プレーオフ①ホークスvsニックス

ゲーム3

よくわからんゲーム2の終盤でしたが、まぁニックスは別にいい。タフショット連発のオフェンスをしていて、よくわかんないけど、それがニックスだし。しかし、ワイドオープンを作ってはボグダノビッチが外し、その結果、インサイドでニックスディフェンスに捉まってしまうホークスは甘かったです。

ゲーム1はヤングの決勝シュートがあったけど、チームとしてはまだまだ若いって事を示したゲーム2でしたが、それはゲーム3にも続きます。まずはオフィシャルがボールポゼッションが変わる度に24秒クロックを間違えるのを3連発。なんだ。久しぶりのプレーオフにあがっているのか。

◎坊やなのさ

チームでワイドオープンを作ってボグダノビッチに打たせるも外しまくりの1Q。ちょっとヤバいレベルのボグダノビッチは飲み込まれている感じです。

ボグダノビッチはスターターになったローズ番なので、ディフェンスでの負担も大きいといえば大きいのですが、そのディフェンスもスクリーン1つで剥がされ、しかもスクリーナーに対するファールをコールされます。その後は、スクリーンがなくても抜かれまくり。ニックスの初めの20点のうち11点がローズでした。

これだけならボグダノビッチの問題ですが、コリンズはディフェンスコースに入っているのにスティール狙いの手を出して2つのファール。ハンターはランドルをタフショットに追い込んでいるのにブロックにジャンプしてしまいファールドローされる。しまいには落ち着いていたはずのガリナリが、ラストオフェンスとなるシュート後のスローインでサイドラインを割るパスを出してしまい、ニックスボールにしてブザービーター3Pを食らってしまいました。

ハーターがローズをブロックしたり、オコングがノエルをブロックしたり、ディフェンスでも良いプレーはかなりあったのですが、余計なファールとミスが多く、ニックスを助けていました。

ところで「ファール狙いするな」とニューヨーク市長が言い放ったわけですが、実はフィジカルなニックスも実質的なファール狙いが非常に多く、これがルールの壁的になってホークスを困らせてもいました。

オフェンスにやってきたノエルが、立っていたガリナリの肩にぶつかって倒れると、これがガリナリのファールに。オンボールであればわかるけど、オフボールでぶつかりに来たノエルなのに、何故かディフェンス側のファールです。これって別に「ファール狙い」ではないのですが、ゴリゴリにぶつかりに行きたがるので、こういうファールが多くなっています。

同じことはゴール下のポジション争いでも多く、フィジカルで勝ってポジション取りしているよりも、ホークスのファールになるシーンの方が多いような。なんかイマイチよくわかりませんが、ゲーム1から継続しているのは「コリンズがいないとホークスディフェンスは怪しい」ってことです。

それは別にコリンズが優れているわけではなく、ガリナリやソロモン・ヒルがPFだとフィジカルで負けてしまうし、高速ヘルプのリムプロテクトもないので、ドライブに弱くなっています。でもコリンズはバカなファールしてベンチっていうね。

ホークスはワイドオープンも作れているし、ディフェンスも踏ん張れているのに、ディテール負けが多く、お子様なプレーを披露しています。一番お子様っぽいヤングはそんなこともなく、いい感じだよ。フローター外しているのはいつもの事だし、ニックスディフェンスの良さだし。コリンズやカペラにあわせる見事なコンビプレーに、3Pで違いを作り、ドライブはスピードの緩急で自由自在です。フィニッシュだけ。

そんなわけで修業が必要なホークス。でもゲーム3でまだこんな感じか。そろそろアジャストしていかないと、このシリーズ中にレベルアップ出来ないよ。

なお、お子様ってことではないですが、ボグダノビッチ同様にランドルもかなり怪しい。怪しいけど、タフショット決める事もあるし、まぁなんとも評価できません。シーズン中がタフショット決まりすぎていただけともいえるし。デローザン的な。

◎タフが好きなニックス

そのランドルが決まらないだけでなく、今日はハンターに守られて苦しそうなバレットも決まらないニックスなので、ローズが外れ始めると一気にホークスペースになります。面白いことに、そうなるとリバウンドなんかのルーズボール系もホークスに出てくるように。

