ペイサーズvsピストンズ

2021/12/16

プロトコルが多過ぎてヤバい今日この頃。どうすんだろ。

延期になった試合もあれば、開催されてもお休みだらけ。ニックスのグライムスを見たかったに欠場しているじゃん。ワタナビーの試合は延期されている。あと、昨日は試合数多いのに、今日は少ない。アンバランスだぜ。ならばカニングハムを見よう。それが一番だ。カニングハムを見よう!

ちなみに本日はペイサーズがロイド・ピアース、ピストンズがカラミアンです。プロトコルな両HCかな。

◎ドライブ&ドライブ

ペイサーズはスターターにワナメイカーだもんな。びっくりだ。ピストンズのフルコートに引っかかるワナメイカー。不安だらけのゲームメイク。あとドゥアルテはベンチスタートなので、ピアースは何を考えているのか。

これに対して若さでアタックのピストンズはスターターにディアロがいます。出番がないと思っていたらスターター。そしてトランジションアタックで10-2とリードを作りました。大事なのはコロナに強いことだな。

・・・そういえばピストンズは試合開始からフルコートマンツーというかゾーンプレスをしているね。高校バスケか!? なんでだろうか。カラミアンは何を考えているんだろ。このフルコートは効いていたし、ボールを運ばれても時間を使わせたので24秒に追い込むことも。

なんだけど、さすがに持たないからか辞めてしまうと一気にペイサーズペースになります。効いていたけど、続けるわけにいかないし、辞めたら一方的だし。つらいねカラミアン。ディフェンスが緩んだら、あっさりと追いつかれます。

「追いつかれる」というけれど、ディフェンスが崩壊しただけでなく、点が取れなくなったのが問題。トランジションが消えると点が取れないわけで、カラミアンが試合開始から作戦を使ったのもわかります。

困ったところで立ち上がったカニングハム。ハーフスピードのドライブを連続で決め、ドライブからファールドロー。ザ・エースな仕事で困っていたハーフコートオフェンスを個人技で成立させます。シーズン序盤にはめったに見られなかった個人技の仕事を3連続でやっているぞ。

さらにベンチから出てきたライルズもドライブからのダブルクラッチ。うーん、活躍はいいんだけど、全体的にドライブばかりになっているピストンズ。オフェンスパターンがないぞ。相変わらずスチュワートに何をやらせたいのかが不明というか、出来ないであろうポイントセンター的な事をやらせるので、そこでボールが停滞します。プラムリーが恋しいのか。恋しくてどうするんだろ。

せめてドライブと3Pの組み合わせになればいいけど、連動性がないんだよね。苦しいね。1Qは最後にハイポストでボールを受けたサボニスがコーナーへのキックアウトで3Pを生み出し、ペイサーズが32-29と逆転で終えます。そこまではルバートやドゥアルテがドライブしており、ポイントセンターからの逆サイドへの展開で3Pというピストンズからするとうらやましい限りの終わり方でした。

◎攻めても攻めても

PG離脱に困っているペイサーズですが、むしろワナメイカーがいなくなってからがスムーズだからビックリするよね。ルバート、ドゥアルテがアタックし、サボニスから展開される。順序が逆なのもちょっと面白いけど、アタック⇒プレーメイク⇒アタックだから、意外と成立しています。サボニスの存在感!

そのサボニスの交代でワナメイカーが登場するので、やっぱり狙ってPGさせています。ドゥアルテのドライブに逆サイドでコーナーに移動して3Pのラム。ラムからターナーへのピック&ロール。離脱者が多いはずなのに、見事な連携を見せていくペイサーズ。コロナ流行で相対的に強くなるんじゃないのかってくらい。

ただ守れません。1Qと違ってハーフコートで点が取れているピストンズ。ズルズルしているようなペイサーズは、ドライブばかりのオフェンスに抜かれてしまっています。なぜだか、ちょっとピアースのホークスっぽくなるのが面白い。1on1でシンプルに抜かれている。

