ブレイザーズvsペリカンズ

2021/3/16

両チームとも最近見ているので、見飽きているくらいなのですが、マカラムが復帰し、そして終盤に向けて凄い試合だったみたいなので、確認してみましょう。

◎マカラムの復帰

リラードらしくファーストプレーはマカラムのプレーメイクから始めます。ここしばらくのブレイザーズを見ていると、リラードのプレーメイク一辺倒になってしまっていました。代役のトレントはシューターみたいなプレーチョイスなので、リラードでボールが止まることが多かった。

しかし、マカラムの復帰でチームは明らかに変わります。じっくり構えるリラードに比べると仕掛けの早いマカラム。しかもドライブ後にディフェンスを迷わせるチェンジオブペースも交えるので、かなり魅力的。

この2人からカンターへの合わせ、コビントンの3Pと拡張していくのでチームらしくなりました。でも、ブレッドソーのフィジカルなディフェンスにアダムスのカバーはカンターへのパスを連続で止め、次第にオフェンスは止まってしまいます。

ちょっと関係ない話をすると、次はヌルキッチの復帰なのですが、ヌルキッチってポイントセンターっぽくなったんだけど、一番機能していた頃は「リラードとマカラムに任せすぎ」だから、ヌルキッチを起点にしてハークレスとアミヌが合わせる違うプレーパターンを作ったのが大きかったんだよね。でも、コビントンとデリック・ジョーンズなら、このままカンターに頑張らせた方が効果的な可能性もあるね。

しかし、リラード、マカラム、カンターのディフェンスはアレだよね。ロンゾに3Pを食らい、ドライブからアダムスやザイオンの合わせプレーを続けられてしまいます。ザイオンのエルボーがコビントンのあごにあたったハプニングもあって、ペリカンズのオフェンスが上回っていく1Qに。やっぱりヌルキッチが欲しい。

マカラムがベンチに下がるとリラードが3P連発。いつものブレイザーズに戻った。ペリカンズがアダムスとザイオンを下げたこともあって、カンターの押し込みも決まります。ペリカンズはヘイズのワンビッグにせざる得なかったのが、ちょっと苦しかったね。

終盤にオフェンスで盛り返したブレイザーズでしたが、最後にリラードのパスミスから速攻を食らって34-28とペリカンズ6点リードで1Qが終ります。

ちなみにリラードが休みの2Q序盤はマカラムの時間。ここでイマイチ決まらなかったからか、単なるプレータイム制限かわかりませんが、2Q後半にマカラムは戻ってきませんでした。

◎ガードが多いな

ブレイザーズはリトルがブロックショットで救うシーンこそあるものの、ペリカンズのトランジションアタックにタジタジになりはじめます。ハートとNAWが動きながらボールを繋ぎ、ザイオンのパワフルアタックは誰も止められない。2Qになって10点差に広がります。

すっかりザイオンをハンドラー化してきたペリカンズですが、カイラ・ルイスとNAWを起用するのも特徴的。レディックも含めてガードを増やしてくるので、機動力があります。ザイオンと一緒ならヘイズが走れるのもいいよね。ただ、ザイオンはパスが上手くないので、3ガード戦力のチームみたいにはあ広いプレーメイクなんて雰囲気ではありません。機動力が大切。

よくわかんなかったですが、ザイオン→イングラムの交代が行われました。どういうローテなんだろ。もう少し、組合せは固定すればいいのに。
いずれにしても、ここからイングラムの連続アタックに。やっぱり固定化してしまう印象はぬぐえないのですが、それでもミドルを決めるし、パスアウトからの3Pも出るし強力なオフェンスだね。

何が言いたいかというと、ブレイザーズはリラード&マカラム以外だとトレントとヌルキッチが少しプレーメイクできるくらいで、あとはアタッカーはいても組み立てる選手はいません。それに比べればペリカンズはガードが多くて、いろんなことが出来そうに見えます。スパーズやホーネッツみたいにさ。でも、ザイオン&イングラムばかりっていうね。ブレイザーズみたいじゃん。

しかし、ここでブレイザーズが変形のゾーンにしたことで、パッシングしながら動ける選手を並べた良さが生き、ハートがカンター相手のドライブを決め、点差は更に離れていきます。戻ってきたザイオンは「パスが下手」という管理人の意見を否定するように、見事なキックアウトでコーナー3Pをアシスト。

リラードのファールドローで反撃したブレイザーズでしたが、最後はロンゾのパスアウトからNAWのコーナー3Pで前半はペリカンズが14点リードでした。ガードが多くて機動力のあるペリカンズですが、その特徴がそのまま出ているって気はしないのですが、ちゃんとオフェンス力があるっていうね。非常に表現が難しいな。

