夢を見ているかのようなスコッティ・バーンズ

ｖｓスパーズ

Q.今季いまのところ大活躍のスコッティーバーンズ、何がいままでと違うんでしょう？

そんな質問が来たけれど、所詮は数試合の話なので無視していました。そもそもラプターズ見ていないし。朝、出社前にチラッとリーグパスをつけてみたら、そこにはステップバック３Ｐを決めるスコッティ・バーンズの姿が。まだ夢を見ているのかと思ったぜ。

試合終盤のポゼッションはバーンズとシュルーダーにやらせるラプターズ。夢であってほしかったぜ。しかし、キレッキレなバーンズ。どうしたことか、これまでのバーンズと違いすぎました。

ってことで、スパーズ戦しか見ていないのに、バーンズについて語ってみよう。

〇７試合経過時（昨シーズン）
３６．５分（３４．８）
２２．６点（１５．３）
２Ｐ５８％（５０．５％）
３Ｐ４２％（２８％）
９．９リバウンド（６．６）
５．９アシスト（４．８）
２．０ターンオーバー（３．３）

開幕戦が１７点だった以外は２０点オーバーとなっており、特定の試合で爆発して稼いだスタッツではありません。得点増をもたらしているのは３Ｐの好調さですが、それだけでなくリバウンドとアシストが増えていることがポイントなのかな。あとターンオーバーが増えていることも。

もともとアシストは多い方ですが、さらに増えたのはそれだけプレーメイクに絡んでいるってことであり、同時にボールを持つことが多いからターンオーバーも多いよね。

〇パス数
５５．５（５３．１）

〇ボールタッチ
７８．３回（７１．１）
　３．９分（３．８）

増えるには増えたけど、今の好調さを示す増え方ではありません。ということは、ワンプレーでの成功率が高まったとみるのが正しいかな。言ってしまえば

たまたまシュートが好調で、派生的にアシストも増えているだけ

実際、アシストについてはブルズ戦の１０とシクサーズ戦の８が引っ張っているだけという見方も出来、かつブルズ戦はターンオーバーも７なのでスモールサンプルの偶然といっても過言ではありません。

そんな下情報をいれてからスパーズ戦のプレーを見ていきましょう。

◎試合展開

試合はスパーズが最大２０点リードする前半となりました。つまり、どうにもならなかったラプターズ。前半残り２分の時点で２９点しか取れておらず、アヌノビーが３Ｐ４／７決めての１２点が最高で、どうにもならないクソオフェンスをしていました。

特に悪かったのはドライブしてゴール下にパスを出すもんだからスパーズディフェンスに囲まれまくったこと。スティールされてはカウンター。狭い地域に自分たちから飛び込んでミスを重ねるノンテリジェンス。ただし３Ｐは２３本打っており「インサイドが狭い」ことは理解していたはず。

〇前半のペイント内得点
スパーズ　　２６
ラプターズ　１０

ウェンビーの３ブロックもありましたが、とにもかくにもインサイドで点が取れない。加えて言うと、スパーズディフェンスは抜かれすぎ。簡単に抜かれてペイント内で狭くなって・・・罠だったのかなってくらいでした。

〇前半のターンオーバーからの得点
スパーズ　２０
ラプターズ　５

どっちもターンオーバーは１２だったし、スティールはラプターズの方が多かったけど、奪われ方の悪さと戻りの遅さと。ここは後述しますが、両コーナーにポジショニングさせて２人がインサイドに突っ込むラプターズなので、トランジションディフェンスできない事情もありました。

バーンズは３Ｐ１／４、２Ｐ０／１と外うちばかりの前半でした。フリースローも２本とも落としており、昨シーズンまでと大差ないような形で後半に入っていきます。でも前半でもっと重要なのはシアカムがＦＧ０／５の２点だったことです。誰がエースなのか論争になりそうな展開。