マブス＠ヒート　雑感

◎点を取れたヒート

①バトラーをカイリーが守ると何もしていないのと同じ

１Ｑからバトラーのドライブに酷いレベルで無力だったカイリー。いや、最後にフィジカルで押し切られるのは理解できるけど、スピードすらも守れないってどういうことだよ。やる気ないだけだろっていうディフェンスでした。

②ゼラーの合わせに粉々にされた

ところがドンチッチがバトラー担当になるとフィジカルの相性の良さもあれば、３Ｐ打たないバトラーなので離してドライブ対応が可能となり、守りやすかったです。しかし、ドンチッチへの不安から早めのヘルプに来るパウエルとクリバーを嘲笑うかのようにゼラーへの合わせのパスが通りました。
その結果、ゼラーに２０点もとられました。１９年１１月１０日以来の２０点オーバーとなったゼラー。バトラーを止められていないのに、合わせのゼラーも止められていないマブス。何を守っていたんだ？

③ストゥース　３Ｐ６／９

外からはストゥースが決めまくりでした。これは今シーズンでいうと、それなりに珍しいけどシューターなので、まぁいいでしょう。問題はヒートの３Ｐはストゥースこそ決まったけど他は７／２８と２５％だったことです。ワイドオープンで打ちまくれていたのに、決まらないヒートの３Ｐってのは今シーズンの恒例行事。でもオフェンスレーティングは１３０超えているんだぜ。

④オフェンスリバウンド率３０％

外れたシュートの３０％を拾ったヒート。アデバヨいないんだぜ。センターはゼラーとラブなんだぜ。でもオフェンスリバウンドを確保できました。ちなみにマブスは３．３％と１／１０でした。１本しか取れなかったマブス。そりゃあ差が開くよ。

⑤ヒーローはウッド狙い

そして本日特にひどかったヒーローは、ひたすらウッドを狙っていました。ウッドは時に守れることもあったのですが、全員がウッドのディフェンスは不安なので、ヘルプによっては裁かれてしまったっていうね。

特に追い上げたい４Ｑにドンチッチ（交代なし）、カイリー、ウッドを並べるとヒートとしてはイージーモード。狙いたい放題な上に、ウッドを抜けばあとはヘルプもローテもないに等しい。それでもミスしていたヒートもヒートだった、というくらいのディフェンスでした。どうにもならん。

⑥ラブ　１８点

そして最後にラブも１８点を奪いました。それもポストアップからのターンシュートなど、近年のラブでは珍しいくらいのパワープレーで点を取っていたよ。２Ｐとファールドローが多かった。フリースロー６本は今シーズン２回目です。

ヒートはバトラーがタフショットだと決まるという謎っぷりを通常通り発揮していましたが、ワイドオープン３Ｐを外していたことも含めて、何かが好調って感じではありませんでした。ただ、マブスのディフェンスは狙える選手が多いし、ヘルプも悪いしさ。

ゼラーとラブで点が取れるくらいのディフェンス力

総じていうとコレだよね。片方だけならばともかく、両方がインサイドで押し込みまくったってのはヒートが良かった（好調だった）というよりもマブスが穴だらけだったってことだ。

じゃあこれをキッドはどうにかできたのかって話ですがムリでしょ。一応、パウエルとクリバーがいるのでインサイドを強く守ることは可能だったはずですが、あまりにも抜かれてくるのでヘルプを厚くしても意味ないしな。やるならばバトラーを封じ込めるディフェンダーを充てることですが、簡単にスイッチするので特に意味はない。選手もいない。

例によってフィニースミスの偉大さを感じることになった試合でした。それは単なるマンマークではなくて、オフェンス・ディフェンスそれぞれのリバウンドに飛び込むことや、速攻を未然に防ぐこと、オフボールスイッチでミスマッチを解消することなど、ハードワークと利便性の部分でもあります。

ということで雑感でした。せっかく点が取れたのに勝てなかったマブス。点が取れたところで酷すぎるディフェンスです。そう「酷すぎる」んだよ。せめてリバウンドだけでも確保していればオフェンスで打ち勝てたのかもしれないけど、あれもこれもダメだから、アデバヨのいないヒートでもラクチンでしたとさ。

ヒートも「守れなかった」という意味でヤバいんだけどね。ヤバさが全く目立たなかった試合でした。