NBAが問題視しているタンク。ルール改正が行われることになりそうですが、そもそも今シーズンは狂ったほどにタンクチームが増えていることが問題です。従来からタンクチームはいたけれど、こんなに数は多くなかったし、「タンクしている」のと「若手ばかりで勝てない」のは全く違う理由でした。ってことで、ちょと考えてみましょう。
まずはタンクとはなにかって話になります。実力相応に勝てないのはタンクではないし、ましてや指名権を持っていないペリカンズなんて名実ともにタンクする理由はありません。逆に目に余る行為をしているのがジャズで、主力の欠場を繰り返しているし、4Qになると主力を下げて負けに行きます。リーグで最も酷いチームと言えます。そんなわけで分類してみましょう。
①普通に勝てていないチーム
・ウィザーズ
・ブルズ
・マブス
ブルズを意図的とするかどうかは議論の余地はありますが、このタイプの負け方まで「タンク」って言い出すと、サラリーキャップ問題が絡んできます。キャップスペースを空けるためにロスター改革するのはNBAのルール上は致し方ないじゃん。
ウィザーズは中途半端に勝ちたい意思を示して補強してしまった数年間が悪かったのであり、今は単なる戦力不足です。ただし、トレ・ヤングを試合に出さないのは立派なタンク行為なのも間違いありません。ただ、まぁ、これも許容範囲かな。ADを獲得して来シーズンは勝ちに行く意思を示しているのだから、なんやいわんや。
マブスがタンクしないのはスーパーなドラフト1位のクーパー・フラッグを手に入れたから。極論で言えば各チームがクーパー・フラッグを手に入れたらタンクなんて必要ないわけです。その一方で現在の論争を引き起こしている要因としてマブスの罪はデカい。あからさまなタンクでデリック・ライブリーを手に入れたし、欠場だらけでクーパー・フラッグを手に入れた。
ってことで、どんなチームにもタンク要素はあるぜ。ただ、目の前の試合を勝ちにいかないと成長はないっていうHCの考え方みたいなのが違いを作っているとも捉えられます。
②ケガ人による偶発的なタンク
ペイサーズ
キングス
ある意味で最も厄介なのがコレ。
「ハリバートンがケガしてプレーオフが難しいならばタンクしよう」
「サボニス他、ケガ人だらけで勝てないから再建しよう」
と両チームの事情は大きく異なります。ただ「勝てないなら」タンクした方がいいっていうのが今の流れです。これを作り上げた要因の1つにはプレーインの存在もあるし、現在のサラリーキャップの関係でルーキー契約を抱えた方が勝ちやすい事情もあります。これらは制度上の不備みたいなものなので後述します。
以前に配信で触れたのですが、ケガ人事情で負けたチームに対して「戦力均等」の目的でドラフト上位指名権が必要なのかは甚だ疑問です。今回の対策案に複数年連続の成績でドラフト順位を決めるってのがありますが、まさにそんな点が危惧されています。
しかし、ペイサーズはケガ人事情で勝てないのに対して、キングスはチーム編成の悪さで勝てないので、戦力均等って意味ではキングスは上位指名権を得ても良さげです。この点が非常に難しい。