ジャズｖｓウルブズ

２０２３／１１／５

いろんなトレードをした両チーム。それで負けてはシャレにならないウルブズだけど、今シーズンのスタートも不安定。ただし、ディフェンスレーティングはリーグトップなんだぜ。守れなかったツインタワーが守れるようになるのか。

◎サイズ差

全体的にウルブズのサイズが目立つスタートになります。それは平均身長とかツインタワーとかの話ではなく、マルカネンに対してマクダニエルズがマッチアップすればＯＫであることと、逆にアントマンが高さでもフィジカルでもアドバンテージがあること。クラークソンやホートンタッカーだからね。

ジャズは３ウイングビッグなので大抵どこかは楽になるのですが、ツインタワーのところはタウンズがコリンズを守れさえすればＯＫ。あとはマルカネンを自由にしないことですが、そこまで大きな差にならないし、何よりもディフェンダーのマクダニエルズなのでチェイスし続けています。それでも押し込んでくるけどね。

そのうえでディフェンスではアントマンの高さに届かないので苦しいぞ。苦しいぞっていうか、日常的にサイズのアドバンテージを持つのがジャズの強みだから、相性的に苦しい部分があります。だったらトランジションで勝負すればいいので、考えすぎてはいけないけれど。

しかし、開始６分で２０点を奪ったウルブズ。シュートミスが少なかったのでカウンターも出来ず。この段階で「もういいや」と言わんばかりに３ガードに切り替えてスピード差にシフトしていきます。面白いな。

そうなるとツインタワーのウルブズは誰がマルカネンの対応をするのか悩ましくなります。タウンズがマークするとタウンズが抜かれなくてもマンマーク集中なので、リバウンドが弱くなってしまうっていう悪循環もある。だからといってガードにタウンズがマッチアップするわけにいかないし。

相手に応じたラインナップ構成とか考えない脳筋ウルブズ。スタートはアドバンテージがあったけど、タウンズ相手なのでパス回しからマルカネンが簡単に３Ｐを決めて解消されます。オフェンスでそれ以上のメリットを生み出さないと絵にかいたツインタワーになるぞ。

そしてマルカネンが空くのでカバーに行ったら、キヨンテ・ジョージが適切な判断で次に空いたセクストンへパスを出して３Ｐ。かと思ったら、またもマルカネンが３Ｐ。なんとも分かりやすすぎるウルブズ攻略を果たしたジャズ。マルカネンの特殊性が生み出したメリットではあるけれど、序盤に困っていたことが、早々にメリットになっていました。そんな１Ｑです。

最後はマルカネンじゃなくてアバジが３Ｐ決めて２９－２７と２点差で終わった１Ｑでした。３Ｐを止められなかったウルブズだけど、そもそも「今日はマルカネンを止めるぞ」とうゲームプランならば、マルカネンの交代とマクダニエルズの交代を合わせても良かったんじゃないかな。ファールトラブルだったけど。