さようならマブス’23

勘違いなシーズン

まだ可能性が残る中で諦める判断をしたマブス。10位までの指名権ならばニックスへ移行しないので、直接のライバルであるブルズを勝たせました。これで11位以降の指名権になったら最悪ですが、11~14位のチームがトップ4の指名権を得る可能性は20%もあるらしく、予断を許さない状況です。

個人的には11月くらいの段階で「ウェンビーチャレンジしなよ」ととらえていました。その段階でかなりマズかった。すごくマズかった。それでも勝たせてしまうドンチッチ(とホームのレフリー)によってプレーオフ圏内の戦いができ「おれ達はもっと出来るはず」というフロントの判断からトレードに動いてしまいました。

いろんな勘違いがあったシーズンでした。特にフロントのイカれっぷりが発揮されたシーズンでした。

◎マギーとウッド

「リムプロテクターが欲しい」という補強ポイントからマギーを獲得し、ブロンソンの移籍に伴ってウッドをセカンドエース役として獲得しました。いうまでもなく起用されなかったマギーは大失敗です。

そもそもプレーオフではパウエルの出番すらも減らしたスモールのディフェンスで勝っていたのに、なぜマギーを追加しなければいけなかったのか。追加するならば、どうしてウッドを獲得してしまったのか。既に人数は足りているビッグなのに、2人も増やす意味は皆無でした。モーゼス・ブラウンで十分だ。

平面で5人が連動しドライブコースを塞ぐチームディフェンス

これが昨シーズンのマブスの強みであり、なによりも「ポルジンギスではムリ」な理由でした。そこに素人みたいに「リムプロテクトも加われば最強」みたいな動きをしたフロントはチームのことを何も理解できていません。

〇11月のブルロック
3P19.6%

その反動は異様に不調だったブルロックの3Pで明らかになりました。プレーオフではフィニースミスとブルロックの2人がドンチッチよりも長く起用されたように、ウイングディフェンダーが欠かせないディフェンスシステムなのに層が薄く、ここを補強できなかったことは明らかにフロントのミスでした。

まぁそもそもマブスはウイングディフェンダーを大事にしていないしね。たまたまフィニースミスがいただけ。もしも、フィニースミスが存在しなければ、カイリートレード後みたいな状況が延々と続いていた気がするもん。

チームディフェンスを理解していないフロントの素人補強が響いた

もしもオフの補強でマギーとウッドではなく、ウイングディフェンダーの層を厚くしていれば、フィニースミスをトレードしてもプレーインへは進めたはず。ただでさえ足りていなかったのに、さらに減らしたトレードはフロントの理解力不足でした。

一方でウッドについては「ブロンソンの代役」という点で「失敗」というほどではありません。自分より格下だと思った相手にはめっぽう強く、個人で点を取ってくれるのでドンチッチ以外のところから攻めるときに有効なオプションです。

しかし、ディフェンスだけでなく、オフェンス面でも信用しきれないのがウッド。チームメイトのスペースを消してしまうわ、センターなのに合わせが下手くそだったりと、チーム戦術の中においても機能しません。マブスはドンチッチからの展開で決めていくチームなので、インサイド陣にオフボール能力は重要です。つまり、オプション役としてはいいけれど

チーム(ドンチッチ)戦術を考慮しない補強だったウッド

〇ドンチッチ+ウッド
オフェンス  116.5
ディフェンス 115.3

思ったよりもディフェンスが悪化しなかっただけで、オフェンスにおける相乗効果は感じないレーティングになりました。ドンチッチ単体のレーティングは118.1なので同時起用のほうがオフェンス力が落ちており、だったらディフェンスの良いビッグをドンチッチと組ませるほうが有益なわけです。

もっとも、ここについてはキッドがウッドを信用しなかったので、問題が起きたわけではありません。主としてセカンドユニット起用になっており、ウッドの補強は悲観的になるような悪いものではなかったです。ウッドは「あくまでもベンチからのオフェンスオプション」と捉えており、高額な契約延長をしなかったのだからフロントを責める必要もないかな。

〇100ポゼッションあたりの得点 31.7

26分で16.6点のウッドですが、100ポゼッションあたりの得点はキャリアハイを記録しました。それだけ効果的に活用したことになります。しかし、ドンチッチが43.9である以上、プレータイムを増やしてもあまり意味はなかったです。

「もう少しうまく使えよ」と思うことは多々ありましたが、結果だけみるとウッドをうまく使っています。いや、むしろ「ドンチッチの使い方が悪かった」の方が正解であり、時にはウッドを優先することでドンチッチを休ませることが大事だったと思うのでした。

勝ちたいキッド ⇒

さようならマブス’23” への3件のフィードバック

  1. ゴベアと揉めたカイルアンダーソン狙えないですかね
    まあ誰出せるかって話は置いといて

  2. お疲れ様です。
    流石に再契約しないと信じたいんですが、キューバンの発言やニコハリソンとの関係性を考えると眠れません。
    最初からカイリーと心中するつもりなら、フィニースミスだけは死守しないといけなかっただろうに…

    中長期的な視点を持って、もう1度プレーオフで戦えるロスターをドンチッチに揃えてあげてほしいと願っています。
    一方で、ドンチッチのトレード要求ではなく、マブスが望んでドンチッチをトレードするオチ(ドノバンみたく)が待っているような気もします。

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