ゲーム2
大逆転が起こった試合です。大逆転が起こったという事実だけを知ってみていきましょう。
◎20点差への道
まずはレイカーズがリードを得る流れまでをみていきましょう。試合序盤のナゲッツは2つのことが目立ちました。
①マレーがボールを持つ時間が長い
②ナゲッツディフェンスが動かない
①はレイカーズ側の対策と思われます。普段はダムダムしないで捌いていくマレーですが、やけに1人でドリブルする時間が長く、そしてドライブアタックしてレブロンにブロックされたり、ADにビビってフローターがショートになりました。
言い換えればマークマンを抜くことは出来ており、レイカーズディフェンスはドライブコースを防ぐような守り方はしていません。総じてマンマーク徹底により、ナゲッツのボールムーブを止めることを優先した感じです。ADがハードに守っているわけではないものの、ヨキッチへのパスコースを減らすことの方が大事っていう守り方。かわりにゴール下ヘルプをレブロンがやっているので、ゴードンは空きますが、そこはまぁ。
〇前半のマレー
FG2/10
4アシスト
FGアテンプトが一番多かったことと。ヨキッチは2アシストだったこと。それだけマレー中心のオフェンスになっていたってことです。MPJとゴードンで22点も奪っており、マレー以外はバランスアタックも実現していました。まぁMPJとヨキッチ以外の3Pが決まらな過ぎってのもあるけどさ。
続いて②はナゲッツディフェンスの状況なのですが、八村のファーストショットを見てみると、マークマン以外は動いていません。
これはナゲッツのディフェンスシステムが正しいポジショニングをしているのに対して、レイカーズオフェンスはオフボールで違いを作れていないってことですが、ナゲッツ側としてもやや緩い感じのプレッシャーでもありました。別に八村対応ってわけじゃありません。八村以外の時も酷いくらい動かないシーンがあった。
〇前半のレイカーズの3P
ディアンジェロ 6/7
ほか 2/7
そしてディアンジェロが3P打ちまくって、決めまくりました。でも大事なのはディアンジェロ以外はアテンプトが少ないことです。あまり動かないナゲッツディフェンスに対して、ディアンジェロはプルアップで攻略していたけど、全体的には上手くディフェンスを動かしていたとは言い難い。
レイカーズが先手を取って始まりましたが、ディアンジェロがベンチに下がり、そしてマレーもベンチに下がるとナゲッツが反撃し始めました。急にリズムが良くなったナゲッツってのは、マレーが持ちすぎだったことも示しているし、初めからヨキッチがボールを持っているからADも対処できなかった形です。
そしてディアンジェロが戻ってくるとAD合わせでの得点が増えていきました。スペースを作って中を攻略して、、、という流れはシンプルです。ただし、ディアンジェロの時間にオフェンスレーティングが高かったわけでもないので微妙。まぁ得失点差は一番良かったけど。
〇前半の得失点差
ディアンジェロ
オンコート +18
オフコート △ 3
ところで②の動画ですが、わざわざ八村を選んだってわけじゃないのですが、際だっていた理由は1on1シチュエーションなので積極的に仕掛けたことです。これを外しまくったことで批判されているみたいですが、それはそれとして「仕掛けやすかった」のは事実。
去年もブルースを抜いていたし。割とナゲッツ相手には相性いいんだよね。理由は1on1を個人に任せる部分とヘルプの位置が微妙に八村にとってやりやすいんだと思う。とはいえ、決まらなければ「ハメられた」ともいえます。どうせ決まらないからヘルプは緩めディフェンスだ。