前回がマブスの話で、クーパー・フラッグについてはオフにでも・・・と思っていた矢先に50点ゲームを達成してしまいました。10代での50点ゲームは史上初。本来ならば今年のドラフトクラスの年齢なのに、1年早くNBAにやってきたと思ったら、早々に自分のチームに方針を変更させ、そして50点という才能をみせる。
才能という才能を見せつけてきたクーパー・フラッグについて、50点ゲームの内容を見ながら触れざるを得ないというか・・・ね。今シーズンの3Pは30%を下回っており、TSも55%。フリースローも5本ももらっていないクーパー・フラッグなので、さすがに50点に届くとは思いませんでした。
ところが、そんな予想も飛び越えて早々に50点ゲームだし、その内容もミドル連打という普通ならば50点には届かないような形でした。普段よりも3Pが決まったことは間違いないけれど、だからといって、この形で50点取るなんてさ。
〇マジック戦のクーパー・フラッグ
51点
2P13/21
3P6/9
FT7/7
6リバウンド
3アシスト
3スティール
1ブロック
この50点の凄いところはフリースローで稼いでおらず、しかも2Pもゴール下ではそんなにきまっていないことです。同時にクーパー・フラッグの課題でもあります。課題を課題のままで50点を奪ってしまったという恐ろしさ。
〇エリア別
ゴール下 2/5
ペイント 5/9
ミドル 6/7
コーナー 2/2
他3P 4/7
通常であればトランジションを含めてゴール下でのイージーな得点が多いことで50点に到達するのですが、クーパー・フラッグはショートレンジが多く、それ以上にミドルを正確に決め続けての50点でした。これだけみたらSGAみたいな。
加えて2つの&ワンを奪っており、単にジャンプシュートを決めたのではなく、ディフェンスに張り付かれながらも決めきっています。スピードもパワーもあるので、強引に押し込んでジャンプするとディフェンダーはブロックに飛ぶことが出来ないのも特徴で、オフバランスのタフショットになるかわりにディフェンスからするとノーチャンスみたいなことが多くなっています。
このタイプのショートレンジフィニッシュをしている選手はNBA全体を見回しても他にいないレベルです。正確には他にもレブロンやザイオンがいるのですが、2人ともクーパー・フラッグほどリングから離れた位置からのフィニッシュ力はありません。
さらに今日はミドルレンジのジャンプシュートが正確に決まり続けました。今シーズンのミドルレンジは38.3%なので異様に決まった試合になります。このミドルを決める選手はリーグ全体を見回して・・・かなりいますね。別に珍しいことではありませんが、現代バスケはエースにミドルの正確性を求めるので、クーパー・フラッグも伸ばしていかないとさ。
そして3Pも30%を切っているのに、今日は9本打って6本です。このうちキャッチ&3Pが1本しかないのもポイントで、プルアップばかりかつステップバックが確率良く決まりました。そもそも決まらないこと以上に、シーズンではプルアップ3Pを1.8本しか打っておらず、大量ビハインドの中で積極的に打った形です。
今日のマブスは前半で13点ビハインドになっており、その前半でクーパー・フラッグは13点のみ。後半になって追い上げるのに積極性を増し、それでもさらに突き放された4Qに3P6本はなって24点を奪っています。本来ハイスコアになる試合ってのは、チームとして困っているからこそ個人で奪うもんだよね。逆ファールゲームシチュエーションになることなんてあり得ないのさ。そんなわけで
「理想的なクーパー・フラッグ」のようにも映った50点ゲーム
でした。エースとして完成系になるために必要なミドルレンジを確率良く決め、さらには追い上げのためにプルアップ3Pも連打。普段は精度が低くて「ルーキーだから仕方ない」だった部分と、「3Pよりも先に覚えるべきムーブがある」から打たなくても納得していた部分。
それが50点ゲームの試合に限っては、精度の高さと必要に迫られた中でラッシュでした。これを理想的と言わず、なんというのか。
同時にこれらはクーパー・フラッグの課題とも言えます。せっかくの50点ゲームなのでオフというか2~3年かけて改善すべきポイントを得点面についてのみ触れていきましょう。