2021/3/29
試合前にバックスがティーグを獲得するニュースが出ました。ＤＪオーガスティンの方が良いとは思うものの、トレードで失ったＰＧを補強できたし、そもそもティーグはブーデンフォルツァーの申し子だし。ってことで、結果的に悪くなかったバックス
でも、バックスって実績の割にファイナル進出予想されないよね。クリッパーズだって実績的には似たようなものなのに、割と期待されているしさ。単なる人気の問題なのかわかりませんが、ファイナルの可能性があるカードであり、レナードとヤニスのエース個人技勝負なにおいもするので見てみましょう。
なお、試合開始からは見れていなくて、バックスがフォーブスの３Ｐにより１０－０のランで１０点リードしたところから見ています。ほぼ２Ｑからです。
◎売り出し中
あれっポール・ジョージもレナードもコートにいないじゃん。どうやらポール・ジョージは休みらしい。バックスもベンチユニットにポーティスとタッカーが混じらず、ディアキテが出ています。誰だ。そんなわけでお互いにフルメンバーではない様子。
今日も今日とてヤニスの個人技アタック。でもタッチが悪い様子で３Ｐはエアボールして、ゴール下だけ守っているズバッツに苦戦します。クリッパーズ的には連携もくそもない守り方で問題なし。逆にオフェンスでは売り出し中のテレンス・マンがドライブアタックで点差を詰めていきます。
殆ど見切っているようなズバッツ。「見切っている」っていうか「何もしない」んだけど、ヤニスのドライブに対してリングに向かって直線的なドライブだけはさせず、あとは手を出さないでおいてシュートミス待ち。それが面白いように落ちるので、リバウンドからマンがコーストｔｏコースト。
いやー、ルーがいなくなったら似たようなドライブをするマンが目立ち始めるっていうね。これまではコーナー担当の事が多かったのですが、ポール・ジョージも休みだし、ハンドラーになる機会が増えています。そこでゆったりとしたゲームメイクからドライブする緩急は、なかなか気持ちがいいぞ。
レナードとレジー・ジャクソンが戻ってくると、マンはレジーにスクリーンして自分はポップしてシューターになれば、強気には打たずレナードに対してハンドオフしてコーナーへ。主役が出てきたらプレースタイルを大きく変えて補助役になっています。とても便利な選手だ。このチームにいたからこそハンドラー以外の仕事を一生懸命学んだんだろうね。
そんなマンがドライブからモリスの３Ｐをアシストしてクリッパーズが逆転します。完全にセカンドエースじゃん。プレーメイクもしてくれるセカンドエースは便利だ。
クリッパーズのスピードに対応しきれていないからか、バックスは残り３分からブルックを下げてヤニスと兄テトクンポを並べます。レナードに押し込まれるプレーはあれど、これでディフェンスローテが間に合い、マンのドライブ以外にはやられにくくなります。
しかし、バックスはピックアップが悪く、ボールを運んできたケナードがそのまま３Ｐ。割とゆっくりゲームを作っていたマンで油断していた感じです。さらにオフェンスリバウンドをマンに奪われるし、振り回されまくっているな。
それでもズバッツがいないのでヤニスがインサイドで強みを発揮しプットバック。ミドルトンのシュートも決まって互角の展開を続けますが、前半最後にバトゥームが３Ｐを決めてクリッパーズ２点リードで前半が終ります。
〇テレンス・マン
９点
２アシスト
４リバウンド
数字にすると大したことないけど、存在感抜群だったマン。いろいろやってくれてとっても便利。ケンリッチとかブルースみたいなヤツ。よりガードっぽいのでボールを持って仕事する選手ではありますが、ハッスルプレーもあって周囲に応じて役割を変えることが出来ていました。
◎ノー・ジョージ
ズバッツに真正面からあたってファールドローするヤニス。前半もここが決まっていればリードしていたはず。チャージングしたらどうしようもないけど、ファールドローならズバッツも追い出せる。勝負所だ。
続けてヤニスはポストアップからねじ込み。ズバッツもオフェンスリバウンドをとってやり返します。インサイドが狭くなったところでパスアウトしたヤニスですがブルックの３Ｐはエアボール。続いてヤニスの３Ｐは決まらず。うーん、もっとズバッツを押し込むべきでしょ。
そんなわけでクリッパーズのリードが７点になってバックスがタイムアウト。ディフェンスの薄いところでシュートを打っているから正しい選択をしているようで、クリッパーズが「打たせたかったシュート」になっているんだよね。
ここからバックスはホリデーが多めになります。本来はそうなるべきだよね。ヤニスもミドルトンもフィニッシュ担当だしさ。特にヤニスがベンチに下がるとホリデースタートでミドルトンの３Ｐなんかもあって、退屈していたオフェンスが改善されていきます。