◎コビントンとロンゾ

後半もマカラムにやらせてのドライブレイアップからはいるリラード。ペリカンズはもちろんイングラムで行き、次のオフェンスはザイオンがスピンムーブからのダンク。

でも、ここからイングラムのアタックは止められ、ザイオンはコビントンのディフェンスがカバー、マカラムはブレッドソーにサイドラインに押し出されと主役たちは互いのディフェンスが止めていきます。これに対してロンゾが3P、デリック・ジョーンズも3P,そしてコビントンの3Pとブレイザーズの方が脇役を活躍させると、リラードがドライブを決めて点差が縮まります。

3ファールのコビントンはザイオンに対して、あまりフィジカルに戦えないのですが、パスを入れさせないディフェンスに加えて、的確にボールをたたくブロックでやり過ごしました。エースキラーは向いていないコビントンだけど、このタイプはやりやすいのかな。

ここまでは良かったのですが、トランジションでマークがかわるとイングラムのフェイクに飛んでしまったコビントンがファール。さらにイングラムはデリック・ジョーンズを抜き去ってのダンクでブレイザーズの追い上げを食い止めます。

マカラムとザイオンがベンチに下がったことで、ここからしばらくはイングラムがミドルやドライブを決めれば、リラードがドライブやファールドローで取り返すという展開に。リラードに対してはロンゾがマークしていると、かなり動きを制限するのですが、スイッチさせられると終ってしまいます。

それでも徐々に効いてきたロンゾのディフェンスによって、窮屈だったブレイザーズオフェンス。まぁいつものことか。リラードから来るってわかりきっているからね。それに対してパスアウトからハートが3P、そしてロンゾのドライブからアダムスに合わせて再びペリカンズがリードを広げていきました。

ロンゾが3Qだけで9アシストと途中からパサーとして機能していったことがペリカンズに良い流れを生み出し、最大17点まで広がったものの、リラードがバックドアカット、リトルがスティールして何とか13点差で終わらせたブレイザーズでした。マカラムさん、いつになくベンチに座っているから寂しそうだった。

◎驚異の2分半

決まらないマカラムのシュート。加えてドライブしたら囲まれてカウンターを食らってしまいます。苦しいので残り10分以上あるのにリラードを戻すテリー・ストッツ。すると即3Pで答えるリラード。トレントもユーロステップ&ワンで続きます。

でもペリカンズもNAWが3P。なんかシューターみたいになっているね。SGAとはかなり違うプレーだ。ハートもコーナー3P。パスを繋いでいくガード達でクラッチタイムになる前に試合を決めたそうです。

ザイオンがコビントンをクイックネスで振り切ってレイアップを決めると再び13点差。さらにNAWがまたも3P、イングラムも交代してすぐに3Pを決め、ブレッドソーのゴール下もあって、残り6分で最大17点差まで広がります。なお、2Qも3Qも17点差まで行ってます。

ウルブズ戦も二桁ビハインドから3P連打が始まったよね。あの試合はマカラムいなくて負けた感たっぷりだったな。ってことで、リラードとコビントンの3Pで1分経たずに11点差にします。すでにスモールラインナップのブレイザーズなので、ヘイズを下げていたも良かったね。ここでザイオンのワンビッグに変更するSVG

リラードがレイアップを決めると、コビントンとトレントでザイオンからスティールし、そのままファールをもらって残り4分7点差。なぜか、ここにきてロンゾにアイソさせて3Pが外れると、ブレイザーズはオフェンスリバウンドからトレントの3Pで残り3分半4点差になります。

2分半前は17点差だったのに、もう4点差だよ。恐ろしいまくり上げ方をしてくるぜ。そしてペリカンズはなんでここがイングラムのアタックじゃなかったのか。

タイムアウトのペリカンズはアダムスを戻します。耐えきれないからスモール合わせは辞めたのか。そのアダムスがオフェンスリバウンドを取るのですが、ペリカンズのシュートは連続ミス。カーメロじゃアダムス止められそうにないな。

で、リラードが3Pで1点差にします。それをブレッドソーが3Pで返す。ブレッドソーはリラードに打たせないディフェンスをみせるも、今度はカーメロがアダムス相手に3P。ここもねらい目か。

さらに、ここにきて自分でアタックしたブレッドソーのレイアップはカーメロがブロック。イングラムのミドルは外れますが、ザイオンはポストからねじ込み。残り1分で4点差に戻します。

スクリーンを使ったリラードはドライブでアダムスからファールをもらいながらのレイアップを決め1点差。アダムスは動きが鈍いね。

それでもザイオンが個人技突破で3点差に戻すと、リラードは2FOR1の3Pをミス。3点差リードのペリカンズは時間を使って攻めますが、途中でザイオンにパスが出たのを狙ったリラードのファール。まだボーナススローじゃなかったので、余計だったファールで、この後、イングラムにファールゲームすることになってしまいました。

ところが、このフリースローをイングラムは2本ともミス。残り6.9秒3点差のままです。ザ・おぜん立て。

リラードがボールを持つとブレッドソーがファールします。逆ファールゲームはリラード相手なら正しい気もするね。まぁ確実に1点差にされるので、何が正解かはわからん。時間を使えるかどうかだけか。

