プレーオフ②ナゲッツｖｓウルブズ

今度はマレーが休んでヨキッチの時間にするナゲッツ。これに対してアンツは出っ放しのウルブズ。本日のアンツは４５分プレーしました。若さがなせる業なのか。最後まで持つのか。特にオフェンス対抗ではスタミナは重要だぞ。

ヨキッチが３Ｐを決めると、タウンズがフックをねじ込み。実は普段は逆のことが多いよね。ゴベアが相手なので割と楽に３Ｐを打てるヨキッチなのですが、どうもタッチが悪い。

〇セカンドラウンドのヨキッチ
３Ｐ５／２３

ゴベアの改善した部分でもあるけど、ヨキッチはかなり選んで打つのでね。昨シーズンは５０％決めているし、ここが３連発位すると一気にウルブズが困りそうなんだけど、全く来ないぜ。それでも今度はボールムーブからクリスチャンの３Ｐで再び二桁リードにします。

〇ナゲッツの３Ｐ成功
ＭＰＪ　　０／２
ゴードン　２／２
ヨキッチ　１／５
ＫＣＰ　　１／４
マレー　　３／７
ホリデー　３／５
レジー　　２／３
クリスチャン　１／１

異様にバランスよく決めたナゲッツ。つまりウルブズはＭＰＪの３Ｐは打たせない形にしており、マレーに対しても厳しくいった（ここだけ計算外に決められた）わけです。そしてホリデー長男を中心に「その他」に決められまくったゲーム４でした。ナゲッツからするとボールムーブが正しかったゲーム４でもあります。ＭＰＪが２本にとどまったのは、ハーフコートオフェンスとしては正解だった。

残り６分で１０点差。時間の経過とともにウルブズは何を起こしに行くのかっていう選択も迫られます。とりあえずアンツのアタック連打からかな。その先にはゴベアを下げてリードで３Ｐも必要かな。

ＫＣＰがスティールして速攻に行きますが、下手すぎる速攻で決めきれず。ヨキッチがフックをミスしてしまったりと、ナゲッツも試合を決めきれず。

で、ちょっと面白いのはナゲッツはＭＰＪを下げてクリスチャンを起用していること。アンツのマーク担当にしており、効いていたゴードンではなく、スピード大綱も出来そうなクリスチャンで逃げ切りを図っているわけです。その代わりリバウンドが苦しくなっており、ゴベアが支配しそうなのですが、ファールもかさむのでそうもいかず。

うん、ウルブズは選択に迷うよね。ゴベアで守る部分とリバウンドの部分で意味がある。でも、点差はあるので「守り逃げ」をされるわけにもいかない。ハーフコートで守りあっている限り、時間の消費ばかりが目立ってしまいます。点差がなければＯＫだけど、点差があるなら分が悪い。

そしてワンポイントディフェンスでゴベアを下げると、ヨキッチを２人で止めに行ったところで、ゴードンにパスを通されてダンク。完全に裏目に出てしまいました。トリプルタワーで成功した前半と、さすがに大胆な策には出にくい終盤か。

今度はゴール下でゴベアｖｓヨキッチになると、ファールしたくないヨキッチはディフェンスを放棄。放棄されたのに気が付かずパスアウトを狙ったゴベアがトラベリング。さらにアンツへのパスを狙いすぎでターンオーバー未遂。うーん、追い上げたいときのゴベアは辞めた方がいいよねぇ。今プレーオフで目立っていないだけでさ。

それでもアンツのドライブで残り１分半７点差に。ゆーーっくり攻めるナゲッツはヨキッチへのリポストを繰り返し、そしてパスフェイクからスピンムーブでフローターを決めます。はい。まぁ終わりですね。良い試合でしたが、最後に追い上げる手段を講じるよりも、自分たちの戦い方を信じたウルブズ。逃げ切りを図って逃げ切ったナゲッツ。両者の思惑がナゲッツに都合よくかみ合いました。

〇ヨキッチ
３５点
ＦＧ１５／２６

〇ゴードン
２７点
ＦＧ１１／１２

さて、どうでしょうかね。ツインタワーのウルブズは実は３Ｐを高確率で決められたことよりも、ゴール下でボコられた方が痛いはずです。積極的に守りに行ったのは試合トータルで見ればマイナスに見えたゲーム４でもありました。

柔軟な割にはアンツを徹底して止めに行くわけではなく、ＫＣＰ、ゴードン、クリスチャンと手を変え品を変えて守ろうとしているナゲッツと戦略というか、ＨＣの経験の差が出てしまった気もします。それってさ、マレーｖｓドノバン・ミッチェルのバブルでマイク・マローンが学んだことにも見えるんだよね。

マレーとヨキッチを徹底して守りに行って成功したゲーム２から、同じようでいて上手くいかなかったゲーム４に繋がったようにも見えます。相変わらずアンツとタウンズには困っているナゲッツなんだけど、何故か勝ってしまった。いや、なんか、明確な理由はないのよ。明確な理由がないけど、終始リードしたのっていわゆる「経験の差」じゃん。

０－２から２－２へと何とか追いついたナゲッツ。やられているのに動じなかったナゲッツ。そんな匂いが詰まったゲーム４でした。