ローズもちょっとかわいそうで、オフェンスが個人技に全振りされているのに、ヤングのマーク担当もしています。スピードで完敗しているので、ほぼ守れていないんだよね。そこまで負荷をかけられたらオフェンスだって次第に苦しくなるさ。

「ローズが活躍した」と書けばローズファンには喜ばれるでしょうが、本当にそれくらいしか書けないニックス。個人としてはタフショット決めるから凄いし、ノエルもゴール下でオフェンスリバウンドに奮闘。ハードワークもあってワンプレー・ワンプレーは誉めたい。

でも、本当にタフショットが多く、オフェンスが出来ているかっていうと全然。それでもボグダノビッチのワイドオープンより、確率的には上なので、コメントのしようがない。ノエルがコーナーにキックアウトすると、そこには誰もいなかったりして、約束事があるようなないような。

トランジションに行ったバレットがハンターに阻まれると、お構いなしにタフショット。トランジションなんだけどね。ランドルのフェイダウェイは全然決まらず。

そして5本目にしてやっとシュートが決まったボグダノビッチ。続いてハンターもショットクロックギリギリで3P。これで14点差になって前半が終わります。

まぁでもゲーム2もこんな感じか。ニックスは自分たちを信じてタフな3Pでもヒットしていき、ホークスはワイドオープンも決まらなくなる。正解が何なのか全く分からなくなる展開だったな。今日もまたホークスリードの前半ですが、最後まで集中力を切らさず、戦い抜けるか。

ニックス的には戦いの世界に巻き込めるかどうか。2Qになって変なファールが減ったホークスってのもあったので、実は、本当に、ニックスの方がファール狙いのプレーをいっぱいすることでリズムを掴めていたりしてね。

◎修正したのか、してないのか

キックアウトからコーナーでブルロックのワイドオープンを作ったけど決まらず、ローズのプルアップ3Pは決まる「らしい」スタートの後半。でも、前半よりもボールムーブを促すようになっており、ローズアタックばかりではなくなっています。そこからバレットとブルロックの3Pも生まれ修正のニックス。

しかし、ホークスはこのキックアウトを狙っていきます。対策が進んだ部分かな。特にランドルがジャンプしてからパス先を探すクセがあるので、「パスが来る」と思ってからディフェンスが動いても間に合っています。

そしてホークスの方がキックアウトからコーナーでコリンズの3Pが決まると、ヤングのロブパスをカペラがねじ込み、連携での得点が効いていきます。つまり後半もやっぱりホークスの方が良いオフェンスをしている。でも、それにふさわしいほど点差は広がらず、またもローズがプルアップ3Pです。どうしたんだローズ。

ホークスは1Qのような余計なファールをしませんが、意図的なのか偶然なのかはわかりにくい。ニックスがボールを回しているから、そういうファールをする機会も少ないし。ただ、ローズ担当がボグダノビッチからハンターになったことで、スクリーン1つでチャンスを作られることはなく、ランドルのアタックはコリンズがファールしないでガマンの対応をしています。

ローズ担当じゃなくなったボグダノビッチはドライブからねじ込み連発したので、やっぱりディフェンスの負担が大きいとダメなのかな。でも、そこまでオフェンスの負荷が高いわけじゃないしなぁ。

良い感じに見えていたホークスオフェンスですが、今度はオフェンスで同じパターンのパスアウトを連発したことで、ニックスディフェンスにひっかかります。こういうの難しいですね。華麗に決まっているからって連発しすぎたら通用しない。

そんな中で、またファール狙いのノエルが決まります。スクリナーが1人で倒れたら何故かコリンズのファールに。リプレーしてくれないから、よくわかんない。でも、スクリーンされた側のファールが多いって変な話だ。

これでコリンズがベンチに下がると、ここまでFG1/12だったランドルが3Pにドライブファールドローとやりやすそうになります。連続でやられたガリナリ。しかし、今度はガリナリがランドルからチャージドロー。見事なフロッピングでした。

そして残り30秒でハーターがディープ3Pをヒット。これで17点となって終わる・・・と思ったら、バークスの3Pに手を出してしまったボグダノビッチ。締まらないね。

14点差ですが、3Q終了時点でフリースロー数がニックスの27本に対して、ホークスは7本のみ。でもファール数は2つ多いだけです。どれだけムダにシュートファールしているのか。

