリーがどうこうよりもサラリーキャップ問題ですからね。ここを5戦で乗り切れるなら勢いもつきそうです。
カイリーは攻撃が停滞してしまう時間帯でもむりやりゴールをこじ開けられる特別なプレイヤーだと思います。
そして大事な場面で誰でも守れて、なぜかそんな時に3Pが入るスマートの不在。
レギュラーシーズンではスティーブンスマジック(?)で勝ってきたBOSも若手メンバーでのプレーオフはさすがにきついのではないかと予想。またそこでもHCがどう動くのかもとても楽しみな1戦。
4-2でバックス勝利。
いや本当にその通りで、こじ開けられるかどうかなセルティックスの命運を握ります。
バックスというよりセルティックスの事情で進みそうなシリーズです。
初コメントです。はじめまして。
おっしゃるように今季の対戦ではアンテトクンポを本当に止めれて無かったです。ですがファールでカウントとられるのは少ない印象でした。カイリー不在ですが、クンポが2点とったらBOSは3点とるのが鍵だと思います。
あとBOSの勝った2試合では終盤にクンポがろくに打たないスリーを乱発するのが目立ちました。シリーズの行方はHCだけでなく、選手の判断力も必要かもしれません。
バックスの終盤の判断ほど怪しいものはないですからね。それもHCの指示とは思えない選択しますから。結局は選手次第なんですよね。
アービングがいなくてもセルティックスがバックスに負けるとは思いません。
アンテトクンポの爆発でそれなりに勝てるとは思いますが、HCの差もあって4-2でセルティックスだと思います。