ウォリアーズvsヒート

2021/4/1

次回はウォリアーズの話なのでチェックしてみましょう。ついでにオラディポのデビューも確認できます。なお、次回の記事は書き終わっているので、ここでネタバレしないように気をつけないと。

ウォリアーズは選手の出入りが激しい感じなので、いつ誰が欠場しているのか、よくわかんないです。なかなか不安定になりがちなのですが、選手をミックスして起用するのが好きなチームなので耐えられているのかな。

準主役が多すぎるのですが、彼らを活用しきれないのはウォリアーズあるある。逆に名もなき選手を活用するのは上手い。それでもウィギンズもウーブレもそろそろ馴染んできたという話なので確認してみましょう。一時期に比べれば、かなり減ったものの、ウォリアーズの話って1試合で一喜一憂する記事が多くて、よくわかんないんだよね。

ヒートは準主役をかみ合わせるのが上手いチーム。そこにやってきたオラディポをどうやって扱うのか楽しみです。プレーメークできるビッグマンとインサイドでもファイト出来るガードを集め、流動性アタックと思いきや役割分担制度だしさ。オラディポでヒーローが死んでしまうのか、それとも相乗効果が生まれるのか。

まずはオラディポ中心にヒートについてみていきましょう。スターターはオラディポ、バトラー、ダンカン、アリーザ、アデバヨ。ノーPGですが、昨日のニックスみたいなことにはならないでしょう。これが成立するのはHCの腕の見せ所であり、ドラギッチがいるから変化もつく。なお、ドラちゃんはお休みです。

そういえばビエリッツァもいるけど、アリーザがスターターなんだね。1年プレーしていなかったのにアリーザはスッポリ治まっているのか。

◎ヒート、強し

開始から危険なレベルのディフェンスを見せるヒート。オラディポとアデバヨがベンチに下がった8分過ぎまで、まともにオフェンスさせてもらえないウォリアーズ。エグイぞ。なんだ。このディフェンス力は。

まず効いているのがアリーザ。相手がドレイモンドということもあり、チームメイトがスクリーン等でマークを離しそうになった瞬間にスイッチして埋めてしまいます。常にボールマンがプレッシャーを受けている状態で、パスすらも繋がせてもらえません。

そしてボールを受ける方にはバトラーやオラディポがついているから、さらに厄介。ワイズマンではアデバヨの相手になっていない事もあって、アウトサイドに強気に出ていけるヒート。でも、ウォリアーズはカウンターのドライブも出来ません。初得点はスティールに飛び出したアリーザのミスがあったときなので、全くディフェンスを崩せていないのでした。

ウォリアーズの長所にヒートの長所が相対したことでのディフェンスではありますが、ちょっとこのレベルで守られたら、普通のチームは太刀打ちできないぞ。誰か強烈なスターが個人で崩してしまうか、5人で連動しまくらないとムリでしょ。

ビッグマンは少ないけど、バトラーはビッグマン並みにゴール下で戦えるし、オラディポはカバーディフェンス上手いので、このディフェンス組織がどうなっていくのか楽しみなスタートでした。

でも、延々とは続かないんだよね。ヒーローとビエリッツァが出てくると、ウォリアーズが反撃します。ドレイモンドがポストアップでヒーローをいじめたり、スイッチ後にアリーザのようにプレッシャーがこないからウィギンズが3P決めたり、そして最終的にはダブルチームからローテが間に合わず、ダミアン・リーの3Pでウォリアーズが逆転します。

それってつまり、ヒートもオフェンスではイマイチだったということ。アデバヨとダンカンのコンビプレーは素晴らしかったし、アデバヨが動くから空いたインサイドにオラディポがドライブしてキックアウト3Pも出たし、ウォリアーズのように「ディフェンスを崩せなかった」というほどではありません。

でも、アデバヨがいないと連携不足に陥りがち。アチウカではなく、ビエリッツァにしたこともあって、基本的に個人技でドライブするしかなかったけど、ウォリアーズディフェンスはそんなに甘くない。1Q終盤にアデバヨが戻ってくると、イグダラとのパス交換で見事な突破をして得点が取れたけど、ビエリッツァじゃ難しいわな。