そしてペイサーズはオフェンスが重くなり逆転されます。わかりやすいな。サボニスが下がったらハーフコートが上手くいかない。ノーPGで戦える時間は長くは続かない。早々にサボニスを戻します。戻したら逆転した。なんじゃそれ。

またスターターを外れ、ベンチから登場したドゥアルテは1Q5分ちょっとで出て来てから、交代なしで2Qも延々と出ています。結局、前半だけで16分のプレータイムと、スターター変更した意味もない。何してるんだピアース。

サボニス登場から再びリードしたペイサーズですが、点は取れるけど守れないのは変わらんぜ。両コーナーに選手を置いているからミスからカウンターを食らいやすい。決まれば強いけど、外すとヤバい。

そんなわけで点の取り合いになった前半。サボニスがファールトラブルになったけど、ルバートがドライブから切り裂きまくったので70-64とリードして終わります。でィフェンスさえなんとかなれば勝率が上がりまくるのにね

・・・あれっこれって昨シーズンと同じ悩みなんじゃ・・・・。

◎ペイサーズの問題

後半も前半と同じような展開で始まります。ハーフタイムに修正しないのか。昨日のナゲッツと言い、ディフェンスの修正が効かないチームが多いね。ペイサーズなんてドゥアルテをベンチに下げてホリデーでディフェンスを強めたいはずなのに全くうまくいっていない。開幕当初のディフェンス優位な試合はなんだったんだ。

ただフロップに対しては騙されやすいレフリー。サボニスが再びファールトラブルでベンチに下がります。すると呼ばれたドゥアルテがコートに出ずにベンチに戻らされたり。よくわからんぞ。

ドライブに対して下がりながらついていくだけで、ブロックしない限りは打ち切れる状態です。カニングハムがドライブからワナメイカーとのサイズ差で決め切れば、ヘルプが来たらスチュワートのダンクをアシスト。そんな感じなのでターナーのブロック力に頼り切りなのですが、ファールも増えてしまいます。センター2人が共にファールトラブル。

ここでビターゼがでてくるのですが、ターナーがファールする前のタイムアウトで既にユニフォームになっていたんだけど、実際に出て車でタイムラグがありました。ドゥアルテのことといい・・・。そんな交代で何かが変わるはずもなく、ドライブされまくってはブロックに飛ぶ展開が続きます。ある意味でターナーにおんぶに抱っこ。

ピストンズのディフェンスはフルコートを仕掛ける事もあれば、アウトサイドへの積極的なチェイス、ダブルチームなどを仕掛け工夫があるのですが、外を追いかけてはインサイドにあわされ、ダブルチームに行ってはワイドオープン3Pを打たれ、ボコボコにされています。

オフェンス視点で言えば
・ペイサーズオフェンスはいろいろやって得点している
・ピストンズオフェンスはワンパターンでも得点できる
こんな風に見えます。だからペイサーズ側の問題にしか見えない。

そんな3Qの残り3分。次第にシュートミスが目立ってきたピストンズに対して、ルバートがブロックをかわすサーカスショットを沈め13点差に広げますが、フランク・ジャクソンが4点プレーで切り返します。

はい、延々と点の取り合いをしている両チーム。なんとかディフェンスを変えたいのはカラミアンがディフェンス担当だからか。でも抗えなかった代わりに、点を取ることも出来たのでした。見る方にも集中力が求められる展開なのですが、集中力のない管理人は飽き始めています。

◎良くも悪くも

カニングハムがみたくて選んだ試合ですが、カニングハム個人は活躍しているんだけど、点を取るだけなら他にもいっぱいいるじゃん。こんなカニングハムがみたいわけじゃないんだよねぇ。ワンパターンでドライブばかりの形は、IQよりも身体能力って感じで面白くない。

このままでは単に不平不満の回になってしまうので、少しピストンズについて詳しく書いて今日のところは締めましょう。試合は延々とハイスコアで続いていく匂いしかしないので、ペイサーズが勝ったよ。

久しぶりに観たピストンズですが、HCが変わったからか、ディフェンスでの仕掛けが目立った試合でした。フルコートを除き、ほとんど意味をなさなかったですが、チャレンジしまくっているのは良いことだ。カラミアン色の強い試合でした。

