◎いつだって育成中
ブラジルでプレーしながらドラフトされたブラジル人といえばリーアンドロ・バルボーサらしいのですが、ギィ・サントスはブラジルのミナスというチームでキャリアをスタートさせており、そのミナスには引退間際のバルボーサが在籍していました。で、ウォリアーズに指名されるのだから、バルボーサがギィ・サントスにもウォリアーズにも助言したんだろうね。
16歳のシーズンで頭角を現した天才ギィ・サントスはアンダーカテゴリーとトップチームを行き来しながら経験を積んでいき、18歳ではトップチームでも活躍。NIKEフープサミットに出場したりと有望株になっていました。この時点でNCAAから声がかかっていたもおかしくないんだけど、当時はプロ選手はNCAAに参加できない時代だったね。
当時のプレーを見ると今よりもオンボールで自分から仕掛ける形が多いのと、基本はウイングとして3Pやカッティング&リバウンドをメインの仕事にしています。本来であればNCAAで1年間プレーさせたい素材だねぇ。
この時点で既にフィジカル面ではNBAプレイヤーになる準備ができているように見えますが、今でも201センチながら84キロの登録なので割と軽いんだよね。ブラジルってフィジカル強めの印象があるので、体重以上に強いのだろうか。
このあたりの未知の部分がありながら2巡目で指名したウォリアーズは強気にも見えます。ちなみにこの年のドラフトでウォリアーズはパトリック・ボールドウィンを1巡目指名しており、似たポジションでタイプの異なる若手指名でした。
そして予想通りに通用しない上に、そもそも優勝したばかりのウォリアーズなので出番は殆どなく、サンタクルーズでのプレーが増えたというか、アメリカバスケの経験を積まなければならないギィ・サントスとなります。そもそもGリーグって選手が育つのか微妙過ぎますが、異なる戦術、異なる環境になれる時間は必要だよね。
この映像を見るとブラジル時代から成長したことが・・・わかるはずもありませんが、現在の姿と重なる部分は増えています。特にカリーがいるときのロール役ではなく、現在の主役がいない中でやっているプレーの方に近いかな。
基本的にオールラウンドなギィ・サントスですが、その最大の特徴となるのは「ペイント内での落着き」にあります。本来であれば早いタイミングで打ち切らないとブロックされそうなのに、ディフェンスの動きをみながらジャッジします。ワイドに展開するのはもちろんだけど、少しスピードダウンしてのフローターだったり、フェイクからのステップインなど、スキルフルなフィニッシュも持っています。もちろん、ディフェンスがいなければ早いタイミングで打つこともあるし。
ウォリアーズはダンカースポットに選手を置かないので、ロブパス系は殆どやらないですが、カッティングしてくる選手をみているし、そんな選手をみてパスフェイクからのフィニッシュもあるし、普通のロールプレイヤーにはないフィニッシュシーンでの落着き。ちょっとスローモーっぽい。
ペイント内での選択肢が多い
この能力でギィ・サントスは主役がいなくなったウォリアーズでアシストが多くなっています。また、それも次第に増えてきている形なのでGリーグでは足りなかった修行をしている感じ。こうやって多彩なプレーをしていくタイプはプレータイムが伸びることで、その引き出しを増やしていくよね。精度を求められる仕事とは少し異なる。
この感じが面白く見えてくるよね。3年もウォリアーズにいるのだからファンは見慣れているわけだけど、見るたびに少しずつ色んなことをやるようになっている。今もまだ成長中というか、今でもまだ育成中にみえてくる面もある23歳なわけです。