◎諦めの悪さ
解体したブルズですが、残された唯一の課題はパトリック・ウィリアムスです。引取先を見つけるのが困難な長期契約は、なんでそんな契約をしたのか誰にも理解できないものになってます。
継続性を重視し、実力を軽視した極めて稀なフロント
その代表作がパトリック・ウィリアムスになってるけど、代表作というだけで、総じてドラフトが下手すぎました。ドラフトした選手と、その後で指名された有力株を並べてみようか。
2020年4位 パトリック・ウィリアムス
(アブディヤ、ハリバートン、マキシー)
2022年18位 デイレン・テリー
(ウォーカー・ケスラー、ネムハード、ペイトン・ワトソン)
2024年11位 マタス・ブゼリス
(ウェア、マケイン、タイソン)
2025年12位 ノア・エッセンゲ
(クイーン、カーター・ブライアント、カルクブレナー)
20年のドラフトは明らかに失敗だったし、22年は18位なんだから安定性のある選手でもよかった。24年はまぁラッキーな感じでブゼリスが落ちてきたし悪くなかったけど、25年はセンターが欲しいのかウイングが欲しいのかわかりませんでした。
で、もっと大きな問題が21年と23年に指名権を持っていなかったことで、すべては初めの仕事としてブーチェビッチを2つの1巡目指名権とトレードしたことだったんだよね。このトレードそのものが問題だったわけではなく、総じて「全てが失敗に見えてくる」のが問題でした。あれもこれも今から見れば失敗に見えてくるってのは異様な事態じゃん。
ちなみにブーチェとのトレードではヴェンデル・カーターを放出していますが、ブルズはいろんなセンターを手元に持っているチームでした。ブーチェを手に入れた2020年は他にタイス、ギャフォード、コーネットなんかもブルズでプレーしています。
よく「タイムラインを揃える」ってのがあるけれど、その中には揃えたタイムラインで勝てなければ再建っていう意味もあるわけで、ラビーンとブーチェのタイムラインで勝てなかった時点で再建しなければいけなかった。継続性は大事だけど「諦め」だって大事だぜ。なので問題だったのは継続性じゃなくて、基盤作りと諦めの悪さ、だったってことだ。
みんながウェンビーチェレンジしているのを横目で見て、みんながクーパー・フラッグチャレンジしているのも無視していた。どちらにも参加してよかったのにさ。その点で問題はこれからです。最大のポイントは
ギディ中心のチーム作りはタイムライン的に諦めるべきか
ギディは良い選手だし、パサー型PGだから他のエースと組ませやすいし、ビッグガードなのでディフェンスのデメリットも小さければ戦術的な柔軟性もあります。しかし、これからコアメンバーを集めていくチームにおいては邪魔な存在にもなりかねません。しかも、サラリーもお手ごろだからPG欲しいチームから見たら良い案件。クーパー・フラッグの横にギディとかさ。
かといって対価となる1巡目指名権はプロテクトありで1つくらい。PGなんて供給過多だから「どうしてもギディが欲しい」チームなんて出てこないよね。個人的にはデッドラインでトレ・ジョーンズも売ってしまうべきだと思っていたんだけど、それはほぼ下位指名と決まっている1巡目や上司指名と決まっている2巡目あたりと交換しやすそうにみえたから。順位がわからない1巡目とは交換してもらえないだろうしね。
デローザン、ラビーン、ブーチェのチーム作り全てを否定するなんてことはないんだけど、遅くともデローザンの契約が切れた24年オフで終わらせるべきだった。タイムラインを考えると22年オフにラビーンと5年契約なんてするべきじゃなかった。パトリック・ウィリアムスの5年契約は問題外。ただ、諦めが悪いっていうのが罪になるなんて難しいリーグだと思うよね。優秀さとは決断の早さだったりする。
2022年のオールスター前までイースト1位だったのに、最終的には中途半端な成績しか残せなかったのは本当に残念です。
とはいえ、2021年時点で高齢と揶揄されていたデローザンにエース業をまかせてくれたドノバンとブルズGMには(有能とはいえないのかもしれませんが)ファンとしては感謝してます