1030　スパーズｖｓヒート

「走る、走る、おれたち。ディフェンスマインド失っても。バトラーいなくなったから、全員バスケが正解さ」とばかりにスタイルチェンジのヒート。何故か同じことをしてきたマジックには負けましたが、絶好調さ。

対するはウェンビーが個人として劇的なスタイルチェンジをしたことで、全く別のチームになってしまったスパーズ。ウェンビーにＭＩＰ投票する人いそうだよね。どうやってウェンビーを止めに行くかが注目なのですが、無視して走りまくるという選択肢もあります。

◎ウェンビー周辺

序盤はウェンビーにはウェア。ただ特別な対応というよりは、やっぱり走りまくろうという意識が強く見えます。それに対してウェンビーは・・・ではなく、「お前らの走力ならオレが勝つわ」みたいなキャッスルの方が効果的に見えてきます。ダビオンが止めることもあるから、無双しているような状態ではないのですが、チームでペースアップしているヒートよりも、自分で走るキャッスルの方が効果的に見えてくる。

しかし、その逆もあるから面白い。スイッチさせてウェンビーｖｓダビオンになると、これを連続で止めるダビオン。ウェンビー対策の基本は「密着してフィジカル勝負」「振り向かせない」ですが、小さいザイオンがこれを出来ているので、シュートを打たれるのは止められなくても、平面では止めまくるから苦しいシュートになるウェンビー。

さらにトランジションにきたウェンビーからラーソンがチャージドロー。特別な対策しないでガード陣が止めているという不思議な構図だなぁ。

そんな事情もあったので、ウェンビーとアデバヨがベンチに下がると流れが変わってきます。ハーパーとキャッスルが並んだスパーズは、ある意味でスピード対抗。ハンドラー陣にスピードもスキルもあるので、オープンコートの戦いで少しずつ上回っていきます。そりゃあヒートのガードはドリュ・スミスとハケスだからなぁ。むしろ、なんでこれで勝ててきたのかっていうね。

しかも、ケルドンまで登場するとスパーズファンからすると昨シーズンの地獄みたいなスモールに近づいてきますが、ヒートの戦い方を考えると正面衝突であり、タレントで上回っている感じなんだ。結局この時間帯に逆転したスパーズですが、早々にアデバヨが戻ってきて、その後にウェンビーも戻ってきました。アデバヨはローテだし、わかるんだけど、ウェンビーが戻ってきたのは「キャッスル、ハーパー、ウェンビーのうち２人をコートに置く」への変更なんだろうな。

この２人は特に関係なく。なんならウェンビー分だけ走りやすくなったくらいのヒートでした。スパーズが３３－３１でリードして１Ｑが終わります。えぇ、でも、ウェンビー対策しなくてよかった反面で、同じことやったら負けるってのはヒートにとって悪夢だわ。今シーズンみたスパーズの試合の中で、もっともウェンビーがどうでもよかった展開。ハイライトはすごいけど、試合への影響力は大したことない昨シーズンまでのウェンビーみたい。