NBAドラフト’23

◎ウィザーズ

ビラル・クリバリー
トリスタン・ブクチェビッチ

7位でクリバリーが指名されるとペイサーズファンからのブーイングが出ましたが、8位とのトレードが成立し、ウィザーズは2巡目指名権をカツアゲされました。よくあるタイプのトレードですが、ウィザーズが断ったらペイサーズはクリバリーを指名しなかったと思うけどね。

ジョーダン・プール
タイアス・ジョーンズ
ムスカラ
ガリナリ

ポルジンギスのトレードで「来シーズンで契約が終わるけど、デッドラインで売れそうな選手」を集めたウィザーズが、未完過ぎる大器のクリバリーを指名するのは理にかなっています。時間をかけて育成する余裕がある。ついでに、ポクがいなくなったのでビッグマンシューターも追加したのかな。

しかし、1巡目指名権をゲットしなくても、これまでのウィザーズの動きを評価できていたのは未来への負債を全て清算していたからであり、プールを取った時点で一気に評価が下がります。ハッキリ言ってジャマ。活躍しようがしまいがジャマ。

サラリーに見合った実力ではないってのもありますが、そもそもボール独占乱れうちタイプの選手なので、若手を育てていこうぜ、って中ではジャマすぎます。正しいプレー判断を植え付けていくのにもジャマならば、シンプルにボールがこないじゃん。ジョニー・デイビスはどうすんだろ。クリス・ポールでよかったのになー、というドラフト以外の感想でした。

あと、セルツが25位指名権を使わないなら、もらっておくべきだったよね。クリバリーに使った2巡目をセルツに渡せばよかった。急にトレードの収支負けしているぜ。

◎ペイサーズ

ジェレス・ウォーカー
ベン・シェパード
アイザイア・ウォン
モハビ・キング

「ウォーカーしかいないだろ」という予想通りのウォーカーだったペイサーズ。ある意味でウェンビーが取れなかった時の2番手候補をゲットであり、他のチームはポジション的にはウィンビーの必要性がなかったってことだ。

スピードが必要なディフェンスシステムにおいてガードを多く起用し、リバウンド負けしたので、スピードに対応できながらリバウンドも取れるタイプは弱点の補強として明確でした。インサイドに厚みがもたらされたことで成功のドラフトでした。

が、その後がシューティング系のガードばかりらしい。なんでじゃ。ドゥアルテもマスリンもいて、さらに追加したいのかよ。ガードが多すぎてサンダー路線へと走っているけれど、サンダーほど万能なガードではないっていうね。よくわからんぞ。

◎ジャズ

テイラー・ヘンドリックス
キヤンテ・ジョージ
ブライス・センサボー

指名権のトレードアップが噂されていたものの、そこは嫌われ者エインジの面目躍如とばかりに拒否された様子のジャズ。3人のポテンシャルよりも、1人のエースキャラの方が欲しかったでしょうが、果たしてこれからスクート獲得に動けるのかどか。

まずヘンドリックスを指名しましたが、マルカネンとケスラーがいてPF欲しかったんですかね。ヘンドリックス個人は良い選手であり、十分に期待できるし、イタリア式3ウイングを強化したいのかもしれません。ここまでは驚きではあるけれど、理解はできる。

ところが、続く指名にゲームメイカータイプがいない上に、ポテンシャル優先に見えてしまい、どうも何がしたいのかわからないドラフトでした。PG補強したいんだと思っていたけど違うのか。FAでディアンジェロでも取りに行くのかな。

アバジとケスラーは上級生で完成度の高いタイプ。そこにマルカネンが加わって可能性を感じる現在というのは2~3年後を狙った動きでした。それがドラフトではポテンシャル系なので、ここからどんなチームつくりをするんでしょうね。ハーディに無理難題を押し付けているようにもみえるぜ。

◎サンダー

ケイソン・ウォレス
キヤンテイ・ジョンソン

今年もドラフトでの謎トレードで12位指名権を10位指名権にアップさせたサンダーですが、指名したのがPGウォレスなのでマブスもマジックも興味持っていなかったはず。どちらかというとベルタンスを引き取ることで2つ順位アップしただけです。じゃあ引き取らなきゃよかったじゃん。

