ナゲッツvsウルブズ

2021/12/15

コロナがヤバくなってきた今日この頃。本日は試合数が多かったけど、無事に全試合行われようです。北に位置するチームが流行しがちなのですが、ナゲッツはそれよりもケガが問題で、ウルブズは元気な方だよね。なんと、もう少しで勝率が互角になりそうです。17年にプレーインで対決してから両者は真逆だったのにね。

◎ヨキッチとタウンズ

こないだナゲッツにはデボン・リードがスターターになっていたのですが、今日はさすがに。ちょっと見て観たかったけどね。どんだけ選手がいなんだよ。この変化を感じまくる序盤になりました。

ナゲッツ対策として有効なのは「ヨキッチに1on1させろ」です。それは対抗しえる選手がいることが前提でヨキッチはそもそも1on1なんかせず、相手の弱点を使ってくるのですが、完璧に止めることはしなくても全部のプレーについていけるセンターであることが好ましい。タウンズはそれに当てはまるね。

もう1つ大事なことは「ヨキッチにヘルプに行ってはいけない」になっていて、要するにヨキッチを気にしたが最後。パスを回されまくって後手後手にされてしまいます。だからヨキッチには「(パスを出させず)1on1をさせろ」になります。ヨキッチよりも周囲を止めようぜ。

ではウルブズが取った策はどうだったかというと、タウンズが対応して全部のプレーについて行くのはもちろんですが、悪手である「全員がヨキッチを気にする」をしてしまいました。あーあ、それだと勝てないぜ。

・・・のはずが、どうにも選手が足りていないナゲッツ。モリスとバートンはさすがの連携でヨキッチがタウンズをゴール下から引き出したところにカットプレーで合わせ、シンプルに攻略していくのですが、チームとしてみたらウイングが死んでいて、ヨキッチへオーバーヘルプしていたのにウルブズは守れてしまいます。ダメじゃん。

逆にウルブズのオフェンスはタウンズですべて構築されました。タウンズ対策は「パスを出させろ」が基本で、パスアウトはあっても効果的なオフボールカットがないので、そう簡単に崩されることはないんだ。

ところが、ベバリーがパスアウト3Pを3連発してリードすると、タウンズもヨキッチ相手のミドルにポストアップのターンシュート。タウンズのパスから決まり、タウンズが個人技で決め、あっという間に二桁リードしていくのでした。こっちはディアンジェロが消えていたもんね。ゲームメイク不要だったぜ。

〇1Qの3P
ウルブズ 9/13
ナゲッツ 3/7

どっちが良いオフェンスをしていたかといえばナゲッツだったよ。でも、有無を言わせぬシュートでリードしたウルブズ。オフボールの動きに乏しかったし、動いたディアンジェロへのパスは不要だったし、ちょっと上手く行き過ぎただけのような1Qなのですが、問答無用の3Pでした。

ウルブズの2Pは6本でしたが、そのうち4本がタウンズ。タウンズか3Pか。一方のナゲッツは6人が2Pを決めており、ディフェンスを崩しながらのオフェンスをしていた。主役は足りないけど、足りないなりに頑張っていた。でも、戦力が違いすぎた。そんな1Qは40-32でウルブズがリードします。こんなに3P決められて8点差は許容範囲。

◎3P

オリンピックで知ったチャンチャーが出ているナゲッツは、他にも昨年のドラフト1巡目のナジ、ドラフト外のハワード、カンパッソとスカウト人が連れてきた選手で構築されています。ちなみにウルブズにも元ナゲッツの1巡目指名であるビーズリーとバンダービルドがいるぜ。ナゲッツだらけの2Q序盤。

しかし、全く3Pが決まらないナゲッツ陣は、ここからカウンターを食らいまくります。あとバンダービルドのハッスルに完敗。1Qは3P連打されたから「仕方ない」って感じですが、今度は走られまくっており、ディアンジェロのゲームメイクによって攻略されてしまいました。

