自分を見つけたNAW

◎ディフェンス

もともと長所であったディフェンス面もフィジカルの強さが際立つようになり、驚異的なDIFFを記録しましたが、特にガードにもかかわらずゴール下に強みがあるのが特徴です。

〇DIFF
3P  0.1
2P △5.7
うち、ゴール下 △6.9

NAWのDIFFがマイナスになったのは4年目にして初めての出来事で、最後まで手を出さずに追い込むディフェンスが増えました。そして追い込んでからボールをたたくのもうまく、1on1対応はぐっと力強くなってきました。

もっと積極的にプレッシャーをかけていくタイプの印象でしたが、相手のやりたいことを封じ込めていくようなフィジカルの圧力が目立つようになりました。3Pはあまり守れていないことやスティールの少なさは、積極的にボールを奪いに行かない形が出ています。

〇プレーオフ vsマレー
FG36%(13/36)
ターンオーバー 6
アシスト   14

そしてプレーオフでは、終わってみれば最もジャマール・マレーを封じ込めたディフェンダーでもありました。本当に「終わってみれば」なんだけどさ。ただNAWをあてていない時間帯にやられていたウルブズでもある。

マレーのオフボールから始まるエースムーブは極めて止めにくいというか「予測しにくい」プレーですが、NAWは最後まで粘り強く、冷静に対処し続けました。マレーの評価があがるほどにNAWの評価も上がりそう。

DIFFを除けばディフェンス面でも劇的にスタッツが改善したわけではありません。スティールやブロックで目立ったわけじゃないもんな。それでもNAWの圧力は素晴らしく、ここでも「自分がやるディフェンスに迷いがない」ように見えました。1on1の強さを存分に発揮しています。

攻守にフィジカルの強みを出し、迷いのないプレーをしている

立場的には厳しくなった4年目でしたが、吹っ切れたのかなんなのか、とにかく自信をもっていたNAW。ディフェンスに力を入れながら、シンプルなチョイスでオフェンスでも存在感を発揮しています。「自分が何をするべきか」を理解したようなシーズンでもありました。

ウルブズは「ツインタワーをどうするのか」が大きな課題であり、リードも含めてビッグマンを活かすことを考えるチームです。しかし、NAWのディフェンス力はビッグマン相手でもマルチに対応できるため、ここにアントマンとマクダニエルズがいるならば、むしろスモールラインナップを試したくもなります。

PG寄りのディフェンダーは実はかなり使い勝手が良く、エースキラー役として機能します。それはプレーインでSGA相手に奮闘したことでも証明されており、マレー、フォックス、ブッカーなどウルブズがライバルと捉えるべき相手に有効な選手でもあります。

アントマンにとって最高に頼れる相棒になれるのかどうか

未来を見据えた時に、ハンドラープレーをするアントマンとの相性はよく、マルチディフェンスを整備すれば大いに相手を困らせそうです。ビッグよりもスモールでいくと面白く、若手も躍動しそうな中で、NAWはさらなる進化を見せられるのか、かなり楽しみな案件です。

自分を見つけたNAW” への3件のフィードバック

  1. ホントに。

    スマートみたいに腰回りがっしりなアントマン
    反対にアジリティ・レングスのマクダニエルズ
    さらにはバンダービルドもまだいてくれたら、ダウンズを隠してスモールできたかなと思います。

    今の方向に振ってしまい残念です。

  2. 大学とサマーリーグの成績&SGAの存在からか、ずっと周りのイメージはハンドラー&3Pだったんですよね。
    それがこうも真逆とは。
    今後順調に伸ばしていけるかはわからないですが、守備が選手寿命を伸ばしそうなだけにNOPファンとしては惜しい存在です。

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