新ロケッツは何が起こるのだろうか②

◎課題過ぎたこと

ハンドラーアタックから始まるのにキックアウトはないロケッツのノー戦術オフェンスは、あっちにもこっちにも課題がありましたが、その中でもコーナー3Pは明確な弱点でした。

〇コーナー3P
アテンプト 5.7本(30位)
成功率  36.1%(29位)

打たない・決まらないってことで攻守に3Pに問題がありすぎるロケッツ。ちなみにコーナー以外だと26.1本打っており、リーグ10位です。極端にコーナーに展開できないオフェンスをしていました。

しかも、コーナーから最も多く打ったのがグリーンなので、ウイング仕事がなんなのかよくわからないチームでした。マーティンとイーソンがコーナーからのカットプレーが好きってのもあるけど、それにしてもね。

ウドカのセルツはアテンプト10位、成功率5位とコーナーでの展開を重視していたので、ロケッツもここは大きく修正されるはずです。ちなみにウドカがいなくなったら、さらにコーナーから打つようになったセルツでもあります。

ピック&ロール好きなバンブリート、スクリーナーとして機能するシェングン&ランデールという構図なので、よりトップ近辺にはスペースを作る必要があり、コーナーへもしっかりと選手が配置されるはず。そこでしっかりと3Pを決められるかがウイング陣にとっては重要ですが、アーメンなんかは怪しいよね。

コーナー3Pを徹底し、スペーシング出来るのか

ところでロケッツのコーナー3Pについていえば、ジャバリ・スミス問題もついてきます。これまでのポジションを考えてもKPJ、グリーン、シェングンで組み立てていくのだから、ジャバリはコーナー3Pも仕事のはずなのですが、「シューターみたい」というのはオフボールで動き回るので、フロアのどこからでもまんべんなく3Pを打っていきました。

コーナーからも打っているので悲観することもないのですが、両ウイングポジションからのアテンプトが多く、ジャバリが使いたいスペースは本来はグリーンがメインで使い、そこにSFが絡んでくるようなスペースです。

ウィットモア、アーメン、イーソンとウイング役が並ぶ中で、ジャバリがこれまで同様のスペースを使いたがるとコーナー待機する選手が誰なのか、わかりにくくなります。またグリーンが待機するのかな。

一方でグリーンはグリーンでも、ジェフ・グリーンの補強はコーナーに置きたい選手として非常にわかりやすくなります。プレーオフでも3Pの半分はコーナーから打っており、ロケッツに規律というかガマンというか「コーナー待機」の感覚をもたらしてくれるはずです。

少なくともブルックスとジェフ・グリーンはコーナー待機するでしょうから、それだけでロケッツのコーナー3Pは1.5本くらい増えそうです。なお、ブルックスなので成功率は期待してはいけないし、コーナー以外から積極的に打ちまくるから、マジで待機役にはめないとダメだよ。

〇ワイドオープン3P
アテンプト 15.3本(23位)
成功率   34.7%(30位)

〇オープン3P
アテンプト 12.7本(20位)
成功率   30.6%(30位)

まぁ現時点でワイドオープンでも決まらないのがロケッツなので、これを悪化させる方が難しいでしょ。ワイドオープンでも決まらないから無視されている印象すらあったし。それにしても普通は誤差の範囲で、オープンかワイドオープンは最下位にならないもんですが、どっちも決まらないもんな。

トランジションも多いのでオープンショットを作ること自体はありますが、とにかく決まらなかったロケッツ。ここの改善となる補強は出来ていないし、さらに若手が増えたので不安だらけです。とはいえ、ここは補強でどうにかするというよりも全員が成長しないとね。

ちなみにバンブリートのパスから3Pは7.2本生まれましたが、確率は30.5%です。ラプターズの3P能力問題も大きいですが、ワイドオープンを作ってくれるようなパスではないので、コーナー3Pはシュートだけでなくパスの問題も大きくなります。起点が増えるのだから今よりはマシになるだろうけどさ。

〇ドライブ
50.2回(7位)
29.5点(10位)
3.8アシスト(29位)

そしてロケッツはドライブの回数が多く、得点はそれなりですが、アシストのないチームです。ドライブしまくっているのにアシストがリーグで2番目に少ないっていうね。ここを改善させないとなー。

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