ベルタンス

でも、ビッグマンシューターは1枚置きたい希望のサンダーなので、本当に欲しかったのかな。契約も残り2年となり、1年間は戦力だと考えれば+1年で済みます。どうにでもなるから引き取ったのでしょうが、戦力化して売りに出したら商売っけが強すぎるな。

で、またPGですよ。今シーズンの終盤に「1枚足りない」感を出していたので、ガードで埋めに行くんですかね。なんなんでしょうね。ただPGとしてはディフェンス力の高さと完成度で、今ドラフトNO1にみえるので、即戦力になるフレッシュマンと考えているのかな。ドルトのセンター化が進みそうだ。

NBAドラフト’23” への10件のフィードバック

  1. キャブスが指名したベイツは、高校時代はレブロン以来の逸材と言われていた選手ですね(なんか毎年そう言われる選手が出てきている気がしますが)。
    メンフィス大でうまくいかずイースタンミシガン大に転校、スコアリング能力は高いですが効率的でなく、ウイングスパンの短さからもNBAのレベルで活躍するのは厳しいということで、評価を落としていきました。
    かつてはトッププロスペクトだったので、後から振り返ると「お買い得だった!」ということになる可能性も無きにしも非ず…?といった感じです

    1. レブロン以来はいっぱいいますね。
      最終的にウイングスパンは大きく絡みますね。高さと同じくらいの大事。

      2巡目はこういう素材を発掘する場にもなってきました。今回の中で何人が手を挙げられるのか、個人よりも全体の中で気になるところです

  2. プールなんて一巡目5枚貰えてもいらない
    何より長い
    サイモンズと一緒で契約に価値が見合ってない

  3.  本題からまたそれてすみません。ご存知の通り、昨日より男子U19の世界大会が開幕しました。後日、大会総括コメントをいただければ幸いです。プレマッチと初戦のブラジル戦を視聴しましたが、マルチネス ジャパンは前途多難模様です。

    https://www.sportingnews.com/jp/basketball/news/fiba-u19-world-cup-2023-japan-schedule-players-tv-ott/dvxhakujjncka7yeua2owx7o

  4. ユタはFA何それ、ドラフト全振りのチームと思いますが、ここ近年のドラフトの成功と失敗を総括したような選択でした。エクサム、バークと上位で指名したPGが外れた反省と、中位~下位で指名したミッチェル、ゴベアの2匹目のどじょうを狙いにいったのかなと。
    勝ちに行くときはルビオ、コンリーみたいな司令塔が市場に出ていることを願いつつ、考えるのをやめてPGだけに補強ポイントも絞りにいったんですかね。
    指名権に絡めてセクストンさばけなかったのが残念でした。

    1. セクストンとホートンタッカーを捌いてるなら理解できるんですけどね。ちょっと荒い選手が増えちゃったなー

    1. 批判されないようにするなら、ソフトな書き方しますからね。
      まぁ他のチームからすれば、若い才能を取りに行かないほど、順風満帆にはみえませんぜ。ウェンビーチャレンジに成功しただけ。

      コルビー・ジョーンズを指名すべきだったと思ってやす。
      レオナルド・ミラーでも良かった。ウェンビーともソーハンとも組ませやすそう

  5. ブルックリンはレヴァートを20位、ジャレット・アレン22位、キャム・トーマス  を27位で引いてるから、今年のノア・クラウニーとダリーク・ホワイトヘッドテ、特にホワイトヘッドにはちょっと期待しています。
    しかし再建でもなく勝ちに行けるロスターでもない現在。
    正PGを誰にするのか移籍も含めて楽しみです。
    あちこちで聞こえてくる「LALのD-loは期待外れだった」の声が悲しいです。
    LALでのPGって、誰がやっても難しくないですか?
    というわけで彼には再びブルックリンに来てほしいです。

    1. HCもスーパースターにはよかったけど、という非常に悩ましいですな。ディベロップメントも不明なんですよね。どこに力点を置くかって難しい

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