24-23とウォリアーズリードとなった1Q。感覚的には7-3でヒートが上回っていたけど、どうしても特定のユニットになったときに弱みを見せてしまいました。すごく強いんだけど、その強さは得点にならない強さ、みたいなヒートでした。

◎ウォリアーズの変化

ウォリアーズって、そんな久しぶりに観た気はしていないのですが、なんか戦い方が随分と変わったような。ヒート相手でたまたまなのかもしれませんが、印象がかなり違います。

まずスターターの時はカリー押し、っていうかドレイモンドがカリーにしかパスしなかったイメージですが、そんな感じじゃないね。カリーもオフボールで動き回っておらず、PGっぽいPGをやろうとしているかのようで。

代わりにウィギンズやウーブレがサイドでもらって仕掛けるような雰囲気。「雰囲気」ってのは突破できなかったから。それはヒートのディフェンスが良かったからだと思います。そしてカリーが下がるとウィギンズが攻め、2Qはスターターがウーブレだけで、パスカルもいないから、オフェンスの構成がよくわかりません。ボールは動く。

ただ、この時間の方がスターターよりもいい感じ。全体が流動的に動いているし、守ってもアデバヨに対してルーニーだから、まともには構築させないし。ノー・プレーメーカーなのに鮮やかだぞウォリアーズ。プールの3Pもスムーズになっているからスプラッシュ!

さすがにヒートの方が上回りはしますが、このメンバーでこれだけ戦えれば立派。クローズアウトの速さで3Pも決めさせないし。あれだね。ヒートのスターターみたいだ。

そしてカリー以外のスターターを戻すと一気にヒートペースになります。リバウンドからのワンパス速攻、ダンカンのワイドオープン3Pとディフェンスが間に合わなくなっていくウォリアーズ。データ通りすぎてウケる。

ただウォリアーズはウィギンズの3P連発で反撃です。やっぱりイメージ違うな。こんなに積極的に打っていなかったウィギンズだし、それ以上に弾道が安定しているから驚き。ウィギンズって突然、低い弾道のシュート打ったりしていたのにね。ワンフェイクからのプルアップ3Pとか、知っているウィギンズじゃないぞ。

カリーが出てきてもウィギンズ中心は変わらず、カリーがスポットシュートみたいになって空くシーンも出てきました。ただ、それは全体がポジションチェンジしているわけじゃないから効果的ってわけではないし、ウィギンズが3P決めていなければ酷いオフェンスになっていた気がします。

そして止まった状態が多いから、ヒートの方は切り替えの早さでトランジションオフェンスを増やしていきます。アデバヨがゴール下ミスしてくれて助かり、カリーの3Pで反撃したので事なきを得たものの、前半はヒートが59-54と5点リードで終わります。

ウォリアーズのオフェンスの変化は、どう捉えれば良いのかわかりません。ウィギンズをレベルアップさせるためにやっているのか。それともカリーの負担軽減をしたいのか。あるいはカリーをフリーにするためのスクリーナー不足に嫌気がさしたのか。全部ありそう。

◎動き出すエース

後半もウォリアーズにオフェンスをさせないヒートのディフェンス。でも、またアデバヨがレイアップミスしちゃうし、3P決まんないしで、ウォリアーズのトランジションアタックにやられてしまいます。加えて放置していたドレイモンドが3P決めてきたので、ウォリアーズが逆転。うーん、やっぱりドレイモンド事情も大きかったか。

ただウォリアーズはどうしてもワイズマンでミスが出てしまいます。そうそうウォリアーズの変化の中には、ワイズマンが大人しくなったのもあります。もっとハイポスト近辺でボールを貰いたがり、それがウィギンズが持つ機会を減らしていましたが、変に3Pラインの外に出てくることがなくなってきた。

そんな感じで今度はウォリアーズのミスに助けられていたヒート。お互い突き放せそうなところでミスしているな。ちなみにヒートはオラディポがこの試合2回目のアデバヨの足にパスしていた。

不甲斐ないチームメイトに業を煮やしたのか、ヒートはバトラーが動き始めます。ここまでドライブしてもパスアウトばかりだったのに、突如として自分でフィニッシュしまくり。インサイドでのねじ込みが続き、ヒートが巻き返します。