あー、これはアカン。そう思っていたら選手交代と共に立場が逆になります。

リバウンドのヨキッチからワンパス速攻。ハーフコートになったらシュートの決まらないウルブズに対して、イージーオフェンスにして逆襲したナゲッツ。点差が元に戻ります。なお、これをみてオコギーを起用したフィンチ。そのオコギーは見事な出足でパスカットし、速攻に走るとハンドルミスです。おいおい。頼むぜナイジェリアのPGさん。

それでもハーフコートになるとオコギーをペイント内に置いたことで外から打てる選手ばかりになったウルブズは、エドワーズが3P連発に、マクダニエルズも3P。再び3P攻勢に入ります。

ナゲッツはいくらなんでも決められ過ぎだろ。スクリーンに行ったベバリーをカンパッソがバンプすると派手にフロップするベバリー。騙されるレフリー。騙され過ぎのレフリー。シーズン序盤のディフェンス優位のコールはどこへやら。これで20点差になります。

ナゲッツもヨキッチの3Pで反撃。さらにディフェンスリバウンドからゴードンへのワンパス速攻。ヨキッチ中心に点は取れているのですが、どうにもディフェンスが追いつかず、3Pの練習みたいに打たれていきます。

さらにちゃんとマークしていたのにディアンジェロに3Pを決められ、どうにもならないディフェンス。なんだこれ。こんなに3Pに弱いチームだったっけ?

〇3Pアテンプト
ウルブズ 42.2本(2位)

〇被3Pアテンプト
ナゲッツ 34.2本(10位)

うーん、ナゲッツはそんなに打たれるチームじゃないけど、ウルブズが打ちまくるチームで、その対抗策が出来ていないのか。ピック&ロールに対してショーディフェンス+ローテしてくるのがナゲッツの守り方ですが、ローテよりも速いスピードでパスを回したのがウルブズの良かった部分・・・そんなチームだったっけ?

最後はモリスが3Pを返して14点差にしたものの、75ー61とハイスコア過ぎる前半が終わります。ナゲッツは点は取れているけど、取られ過ぎたわけだ。

〇ウルブズの得点
3P48点
2P24点

笑っちゃうね。ハーフで16本の3P成功はフランチャイズ記録だってさ。まぁ全体的にはナゲッツの方が良かった前半でした。良かったというかウルブズはディアンジェロの時間を除けば単調でした。

ところが、その単調さに対抗できていなかったナゲッツ。そんなチームじゃなかったと思うのですが、ケガ人問題なのか、HC問題なのか、同じ形でひたすらやられていたのでした。

◎きっかけもない

後半もナゲッツの方が良い入り方をするのですが、ウルブズの強みになったのが「タウンズがヨキッチ相手に得点を重ねること」でした。内容はナゲッツがいいけど、ここを個人技で耐えていくウルブズ。そういえば、リズムがない時にエースの個人技って王道の戦い方だよね。ウルブズには少ない戦略的な王道路線。

耐えていれば流れが来るのがバスケらしさ。一向に決まらないナゲッツの3Pで勢いが止まり、次第にウルブズが走る場面が増えてきます。しかもエドワーズがジェフ・グリーン相手のプルアップ3Pをヒットすると再び20点差。どうにもならない空気なナゲッツ。タウンズがヨキッチの背中に乗っかったけどノーコールだったし。

そんでもって、またもディフェンスが後手後手に。ちょっと酷いよね。なんでこんなに酷いんだろ。ワラエナイ。パスを回しただけでビーズリーが空き(しかもカンパッソ)、遅れて前に出たら抜かれ、ヨキッチがカバーに来たのでバウンズパスでタウンズへ。いやいや、ローテしなくなってるじゃん。

オフェンスはナジが連続3Pで試合を終わらせないのですが、エドワーズにタフ3Pを決められ、ディアンジェロにドライブレイアップを食らい、反撃のきっかけすら掴めません。ヨキッチを下げてスモールラインナップにしたけど、やっぱりタウンズに3P決められたしさ。