残り5秒でファールゲームされて、、、、と思いきや、ロンゾのスローインをNAWがまさかのキャッチミス。1点差でブレイザーズのラストプレーとか、それはもうさ・・・。

トップでボールをもらったリラードはウイングにドリブルしてプルアップ3Pにいくと、これをブレッドソーがファールしてしまいます。うーん、まぁ仕方ないかな。リラードだし、祈るだけじゃ怖すぎる。それよりもトップでボールを持った時点でダブルチームに行って、他の選手に打たせて祈るべきでしたね。

◎振り返ってみると

ペリカンズには反省事項が多い試合でした。スローインでNAWがキャッチできなかったのは酷かったね。でも、そういえばなんでNAWだったんだろう。確かにフリースローの確率はイングラムに次ぐ82%なんだけど、そもそもアテンプトが少ないのに。

そう考えると直前にイングラムがフリースロー2本とも外していたのが、NAWを選択することに繋がったのか。この2つのプレーが直接の敗因です。ここは経験値不足ってことなのかもしれません。でも、その前の展開迄振り返ってみるとどうだろうか。

残り6分で117-100だったんですけどね。そこから2分半でブレイザーズが13-0のランでした。この間、リラードは3Pとドライブで5点ですが、コビントンが3Pを決め、トレントが2つのスティールと3Pにフリースローでした。相変わらず、クラッチに強すぎるブレイザーズ。特にトレントのディフェンスが効いていました。

ターンオーバーをしていたのはイングラムとザイオン、その後でロンゾのアイソになっていました。そう考えると、試合開始からイングラム&ザイオンばかりだった反動を残り6分から食らってしまった気がします。もうちょっとオフェンスパターンがないと厳しいぜ。

〇4Qのイングラム
3点
FG1/3

この試合FG10/22で30点のイングラムですが、4Qは止まっていました。「勝負弱い」といえばそれまでですが、FGアテンプト自体が少なく、アシストもゼロ。イングラムから仕掛けるパターンを封じられた形です。ポストアップさせてもいいし、単純なピック&ロールでもいいはずが、ハンドラー任せになり勝ちを繰り返していたから苦しいよね。

一方で「リラードで来る」とわかっているのに、リラードで来るのがブレイザーズ。そこにはリラードに打たせるための様々なやりかたをもっており、その上でリラードに寄ってきたら他の選手が3Pを決めています。マカラムが全然だったけど、それでもやれるわけか。

特にロンゾのディフェンスは効いていたのですが、ペリカンズがブレッドソーを選んだだけでなく、ロンゾがきたらスクリーンで剥がしてしまうチームオフェンスがありました。

ペリカンズもリラードやマカラムにイングラム&ザイオンを守らせるようなプレーをしていれば、さすがにこんな結果にはならなかった気もします。いずれにしてもザイオンがハイパーでどんな相手でも仕掛けられるのだけど、それが良い方向に転ぶとは限らないっていうね。

〇リラード
50点
3P6/13
FT18/18
10アシスト

本日もまたデイムタイムでした。毎試合がこんな感じのリラード。リラードっていうかブレイザーズ。ビハインドがあろうがなんだろうが、終盤に一気にくらいついてくる。マカラムが消えていましたが、久しぶりなのにここで決めまくるのはムリだわ。トレントのディフェンスがキーになったように、今後のマカラムの使い方は細かくした方が良いのかもしれません。

いずれにしてもマカラムが戻ってきて、やっぱりオフェンスパターンは増えました。でも今日は決まらなかった。決まらなかったら違う形でまくり上げてしまったのは、欠場中にチーム力が上がってきたから。リトルのディフェンスも良かったしさ。

ブレイザーズvsペリカンズ” への2件のフィードバック

  1. CJ復帰は大変喜ばしいです。平均25点以上取ってくれる得点源ですからね。本調子にはほど遠い内容ですが、存在感だけでもチームの雰囲気が一変します。
    今日の試合はラッキーでした。相手が上位チームではこうは上手行かなかったでしょう。今シーズン二度とないような勝ち方ですね。
    サイモンズを使わなくとも良いだけでも効果抜群です。まあ、ディフェンス面では同じようなものでしょうが、得点力が違い過ぎますし、TOもしません。
    ヌルッキチは怪我前も不調でした。怪我明けは昨年のコロナ明けのような活躍を期待したいです。あの時もウイングはカーメロしかいませんでしたが、大活躍しました。ポイントセンターに拘らずとも彼の良さは発揮出来ると信じています。彼の試合後に倒れる位の働きがないと上位進出は難しいです。

    1. 2試合目でクラッチ決めましたね。
      ディフェンス問題はありますが、バブルの時みたいに異常なクラッチチームになってきています。あとはヌルキッチに死ぬ気で働いてもらうだけか。
      リトルが良い感じなので、伸ばしておくのもプレーオフでは必要な気がします。

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