◎１回休み
後半始まってシュルーダーのドライブからパートル、バーンズのドライブからパートルとゴール下合わせが続きました。これが何が原因かっていうとウェンビーのオーバーヘルプから穴が空いたこと。集中力の問題でしかないので、アーリータイムアウトのポポビッチ。ちなみにパートルは３Ｑだけで１０点と前半にはなかったゴール下合わせ連打でした。
代わりにキックアウトからのコーナー３Ｐをブロックしているウェンビー。やや前半の３Ｐ攻勢を嫌がってハーフタイムに３Ｐ警戒の指示を出したようにも見えます。ラプターズのインサイドアタックが通用し始める展開でした。でも、まだバーンズの時間にはならない。
ってことで、その前にラプターズのオフェンスの変化について触れておきましょう。
天才ニック・ナースの意味不明かつ難しすぎる戦術は、高度な判断力を求められるのに、気が付いたら１ｏｎ１連打なんてこともありました。バーンズは偽センターだったり、偽ＰＧだったり、普通のウイングだったり、いろいろと渡り歩きましたが、判断力の低さがチーム戦術の邪魔になっていることは多々ありました。
例えばエルボーでパスを受けるとドライブ・キックアウト・ハンドオフなど様々な選択肢が生まれますが、それは相手ディフェンスの動きに応じたジャッジが必要になります。パスを出した後で動かないバーンズにより、他の選手が動くべきスペースが生まれず、退屈なオフェンスになっていったことも頻繁にありました。
これに対して新ＨＣラジャコビッチのオフェンスは、両コーナーに選手を置いて、残り３人でプレーメイクしていく王道路線です。徹底したスペーシングってことですが「３人でやれ」は非常にわかりやすく（もちろん、３人で様々なプレーをする）、ニック・ナースのような５人が流動的にポジションを変えていくための判断力は求められていません。
リアクションオフェンスの廃止
スペースを使ったアタッキングオフェンス
簡単にいえばコレ。コーナーにキックアウトする判断は大事ですが、そこを除けば広いスペースを打開するスピードの方が大事です。スピードのあるシュルーダーには向いているオフェンスです。
で、両コーナーに立つのがアヌノビーとシアカム。あれっシアカム・・・。バーンズじゃなくてシアカムの方がコーナーに立っていることが多いぞ。
〇７試合のシアカム（昨シーズン）
３５．５分（３７．４分）
１５．４点（２４．２）
２Ｐ５１％（５２．３％）
３Ｐ３３％（３２．４％）
６．１リバウンド（７．８）
４．７アシスト（５．８）
２．１ターンオーバー（２．４）
というわけで、なんてことはない。バーンズの好調さはシアカムの不調との取引になっています。こちらもアシストが減ってターンオーバーも減っているので、プレー機会の減少が見えます。３Ｐアテンプトは増えて成功率も同じなのに、得点がググっと減っている。
〇フリースローアテンプト
２．９（６．７）
〇ＦＧアテンプト
１３．９（１８．５）
〇３Ｐアテンプト
５．０（４．１）
得点力が落ちた最大の要因はフリースローの減少です。もちろんＦＧ全体も落ちていますが、３Ｐだけは増えているので、コーナー待機が増えていることを示しています。ちなみにシアカムはコーナー３Ｐを打ち切らずにドライブを選ぶことが多いので、プレー機会が減っただけの傾向が強いです。
バーンズをスターにするために、シアカムは一回休み。でも、来オフにと契約切れるんだよね。並び立たないならばトレードかな。
面白い考察をありがとうございます。
今季のスコバンは粗いけどイキイキしてるのがラメロ的な魅力を感じます。
また、記事では言及されてませんが、アチウワも今季はイキイキしてるように見えます。
彼らはナース流よりも今季のストロングスタイルバスケの方が楽しいんでしょうね
向き不向きはありますしね。
驚くほどに生き生きしているバーンズは別人に見えました。
ただ、この路線で行くならば周りを入れ替えないといけません。そこが難しい。
何の気なしにこの試合見ましたが意外と面白くて、ブログ掲載も非常にありがたいです！
スコバン、ひでー判断も要所に見られましたが全体的に分かりやすいことをやるという意識があって今までと比べると好意的に見れました。(ステップバック3pは入るたびに笑いました)
このバスケやるならシアカムは不要な気はしますね、いいトレード案かがあれば、戦術同様積極性が見たいですね〜。
あとオットポーター久々に見てテンション上がりましたね、フロアバランス整えてくれていました。
シアカムと並び立たせるの難しいというか、シアカムのサラリーが無駄遣いに見えますね。
契約が今シーズンまでなので、この内容が続くと本人から出て行ってしまいそうです。その前に改善するのか、トレードするのか。
アヌノビーは問題ないので、シアカムの方が熱くなりそう。