ただ守り切れない。レジーが３Ｐ連発でリードを守っていきます。マンとロンドに怯えているかもしれないレジー。得点力で違いを見せないと。でも、さらにマンがドライブキックアウトでバトゥームの３Ｐをアシストです。レナードをマークしていると周囲にやられてしまうバックス。
レナードにはホリデーが張り付いており、普通ならポール・ジョージが行くところですが、マン、レジーと攻めていき、バトゥームがフィニッシュしていくから、ディフェンスは対応できません。こっちの方がバランスがいいぞクリッパーズ。極めつけはレジーが外したと思ったらレナードがプットバックダンクだ。タジタジのバックス。
オフェンスでも兄テトクンポが酷すぎるスクリーンでオフェンスファール。ヤニスもチャージング。やっと豪快にヤニスが飛び込めたらパターソンにファールで止められます。フリースロー決めたからよかった。
それでもフォーブスがレナードからスティールすると、そのままボールを運んで３Ｐを決め７点差に戻して３Ｑが終わ・・・らずに、残り１秒でパターソンが３Ｐ決めて１０点差になりました。
主役キャラを増やして昨シーズンより負けているバックスですが、レナードしかいないクリッパーズにバランスアタックで粉砕されていくという皮肉な展開。これを打破するためには、エースパワーで４Ｑにまくるしかありません。
◎ケナード４連発
フォーブスがはいったことで、オフボールで動いての３Ｐという武器が加わり、多少の改善はあるものの、現状打破のために何かしらの工夫をしようという気持ちがあるとは思えないバックス。ボケーっと試合を観てしまう管理人。
もうマンに期待するしかないぜ！
というところでマンのドライブをブルックが連続ブロックで救い、ディヴィチェンゾの速攻になるも、これをバトゥームがチェイスダウンブロック。さらにオフェンスでもバトゥームがプットバックダンクです。そしてレナードがボールを持ったところでゴール下にカットしたマンにパスが通りダンク。レナードのシュートが落ちたらマンがオフェスリバウンドでケナードの３Ｐ
マーン、マン、マン、マーン♪
バックスもヤニスやディヴィチェンゾでついていくのですが空気はクリッパーズムード一色。でも、そんな空気なのに離されないのも不思議だ。それもまたバックスか。ってなところで、ケナードが３連続３Ｐを決めて残り６分１４点差です。３連続なのに、この程度なんだから悪くはない。でも追い上げるアイデアがあるようにも見えない。
バックスのタイムアウトを挟んで、ケナードが４連発の３Ｐ。レナードのドライブも続いてクリッパーズが１９点リードになりました。おしまい。
◎３Ｐとマン
大差がついたのはレナードが６本すべてミスしたにもかかわらず、クリッパーズの３Ｐが５６％も決まったことです。一方で３Ｐ連打が得意技のバックスは３０アテンプトに留まりました。攻守にクリッパーズがやりたいことが出来たようなイメージ。
クリッパーズの３Ｐは、あの当時のウォリアーズよりも成功率が高く、スプラッシュブラザーズもいないのに凄いよね。ティロン・ルーはキャブスでも高確率でしたが、あの頃はディフェンス気にせずシュートの上手い選手を並べていたけど、今は違うもんね。
３Ｐが得点差を生み出したもののキーになっていたのは、レナードがホリデーの密着マークにかなり苦しみ、それを見たマンが試合を作った事でした。レナードに１人がいっている分、４対４みたいな構図になる事も多く、スペースを切り裂き、バックスを収縮させればパスアウトがきれいに決まった
スターター４人が２０点オーバーのクリッパーズなのに、１４点６アシストのマンの方が目立った試合でした。
バックスの方は特にありません。ヤニスが３２点３アシスト、ＦＧ４８％でターンオーバーも２つだけなのに、得失点差が△３２もありました。ヤニス個人がどうのこうのではありませんが、クリッパーズの対策に対して無策すぎた通常営業。
ティーグやタッカーが加わったら、どういう風に変えてくれるのでしょうね。イメージがつかないのですが。。。
バックスは3Pのディフェンスが悪化して今季いまいちですよね。ホリデーの数字もここは悪いです。そしてタッカーおじさんもかなり悪いです。この数字は個人スタッツですけど選手の連係でかなり改善されるのでどうなるかですね。ミドルトン、フォーブス、カナトンも悪くディビンチェンゾとポーティスは優秀。ヤニスとロペスは普通。この試合もポコポコ決められてました。補強ポイント個人的は違うかなぁ～と。
バックスに必要な補強ポイントがクレイグなのですが、それを放出してしまうので、もうどうしようもないです。
せめてオフェンスでは変化をつけて欲しいものですが、ティーグだとどうかなー
いないよりはいた方が良い、ってくらい。