プレーオフ②ナゲッツvsウルブズ

フックを中心に何も問題なく点を取っていったヨキッチ。やっぱりヨキッチはタウンズのディフェンスが一番嫌そうにみえます。3Pラインまでプレッシャーかけてくるので、シュートまでが長い。パスの選択肢も減らされてしまう。オフェンスのためではなく、ディフェンスのためにタウンズにはファールしないで欲しいが、ファールしない守り方なら守れないな。

さて、1Q後半からナゲッツはボールを簡単に回しての3Pが増えていきます。それもまたボールマンへのプレッシャーが弱まったからであり、流れるようなボールムーブは生み出されたのか、それとも阻害できなかったのか。「阻害できなかった」が正しそうだ。

ヨキッチがいない2Q序盤ですが、3Pが決まっていることもあり、今度は空いたペイント内にクリスチャンが飛び込んできてゴール下をねじ込んでいきます。このタイプのガードの需要が急激に高まっているように見えるシーズンでしたが、ゴードンとMPJを追いかけていたらクリスチャンに偽センターやられるの溜まったもんじゃないよね。ヨキッチいないのに点差が15点まで開きました。

つまり、冒頭のとおりウルブズの方が「守り切る」意識が高く、何かが決まると止めに行き、止めに行くことで逆を取られています。それはウルブズだから出来るディフェンスの変更であり、ナゲッツだから出来るオフェンスのアジャストでもあります。ストロングスタイルではないナゲッツらしさが上回っているゲーム4。

今度はコンリー相手のポストアップを仕掛けたマレー。これでコンリーが3つ目のファールです。アンツをゴードンで乱され、コンリーはファールトラブル。起点役がトラブっているウルブズ。マクラフリンとモンテ・モリスの使いどころですが2人は登場せず。そしてフィンチ?がとった策は

いいぜ。いいよ。そんな発想するなんてさ。しかも、これでオフェンス改善するんだぜ。タウンズ起点になってリードのドライブが効くっていうね。最高だぜフィンチ。ストロングスタイルのようでストロングではないサプライズスタイルだ。ちなみに、ここでゴベアがフリースローを打つのですが、これがこのシリーズで3本目のフリースローでした。それだけ打っていないわけで、戦略変更は意味があったわけだ。

さてさて、いったい何が起こったのでしょうかね。いずれにしても閉塞感が出てきた2Qのオフェンスだったので、トリプルタワーで違いを作れたんだから、この数字だけ見てもポジティブに評価すべきでしょうね。もちろん、タウンズはミスマッチポストアップもやっているぞ。ゴベアには出来ん。

そしたら今度はアンツのドライブも決まります。なんせトリプルタワーだからアンツにまでフィジカル対応のディフェンダーをつけるのは難しい。ナゲッツはペイトン・ワトソンを使えば解決するんだけど、かわりに3Pを打たされてしまうので悩ましい。どこまでが狙いなのかわかりませんが、トリプルタワーは効果的だった。

スターターが戻ってきたところで、案の定、ナゲッツはタウンズに対してゴードンをつけます。直前のトリプルタワーでのタウンズが効いていたわけだ。またもアンツのドライブが決まれば、プルアップ3Pも決まるようになるアンツ。KCP相手なら無双するっていうね。心の中でニヤニヤしているに違いないフィンチ。

しかし、相変わらずアンツ以外のシュートが決まりません。トランジションの連続になると最後に決めるのはヨキッチかゴードンなので、走り勝っているナゲッツのビッグマンが二桁リードを守ります。なお、こちらもガードは守れるのにゴードンにはシェイキン・ベイキンされちゃったNAWでした。

このシリーズらしからぬゴチャゴチャした展開になった2Q終盤。でも、やっぱりアンツが残り1分で3Pを決めます。スーパースター。

これに対してヨキッチをファールで止めているウルブズ。仕方がないのでダブルチームに行くとパスを捌かれてKCPが3Pをヒット。さらにアンツのドリブルがゴベアの足に当たりカウンターでMPJがダンク。その後の放り投げパスを奪ったマレーがハーフコートの放り投げブザービーターを決め、64-49と突如として15点差に戻って前半が終わります。

試合を支配しそうになったアンツだったけど、取り返してしまったヨキッチ&マレー。残り1分だけ、このシリーズらしいアンストッパブルな展開が待っていましたとさ。

プレーオフ②ナゲッツvsウルブズ” への2件のフィードバック

  1. 非常に面白いゲームでしたね。どちらを応援している訳ではないから、楽しく観られてます。アントはもう完全にスーパースターですね。このまま怪我無くキャリアを全うして、ウルブズを優勝に導いてほしいです。
    とかなんとか思いながら、「来シーズンから、これらのチームに4勝しないとファイナルにさえいけないとか・・・ウエストはおかしい」って感想です。

    1. ちょっと停滞している間に後ろにいたはずの選手、チームに抜かれちゃうから怖いですね。

      1年前のナゲッツをみていたら、ウルブズがここまで戦えるなんて信じられないし、内容の濃さで満腹です

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