キングスの5つのこと

③フォックス

しかし、大きな部分を気にしたところで意味はないかもしれない。キングスが勝率を挙げた要素なんて8割がたフォックスです。オフェンスの戦いに持ち込んで、どこかでシュートが決まらなくなってもフォックスが決めるから関係ない。

クラッチ・オブ・ザ・イヤーのMr.4Qは長い時間をかけて今のレベルまで上がってきました。当然のようにマークは厳しくなりますが、その程度のことで揺らぐようなエースではないフォックス。「最後はフォックスがいる」ことはチームメイトのメンタルを助けているように見えるし、チームとしてはサボニス中心の展開から3Pがベースなのに、最高のフィニッシャーはドライブとミドルで点を取るので相互に効いているし。

ディフェンスの問題を抱え、安定感のないキングスに強烈な安定感をもたらしているフォックス。フォックスがいる限り、大崩れするとも思えない。フォックスが離脱したら大崩れする気もするけどね。

とれなかったオールNBAファーストチームの座を奪いに行くシーズンです。

④EFG57.2%

キングスのオフェンスはリーグ2位のEFGが特徴です。しかし、この数字をエースのフォックスが下げているのも面白い部分。いわゆる

エースがタフな状況を引き受け、周囲にイージーショットを増やす

この形が出来ているのも事実です。フォックスがいるから安定するけど、爆発的に勝つのは周囲への展開した時だ。ドノバン・ミッチェルとジャズみたいな構図。

〇EFG
フォックス 55.7%
サボニス  63.2%
バーンズ  55.6%
マレー   58.4%
ハーター  60.3%
モンク   53.8%
ダビオン  53.3%
ライルズ  56.5%

平均を引き上げているという意味では、サボニス・マレー・ハーターの3人。活躍しているイメージのモンクが低いので、大事なことは個人が目立つことではなく、チームでしっかりとプレーしている時間を長くすること。サボニスとハーターを消しに行ったウォリアーズ戦略が正しかったことを示してもいるような。

サボニス・マレー・ハーターの3人は大崩れするとは思えず、逆に改善できるバーンズ・モンク・ダビオンあたりがいるのはチームの伸びしろにみえます。ドゥアルテやベゼンコフが割り込むスキもあるってことだ。

エースが引き上げているのではなく、チーム全体がEFGを引き上げているのは、戦術的な完成度次第ってことだし、フォックス対策をしてもキングスは止まらないってことなので、簡単に対策されるようなチームには見えない。まぁ唯一、起点のサボニスが止められるとアレなんだけどさ。

キングスの5つのこと” への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    キングス記事嬉しいです!

    コディのようなマルチディフェンダーが欲しかった一方で、不確定要素を嫌ったという分析納得です!
    プレイオフが非常に心配にはなりますが、、、

    ドゥアルテはハーターの代役のような形で使われるのでしょうかね?ムービングシューターがハーター以外にいなかったのが去年はきついなーと思ったので、期待したいとこです。

    1. ドゥアルテはオフボールさせた方が良さげにみえましたが、シュートが安定してないので、なんともいえないんですよ。
      サボニス起点の方がオフボールはやりやすいので、個人の成長も含めての期待枠です

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