プレーオフ①ネッツvsセルティックス

ゲーム2

ゲーム1を観ていないので、ゲーム2は書こうと思っていたカードですが、あまりにも酷い内容だったので、ショートカットの感想で行きます。解説は「ゲーム1はブラッド・スティーブンスの素晴らしいゲームプランが機能した」と言ってましたが、ゲーム2をみていると全く理解できないのでどうしようもない。

最終スコア130-108ということで、攻守にネッツが上回ったわけですが、なんとも微妙な内容だったので基本はセルツ目戦です。まずはオフェンスの数字を見てみましょう。

◎オフェンスは悪かったのか?

スターター5人の合計スタッツを見てみると、なんともいえない数字が出てきます。

FG26/54
3P10/19
FT 14/18
9ターンオーバー

高確率で決まった3Pに加えて、FGも50%オーバーと実は効率よく得点しました。ちょっとターンオーバーは多いかもしれませんが、致命的に多いわけではなく、10ターンオーバーだったネッツに劣ってはいません。

そんなわけで、基本的にはディフェンスの悪さが響いた試合です。得点がつながらずに押し切られるから、どうしてもオフェンスの悪さが気になってしまいますが、そもそもセルツってそんなにオフェンスが良いチームじゃないのよね。

ニスミスとプリチャードが合わせてFG0/10だったのが大きく響いており、特にプリチャードがこれだと困るよね。とはいえ、どっちもルーキーだから、この舞台に得点源としてルーキーをもってこなければいけないチーム事情の苦しさです。ワナメイカーとかティーグとか、自分たちでルーキー優先したんだから自業自得でもある。

◎デュラント

とはいえ、オフェンスが良かったってことはなく、スマートのプレーメイクからセンターにフィニッシュさせるプレーが良かったくらいで、ケンバやプリチャードの意味のない早打ちはカウンターの温床になったし、スマートとフォーニエが高確率で3Pを決めたから、なんとかスタッツ的には救われたくらいです。

そんなスターターで最大の問題はテイタム。

〇テイタム
9点
FG3/12
3ターンオーバー

3Qにデュラントからスティールした際に、デュラントの指が目にはいったため途中交代したので9点というのはアクシデントです。しかし、低いFG%が示しているように、エースが止められた試合でした。

その理由はデュラント。ゲーム1もFG6/20だし、ちょっと歯が立たないね。けっしてハードに守ってくるわけではなく、テイタムの動きについて行って、あのサイズでチェックしているってくらいです。もっとテイタムがゴール下までアタック出来れば良いのですが、ジャンプシュート中心なので、どうしてもデュラントの嫌味が出てしまう。

テイタムの次に苦しんだのはケンバ。3P3本全て外してしまいましたが、ファールドローが多かったのでフリースローで稼ぎ、なんとか17点7アシストでした。うん、そんなに悪くはないね。

しかし、テイタムがベンチに下がるとデュラントはケンバのマークになり、これまたシュートを打てなくされました。ってことでデュラントに困りまくったセルツオフェンスでした。

〇デュラント
26点
FG8/12
5アシスト
4ブロック

チーム最多の得点を高確率で奪い取りながら、エースキラーまでこなした変態デュラント。ネッツが優勝したら、誰が何といおうとMVPはデュラント。涼しい顔して働きまくり、でも関係なく得点を取ってきます。

まぁこれはこれで問題で、2年前もハーデンを止められなかったウォリアーズが、ハーデンストッパーにもデュラントを持ってきたことでケガしてしまいました。セカンドラウンド以降にネッツと戦うチームは「デュラントはとんでもないな」という感想を抱き続けていると、勝てるかもしれません。働かされすぎ。

ということで、テイタム中心にデュラントに困りまくっているわけですが、

なんでスイッチ誘導しないの?

こっちの方が問題でした。マークを変更させるまではいかなくても、もっとオフボールの時点で動かしておいて、ギャップを作れば飛び込むことも出来たはずです。

とにかくデュラントが活躍しすぎでした。それはネッツにも問題があるし、セルツにも問題があるのでした。

◎ジョー・ハリスとケンバ

〇ジョー・ハリス
25点
3P7/10

ただ、大差の要因になったのはデュラント以上にジョー・ハリスでした。デュラントをも超える「効率の鬼」は次々に3Pを決めて、あっという間に大差にしたことで試合はイージーモードになったのでした。

正直、ジョー・ハリスを止めるのは困難。今日もトランジションでの3Pを決めており、そこまで対処は出来ないよね。

しかし、ジョー・ハリスといえどもワイドオープンでなければ、ここまで高確率にはなりません。目立ったのはケンバのディフェンスの悪さ。トランジションでトリスタンも戻っていたのにゴール下を塞いでジョー・ハリスをフリーにしたり、スクリーン1枚で簡単にはがされて3P打たれたり。

元々ディフェンスの良い選手ではないけれど、プレーオフでその軽さはどうなんだ。ゲーム1のゲームプランが良かった理由が気になってくるくらいジョー・ハリスが空いてしまいました。

スマート近辺はそこそこどうにかなっていたけど、フォーニエが抜かれてしまう事も多く、ガード3枚のディフェンスミスから、空いてしまう選手が多過ぎたセルツディフェンスでした。

◎スイッチング

セルツはマークを受け渡しまくるディフェンスを採用していました。これもちょっとビックリ。特定のディフェンダーがいないからマッチアップ徹底する必要がないのかもしれませんが、それにしても平然と受け渡しまくっていたね。

ロバートがデュラントに対して良いディフェンスをすることもあり、受け渡したマッチアップが苦しすぎたってことはありませんが、前述の通りセルツはデュラントに向かっていくテイタムなのに、ネッツはスイッチさせてミスマッチアタックをしているので、ジョー・ハリスが決まらなかったとしても、他の誰かが爆発していた気がします。

またスイッチ後にインサイドにダイブされることも多く、穴を作らないためにスイッチングしているはずが、穴が空きまくるという変な結果になっていました。相変わらずディフェンスリバウンドが弱いトリスタンって事もあって、シュートミスがあっても繋ぐことが出来たネッツ。

ミスマッチが多いから、ボールマンへのプレっシャーが効かず、ヘルプを用意してはパスアウトされ、途中からズタボロでした。「途中から」なんだよね。きっかけはボールウォッチャーになり勝ちケンバだったけど、とにかく誰もが相手を止められなかった。

◎ボストンへ

他の試合を見たいので、これで終了です。次回はボストン。修正しなければいけないポイントが多いセルツ。ゲームプランを変更して立て直すことが出来るのかどうか?

プレーオフ①ネッツvsセルティックス” への2件のフィードバック

  1. poを見ている中で、他のチームと比べてbosのオフェンスは動きがとても少ないように感じます。
    ピックは合ってもそこから2対1を仕掛けるわけでもないし、かといってスイッチ誘導も少ないし…
    それとテイタムは対ビッグのミスマッチアタックに苦手意識があるのか、安易にステップバックを選びがちなんですよね。
    サボるためのように見えるオールスイッチや若手傾倒でベテランを使ってこなかったローテーションなど、今年のツケが回ってきたような試合でした。
    シリーズ勝利は難しくても、ホームでは熱のこもったプレーを見せてほしいです。

    1. なんでこうなったのか、よく分かんないですよね。テイタムの負担はやけに大きいし。

      まぁ若手も多いし、経験のシーズンなのかなぁ。

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