タイリース・マキシーでやり直せるのか

ハーデン問題に揺れるシクサーズ。エンビード抜きの試合で勝てたのに、ゲーム７で散ったのはエンビードが悪いのか、それとも安定しないハーデンが悪いのか。いろんな論争がありつつも、裏テーマとして存在するのが「×マキシー」という問題。

ハーデン　×　マキシー　はディフェンスが崩壊する

特に気になるのはコレ。マジで酷い。スタッツ的には全くそんなことはないのですが、周囲とのかみ合わせもあって見てられないレベルで困ってしまう。

だったらもうハーデンなんていないものとして考えようぜ。マキシーを中心にしたガード構成で考えていこう。スマートとか欲しかったな。ドルトもいいな。いやいやサイブルでよかったんじゃ・・・。

しかし、どのディフェンダーを連れてきても、今度はオフェンスの不安がデカくなってしまいます。あっちを立てればこっちがたたず。というか、そもそもマキシーはチームのエースとして、、、勝てるチームのエースとして考えていいのだろうか。

◎高確率マシーン

〇２２－２３シーズン
２０．３点
２Ｐ５１．４％
３Ｐ４３．４％
ＴＳ６０．５％

マキシーが残したスコアリングスタッツは、文句のつけようがないほど素晴らしいものでした。特にＴＳ％の高さは「派手さはあるけど・・・」という若手有望株と違って、十分に完成された選手の成功率です。

マキシーはサードオプション、フォースオプションくらいの扱いなので、普通は「イージーシュートばかりで成功率が高い」ことが多いのですが、スポットシューターではなく、自らクリエイトしてフィニッシュしていきます。

もちろん、ハーデンにエンビード、トバイアスのいるチームなので、ある程度の恩恵はあるけれど、２０点でＴＳ６０％ってのはそんな簡単な話じゃない。ただしシクサーズ自体がチームとしてＴＳ６０．８％なのでマキシーはこれでもチーム平均よりも下です。

・・・シクサーズってオフェンスのチームか・・・このアンバランスさも問題なんだけどな。リバウンド弱いし。

〇３Ｐ
キャッチ＆３Ｐ　４５．５％
プルアップ３Ｐ　３８．７％

キャッチ＆３Ｐは超高確率。そしてプルアップでも高確率で沈めていきます。チームで作ったシチュエーションでは安心してみていられる確率で、個人で打開してもスーパースターな確率で決めてくれます。

〇エリア別シュート
ゴール下　　５８．７％
ペイント内　４４．６％
ミドル　　　４４．４％

さすがにゴール下の確率は高くないものの、補えるだけのショートレンジの上手さがあり、ミドルも確率良く決めていきます。

ドライブフローターの確率が良いのですが、全体的にストップからの柔らかいタッチというよりは、スピードに乗った状態で決めきる能力が高く、ブロックのタイミングが合わせにくいタイプです。実際、９１３本のアテンプトに対して３８本しかブロックされておらず、このサイズの選手として考えると素晴らしく少ない数字です。

〇ドライブ
回数　９．３
得点　７．２
ＦＧ５０．９％
得点率　７７．７％

パス率　２６．６％
アシスト　０．７

ドライブからのフィニッシュも高確率。ガードで７７％の得点率は素晴らしく、３Ｐを武器にしながらドライブも武器なので、非常にわかりやすいスタイルながら、本当に止めにくい。

しかし、パスを出す確率自体が低く、当然アシストも少ないです。これがマキシーの課題になるわけですが、その前にもう少し誉めていきましょう。