◎呪い

そんなこんなで眠くなったので終了です。ウルブズが3P決めまくって勝ったのはいいんだけど、ナゲッツが「3P打たれまくった」のは違うよね。何故か、全く対応できなかった。ケガ人が多いとは関係ない気がするし、ウイングの働きも悪かったし。

ウルブズは相変わらずディアンジェロの時間帯になると、オフェンスが構築されていきました。それ以外っていうかタウンズとエドワーズが出ていると、単調になってしまうわけですが、今日は単調でも同じ形で打ちまくることが出来ました。だから、ほぼナゲッツの問題じゃん。

単調でも良かった最大の要因はタウンズが強みを見せた事ですが、そのタウンズから2~3本のパスが滑らかにつながったのは良かったです。だからウルブズ側の良い事情もあったね。3Pが決まったのではなく「思うようなオフェンスが出来た」のだから、ナゲッツとの相性は良さそうだね。

一方のナゲッツは選手がいない中でも頑張ったのですが、もう少し頑張って欲しいゴードンとジェフ・グリーン。ナジが台頭しそうなのは良いことだけど、それだけにスターターのウイングが死んでいるのが気になりました。

また「お前誰だよ」みたいな軍団でも頑張っているのが印象的なチームですが、その筆頭格であったハワードが4Qのルーズボールでバンダービルドと接触し、ひざがマズい方向にねじれてました。おいおい。ハワードまでケガに見舞われるのか。呪われてんな。

他にはスロベニアの高確率マシーン・チャンチャーがあまりシュートを打てないのは気になりました。ハッスルしているので悪くないんだけど、チャンチャーにはパスが来ない。カットプレーのタイミングもあっていない。このまま消えるのは勿体ないけど、どうなんだろ。

そういえばウルブズはボルマロがローテから外れてしまったようで。なんでだろ。ディアンジェロ不在時にボルマロが効果的に見えたんだけどね。この試合内容だと次も使われないんだろうなー。アンラッキーなのか、実力不足なのか。

何はともあれ14勝14敗の5割になったナゲッツ。主役2人が離脱しているのだから、さすがはMVPヨキッチって感じですが、この試合を見るといろいろと厳しい。内容が悪くないのが、これまた苦しい。

そして13勝15敗になったウルブズ。もう少しでプレーインが見えてくるわけですが、それでOKならば志が低すぎるよね。この単調さは何とかしたいわけですが、この3Pは続けていきたいね。基本的に単調な方がシュートは決まりやすい。何が良いかは難しい。そんな試合でした。

ナゲッツvsウルブズ” への1件のフィードバック

  1. ナゲッツが守りきれない理由は

    1. ゴードンがスクリーンに弱い
    2. ゴードン、ジェフ、バートンの運動量が低すぎる

    事が原因だと思われます。特にガードのディフェンダーを一切補強しなかった影響でアントだろうとビールだろうと問答無用でゴードンが相手をしなきゃいけない状況が相当苦しそうです。スクリーンを上手くかわせずショートロール通されキックアウト=>フリーのコーナー3という構図への回答がないですね。又コーナーへ上手くローテしても、バートン、ジェフの運動量がない為二つ目のローテが間に合わずエクストラパスまでケアできません。

    D-loに対面撃ち抜かれるのも、ゴードン、ジェフ、バートンがドライブ警戒でパックライン気味に守ってるからだと思います。軽くドリブルされただけで十分なセパレーションを作られ3。

    リードがスタメンの数試合はここまで酷くなかったです。逆にパットベブ、バンディーは良く動く。普通にディフェンスの質で負けてるなーって印象でした。

    正直ハリスの運動量、ミルサップのローテ速度で誤魔化していた部分がずっと補えていないです。いっそのことカンパッソとチャンチャーをスタメンで使った方がバランスは良くなる気がします。

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