ウォリアーズはさすがにカリーで行きます。ただ、カリーもオフボールで動き回ってではなく、ハンドリングスキルとディープ3Pでの反撃。止まった状態から逆サイドのウィギンズへ見事なパスも見せたよ。ウィギンズが外したけど。

選手交代と共にカリーだけでなく、ヒーローを狙ったウィギンズのポストアップも使い始めたウォリアーズ。バトラー、バトラーでいくヒート。ウィギンズがゴール下を外し、カリーがパスミスした、それぞれの後でバトラーが得点してヒートが8点リードになります。

〇3Qのバトラー
12点 2アシスト
2スティール

オラディポを馴染ませるために控えていた感もあったバトラーですが、3Qにラッシュしました。ダンカンも2本の3Pで続き、ストロングポイントを押し出してきました。

〇3Qのカリー
10点
7リバウンド

7リバウンドはビックリ。カリーも3Qになってギアを上げるかのように得点してきました。お互いに27点ずつと総じてオフェンスがイマイチだった中で、エースが個人技で取りに行ったぜ。カリーはイグダラとのアイソも制したし、ハンドラーとして得点していました。

◎手を打つか、打たないか

またルーニーに苦戦するアデバヨ。ゴール下にパスを通されてオラディポがファールで止めたことで5つめのファールになりベンチに下がります。別に退場しても良かったような。

ちょっと動きの悪いアデバヨ。競っているわけでもないのにリバウンドをこぼしたり、ヒーローのパスに反応できなかったり。プレーメークに絡む回数も減ってきました。なんか苦しそうな顔をしているし。それでもイグダラとの合わせでダンクを決めてリードを広げていきます。

ウォリアーズはまたもプールが美しい放物線の3Pを決めます。ところがそのプールが足を痛めてベンチに下がると代役はニコ・マニオン。誰?ってのもありますが、別にここでカリーなり、ドレイモンドなり、ちょっと誰かに出てもらえば済むのに、それをしないのだから、コンディション重視なんでしょうね。

さらにルーニーもベンチに下がると、そのままロッカーへ。試合に出れないほどじゃないけど、小さなケガをいっぱい抱えてそうなウォリアーズ。うーん、苦しい。そしてマニオンからヒーローがボールを奪い取り、イグダラのダンクでヒートが12点リードになります。

ウォリアーズからすると避けられた二桁リードですが、避けるために払う犠牲を嫌がった感じです。こればかりは仕方がない。タフスケジュールのシーズンなのだから、コンディションを守ることも大切だし。

残り6分、戻ってきたカリーが3Pを決めますが、マークしていたイグダラも3Pを入れ返します。もしもファイナルで対戦したらカリーをイグダラが消しそうだな。でもカリーもイグダラを知っているからか、上手くファールドローしていきます。

ウィギンズもアデバヨからファールドローで点差を縮めたウォリアーズはゾーンプレスをします。ゴール下を守っているカリーがディフェンスリバウンドをとると、前に走るウィギンズとウーブレを狙ってワンパス速攻。このワンパス多いよね。

ワイズマンを下げてドライモンドを真ん中に置くゾーンは、まるでヒートのようだ。そんなゾーンに負けるわけにいかないヒートはアデバヨがドライブレイアップ、ゴール下に飛び込んで合わせたイグダラのファールドロー。これで残り2分半10点差にします。

そしてバトラーのドライブからアデバヨが合わせて&ワン!動きが悪いとかいったら決めるんだから!

