2015年30位でドラフト指名されてから10年間をウォリアーズで過ごしたルーニー。今やスーパースターですら10年も同じチームにいることが珍しいのに、スターターに定着すらしなかった206センチのアンダーサイズセンターが長い時をサンフランシスコで過ごしてきました。
UCLAからワン&ダンとはいえ、コービーとレイカーズファンだったらしいミルウォーキー出身のルーニーなので、どうしても西海岸だったとも思えないし、キャリア初期で言えばセンターは人数が揃っており、ケガもあったので主力として定着したのも遅かった。
さらにさらに。ルーニーは1巡目指名選手だけど、4年目のルーキー契約を破棄されています。要するに3年目が始まる段階では「こいつはダメだわ」とジャッジされていたんだよね。そんな選手が最終的に10年も残るなんて想像できない話だわ。
前年のドラフト30位で同じセンターのダミアン・ジョーンズを指名しており、17年は38位でジョーダン・ベルを指名と明らかにチームはルーニーを評価しておらず、バックアップのバックアップくらいの位置づけで開幕しています。契約があるからロスターに残っている、くらいだ。
ちなみに、その3年目は17-18シーズン。スターターにはパチュリア(14分)、続いて出てくるのがマギー(10分)、セカンドユニットで変化をつけるのがウエスト(14分)という選手層の中で、これといった特徴はないけど、試合の最後に出てくるのはルーニー(14分)なんてのも多いシーズンでした。
つまり、気が付けば大逆転していたルーニー。限られたチャンスの中で堅実な結果を残したし、スター揃いのラインナップにおいて超絶な地味役として貢献することがルーニーの生き残る道でもありました。
そして迎えたプレーオフ。ルーニーのプレータイムは18.4分。それはドレイモンド、デュラント、クレイ、カリー、イグダラという【デスラインナップ】の5人に次ぐ長さに。スターターのセンターじゃないのにさ。リビングストンより長かったのが、大逆転の3年目を象徴し、チャンピオンリングを手にするとともに、再契約まで手にしたのでした。まぁビックリ。戦力外通告みたいだった開幕前からの大逆転さ。
でもさ、そのオフにウォリアーズはカズンズを手に入れるんですよ。そのカズンズがケガしたけど、スターターはダミアン・ジョーンズ。絶対的な存在とはされない状況に変わりはなかったのさ。シーズンはダミアン・ジョーンズもケガしたり、カズンズが戻ってきてスターターになっても、やっぱり怪我したり。そしてシーズン中にはボーガットが戻ってくるというね。
ケガ人続出になったプレーオフではイグダラをスターターにし、ドレイモンドがセンター。スティーブ・カーはベンチからルーニーを使いたがりました。それはウォリアーズらしいスターター5人に拘らない戦略だったし
スターターよりも信頼されているベンチのセンター
なんていう戦略を作った存在にもなりました。ちなみにルーニーのキャリアハイとなったのはつい最近の22-23シーズンですが、このシーズンは70試合をスターターで出場しています。
〇22-23シーズン
23.9分
7.0点
FG63%
9.3リバウンド
2.5アシスト
0.6スティール
0.6ブロック
得点力は低いというか、求められないですが、リバウンドは24分とは思えない数字を残しており、30分のプレータイムを与えていれば、二桁リバウンドを余裕で記録している選手でした。
そしてキャリアハイの翌年。再びルーニーをベンチスタートに戻していったウォリアーズ。スティーブ・カーが出場停止処分にしたり、プレーオフでも出番が限られていったり。23-24シーズン、24-25シーズンとジャクソン・デイビスやポストが起用されていったことで、ルーニーはプレータイムも減ったし、大事な場面で起用されなくなっていったのでした。
期待されなかった3年目にベンチスタートから結果を出し、最も信用されたセンターへと成り上り
立派な結果を残した8年目から続く2シーズンで、急に信頼されなくなる
なんとも奇妙な巡り合わせ。ルーニー本人が「信頼されなくなった」と感じたことでのウォリアーズとの別れなのでした。