ならばサボニスお得意のプレーを見てみましょう。サボニスといえばハンドオフ。キングスといえばハンドオフ。こちらはハンドオフでアシストした人じゃなくて、得点した人が集計されるので、ここではチームの数字を見ていきます。
〇キングスのハンドオフ
23-24シーズン 11.4点
24-25シーズン 8.3点
25-26シーズン 3.8点
圧倒的なリーグ首位だった2年前。減ったけどリーグ首位だった昨シーズン。そこからの激減です。(サボニスは1試合出場していないため、本当はもう少し多くなります)
そして代わりにリーグトップに出てきたのがニックス。こちらは4.6回⇒10.8回という激増なのでHCが特徴を持っていきました。サボニス用のセットを使っているのか、それともマイク・ブラウンの強みだったのか。
〇キングスのカッティング
23-24シーズン 11.4点
24-25シーズン 9.4点
25-26シーズン 4.5点
〇サボニスのカッティング
23-24シーズン 4.6点
24-25シーズン 3.6点
25-26シーズン 集計外
同じくチームメイトのカッティングを促すアシスト役でもあったサボニスですが、同時に優秀なカッターでもありました。こちらも2年前はリーグトップクラスだったキングスですが、見事にリーグ最下位になっています。サボニスのカッティングは回数が少なすぎて、やっぱり集計外。
サボニスの特徴は何も出ていない
キングスファンもサボニスが「ここにいたくない」といってもクレームはしないでしょう、という状況です。サボニスが減ってもチームが増えているなら問題ないけど、連携現象が甚だしい。
〇キングスのパス数
23-24シーズン 305.6回
24-25シーズン 287.2回
25-26シーズン 277.8回
そしてリーグ2位だったパス数は25位になりました。パス数ってシーズン序盤は多くなる傾向なんだけどね。この部分は調べるまでもなくサボニスが激減しているわけですが、どの程度なんだろね。
〇サボニスのパス数
23-24シーズン 71.3回
24-25シーズン 56.9回
25-26シーズン 51.0回
パス数は20回ほど減りました。マジで何したいんだキングス。サボニスを消しにいく2シーズン。ただ、昨シーズンと比べれば微減にすんでいます。それは意外な感じですが、これをサボニスのパス数ではなくて「サボニスへのパス数」でみると印象が変わってきます。
〇サボニスへのパス数
23-24シーズン 59.9回
24-25シーズン 49.1回
25-26シーズン 34.3回
はい。昨シーズンから激減です。サボニスはリバウンド王なのでリバウンドでボールを奪う回数が多く、そこからパスをたくさん出すわけです。それは変わらないのすが、周りからパスを貰う本数は驚くほどに減りました。
34回はケスラーやズバッツと同じくらいです。プレータイムを考えると、この2人よりもパスを貰っていません。ゴール下合わせ専任に比べたら触る回数は多いけど、ポイントセンターとは言えない数字です。そこまでしてサボニスの特徴を消したかったのか。
昨シーズンのオールスター前まで、PnRハンドラースタッツでデローザンとフォックスがトップ5に名を連ね、サボニスがロールマンスタッツでトップだった(ハーターとキーガンの3Pが30%だったにもかかわらず!)のに、今の状態は悪夢を見ているかのようです。
今キングスにいる選手の大半が外に出して欲しいと思ってそうですね…
でも、主役たちは(サボニスを除き)他のチームでよい扱いをされなくて、評価してくれるキングスに集まってきた感じですからねぇ・・・