ちょっとばかりシクサーズについてでも考えてみましょう。
プレーオフになると弱さを発揮するシクサーズはセカンドラウンドの壁を越えられません。もっとも突破に近づいたのはバトラーがいたシーズンですが、言い換えれば最後に託せるエースが不足していることが大きな問題だったといえます。そのくせベン・シモンズ問題へと繋げてしまうチームカルチャーこそが最大の問題ではありますが、なんだかんだとエンビードも自分の責任を感じているような気がしないでもないです。
〇クラッチ成績
昨シーズン 24勝21敗
今シーズン 26勝17敗
昨シーズンは接戦に強くはなかったですが、今シーズンは改善しています。ただし、2年前はリーグ最高成績だったのでニャンともいえません。この勝率がよいからと言って勝てるわけじゃないってことだ。シュートを打たないシモンズが悪いらしい。
〇クラッチ・エンビード
3.5点
FG47%
エンビードは悪くないけど、よくもない成績です。得点は上位ですが、FG成功率は相変わらず。なお、今シーズンはカリーもこの数字が悪いのがウォリアーズの悩みです。じゃあそれってプレーオフでも同じなのか、よくわかりません。
〇クラッチ・レーティング
オフェンス 107.8(18位)
ディフェンス 94.2(1位)
エースの印象通り、クラッチタイムでのオフェンス力は平均以下です。弱い。しかし、ディフェンスはリーグ最高になります。なお2位はナゲッツなので信用していいのだろうか。
いずれにしても、シーズンも終わりを迎える中、シクサーズはやっぱりオフェンスで打ち勝つというよりはディフェンス力勝負になりがちってことです。クラッチ以外のオフェンスレーティングは高いのですが、終盤はそこでは勝負できないチームです。
〇昨シーズンのヒート戦
オフェンス 105
ディフェンス 113
〇2年前のホークス戦
オフェンス 112
ディフェンス 108
〇3年前のセルツ戦
オフェンス 105
ディフェンス 117
〇4年前のラプターズ戦
オフェンス 104
ディフェンス 106
2年前のホークス戦こそオフェンスでも結果を残していますが負けた。それ以外はわかりやすくオフェンス力不足でプレーオフ敗退しています。まぁプレーオフそのものがオフェンスレーティングが落ちるのですが、それにしてもシクサーズはプレーオフになると点がとれない。
「おれ達にはPJタッカーがいない」と敗戦の弁を述べたのが昨シーズンのプレーオフでしたが、それくらい止められている印象をエンビードが感じていたわけです。いや、お前の問題じゃねーか。
エンビード個人は奮闘したといわれがちですが、エンビードがスペースをつぶしてしまい周囲は何もできないのがシクサーズらしさでした。毎年毎年、コートの中央でプレーしては囲まれて奪い取られ、コーナーでむなしく突っ立っているトバイアス他という状態。
さらにいうと、去年のプレーオフはマキシーを加えたのにもかかわらずオフェンスに苦労したことになります。マキシーは名を挙げたのに、やっぱりチームは点が取れない。プレーオフになると個人技に頼ろうとする悪い癖。
ハーデンが指揮するオフェンスを続けることが出来れば特に問題はないのですが、試合終盤になるとオフェンス力が落ちているのはシーズン中でも出来ていない証拠でもあります。やっぱりオフェンス問題でひっかかりそうなんだ。
HCがアレなので選手起用や交代に期待できないのが更に優勝を難しくしてる気がします。