この後、カリーのディープ3P連発で望みをつないだウォリアーズ。それ決めるのエグイって。でも、アデバヨがオフェンスリバウンドを繋いだヒートが時間を消費した上でオラディポのドライブからヒーローが合わせて試合終了となりました。

◎発展途上

カリー、ウィギンズ、プールの3人で3P13/27決めたことで、ヒートのディフェンスから得点していったウォリアーズ。この3人を中心に組み立てられている試合でした。カリーのオフボールムーブに合わせる形にしない分だけバランスアタックになったし、カリーはカリーだったので36点です。

その意味ではオフェンスはアップグレードされたのかもしれません。バタバタ感はなく、個人技ごり押しもないし、スムーズな連携でした。まぁヒートのスターター相手だと組み立てるのも難しかったけどさ。

コンディション重視っぽい起用法だけでなく、オフェンスが変化している事やゾーンプレスなど、とにかく色々とやっているね。たまたま、この試合でやっただけのことも含めて、チャレンジしながらもバランスをとるような戦い方でした。

それはとてもポジティブなんだけど、自分たちの最善の形を見つけられていないともいえます。仮に今日の形がベストだったとしても、ワイズマンを育てるためにも違うパターンに変化してくるのでしょう。ヒーローのディフェンスを狙い撃ちするような相手に応じて主役を変えることも含めてね。

ヒートは強烈なディフェンスだったのはスターターだけ。ヒーローが狙われたこともあるけれど、アデバヨやアリーザがいなくなると、どうしてもムリが効かなくなります。ただ、オラディポ加入で強みは増したし、まだ1試合目なのでもっと良くなる期待もあります。

また試合終盤はダンカンを起用せず、オラディポとヒーローを使ってきました。ヒーローを終盤に起用するのは通例ですが、ダンカンも使いたい事情からディフェンス問題が発生しがちでしたが、今後はそれが不要になるかも。ヒーローを残すのか、ダンカンを残すのかは迷いどころですが、オラディポがフィットすればオフェンスのパターンも増えてくるのかな。

しかし、明確にビッグマンは薄い。ここをどうしてくるのかも悩みどころ。アデバヨがモンスターっぷりを発揮する機会が減っており、コンディション不良も感じさせる中で、チーム全体でどうやってカバーしてくるのかがキーポイントになりそうです。

ヒートのディフェンスがネッツを抑えられるかが楽しみになったのでした。

ウォリアーズvsヒート” への4件のフィードバック

  1. オニール最高です。まさかパス数トップだったとは。
    ニアンもオニールくらい出来れば助かるんですけど、オニールは稀少種かもですね。
    フェイブは現代的にはCと言えどもゴベアと同じタスク割り当てだと、元PFなのでちょっと辛そうですね(トニー・ブラッドリーよりは安心して観てられますが。)
    ただ、せっかく違うタイプのCがいるのに。というのはありますね。しかも、追加で取ってきたのもPFタイプのイリヤソバでフェイブと違ってストレッチ出来るので。
    果たしてプレーオフでは違った形を用意してくれるのか今から気になってます。
    それじゃなければカズンズでもリクルートして、リムプロテクトと押し込みして貰えば良かったのでは?とも思います。
    ファールアウトしてもフェイブがいますし。笑

    1. イリャソバはニヤングとの争いでしょうね。プラスしていざとなったらスモールラインナップですが、ウエストでそれが必要なチームはない気がします。
      フェイバーズの使い方は非常にもったいないので、イリャソバと並べて何かするなら面白そうですが。

  2. MIAはビッグマンが薄いのは明らかですけど昨年もクラウダー加入後はオリニクやレナードがいたのにPFのスタメンはクラウダーになりましたしスポの好みがスモールラインナップっぽいですからオルドリッジが取れなかったのでこのまま行くのかもしれません
    いくらデカくでもカバーディフェンス重視のMIAだとある程度機動力がないと対応できそうにないですし
    オラディポはMIAのオフィンスに思った以上に対応していて正直びっくりです
    もっと自分で攻めるオフィンスをすると思っていたのでこの感じでチームオフィンスに溶け込んでくれたらかなり大きい
    元々ディフェンス力はいい選手ですしオフィンスでチームにフィットすればかなりの戦力アップになると思います
    まあ今シーズンは無理でしょうけどビックマンについてはアチュアの成長に期待してるのもあるのかもしれません

    1. ビッグマンについては、コートにいるのは1人でいいのですが、相手がバックスやシクサーズだと、ずっとアデバヨが攻守に奮闘しないといけないのが懸念です。
      そこはさすがにアリーザやバトラーでは対処できないので。

      センター勝負になる前にオラディポがスティールしまくれば問題ないですけど。

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