カニングハムはPGとしてワナメイカーのマークにつき、個人ディフェンスとしても強烈でした。ワナメイカー相手に強烈でも何も褒められませんが。

ただカニングハム以上にヘイズが「明確な仕事を与えられた」ようなヤル気を見せ、ガードコンビは以前よりもスムーズでした。オフェンスに迷っている時よりも、ハードに守る気持ちの強いディフェンスの方が印象的だし、それすらなかったような気もする昨シーズン。

ディアロもいたし、ベイとスチュワートも含めて、フルコートを追いかける気合のディフェンスは良かった。そこは高く評価してあげたいし、この試合で唯一意味のあったディフェンスでした。うん。選手の特徴が出ていたね。リバウンドも取れるカニングハムってのも有効利用できそうだし。

一方で、それ以外のチェンジングディフェンスは効いていませんでした。そこがピストンズの問題っていうか、カニングハム中心のチームつくりのキーになりそうです。

そもそもでいえば「ディフェンスでいろんな仕掛けをする」ことは、IQバスケのカニングハムには適した形です。実際にオフボールローテでカニングハムが埋めるシーンも多く、時にインサイド担当にもなれる万能性が発揮されました。ポジティブ。

でも守れなかったわけで、周囲はついてこれませんでした。あまり追いかけていないから何とも言えないけど、ヘイズは悪くなかった気がするけど、インサイド陣が苦しかった。スチュワートとベイだね。特にベイはヘルプなのか、マンマークなのか、ローテなのか、動きがハッキリしすぎていて、ベイのところから崩されていた印象です。個人が抜かれるのではなく、わかりやすく動いて逆にパスを出されたような。

それでもスターターは学べばよい。若いし、今は修行の時だし。でも、ベンチメンバーもディフェンスIQが低くて、ボールばかり気にしているようでした。ダブルチームに行った後のローテとか、3人目の動きを見つけるとか、サベン・リーなんか何も考えていない気がしたもん。

ロスター的にインサイド陣が全く足りていないのでリムプロテクトが弱かったのは仕方がないけど、3P時代のディフェンスローテはアウトサイドの方が難しい時もあるので、そこで連携が取れていないのはマズい。

もとい。「カニングハムに適したIQを求めるバスケについてこれない」選手が多いのはマズい。ここね。ここ。チェンジングディフェンスはいいぜ。でも、選手の能力というかタイプ的に難しそうでした。

本来はジェレミとオリニクがいることを考えれば、このスタイルで戦う気持ちはありそうなチームです。ただ、勝つためにはIQを求めていくのが正解な気がします。それは必然的にオフェンス面でもカニングハムの特徴を生かすことになるので、今日みたいな個人技で突破できてしまう相手では見えなかった良さも出てくるでしょう。

カニングハムとヘイズは良かった。意外とフィットしそうじゃん。
ベイとスチュワートのカバー&ローテは気になった。伸ばせよ。
ベンチの若手はカニングハムに合わない気がした。IQ問題

こんな感じかな。フルメンバー揃っている時にカラミアンHCがみたいなーとも思いました。仕掛けを増やしていき、選手に頭を使う事を求めているようでした。なお、そのチェンジングディフェンスは全く機能しませんでした。

「絵に描いた餅」でしかないし、普通に考えればカラミアンのミスなんだけど、カニングハムなら「絵に描いた餅」を具現化してくれるんじゃないか。現実を取るか、理想を求めるのか、どっちなんだい・・・ケーシーは現実を取り、カラミアンは理想を取る。そんな印象を抱いたのでした。

だからこそコンビとして上手くいくHCとACなんだろうけどね。

ペイサーズvsピストンズ” への1件のフィードバック

  1. ペイサーズについてですが、キングスのミッチェル ウルブスのベバリー セルティックスのスマートあたりのデフィンスの強いPGがいると 強化出来ると思いますか?勝負強さでは誰か良い選手いませんか?

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