新ロケッツは何が起こるのだろうか②

◎ディフェンス

イーソンの高速ヘルプに期待しつつ、ランデールやバンブリートのカバーリングは小さな補強でしかなく、リムプロテクトの部分では劇的な変化は期待しにくいです。ただ、ブルックス、ジェフ・グリーンの補強とアーメン&ウィットモアがディフェンスで奮闘するマインドを持った選手ならば、ディフェンスの改善も期待できます。

〇ディフェンスレーティング 118.6(29位)

下にはスパーズしかいない状況とロケッツのディフェンスは壊滅的でした。その理由は前回ふれたとおり3Pディフェンスにあります。これはわかりやすくブルックス、ウィットモア、イーソンがハードなマンマークで本数を減らし、動けるウイングが揃ったのだからローテディフェンスを作り上げたいところです。

今回は3P以外の特徴を追っていきましょう。前回も触れたとおり、一応の長所はインサイド側は守れていることです。

〇ディフェンス
リバウンド率 72.9%(9位)
スティール   7.3(13位)
ブロック    4.6(18位)
2NDチャンス 13.0(8位)
ペイント内失点 49.0(10位)

ブロックは少ないですが、リバウンドキープしているのでセカンドチャンスでの失点が少なく、総じてペイント内失点の少なさが目立ちます。ペースも早いチームなのにペイント内で失点せず、それでいてリーグで2番目に守れないとか意味わかんないよね。3Pを守るルールがゼロっていうさ。

〇速攻での失点 17.5(30位)
〇ターンオーバーからの失点 20.6(30位)
〇ターンオーバー 16.2(29位)

3Pだけでなくトランジションに弱いのもロケッツの特徴ですが、それは自分たちのオフェンスの悪さも関係しています。ターンオーバーしまくるからカウンターをくらいまくるというわかりやすさです。

〇速攻での得点 12.9(20位)

しかもカウンターの打ち合いかといえばそうではなく、一方的にやられています。速攻だけで△4.9点なので、ミスからの失点さえ減らせば得失点差は劇的に改善しそうです。

その点ではミスの少ないバンブリートはうってつけのPGです。KPJも3.2なのでPGが問題ってわけじゃないのですが、起点がわかりやすくなれば、それだけミスも減りがち。あと、ちゃんとスペーシングをすれば・・・

悪い部分が多すぎるロケッツのディフェンスは
・オフェンスのミスを減らすこと
・相手エースをちゃんとマークして3Pを減らすこと

というだけで、どうにかなるのですが、それで終わるのはもったいないくらいの選手は揃っています。

イーソン、ウィットモア、アーメン、ジャバリの4人はガードからセンターまで対処できそうな身体能力を持っており、かつてのスイッチングディフェンスのようにマンマークを強く打ち出すだけでも良さそうです。それって1on1のウドカっぽいしさ。

KPJとグリーンにゴードンまで並べていた昨シーズンまでだと考えにくいディフェンスですが、出来ればガードを減らして(ブルックスを含めた)ウイングを増やしたいところです。そこまで踏み切れないだろうけどね。

ドラフトでもディフェンス力のある選手を指名してきたはずなのに、まったく守れないというロケッツ。弱点はわかりやすく、それなりに改善も出来そうなのですが、それはあくまでも「悪い部分を改善する」程度の話です。そうではなく

ディフェンスが武器のチームに生まれ変われるのか

ここまで持っていけるのかどうか。もちろん、すぐにってのは難しいですが、ちゃんと集めたからには活用しないとね。しかし、そのためには大きな方向転換が必要です。なんとなく、そうしたいようでいて、そこまで振り切れていないような補強に見えるのが、うにゃにゃにゃにゃーって感じです。

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