ブレイザーズ＠サンダー

２０２２／１２／２１

◎コーナーへ

新生ブレイザーズは、そこまで高度な連携ではないものの、それぞれが頻繁に役割を変更します。トップでプレーメイクが基本のリラードも時にはコーナーシューターへと移り、ハートやウィンスローだけでなく、シャンドン・シャープがＰＧ役をすることもあります。このプレーシェア＋共通意識が好調の要因に見えました。

しかし、今日は少し違う顔から始まります。

サンダーのディフェンスはハイプレスではなく、やや緩いプレッシャーでドライブコースを潰す守り方で始まりました。これに対してブレイザーズはアグレッシブにアタックして展開する手法もありましたが、それよりもパス、パス、パスで動かしていきます。

ボールサイドから４本のパスを繋いで逆サイドのコーナー３Ｐで始まったように、緩く見えるサンダーのプレッシャーに対して、ブレイザーズオフェンスも力感なく、捌いていくので、迫力に欠ける序盤になりました。迫力に欠けるだけで、やっていることは高度だよ。

このパス回しはコーナーフィニッシュが増えていくわけですが、それだけでなく、ヌルキッチがインサイドで経由すると、コーナーのハートが見事なカットプレーでダンクにいきます。さらにベンチメンバーでもトップのウィンスローからのパスを、コーナーから飛び込んだシャープがダンク。その直後にシャープのコーナー３Ｐも決まり、非常に上手くコーナーオフェンスが機能していきました。

アグレッシブではなく、ディフェンスの穴をしっかりと使う。その穴を作るためにも、パスを回してアングルを変えていく。ローテしていくサンダーディフェンスに対して、さらにポジションチェンジでギャップを使っていくブレイザーズでした。

そんなわけで１Ｑのオフェンスは素晴らしかったのだけど、リラードだけは３Ｐを外していました。リラードだけが決めているシーンは頻繁に観ていたけど、今シーズンはリラードだけが外しているシーンも出るほどに、チーム全体で展開できているんだよね。

ってことで素晴らしきかな。３３－２２でリードします