◎ローズか、ペイトンか

ハーターの3P、カペラのブロック、ルーの3Pで点差を広げるスタートになったホークス。あとはローズさえ止めれば、って感じですが、止まらないローズ。なんだろうね。ホークスのディフェンスはやりやすいのかな。ドライブもしやすくてフィニッシュもしやすい、ってのは調子が良いレベルじゃないので、相性がよいのかも。特にカペラを苦にしない感じが。

ホークスはトランジションディフェンスの悪さが出始めますが、即タイムアウトのマクミランで、ここから戻りが早くなります。戻りが速いっていうか、アタックが減ってブロックの外から打って、ハリーバックみたいな。だからオフェンスはガリナリの3Pが決まったくらいで、あまり良くない。

しかしディフェンスはノエルのスクリーンファールに、ペイント内で倒れたバークスが運の悪い3秒オーバー。ハンターがクリックリーをブロック。粘り強く守って、ハーフコートでコントロールと、時間が消費されていくのでゲーム2とは違う展開です。あとバークスの3Pが決まらない。

そして残り4分、ヤングのパスでワイドオープンになったボグダノビッチがゲーム2で外しまくったワイドオープン3Pをヒットし、15点差に。まとめかな。

1Qさえなければホークスの完勝でした。オフェンス力が全く違うので、しっかりとフリーの3Pを打って行きました。ニックスはファールコールをもらってのフリースローでなんとかしていたくらい。だからホークスのディフェンス問題の方が大きかったです。

〇3P
ホークス 16/27
ニックス 9/30

〇2P
ホークス 26/54
ニックス 20/50

ホークスの3Pは良く決まりましたが、ワイドオープンだらけなんだよね。むしろニックスディフェンスの悪さが目立つのですが、ランドルの反応が遅くて困ってもいました。

それ以上にニックスの2Pが悪すぎ。主に2P8本全部外したランドル。ファールコールしてもらえないと困っていました。なお、この後、ヤングに対してブルロックがファールコールされると、何故かケンカ腰で吹っかけたブルロック。間に入ったコリンズをおしてテクニカル。何にキレているのかよくわからん。

そんな感じなので、ニックスの方も未熟っていうね。ローズだけは違いを作りまくっていましたが、バレットはボールを貰えないし、苦しいオフェンスでした。その割に94点も取れているので、30本も打ったフリースローに救われています。ニックス側にコールが優位だったし、ホークスは未熟だったし。

ローズがいなかったら恐ろしいことになっているニックスですが、その一方で遂にプレータイムがなくなったペイトン。クイックリーは起用されているのにね。ゲームメイク担当のPGを起用せず、周囲の選手が消えかけているってのはいかがなものか。

ホークスは7人が二桁得点。ヤングは14アシスト。何がいいのかはそれぞれですが、バランスアタックが上回ったゲーム3でした。

正直、試合ごとに何が出てくるのかわからん。ゲーム2であんなに決まっていたタフショットが決まらないニックス。さいころ振っているみたいで予想のしようもない。でもホークスも良くわからんファールしちゃうし、今度はワイドオープンを決めたボグダノビッチだしさ。

2勝1敗という以上に、3試合通してホークスが押していますが、だからといって勝敗はわからないようなシリーズです。

プレーオフ①ホークスvsニックス” への4件のフィードバック

  1. ニックスにこれ以上、修正の余地って無いですよね。インサイド固めて、オフェンスはローズ。バークスが当たれば勝ち確定みたいな。ヤング以外をタフに守っている分、ランドルやバレットの爆発も期待できず、きょうの試合で詰んだかなと思いました。

    1. 修正の余地がないっていうか、シボドーでは修正できることはないって感じですかね。
      ランドルへのボールの持たせ方とか、ペイトンとローズを並べるとか、やりそうにないですし。

      まぁ珍しくタイムアウトはちゃんとコールしていたので、選手の奮闘を願うことは出来るかと。

  2. ペイトン使わないならフランクをヤングのマッチアップ要員でスタート起用!
    ローズとバークスのセカンドユニットで決めにいく!
    。。。。

    レギュラーシーズンも使われてないフランクの抜擢はないか。。

    1. むしろゲーム1のワンプレーで「あいつは守れない」と見限られていたりして・・・やりかねない。

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