自分を見つけたNAW

◎変わっていないようでいて・・・

スタッツをみていくと3P成功率があがったくらいで大きな変化がないどころか、得点力が下がったともいえるNAW。ただ誰もが積極的にアタックしていくジャズらしく、いききとプレーしていました。

〇3P
成功率 31.1% ⇒ 40.2%
アテンプト 5.2 ⇒ 2.1

その最大の特徴は3Pが決まったこと・・・ではなくて、アテンプトが減ったことです。インサイドが分厚くて、どうしても3Pが多くなっていたペリカンズ時代に比べると、ドライブアタックがしやすくなったことと「苦手なプレーをしない」ようなジャズスタイルで、自信のないシチュエーションが減りました。

必然的にFG成功率も上がり、37%から49%と大きな向上をみせ・・・たのですが、49%はジャズでの成績で、ウルブズにトレードされると38%まで下がりました。3Pではなくてアタックしていくのはいいんだけど、そうなるとインサイドに人数が多いウルブズ戦術はちょっと厳しかった。

また、ディフェンスに背中を向けるボールキープをしなくなり、常にリングに向かっていくスタンスをとりました。アタックしやすい体の向きと、簡単に裁くパスの組み合わせとなりパスを受けてからのプレーチョイスが良くなりました。PGらしさは一気に失われましたが、つまらないミスもなくなりました。

「3Pが決まらない」というネガティブなシーンが減り、同じミスでも積極性の中で生まれたミスになったので、見ている方としては印象が大きく変わりました。得点そのものは減っているし、ドライブも減っているのにさ。

ウルブズではPGコンリーと並ぶことになり、アントマンもいるので、ハンドラープレーは更に減り、ターンオーバーも0.4と激減しました。今ではターンオーバーが少なく、キャッチ&3Pとドライブという組み合わせに、テンポの良いパッシングがNAWらしさになってきました。

ムリとムダをそぎ落としていったようなNAW

ウルブズに加わった直後はプレータイムがなかったのに、出番が来た時に何も焦ることなく、淡々と自分のプレーを繰り返していきました。これが一番の驚きかもしれない。

NAWが改善したのはボールの持ち方や体の向きといったディティールであり、自分の強みを出すというシンプルな心構えであり、チャンスが少ない厳しい環境だからこそ「自分が何をするべきか」を明確に持っていたことです。

プレーの1つひとつに迷いがなくなった

4年目のNAWに感じた最大の変化はここです。スタッツ的には変わっていないどころか、得点力の低下という問題がありながら、試合に出ている限り、そんな問題は何も見当たりません。ハッキリとしたプレーチョイスは効率的なプレーでもありました。

特にコンタクトプレーに強くなり、上半身を前後左右にふられることなく、フィニッシュへと繋げられます。軽やかというよりは重戦車タイプですが、フィジカルに負けないことで苦し紛れのミスがなくなった気もします。

自分を見つけたNAW” への3件のフィードバック

  1. ホントに。

    スマートみたいに腰回りがっしりなアントマン
    反対にアジリティ・レングスのマクダニエルズ
    さらにはバンダービルドもまだいてくれたら、ダウンズを隠してスモールできたかなと思います。

    今の方向に振ってしまい残念です。

  2. 大学とサマーリーグの成績&SGAの存在からか、ずっと周りのイメージはハンドラー&3Pだったんですよね。
    それがこうも真逆とは。
    今後順調に伸ばしていけるかはわからないですが、守備が選手寿命を伸ばしそうなだけにNOPファンとしては惜しい存在です。

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