プレーオフ②ナゲッツvsウルブズ

ゲーム4

ウルブズの2連勝で始まったシリーズ。ゲーム3はナゲッツが大差で制し、並べるかどうかのゲーム4です。初めに目立ったのはアントマンのアタックですが、そこにはディフェンスの対応の面白さもありました。

アンツに対してはKCPですが、KCPはアンツタイプは得意としていません。スピードとフィジカルで押し込んでこられるのに強いディフェンダーではなく、昨シーズンもアンツにはブルース&クリスチャンの方が有効でした。シューター系とかPG系統にはKCPのが強い。そしてアンツが突破してくると手を出さずにやられていきます。それはファールドロー対策でもありナゲッツはある程度「諦めている」構図です。

これに対してタウンズはヨキッチに積極的に手を出していきます。何故か先にルール改正されたように手を出してOKになっているプレーオフなので、ヨキッチを困らせることに成功しているというか「諦めていない」のがウルブズです。そしてチャージドロー狙い失敗して2ファールになります。リードを得たのはウルブズでしたが、得点とは違う戦いになっています。まぁタウンズいなくなってリードが出てくるから関係ないんだけどさ。

総じて両チームのディフェンスは対照的です。アグレッシブに守りたいウルブズと、控えめに守りたいナゲッツ。後者はアンツ対策の面が強いですが、前者はそうしないと引きこもりがちになる自分たちの事情もありそうです。ゲーム1よりもアグレッシブなウルブズ。

そしてコーナーからゴードンの3Pも決まります。積極的に出てきたら、空くポジションも出てくるよね。そこにパスすら出させないことが出来ればウルブズが優勢で、パスが出てきたら・・・3Pの確率次第。どっちしてもウルブズにとっては悪い賭けではありません。

ただ、あまりにも離されそうだったナゲッツは早めにディフェンス戦略を変更します。アンツにゴードンをぶつけてフィジカル負けを避けるとアンツの脅威が低下します。スピードは怖いがフィジカルは怖くない。ある意味でKCPで安定しながらも守り切れない構図よりも、ゴードンでボコられる可能性もありつつ守り切ることを狙ったような。

ここでアンツが迷い始めます。つまりゴードンの勝ちだ。3Pを迷ってパスを出し、ドライブを迷ったらチャージング。スーパーなプレーを見せている割に、随分とハッキリした好き嫌いが出ているぞ。なお、まだ1Q残り4分くらいの話。

すると対処が早かったフィンチ?フィンチなのか?
タイムアウトからアンツをコーナーに置いて他のところで攻めることにします。逆アイソみたいな感じでゴードンをディフェンスに参加させない作戦でもあります。狙いとしてはとても良かったんだけど、トランジションから攻めたがったアンツってのが誤算。レイアップを外してレフリーに叫んでいる間にゴードンがカウンターで&ワンを決めて逆転となりました。

リズムを乱されたのか、それとも自分で乱したのか。ハーフコートオフェンスには参加しないでシューターしているアンツでした。そして周囲がシュートミスしすぎのウルブズ。ってことは「リズムを自分たちで乱した」になるよね。作戦変更は論理的だったが感情的ではなかった。29-24でナゲッツリードの1Qでした。

シボドーが見たらフィンチを怒鳴り倒しそうだわ。もちろん、フィンチがニックスを見たら「もってローテしろよ。ビッグマンはケガするんだから3人ローテ態勢は大事だぞ」っていうだろうけど。

プレーオフ②ナゲッツvsウルブズ” への2件のフィードバック

  1. 非常に面白いゲームでしたね。どちらを応援している訳ではないから、楽しく観られてます。アントはもう完全にスーパースターですね。このまま怪我無くキャリアを全うして、ウルブズを優勝に導いてほしいです。
    とかなんとか思いながら、「来シーズンから、これらのチームに4勝しないとファイナルにさえいけないとか・・・ウエストはおかしい」って感想です。

    1. ちょっと停滞している間に後ろにいたはずの選手、チームに抜かれちゃうから怖いですね。

      1年前のナゲッツをみていたら、ウルブズがここまで戦えるなんて信じられないし、内容の濃さで満腹です

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